
この記事のまとめ
- 50代の転職は一定の難しさはあるものの、できる仕事がないわけではない
- 50代が「できる仕事がない」と感じる理由は、転職活動の長期化など
- 50代ができる仕事を見つけるには、複数の方法を使って求人を探そう
「50代になるとできる仕事がない」「50代で転職先が決まらなくて焦る」と悩んでいる方もいるでしょう。50代の転職は、若手と比べて一定の厳しさがあります。50代での転職を成功させるには、複数の方法を使って求人を探したり、条件が一致する求人に応募したりするのがコツです。この記事では、50代での転職を成功させるコツや転職活動の事前準備を解説します。転職活動に悩んでいる50代の方は、チェックしてみてください。
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50代になるとできる仕事がない?
50代の転職では、「できる仕事がない」と不安に感じる方は少なくないようです。「50代になるとできる仕事がない」ということはありませんが、20代・30代とは異なるアプローチが必要になるでしょう。
50代未経験の転職は厳しいが可能
50代未経験の転職は専門知識やスキルが求められるため、一定の厳しさはありますが転職は可能です。求人募集に年齢制限を設けることは原則禁止されているため、年齢を理由に転職できないことはないでしょう。
介護業界やIT業界などの人手不足の業界は、年齢関係なく求人を募集している場合があります。「できる仕事がない」と悩んだ際には、これまで視野に入れていなかった職種に注目してみると良いでしょう。
50代の仕事探しは転職エージェントがおすすめ
50代が転職活動を成功させるには、50代を積極的に採用している企業に応募するのが近道です。とはいえ、自分だけで50代を積極的に採用している企業を見つけるのは難しいため、転職エージェントを活用してみることをおすすめします。
転職エージェントは、採用担当者から募集の背景や採用要件を詳しく聞き取りをしているため、企業と求職者のニーズが一致する求人を紹介することが可能です。効率よく、できる仕事を見つけられるでしょう。
特に、高齢化によって需要が増している介護業界の仕事は、50代・未経験の方も採用される可能性があります。介護で高齢者の役に立ちたいと考えている人は、介護専門の転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。
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50代が「できる仕事がない」と感じる理由
50代が「できる仕事がない」と感じる理由には、「転職先はなかなか決まらない」「体力面に不安がある」「ブランクに不安を感じている」などがあるようです。ここでは、50代の方が「できる仕事がない」と感じる理由を解説します。
転職先がなかなか決まらない
転職先がなかなか決まらないと、「できる仕事がない」と感じることがあるかもしれません。先述したとおり、求人に年齢制限を設けることは原則禁止されています。しかし、人材育成などの視点から若手が採用されやすい傾向にあるのが現実でしょう。
厚生労働省の「中途採用に係る現状等について(p.22)」によると、45歳以上55歳未満の中途採用の方針について、「積極的に採用を強化したい」が3.1%、「良い人材であれば採用したい」が39.8%、「あまり採用は考えていない」が48.9%となっています。なお、「積極的に採用を強化したい」がもっとも多かったのは「35歳未満」で、43.5%でした。
転職市場では、若手の方が有利な傾向があるため、「50代が活躍中」とアピールしている職場や定年のない職場を狙うと採用される確率を上げられるでしょう。
出典
厚生労働省「第88回労働政策審議会職業安定分科会雇用対策基本問題部会 資料」(2024年12月23日)
体力面に不安がある
体力面での不安により求人の選択肢が狭まり、「できる仕事がない」と感じることもあるようです。個人差はありますが、50代は体力の低下を感じる方が多くなります。そのため、「体力が必要な仕事にはついていけないのでは?」という不安から、「立ち仕事や重いものを持ち上げる仕事は避けたい」と考える方も少なくないようです。その結果、転職先の選択肢が少なくなることもあるでしょう。
近年では、AIやロボットの導入で、体力的な負担が減ってきている業種もあります。同じ業界であっても、これらの導入の有無によって体力的な負担は異なるはずです。体力面に不安がある場合は、AIやロボットが導入されているかを調べてみると良いでしょう。
ブランクに不安を感じている
経歴に空白期間があると、「ブランクがネックになって採用されないのでは?」と不安に感じている方もいるでしょう。ブランクがあると、採用担当者は「すぐに辞めてしまわないか」「職場になじめるか」などの懸念を抱く可能性はあります。しかし、ブランクだけを理由に不採用になる可能性は低いでしょう。アピール方法によっては、ブランクがあることのマイナスイメージは払拭できます。
転職活動では、応募先への熱意や自分の強み、スキルなどを積極的にアピールするのがポイントです。「ブランクOK」の求人に積極的に応募するのもおすすめ。50代ならではの経験を活かしたいと考えている企業であれば、転職後の活躍が期待できるでしょう。
スキルに不安がある
50代の転職は、即戦力として専門性やマネジメントスキルが求められます。未経験分野への転職を希望する場合、スキル不足から「できる仕事がない」と感じることがあるようです。また、新たに仕事を覚えなければならないことに不安を感じている方もいるでしょう。
50代の人生経験や柔軟なコミュニケーション能力は、若い世代にない50代ならではの強みです。未経験分野への転職では、自分の経験を振り返り、視野を広げて求人を探してみましょう。
未経験・スキルなしの50代ができる仕事を見つけるコツ
「できる仕事がない」と感じている方に向けて、求人を探すコツを紹介します。下記を参考に、自分に合った求人を探してみてください。
複数の方法で求人を探す
転職活動では、求人を探すツールを一つに絞り込まず、複数の方法を活用するのがポイントです。複数の方法を使って求人を探すと選択肢が広がり、自分に合った求人を見つけやすくなります。
下記からは、50代の転職で活用できる求人の探し方を紹介するので、チェックしてみてください。
求人サイト
求人サイトは、インターネット環境が整って入れば、パソコンやスマホを使って気軽に求人を探せます。絞り込み機能を使うことで、転職希望の地域や職種、雇用形態など、条件に合った求人を絞り込むことが可能です。
希望の求人を見つけた場合は求人サイトから応募し、応募先と連絡を取りながら、必要書類の提出や面接日程の調整を行います。自分のペースで転職活動を進められるのが求人サイトの特徴でしょう。求人サイトによって扱っている求人が異なることがあるため、いくつか組み合わせて使うのもおすすめです。求人を探すだけでなく、企業から転職オファーやスカウトを受け取れるサイトもあります。
ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省職業安定局が管理する公共職業安定所のことで、地元の求人情報に特化しています。求人の閲覧だけでなく、職業相談をしたり職業訓練を受けたりできるのが特徴です。職業訓練は基本的に無料で受けられるため、基本的な知識を学んでから転職したい方は、一度問い合わせてみると良いでしょう。
求人情報誌
フリーペーパーや新聞の折り込みチラシにある求人情報誌からも、求人を探せます。コンビニやスーパーなどの身近な施設で入手でき、ネット環境がなくても求人を探せるのが求人情報誌の特徴です。ただし、求人サイトのように頻繁な情報更新があるわけではないため、「気になる求人に連絡したら応募が締め切られていた」ということが起こる可能性があります。求人情報誌から求人を探す際は、発行日を確認するようにすると良いでしょう。
企業の採用情報からの直接応募
興味がある企業がある場合は、企業の公式Webサイトの採用情報から申し込む方法がおすすめです。公式Webサイトが見つからない、もしくは採用情報のページがないときは、企業に直接問い合わせてみましょう。求人を募集していたら、企業からの案内に沿って、必要書類の提出や面接日程の調整などを進めていきます。
転職エージェント
転職エージェントは、求職者と企業を繋げるサービスです。「50代の仕事探しは転職エージェントがおすすめ」でも触れましたが、転職エージェントのキャリアアドバイザーは、求職者の希望条件をヒアリングしたうえで条件に合った求人を紹介してくれるため、効率的に仕事を見つけられます。
応募や必要書類の提出、面接の日程調整などは、転職エージェントを通して行うのが基本。応募先とやり取りをする機会が少ないのが、転職エージェントのメリットです。転職エージェントによっては、自己分析や応募書類の添削、面接対策のサポート、面接日程の調整の連絡代行などのサービスも行っています。
採用されやすい条件の求人に応募する
50代が仕事を見つけるには、採用されやすい条件の求人に応募することも大切です。自分に合った条件の求人に応募することで、内定の確率を上げられます。
たとえば、特定の経験を求められる求人に未経験で応募した場合、内定が貰える可能性は低くなるでしょう。また、「未経験OK」の記載があっても若手を積極的に募集している求人なら、若手が優先的に採用されるため、50代で採用されるのは難しいかもしれません。
このように、自分に合った条件の求人に応募しないと、転職活動期間が長引いてしまうリスクが高くなってしまいます。求人情報には、「未経験OK」「シニア活躍」「定年なし」「ブランクOK」などの記載がある求人があるので、自分に合った条件で探してみましょう。
パートや派遣も検討する
正社員での転職が難しい場合には、パートや派遣社員として就業経験を積んで、正社員を目指すのも選択肢の一つです。パートから正社員になるには、「正社員登用制度」の実績がある企業を選ぶと良いでしょう。派遣社員から正社員を目指す場合は、「正社員転換制度」や「紹介予定派遣」を活用するのがおすすめです。
ただし、どの企業でも正社員を目指せるわけではありません。また、正社員登用には一定の条件が設けられているため、段階的に正社員を目指す場合は事前の調査が必要です。
できる仕事がないと感じている50代のための転職準備
50代の方が転職を成功させるには、事前の転職準備が重要です。転職準備を十分に行うことで、自分に合った職場への転職を叶えられるでしょう。ここでは、50代の転職活動で活かせる、転職準備を解説します。
自己分析を行う
自己分析を行うことで、自分に合う職場の傾向を掴めます。その結果、長く働きやすい職場を見つけられるでしょう。自己分析は求人検索だけでなく、履歴書作成や面接対策でも活かせます。
自己分析とは、自己理解を深めることです。まずは、「これまでの経験で得たスキル」「やりがいを感じた仕事」「苦手だと感じた仕事」「希望の働き方」などを書き出します。これを基に、自分の強みや転職先に求める条件を洗い出しましょう。自己分析のやり方が分からない方は、厚生労働省の「マイジョブ・カード」を活用するのもおすすめです。
出典
厚生労働省「マイジョブ・カード」(2024年12月23日)
条件の優先順位を決める
自己分析の結果から転職先に求める条件を明らかにしたら、その希望条件に優先順位をつけましょう。転職活動において、希望条件が一致する求人があるのが理想ですが、難しいのが実情です。希望条件に優先順位をつけて、自分に合う求人を絞り込んでいきましょう。闇雲に求人を探すよりも、効率的に自分に合った職場を探し出せるはずです。
志望先の企業を調べる
応募したい求人を見つけたら、その企業について十分に調べましょう。応募先の企業を調べることで、入職後のミスマッチや選考通過の可能性を上げられます。業務内容はもちろん、経営理念や経営方針、社風、キャリア形成など、あらゆる方面から調べましょう。自分に合わない職場だった場合、この段階で気づける場合があります。
また、1つの企業だけでなく、複数の企業を調べて比較することも大切です。それぞれの企業の強みや特色が明らかになるため、より説得力のある志望動機を書けるようになるでしょう。
面接対策で年齢の懸念を払拭する
転職活動では、面接対策が重要です。応募先の企業が求める人物像に合わせて、担当者が採用したいと思うような強みをアピールできるように準備しておきましょう。
加えて、50代の面接対策では、年齢の懸念を払拭することを意識するのがポイントです。50代は転職後、年下の先輩から仕事を教わる可能性があるため、素直に指摘を受け入れられる人柄なのかを見られることがあります。謙虚な態度で面接に臨み、面接官が年下であっても敬語で対応しましょう。
また、面接官の話を遮って回答すると、せっかちな人・協調性がない人などと思われてしまうリスクがあるので、話が終わるまで待つことを意識します。質問には結論ファーストで答えることで、「採用後、スムーズに業務を進められそう」という印象を与えることも大切です。
資格やスキルを習得する
資格や業務のスキルがあると、選考で有利になります。就きたい仕事が決まっている場合は、その仕事で活かせる資格を取得したり、スキル習得のために勉強をしたりすると良いでしょう。下記は、取得に年齢制限がなく、転職に役立つ資格の例です。
- 介護職員初任者研修
- 日商簿記検定
- 登録販売者
- 介護事務管理士
- 調剤薬局事務
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- ファイナンシャル・プランニング技能士
- 宅地建物取引士
- マンション管理士
「介護職員初任者研修」は、介護業界で活かせる資格です。日商簿記検定は経理の仕事をはじめとする、幅広い仕事で活かせます。取得方法などを詳しく知りたい方は「人生をやり直したい50代女性におすすめの資格一覧!試験の合格率や転職先」をご覧ください。
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レバウェル介護の資格スクール50代からの転職におすすめの仕事
ここでは、50代からの転職におすすめの職種の例を紹介します。「転職したい職種が決まらない」と悩んでいる方は、チェックしてみてください。
介護職
介護職は、高齢者や障がいのある方など、自立した日常生活を送ることが困難な人の身の回りの援助や相談援助を行うのが主な役割です。職場によって業務内容は異なりますが、食事や入浴などの日常生活のサポートをしたり、身体機能の維持や向上を目的としたレクリエーションを企画・運営をしたりします。
資格が必要な業務はありますが、未経験から就業が可能です。また、同性介助の方針により、男性職員の需要も増しています。性別による内定の取りやすさに、差はないでしょう。介護職員の仕事については、この記事の「介護職は未経験から転職しやすい」でも解説します。
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こん包作業員
梱包作業員とは、輸送中の商品の破損などを防ぐために、箱の組み立て・品物の箱詰め・テープ止めなどを行う職種です。こん包材には、木製・スチール・段ボールなどがあり、輸送する商品の性質や輸送方法を考慮したうえで、こん包作業を行います。モノ作りが好きな人は、やりがいを感じられる仕事でしょう。なお、体力や力が必要とされる場面があるため、体力に自信がある方に向いています。入職にあたって、学歴や資格が求められることは少ないようです。
タクシードライバー
タクシーには、一般的なタクシーのほかに、観光タクシーや介護タクシー、ハイヤーなどがあります。最近では、マタニティタクシーや子育てタクシーなど、一定の知識が必要とされるサービスもあり、子育て経験を活かせる場面もあるでしょう。
タクシードライバーとして勤務するには、基本的に普通第二種運転免許証が必要です。一部の地域では、タクシーセンターの試験への合格が必要な場合があるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
タクシー関係の仕事で、運転スキルを必要としないタクシー配車オペレーターという仕事もあります。
コールセンターオペレーター
コールセンターオペレーターは、企業などが設置するコールセンターで、顧客からの電話対応を行います。職場によって異なりますが、商品の受注や資料請求の受付、商品の問い合わせ対応などが主な仕事です。人生経験が豊富でコミュニケーションスキルがある50代は、活躍しやすい職種でしょう。
コールセンターオペレーターとして働くのに、資格が求められることは少ないようです。携わったことのある商品やサービスのコールセンターのオペレーターであれば、これまでの経験を活かせるでしょう。
清掃業
清掃業には、ビル清掃や鉄道車両清掃、ホテルの客室清掃、ハウスクリーニングなどがあります。清掃する箇所の素材に合った洗剤や道具を使用して清掃、戦場を行うのが主な仕事です。黙々と作業することが求められるため、1人で集中して仕事したい方に向いているでしょう。
入職の際、基本的に資格は求められません。清掃業の現場は多数あるため、事前調査をしたうえで、自分に合った働き方を選択することが大切です。
施設警備員
施設警備員は、商業施設や工場などに配置され、事故や火災、不法侵入などの防止・早期発見を行います。トラブルがあった際には、その対応をするのも仕事です。警備員として働くには、警備業法で定める30時間以上の新任教育や業務別教育、職場がい研修などを受けます。教育制度が整っているため、未経験からの転職でも安心です。また、50代以上のミドル世代やシニア世代も多く活躍しています。
スーパーのスタッフ
スーパーのスタッフは、主にお客さんが買い物をしやすいように、商品陳列や商品の補充などを行います。お客さんから商品に関する質問があった際の対応も、仕事の一つです。また、スーパーには、バックヤードで弁当や惣菜、精肉、鮮魚の加工・調理を行うスタッフや、レジ係などの仕事もあります。「料理が得意」という方は、バックヤードでの仕事で活躍できるでしょう。スーパーのスタッフとして働くのに、資格を求められることは少ないようです。
調理補助
調理補助は、飲食店のほかに、病院・介護施設・学校・保育園などの調理場などで活躍しています。主な仕事は、調理や盛り付け、食器の洗浄、料理の提供などです。入職にあたって、必須となる資格はありません。食品を提供するため、食中毒や集団感染の防止に努める必要があります。衛生管理への意識が高い人は、仕事に慣れやすいでしょう。
事務職
職場によって異なりますが、事務職は社内手続き見積書、請求書などの事務作業などが主な仕事です。ほかにも、来客対応や電話対応、発注作業など、業務内容は多岐にわたります。デスクワークなので、体力的な不安は少なくできるでしょう。
事務職はパソコンを使用することが多いため、PCスキルがあると転職に有利になります。そのほか、文章作成能力や簿記などのスキルが求められることがあるようです。
マンションの管理人
マンション管理人とは、マンションに住む人が快適かつ安心して暮らせるように管理する職種です。主な仕事内容は、設備点検、業者点検の手配と立ち合い、共有部分の清掃、住人のトラブル対応などです。
マンション管理人はミドル世代やシニア世代が多く活躍しており、定年後の再雇用を行っている企業もあります。50代から転職したあとも、長く働けるでしょう。
マンションの管理方法は、24時間常駐する「常駐管理」、通勤して日中のみマンションを管理する「日勤管理」などがあります。転職の際は、勤務形態を確認するようにしましょう。
出典
厚生労働省「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」(2024年12月23日)
介護職は未経験から転職しやすい
「未経験分野に転職したいけど、応募できる求人が少ない」「スキル不足が不安」という方は、介護職がおすすめです。日本は高齢化により介護を必要とする人口が増える一方で、介護職員の人手不足が続いています。人手不足解消に向けて、介護職は経歴や年齢を問わない求人が多数出ているため、未経験からでも応募しやすいでしょう。
また、未経験者を積極的に採用している職場では、教育制度を充実させていることもあり、未経験でも安心して技術や知識を身につけていけます。
実際に介護業界は、ある程度の社会経験を積んだ方が介護職に転職するケースが少なくありません。年齢関係なく、経験を積みながら資格を取得することで、介護福祉士やケアマネジャーなどへのキャリアアップも目指せるのも魅力の一つです。
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50代から介護業界への転職はきつい?転職成功のポイントと仕事内容・給与
介護職が未経験で不安…無資格でも仕事はできる?転職の悩みを解消しよう!
介護職はどんな仕事?
ここでは、介護職員の仕事内容や主な職場、平均給与を紹介します。介護職に興味がある方は、チェックしてみてください。
介護職員の仕事内容
「介護職」で紹介したとおり、介護職員は高齢者や障害がある方の日常生活をサポートする仕事をしています。具体的には、入浴介助や食事介助などの「身体介護」、掃除や調理などの「生活援助」などです。
ただし、職場によって業務内容は大きく変わるため、転職の際は応募先の仕事内容をしっかり確認しましょう。介護職員の仕事を詳しく知りたい方は、「介護職の仕事内容とは?資格は必要?やりがいやメリットもご紹介」の記事もご覧ください。
主な職場
介護職員が活躍している職場は、「特別養護老人ホーム(特養)」や「介護老人保健施設(老健)」「有料老人ホーム」といった入所施設などです。入所施設とは、介護サービスを必要とする方が暮らしている施設のことで、介護職は24時間体制で入居者さんの身の回りの世話や見守りを行います。入所施設の介護職には、夜勤があるのが一般的です。
入所施設のほかにも、訪問介護員が利用者さんの居宅を訪問して、身の回りの世話などを行う「訪問介護事業所」、自宅で生活する利用者さんに日中、施設に通ってもらい、介護サービスを提供する「デイサービス」などがあります。訪問介護事業所・デイサービスでは、基本的に夜勤はありません。介護施設だけでなく、障害者施設や病院でも活躍している介護職員もいます。
職場によって業務内容や介護の方針が異なるため、自分のスキルや価値観に合った職場に転職できれば、介護職員としてやりがいを持って働けるでしょう。「転職先の選び方が分からない」という方は、「介護職の職場の選び方とは?失敗しない方法や各施設の特徴を解説」も参考にしてみてください。
平均給与
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.122)」によると、月給で働く介護職員の平均給与額は、常勤の場合が317,540円、非常勤の場合が209,540円です。
介護職員は、働き方によって給与アップを目指せます。介護職員が夜勤に入ると「深夜手当」や「夜勤手当」が支給されるため、夜勤回数を増やすことで給与アップが期待できます。また、保有資格に応じて「資格手当」が付く職場もあるため、資格を取ることも効果的です。
介護職員の給与については、「介護職の給料はいくら?平均給与額や年収アップ方法、処遇改善の状況を解説」の記事でも解説しています。
出典
厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2024年12月23日)
50代で介護職に転職するメリット
50代で介護職に転職するメリットは、「定年まで長く働ける」「ライフスタイルに合わせた働き方を選べる」「年齢関係なくキャリアアップを目指せる」などがあります。下記で解説するので、転職を検討している方は、参考にしてみてください。
定年まで長く働ける
公益財団法人介護労働安定センターの「令和4年度介護労働実態調査 事業所における介護労働実態調査結果報告書(p.69)」によると、定年の年齢について、「60歳」が35.3%、「61歳~64歳」が3.8%、「65歳以上」が34.3、「定年を定めていない」は18%でした。半数以上の職場は、定年を60歳以上に設定していることが分かります。50歳からの転職でも、長く働くことが可能です。
また、同資料(p.70)によると、再雇用後の職員を再雇用した場合、雇用上限年齢を定めていない施設は47.8%とあります。定年後も、引き続き長く働ける職場も多いようです。
出典
公益財団法人介護労働安定センター「令和4年度 介護労働実態調査結果について」(2024年12月23日)
ライフスタイルに合わせた働き方を選べる
介護職は、働き方の選択肢が多いのが特徴です。介護職員は、正社員だけでなく、派遣社員やパート、アルバイトなどの雇用形態で働けます。正社員以外の雇用形態を選ぶことで、日勤のみや週3勤務など、柔軟なシフトで働けるでしょう。
転職先の施設形態によっても、日勤のみや夜勤あり、土日休み、平日休みなど、働き方は異なります。働き方の選択肢が複数あるため、介護職ならライフスタイルに合った働き方を見つけられるでしょう。
年齢関係なくキャリアアップを目指せる
介護職は、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」「介護支援専門員(ケアマネジャー)」というように、段階的に資格を取得することでキャリアアップを目指せる仕組みが整っているのがメリットです。介護福祉士以上の資格があれば、リーダーや施設長など管理業務に就ける可能性を上げられるでしょう。資格を取得するのに年齢制限はないため、何歳からでもキャリアアップを目指せます。
「初任者研修」は介護の基礎を学べる研修で、「実務者研修」は介護の実践的な知識とスキルを学べる研修です。どちらも受講要件がないため、未経験から受講できます。実務者研修を修了したうえで3年以上の実務経験を積むと、介護福祉士を目指すことも可能です。介護職の資格については、「介護の資格の難易度を種類ごとに解説!取得方法や試験の合格率、要件とは?」を参考にしてみてください。
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レバウェル介護の資格スクール50代で転職する際によくある質問
ここでは、50代で転職する際に、よくある質問を紹介します。「できる仕事がない」転職活動に行き詰っている方は、参考にしてみてください。
50代の女性が1人でできる仕事にはどんな職種がありますか?
50代の女性が1人でできる仕事は、工場のライン作業やピッキング作業、清掃員、検針員などがあります。1人で黙々と作業する仕事が好きな方は、これらの職種が向いているかもしれません。ただし、職場によって労働環境は異なるため、転職の際は事前に業務内容などを確認しておきましょう。
これから転職活動を行う方は、この記事の「できる仕事がないと感じている50代のための転職準備」も参考にしてみてください。
50代女性が長く続けられる仕事を見つけるには?
50代の女性が長く働ける仕事を見つけるには、自己分析と企業研究が重要です。自己分析と企業研究を行うことで、不本意なマッチングを防ぎ、自分に合った求人を見つけられます。自己分析とは自分の強みやこれまでの経験を明確にすることで、企業研究は、企業方針や事業内容、働き方を調べることです。それぞれの結果を照らし合わせ、自分に合った職場を見極めましょう。
自己分析のやり方が分からない方は、厚生労働省の「マイジョブ・カード」の活用がおすすめです。
出典
厚生労働省「マイジョブ・カード」(2024年12月23日)
50代で無職は絶望的な状況でしょうか?
50代で無職になってしまったとしても、仕事を見つけることはできます。定年がなく、ミドル世代やシニア世代が活躍している企業を中心に転職活動を行うと、転職成功に近づけるでしょう。正社員で仕事が見つからない場合は、パートや派遣などの働き方も検討することで、仕事が見つかる可能性が上がります。
また、人手不足の業界へ転職するのも選択肢の一つ。なかでも介護業界は人手が不足しているため、50代も転職のチャンスがあります。仕事がないと困っている方は、介護業界の転職をサポートしているレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。
まとめ
50代が「できる仕事がない」と感じる理由には、転職活動が長引くことや体力面の不安などがあるようです。とはいえ、50代の転職は若手と比べて厳しくなる傾向はあるものの、転職できないことがありません。転職に自信をなくしている方は、転職エージェントなど、転職の専門家に相談するのがおすすめです。
自分で転職活動を行う場合は、複数の方法を使って求人を探したり、自分に合った条件の求人に応募したりしてみましょう。広い視野を持って求人を探したうえで、自分に合った求人を的確に絞り込むのが、転職を成功させるコツです。また、人手不足の業界へ転職するのも、選択肢の一つ。介護職は人手不足を解消するために、経験や年齢を問わない求人が多数出ています。50代・未経験でも比較的転職しやすいでしょう。
介護職に興味がある方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。介護業界の転職に詳しいキャリアアドバイザーが、経歴や希望条件をヒアリングしたうえで、あなたの適性に合った職場をご提案いたします。介護職への転職が決まっていなくても、「介護職ってどんな仕事をしているのか知りたい」というご相談もOKです。サービスは無料なので、お気軽にお問い合わせください。
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