
この記事のまとめ
- 志望動機が思いつかない理由は、自己分析や企業分析不足の可能性がある
- 志望動機が思いつかないときは、応募先が知りたいことは何かを把握しよう
- 介護職の志望動機が思いつかないときは、例文を参考にしてみよう
「介護職の志望動機が思いつかない」とお悩みの方もいるでしょう。志望動機が思いつかないときは、自己分析や企業分析を行い、自身のスキルを書き出してみるのがおすすめです。この記事では、志望動機が思いつかない理由や対処法を解説。ケース別の介護職の志望動機の例文や、履歴書に書くときのポイントも紹介しているので、転職活動を行っている方は、参考にしてみてください。
介護職の志望動機が思いつかない理由
介護職の志望動機が思いつかないのは、「自己分析が不十分」「企業分析が不十分」「志望理由が企業の求める人物像に合っていない」という可能性があります。以下で解説するので、自身に当てはまるものがないか確認してみましょう。
自己分析が不十分
志望動機が思いつかないときは、自己分析が十分にできていない可能性があります。自己分析とは、自分の経験や強み、価値観を明確にすることです。自己分析ができていないと、転職先でやりたいことや叶えたいことが言語化できず、「志望動機が思いつかない」と感じてしまいます。「自己分析のやり方が分からない」という方は、「介護士さんの自己分析!業界の転職で効果的にアピールするコツを解説」を参考にしてみてください。
企業分析が不十分
企業分析ができていないと、どの施設にも当てはまる、ありきたりな志望動機になってしまいます。同じ施設形態でも、施設ごとに理念や介護方針、提供サービスなどは異なるでしょう。応募先の特徴や強みを理解していないと、熱意が伝わるような具体性のある志望動機を書くのは難しいといえます。
企業分析を行うためには、求人票や公式Webサイトなどを活用して、応募先の情報を集めることが大切です。また、施設見学を行い、職場の魅力を探る方法もあります。
志望理由が企業の求める人物像に合っていない
志望理由が応募先の求める人物像に合っていない場合、「志望動機が書けない」と悩む原因となることがあります。自己分析や企業分析の結果を踏まえて、志望動機の方向性を定めることが大切です。
転職してやりたいことが応募先で叶えられないと感じる場合、採用されてもミスマッチから働きにくいと感じてしまう可能性があります。自身の志望動機と応募先のニーズに差異がある場合は、不満を感じずに働けそうか検討してみることも大切です。
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介護職の志望動機が思いつかないときの対処法
ここでは、介護職の志望動機が思いつかないときの対処法を紹介するので、履歴書作成や面接対策の参考にしてください。
志望動機を聞かれる理由を理解する
介護職の志望動機が思いつかないときは、まず「採用担当者は志望動機から何を知りたいのか」を考えてみると良いでしょう。志望動機を聞かれる理由を理解することで、アピールすべき項目が明らかになります。
採用担当者が志望動機で見るのは、主に「転職への意欲」や「採用条件に合っているか」など。未経験の方の場合は、「介護の仕事に対して抵抗がないか」を確認することもあります。採用担当者が知りたいポイントを意識することで、志望動機で伝えるべき内容がみえてくるでしょう。
自身の持つスキルや経験を書き出す
これまでの仕事や学生時代の経験から、自身のスキル・知識を明確にすることで、志望動機でアピールすべきポイントがみえてきます。紙やPCなどに書き出して視覚化すると、自分自身の強みや価値観への理解がより深まるでしょう。介護業界に興味を持ったきっかけを深堀りすることでも、より具体性のある志望動機が作成できます。
企業の求める人物像と合致する部分を見つける
「自分の強みや価値観」と「応募先が求める人物像」で、合致するものがあるか見つけましょう。自分の強みだと思っていた部分が、施設によってはあまり重視されない可能性もあります。求められているものを自分のなかから見つけ出すことで、採用担当者に自身を売り込めるでしょう。
未経験・無資格で介護職に転職する場合の志望動機の例文
「介護職の志望動機が思いつかない」という方は、例文を参考にして作成してみると良いでしょう。ここでは、介護業界が未経験の方や、新卒で介護職を目指す方向けの志望動機の例文を紹介します。
新卒入社の志望動機例
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40代・介護未経験の方向けの志望動機例
50代・介護未経験の方向け志望動機例
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介護経験者が転職する場合の志望動機の例文
ここでは、「新人介護職員」「中堅介護職員」「ベテラン介護職員」の志望動機を紹介します。当てはまる方は、参考にしてみてください。
新人介護職員の志望動機例
中堅介護職員の志望動機例
ベテラン介護職の志望動機例
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介護職の施設形態別の志望動機の例文
ここでは、施設形態別に志望動機の例文を紹介します。自身が転職したい施設の志望動機の例文を確認してみてくださいね。
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介護職のアピールポイント別の志望動機の例文
ここでは、スキルアップややりがいをアピールする志望動機例を紹介します。志望動機における自己PRの書き方に迷っている方は、参考にしてみてください。
スキルアップをアピールする場合の志望動機例
「初心者歓迎」の求人を出している施設の場合、スキルアップしたいと伝えることで、介護への意欲をアピールできるでしょう。しかし、即戦力を求める求人の場合、スキルアップの志望動機がマイナスのイメージを与えてしまう可能性があります。そのため、スキルアップを志望動機にする際は、応募先が求める人物像の見極めが大切です。
やりがいをアピールする場合の志望動機例
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介護業界の職種別の志望動機の例文
ここでは、「介護福祉士」「ケアマネジャー」「生活相談員」「サービス提供責任者」の志望動機例を紹介します。いずれかの職種にチャレンジしたいと考えている方は、チェックしてみてください。
介護福祉士の志望動機例
ケアマネジャーの志望動機例
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生活相談員の志望動機例
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サービス提供責任者の志望動機例
介護職の状況別の志望動機の例文
ここでは、「転職回数が多い場合」「ニートから介護職に転職する場合」「ブランクから復帰する場合」「過去に勤務していた施設へ出戻りする場合」の志望動機の例文を紹介します。
転職回数が多い場合の志望動機例
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ニートから介護職に転職する場合の志望動機例
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ブランクから復帰するときの志望動機例
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過去に勤務していた施設へ出戻りするときの志望動機例
例文を参考にする際は、自分のエピソードを入れるのがポイントです。丸写しにすると、面接で志望動機を聞かれた際に、自身の言葉で答えられないので、注意しましょう。
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介護職の志望動機を履歴書に書くときのポイント
介護職の志望動機を書くときは、「介護職として働きたい理由」「その施設を志望した理由」「どのように施設に貢献できるか」を記載しましょう。志望動機を書くときのポイントを、実際の志望動機例とあわせて解説します。
介護職として働きたい理由を考える
介護職の志望動機では、介護職として働きたい理由を採用担当者に伝えましょう。特に、介護未経験者の場合、採用担当者は「なぜ介護職を選んだのか」を知りたいと考えるようです。介護職への転職を決意した出来事があれば、それを交えて伝えることで、より説得力のある志望動機になります。
その介護施設を志望した理由を考える
「なぜその施設を選んだのか」を記載することで、熱意が伝わる志望動機になります。数ある施設から応募先を選んだ理由を説明するには、応募先の強みや特徴を把握することが大切です。志望動機を考える前には、経営理念や提供するサービスなどを調べてみましょう。
どのように施設に貢献できるか伝える
志望理由を述べたら、自身のスキルや経験を活かしてどのように貢献できるかをアピールします。採用担当者に働いている姿をイメージしてもらうためには、自身の体験談を交えて志望動機を書くと効果的です。採用するメリットを売り込むことで、内定獲得の可能性が高まるでしょう。
自身の人間性や考え方をアピールする
最後に、自身の人間性や考え方を絡めた意気込みを伝えましょう。採用担当者は、施設で働いている現職員や利用者さんとの相性もチェックします。そのため、「一緒に働きたい」と思ってもらえるような人柄をアピールすることも重要です。
避けたほうが良い志望動機
たとえ本音であっても、給料や待遇だけを志望動機として挙げたり、ネガティブな転職理由を伝えたりするのは、避けた方が無難です。下記で解説するので、チェックしておきましょう。
給料や待遇だけを志望動機として挙げる
「給料が良かったから志望した」「残業が少なそう」など、待遇だけを重視した志望動機を伝えると、採用担当者にマイナスな印象を持たれる可能性があります。もちろん、給与や労働環境も働くうえで重要ですが、志望動機として挙げると、「より給与の高い施設や待遇が良い施設があれば辞めてしまうのでは?」と懸念されてしまうこともあるかもしれません。志望動機では、仕事への熱意を伝えることが大事なので、自分のメリットだけを伝えないように注意しましょう。
ネガティブな転職理由を伝える
前職への不満から転職を決めた場合も、志望動機として書くのは避けたほうが賢明です。前の職場の不満といったネガティブな内容を伝えると、採用担当者から「不満があればすぐに辞めてしまいそう」「トラブルのリスクがある」などのマイナスイメージを持たれかねません。
たとえば、「前の職場は雑務が多くて忙しかったので、業務が少なそうな御社を志望しました」といったネガティブな志望理由はNG。「介護業務に集中できる環境が整っており、利用者さんに対して丁寧にケアを行えるため、御社を志望しました」など、志望先のポジティブな面を押し出した志望動機に言い換えましょう。
介護職の転職面接で志望動機を伝える際のコツ
ここでは、介護職の面接で志望動機を伝える際のコツを紹介します。「面接に合格して、転職を成功させたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
最初に結論を伝える
「○○という理由で志望しました」というように、結論を最初に持ってくることで、志望理由が伝わりやすくなります。結論を最初に述べると、そのあとに続く説明やエピソードも分かりやすくなるでしょう。結論の前に体験談などを説明してしまうと、「結局何を言いたいのか分からない」と思われてしまう可能性が高くなるため、注意が必要です。
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エピソードを具体的に伝える
面接では、履歴書に書ききれなかったエピソードも詳しく伝えましょう。履歴書の内容をそのまま伝えるのではなく、分かりやすく補足するイメージで話すと、より伝わりやすい志望動機になります。ただし、だらだらと話してしまうのはNGです。自分が伝えたいことを十分に伝えられるように、受け答えの練習をしておくと良いでしょう。
履歴書を見直して話す内容を事前に考えておく
履歴書と面接で、志望動機に矛盾が生まれないように、事前に話す内容を整理しておきましょう。面接で志望動機を掘り下げられても答えられるよう、自分の考えをまとめておくことが大切です。
また、「履歴書に書いた志望動機の内容を忘れてしまった」という可能性も考え、履歴書を応募先に送る際は、コピーを取っておくことをおすすめします。
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介護職の志望動機についてよくある質問
ここでは、介護職の志望動機に関するよくある質問を紹介します。「どうやって書けばいい?」「志望動機が思いつかない」と悩んでいる方は、参考にしてみてください。
転職回数の多い介護職が志望動機を書くときの注意点はある?
転職回数が多い介護職員が志望動機を書くときの注意点は、「前職の退職理由といったネガティブな内容を書かない」ことです。志望動機に前職への不満などを書いてしまうと、採用担当者に「同じような理由で早期退職してしまいそう」とマイナスの印象を与えてしまうかもしれません。そのため、ネガティブな志望動機は避け、長期的に勤務したいことや、過去の経験から学んだことをアピールするのが大切です。転職回数が多い方は、「転職回数が多い場合の志望動機例」もご覧ください。
新卒や未経験で介護職に応募するときの志望動機の書き方を教えて!
新卒や未経験で介護職に転職する際の志望動機では、「介護に興味を持った背景」や「スキルを学ぶ姿勢があること」をアピールすることで、好印象を与えられます。介護職への転職を決意したエピソードを交えて書けば、志望動機の具体性が増し、転職の意欲が伝わるでしょう。志望動機の書き方が分からない方は、「未経験・無資格で介護職に転職する場合の志望動機の例文」を参考にしてみてください。
介護業界を目指す理由にはどんなものがありますか?
Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022(p.8)」によると、介護職員として働こうと思ったきっかけとして最も多いのは、「手に職を付けたかったから」で、27.4%です。続いて、「自分に向いていると思ったから」が21.1%、「介護の知識や技術を身につけたかったから」が20.3%となっています。そのほか、家族の介護をした経験から介護職を目指す人も少なくありません。履歴書の志望動機を書く際は、「介護業界で働きたいと思った理由」などの具体的なエピソードを盛り込めば、採用担当者の印象に残りやすいでしょう。
出典
Leverages Medical Care「介護士のキャリアや外国人雇用などに関するレポート「きらケア介護白書2022」を公開しました」(2024年7月19日)
介護施設ではどんな人物を求めていますか?
介護施設の採用担当者は、「コミュニケーション能力が高い」「明るく元気がある」「責任感がある」「土日祝日も出勤できる」といった方を求める傾向にあります。介護職は人との関わりが多い仕事なので、「未経験でも対人スキルが高ければ、介護スキルは後から身についていく」と考える人もいるようです。そのため、資格や経験を問わず、人柄を重視した採用を行う場合も少なくありません。ただし、施設によって求める人物像は異なるので、事前にしっかりと確認することが大切です。
まとめ
介護職の志望動機が思いつかないのは、自己分析や企業分析が不十分だったり、企業の求める人物像に自身が合っていなかったりするためと考えられます。志望動機を作成する際は、自身のスキルや経験を書き出し、企業の求める人物像にマッチする長所を見つけ出すことが重要です。履歴書の志望動機は、「介護職として働きたい理由」「その施設を志望した理由」「経験やスキルを活かしてどのように貢献できるか」の3点を意識して作成しましょう。
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