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実務者研修を受けた感想をご紹介!メリットや大変な部分、取得するコツは?

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実務者研修受けた感想に関する記事のタイトル画像

この記事のまとめ

「実務者研修を受けた人の感想を知りたい」という方もいるのではないでしょうか?実務者研修は、介護職員としてのキャリアアップやスキル向上を目的に受講する方が多いようです。実際に、取得後のキャリアや仕事に活かせたという声があります。この記事では、実務者研修を受講した介護職員の体験談をまとめました。実際に受講して感じた難易度や、取得のポイント、費用なども解説するのでぜひご一読ください。

実務者研修を受けた感想

ここでは、実際に実務者研修を受けた介護職員の感想として、受講した理由や取得のメリット、大変に感じたことをご紹介します。

受講した理由

レバウェル介護(旧 きらケア)では、実務者研修を修了した方70人を対象に、受講した理由のアンケートを行いました。

受講した理由割合
介護福祉士やケアマネジャーへのキャリアアップを目指すため81.4%
介護の知識や技術を勉強するため60.0%
より良い条件で就職・転職するため55.7%
利用者さんに質の高い介護サービスを提供するため40.0%
給料を上げるため28.6%
職場で勧められたため10.0%
リーダーや管理職を目指すため8.6%

調査時期:2023年11月、複数回答

介護職員としてのキャリアアップやスキルアップを目的に、実務者研修を受講する方は多いと分かります。

以下は、実際に実務者研修を受講した介護職員の体験談です。

私が実務者研修を受講したのは、職場で勧められたのがきっかけです。介護職員としての実務経験が2年ほどの時期に転職しました。転職先の事業所は、自治体の資格取得支援制度を活用していたこともあり、入職してすぐに実務者研修の受講を勧められました。将来的には介護福祉士を取得したいという希望もあったので、職場に勧められて自己負担なしで受講できるタイミングで実務者研修にチャレンジしました。

資格取得支援のある職場では、実務者研修の受講費用を負担してくれることもあるようです。介護福祉士やケアマネジャーへのキャリアアップを考えている方は、職場に確認してみると良いでしょう。

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実務者研修の資格でできる仕事は?取得のメリットや活躍できる職場をご紹介

資格を取得したメリット

実際に実務者研修を受講した介護職員に、取得のメリットを聞きました。実務者研修を受講するか悩んでいる方は、以下で取得のメリットを確認してみましょう。

  • 介護の専門的な知識が身につき、自信と根拠を持ってケアができるようになった
  • 介護技術が向上し、身体的な負担が少ない介助方法を実践できるようになった
  • 喀痰吸引や経管栄養の手技を学習でき、医療的ケアへの理解が深まった
  • 介護福祉士の取得につながった
  • 管理職へのキャリアアップにつながった
  • 給料が上がった
  • スクーリングのクラスで仲間ができた
  • 就職・転職の際にスキルや意欲をアピールできた

「実務者研修を受講した理由」で多く挙げられた、キャリアやスキルの向上について、取得してから実際にメリットを感じる人は多いようです。また、改めて介護について学習することで、自己流ではなく利用者さんの安全や尊厳に配慮した介護の実践につながったという意見もありました。

実務者研修を修了することで、介護福祉士の取得につながりました。介護福祉士の受験資格を満たすために必要なだけではなく、試験勉強の一環としても、実務者研修の受講は有効だったと思います。

また、実務者研修の学習内容は、その後に訪問介護のサービス提供責任者にキャリアアップした際にも役立てられました。介護過程IIIのスクーリングの事例検討では、利用者さんのニーズや必要な声かけ・対応を考え、グループで話し合って実践しました。実務者研修で、利用者さんの課題分析や情報収集、周囲との連携を学んだことが、訪問介護サービスのマネジメントにも活かせたと実感しています。

実務者研修では、介護福祉士に必要なスキルを幅広く習得するため、受講すれば介護の実践だけではなく計画作成やサービスの管理も適切に行えるようになるでしょう。

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実務者研修は意味ない?取得が難しい理由や資格のメリットを解説!

講座で大変だった部分

実務者研修を受講して大変だった部分として、以下の意見が挙げられています。

  • 受講期間が長く取得に時間がかかる
  • 仕事と資格取得を両立させるのが難しい
  • 期限内に課題を提出しなければならず忙しい
  • 医療的ケアの演習の難易度が高い
  • スクーリングの実技試験が厳しい
  • 受講費用の負担が大きい

働きながら実務者研修を受講する場合、スケジュールを調整して期限内に学習を進めることを大変に感じることがあるようです。また、スクーリングで行う演習や試験、グループワークなどが難しいという声もありました。

私の受けた実務者研修の講座は、最初の2~3ヶ月で通信学習や課題提出を進め、残りの3ヶ月でひと月あたり数回通学するスケジュールでした。通信講座の学習はある程度は自分のペースで取り組めますが、提出期限までに課題を送付するためには、計画的に勉強する必要がありました。

また、スクーリングでの実技試験も緊張しました。介護技術の試験の内容は、車いすで砂利道や段差のある道の介助を行うものでした。声かけのタイミングや車いすの操作手順など一つひとつ確実にこなす必要があるので、ミスのないよう繰り返し練習しました。医療的ケアの演習も、指差し確認や声かけ、器具の取り扱いなどのルールが細かく決まっており、講師からの評価に向けて何度も練習したことを覚えています。

実務者研修の講座は、通学と通信を併用できるものもあります。「すべて通学するのはスケジュール調整が難しいかも…」という方は、通信講座との併用がおすすめです。

また、講座によっては、欠席した講義やスクーリングの日程を調整してくれることもあります。受講機関によってオプションやフォロー体制は異なるので、自分に合った講座を選びましょう。

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実務者研修の概要

「実務者研修の取得は難しい?」「時間や費用はどのくらいかかるか知りたい」と気になる方もいるかもしれません。ここでは、実務者研修の学習内容や難易度、取得にかかる費用を解説するので、ぜひご一読ください。

学習内容

実務者研修のカリキュラムと学習時間は、以下のとおりです。

学習科目学習時間
人間の尊厳と自立5時間
社会の理解I5時間
社会の理解II30時間
介護の基本I10時間
介護の基本II20時間
コミュニケーション技術20時間
生活支援技術I20時間
生活支援技術II30時間
介護過程I20時間
介護過程II25時間
介護過程III(スクーリング)45時間
発達と老化の理解I10時間
発達と老化の理解II20時間
認知症の理解I10時間
認知症の理解II20時間
障害の理解I10時間
障害の理解II20時間
こころとからだのしくみI20時間
こころとからだのしくみII60時間
医療的ケア(別途で演習の受講が必要)50時間
合計450時間

参考:厚生労働「実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について(p.3)

実務者研修のカリキュラムは、450時間と医療的ケアの演習で構成されます。学習期間は、無資格から取得する場合、最短で6ヶ月ほどです。

なお、介護職員初任者研修やホームヘルパー1級など、介護に関する公的資格を保有している場合、受講済みの科目が免除されます。詳しくは、「介護福祉士実務者研修の受講が免除になる資格は?費用が安くなる制度も紹介」の記事をご参照ください。

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取得の難易度

実務者研修では、課題提出や実技試験がありますが、学習の到達度を図るためのもので、合否を決めることが目的ではありません。そのため、あきらめずに挑戦すれば、取得できる可能性が高いでしょう。

しかし、「自宅学習のレポートがなかなか終わらない」「実技の復習が大変」といった理由で、実務者研修は難易度が高いと感じる人もいます。実務者研修を取得した方に難易度を聞いたアンケートの結果を、以下にまとめました。

取得に感じた難易度割合
簡単だった10.00%
そこそこ簡単だった17.14%
どちらともいえない24.29%
そこそこ難しかった41.43%
難しかった7.14%

調査時期:2023年11月

実務者研修を受けた方の難易度についての感想は、「そこそこ難しかった」が41%、「難しかった」が7%と、難易度が高いと感じた方が半数程度です。「簡単だった」「そこそこ簡単だった」と答えた方は合わせて4分の1程度でした。

実務者研修の難易度の感じ方は人それぞれです。結果的に資格を取得できたものの、学習内容の難しさや取得期間の長さが大変と感じた方もいるため、目標や意欲を持って取り組むことが重要といえます。

受講にかかる費用

実務者研修を取得した方に聞いた、受講にかかった費用は以下のとおりです。

受講費用割合
無料で取得した27.1%
2万円未満5.7%
2万円以上5万円未満8.6%
5万円以上10万円未満37.1%
10万円以上20万円未満18.6%
20万円以上30万円未満1.4%
分からない1.4%

調査時期:2023年11月

実務者研修の費用負担は、「5万円以上10万円未満」と答えた方が最も多い結果でした。職場の資格取得支援やスクールのキャンペーンなどを利用して無料で取得した方も、4分の1程度います。

実務者研修の費用について詳しく知りたい方は、「実務者研修の費用はいくら必要?無料で介護資格を取得する方法はあるのか」の記事をチェックしてみてください。

初任者研修との違い

実務者研修のカリキュラムには、初任者研修で学ぶ介護職としての基礎知識130時間が含まれます。初任者研修の内容にプラスして、350時間で介護福祉士に求められるスキルも学習するのが実務者研修です。

また、研修の目的も異なります。初任者研修の目的は、利用者さんに対して安全に介護を行う知識・技術を持った介護職員を育成することです。一方の実務者研修には、介護に関する専門的なスキルを習得する場を設け、介護のプロ・現場のリーダーとして活躍する人材を育成する目的があります。

初任者研修を受講したときは無資格・未経験で、ほかの受講生も未経験の方や経験の浅い方が多い環境でした。実務者研修の講座は、自分を含め介護職員として働きながら参加している人が多く、実際の利用者さんへのケアを想像しながら意見交換ができました。周囲の経験が自分に近く、同じレベルで一緒に考えられたので、モチベーションを維持しながらスキルアップできたと思います。

研修によって、受講者の目的や環境も異なるので、自分にはどちらが合うか考えて受講しましょう。初任者研修と実務者研修のカリキュラムの違いは、資格取得後に目指すキャリアの違いにもつながります。

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実務者研修の取得を成功させる方法

ここでは、実務者研修の取得を成功させるポイントをご紹介します。「働きながら実務者研修を取得するのは大変そう…」と不安な方は、チェックしてみてください。

自身に合ったスクールやコースを選択する

実務者研修を受講する際は、自分に合ったスクールやコースを選びましょう。実務者研修では、通学と通信を併用する場合も、7日前後の通学が必須です。スクールの立地を確認しておくことで、通いやすさを担保できます。

また、研修機関によって「土日コース」「夜間コース」など、コースはさまざまです。なかには、オンラインでの授業やWebでの課題提出を取り入れているスクールもあります。
事前にリサーチして「できるだけ通信で学習を進めたい」「講師の指導を受けられる機会の多い講座が良い」など、希望に合った講座を選択しましょう。

実務者研修のスクール選びについては、「実務者研修の講座はどこがいい?スクールの選び方や資格取得支援制度を紹介」の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

職場の理解を得る

働きながら実務者研修を受講する場合、職場の協力があると心強いでしょう。スクーリングの日程を考慮してシフトを組んでくれたり、別で休日を作ってくれたりすると、無理なく受講することができます。職場の理解を得るには、受講前に相談しておくのがおすすめです。

また、資格取得支援制度を設けている職場なら、費用の補助が出る場合もあるので、気になる方は確認してみてください。

働きながら実務者研修を取得したい方は、「介護福祉士実務者研修は働きながら取れるの?資格を取得する方法を解説」の記事もチェックしてみてください。

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実務者研修の取得に不安がある方によくある質問

ここでは、実務者研修の取得に不安がある方からよくある質問に回答します。「実務者研修を取得する自信がない…」という方は、参考にしてみてくださいね。

実務者研修の実技試験に落ちたらどうすればいい?

実務者研修のスクーリングでは、介護技術や医療的ケアの実技試験が実施されます。もし落ちてしまった場合も、追試や補講などフォロー体制のあるスクールが多い傾向にあるため、不安に感じ過ぎる必要はありません。実技テストでは、落ち着いて一つずつ手順をこなすことが大切なので、しっかりと復習して挑みましょう。「実技試験は専門的で難しい」と感じるかもしれませんが、スキルの習得度を確認することが目的なので、最後まで修了できない可能性は低いといえます。
実務者研修の実技試験についてお悩みの方は、「実務者研修の医療的ケアに落ちた…試験対策と演習内容、難易度を解説!」の記事もご一読ください。

実務者研修が難しくてついていけないです…

実務者研修では、介護・福祉に関する制度や介護過程の展開、医療的ケアなど、専門的な内容を学ぶため、「難しくて辛い」と思う人もいるかもしれません。テキストの内容が難しいと感じるときは、まずは基礎知識を身につけることが大切です。自分がどこまで理解できているのかを整理して、簡単な科目から学習を進めましょう。スクーリングの演習が難しい場合は、周りの仲間と一緒に練習するのがおすすめです。教え合うことで、介助の注意点を理解しやすくなるといえます。勉強でつまずいたら、スクールの講師に質問するのも選択肢の一つです。
実務者研修の難易度や取得のポイントについては、「実務者研修は難しい?資格取得の難易度やスムーズに修了するコツを解説」の記事をチェックしてみてください。

実務者研修のレポートの書き方を教えてください!

実務者研修のレポート課題の内容はスクールによって異なり、選択問題や記述式のレポートなどがあります。レポート課題の目的は、暗記することではなく、学習内容を理解することなので、テキストを見ながら書いてOKです。出てきた言葉の意味を改めて調べ、何を問われているのか明確にして取り組むことで、レポート課題をスムーズにこなせるでしょう。

まとめ

介護福祉士実務者研修は、キャリアアップやスキル向上を目的に受講する方が多い傾向にあります。実際に資格を取得した介護職員の方は、「介護福祉士へのキャリアアップにつながった」「介護技術が向上した」などのメリットを感じているようです。

実務者研修は、最後まであきらめずに挑戦すれば取得できる可能性が高いでしょう。しかし、スケジュールの調整の大変さや学習内容の専門性の高さから、難易度が高いと感じる場合もあります。

「実務者研修のスクールについて聞いてみたい」「働きながら取得できるか不安…」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。介護専門の転職エージェントであるレバウェル介護(旧 きらケア)は、資格取得についてなど、介護職のキャリアの相談に無料で対応しています。
費用補助やシフト調整などの支援があり、実務者研修や介護福祉士を取得しやすい環境の職場をご紹介することも可能です。実務者研修を取得したい介護職のお力になるので、ぜひ気軽にご相談ください!

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