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この記事のまとめ
- 介護職を辞めたいと新人が思う原因は人間関係や仕事の失敗など
- 辞めたいときは相談したりスキルアップを目指したりするのがおすすめ
- 新人介護職員が働きやすい職場を選ぶには施設見学や待遇の確認をしよう
新人の介護職員のなかには、「仕事を辞めたい…」と悩む方もいるでしょう。レバウェル介護の調査では、「辞めたいと思ったことが何回もある」と答えた方の割合は、52.6%と半数以上でした。この記事では、辞めたいと思ったことがある介護職員の体験談をご紹介します。辞めたいときの対処法や仕事を続けるメリット、退職の判断基準も解説するので、ぜひご一読ください。
介護の仕事を辞めたい人はどのくらいいる?
介護現場では長く働く介護職員が多い一方で、入職後に「仕事が合わない」「私には向いてない」と退職する新人職員も少なくありません。
実際に介護職員として働いている方の中で、レバウェル介護(旧 きらケア)が独自に「向いていない・辞めたい」と感じたことがあるかを調査してみました。(回答数:247、実施期間:2023年11月12日~2023年12月31日)
介護職員に向いていないと思った人の割合
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「自分は介護職に向いていないと思ったことはありますか?」という問いに対し、「1回ある」と答えた方が9.7%、「何回もある」と答えた方は52.6%、「思ったことはない」と答えた方は37.7%でした。
介護職員として働いている中で、半数以上の人が何度も「向いていない」と思ったことがあり、「向いていないと思ったことがない」方のほうが少数派。特に新人の頃は仕事に慣れておらず、失敗したり、つらさを感じたりすることも多いため、何度も「向いていない」と感じてしまうようです。
介護職を辞めたいと思った人の割合
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「これまでに介護職を辞めたいと思ったことはありますか?」という問いに対しては、「ある」が76.5%、「ない」が23.5%です。実に、7割以上の方が「介護職を辞めたい」と思ったことがあるという結果になりました。
また、「辞めたい」と思った方の中で、介護業界内で転職したという方が43.7%で最も多く、辞めずに続けた方は30.8%、異業種に転職した方は8.1%、辞めたいと思ったことがない方は17.4%でした。
仕事を辞めたいと思っても介護業界内で転職する人が多く、自身の経験やスキルを活かしてより自分に合った職場を選択するケースが多くみられるようです。
介護業界で離職した人の割合
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レバウェル介護(旧 きらケア)では、実際に「仕事を辞めたい」と感じたことの介護職に、その後どうしたかを調査しました。「介護業界で転職した」と答えた方の割合が最も多く、43.7%となっています。
また、公益財団法人介護労働安定センターが発表している「令和5年度介護労働実態調査 事業所における介護労働実態調査 結果報告書(p.22)」によると、2023年の介護職員の離職率は13.6%でした。厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、2023年度における業界全体の離職率は15.4%であるため、介護職の離職率はそれほど高いわけではないようです。
新人の間から完璧に仕事をこなせる方はそれほど多くありません。仕事でうまくいかないことがあっても、悩みすぎずに自分にできることを頑張れば大丈夫。前向きに取り組む姿は先輩にもプラスに映るはずなので、できないことをできるようにするために努力しましょう。
ただし、職場環境が原因で仕事を覚えられなかったり、精神的につらくなっていたりする場合は、職場が合っていないのかもしれません。心身を壊す前に転職も検討してみてください。
出典
公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」(2025年3月6日)
厚生労働省「令和5年 雇用動向調査結果の概要」(2025年3月6日)
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新人介護職員が辞めたいと思う理由
介護職を辞めたいと思ったことがある方は、全体の7割以上いるという結果でしたが、辞めたいと思う理由にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、新人介護職員が仕事を辞めたいと思う理由について紹介していきます。
仕事が覚えられず迷惑をかけてしまうから
仕事を覚えられないプレッシャーと焦りから「もう辞めたい」と考えてしまう人もいるようです。仕事が覚えられないことで「足を引っ張っているのではないか」とネガティブに考えてしまう人もいます。
介護職は、覚えることが多い仕事です。利用者さんの顔と名前はもちろんのこと、基本の介護業務から記録の方法、物品の位置まで幅広く覚えなければなりません。慣れないうちはスピーディーに対応できなかったり、何度も同じことを質問して先輩に怒られたりすることもあるでしょう。
仕事の失敗から介護職に向いていないと思うから
仕事で失敗が続くと「自分は介護職に向いていないのではないか…」と考えるようになり、辞めたいと思ってしまう方もいるでしょう。
介護職は利用者さんごとの特徴や注意点を把握し、個別に対応を変えますが、新人のときは注意点を忘れてしまい、ミスをしてしまうこともあります。最初は心を開いてくれない利用者さんもいるため、怒られたり嫌がられたりすると、自信をなくしてしまうこともあるでしょう。
先輩職員との人間関係にストレスを感じるから
介護の現場では、介護職同士はもちろん、看護師やリハビリ専門職など他職種と連携して業務を進めていきます。
しかし、忙しさや人手不足からコミュニケーションの時間がとれないと、チームワークがうまくいかないことも。すれ違いから人間関係がうまくいかなくなったり、職場内の雰囲気が悪くなったりして、辞めたいと思う例も少なくありません。
Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022(p.30)」によると、介護職員として転職をした理由として最も多かったのが「職場の人間関係が悪かった」で29.8%でした。人間関係のストレスは仕事を辞めたいと思う理由になるだけでなく、実際に転職するきっかけにもなっているようです。
出典
Leverages Medical Care「介護士のキャリアや外国人雇用などに関するレポート「きらケア介護白書2022」を公開しました」(2025年3月6日)
思った以上に介助に体力が必要だったから
介護と一言でいっても、利用者さんの心身状況によって、歩行や移乗などをはじめとした生活動作への介助量は異なります。介護職として働く前に実技講習や実習で介助を経験していても、現場での介助機会の多さと大変さに驚くこともあるでしょう。
また、人手が足りない職場ではまとまった休憩時間がとれないこともあり、疲労が積み重なる恐れもあります。
給与面や待遇面に不満があるから
厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査 」によると、2022年の介護職員(医療・福祉施設)の平均給与(きまって支給される現金給与額の平均)は257,500円でした。対して一般労働者の平均給与(きまって支給される現金給与額の平均)を算出すると337,800円となっており、介護職の収入は全体と比べて低くなっています。
国は処遇改善に向けて対策を講じていますが、「仕事の大変さのわりに賃金が低い」「残業代が支払われない」などの理由から不満を感じる人がいるのも事実です。
特に人手不足で仕事が大変な施設だと、待遇に不満があって仕事のモチベーションが上がらないこともあるでしょう。
出典
厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年3月6日)
利用者さんのケアを正しくできているのか心配だから
介護職は、日常生活にサポートを必要とする人の生活の質や命に関わる、大切な仕事です。
医療技術が年々進歩していくように、介護技術やケアに対する考え方も変化しています。研修や新人教育が十分でない環境だと、新人介護職員は「自分の介護は間違っていないか」「自己流で事故を起こしてしまうのではないか」と不安になることもあるでしょう。自身の知識や技術になかなか自信がもてず、辞めたい気持ちに直結する恐れがあります。
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業務が多すぎて疲弊したから
休みが少なく多忙な状況が続くと、心身が疲弊し、退職を選択することになる場合があるでしょう。
介護職員には、おむつ交換や食事介助、入浴介助など実に多くの仕事があります。ときには介護業務だけではなく、会議への参加や送迎時の車両運転などが必要になることもあるでしょう。また、利用者さんの体調が急変した際は、施設内の医師や看護師といった医療職と連携し、臨機応変な対応が求められます。
そのような中でも、高齢化の影響から人手不足に陥っている介護施設は珍しくなく、業務量の多さは業界全体の課題といえるでしょう。業務量が多いと休憩時間の確保もままならなくなり、残業が増えてしまうこともあるようです。
職場での悩みを相談できないから
新人介護職員の中には、「仕事の悩みを話せる相手がいない」「業務が忙しすぎて人に相談できない」と1人で悩みを抱えてしまい、「辞めたい」気持ちにつながってしまう人もいます。
忙しい介護の現場において、新人介護職員が上司や先輩に時間を取ってほしいと依頼すること自体が難しくてできないというケースも。相談の時間がとれない職場では、不安が解消されずにつらいと感じてしまうでしょう。
慣れない夜勤が精神的・体力的にきついから
人手が足りない職場や、夜間に対応すべき業務が多い場合は、まとまった休憩時間をとれず体への負担が重なってしまいます。
入居型の施設では夜勤がありますが、慣れないうちは生活リズムが崩れることもあるでしょう。加えて、夜勤は少ない人数で利用者さんに対応する必要があり、仕事に慣れない新人にとっては業務がプレッシャーとなることもあるようです。
施設側と自分の考え方が合わないから
気持ちよく働くには、事業所の運営方針と自分の仕事に対する価値観が一致していることも大切です。仕事に対する信念や理想を抱いていても、施設の方針や理念とずれがあり、自分のやりたいような介護ができないケースもあります。
介護の仕事は好きなのに、施設・事業所の理念や運営のあり方に不満を抱き、退職してしまう新人介護職員もいるようです。
思い描いていた仕事とギャップがあったから
介護職に入職した人の中には、利用者さんとのコミュニケーションを楽しみながら、人の役に立てる仕事だと期待する新人もいるでしょう。しかし、期待が大きすぎると、実際に仕事が始まったときに大きなギャップを感じてしまい、辞めたいと思うようになることもあるようです。
要介護度の高い利用者さんや認知症を患っている利用者さんが多い施設では、利用者さんとコミュニケーションをとるのが難しいことがあり、つらさを感じる場合があります。また、日々の業務に追われ、仕事のやりがいを見失ってしまうこともあるでしょう。「もっと理想どおりの職場で働きたい!」という思いから、仕事を辞めたいと思う新人介護職員がいるようです。
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新人介護職員がすぐに辞めてしまう職場
ここからは、新人介護職員がすぐに辞めてしまう職場の特徴を解説していきます。辞めたいと思う新人が多い職場には、新人への教育が不足していたり、リーダーがいなかったりといった特徴があるので確認していきましょう。
新人の教育体制が整っていない中すぐ即戦力として扱う
介護施設の中には、新人でも「とにかく人手不足だから働いてほしい」という方針の施設もあり、教育が充分になされないまま独り立ちさせられるケースもあります。
レバウェル介護(旧 きらケア)が独自に行った調査で、「あなたの職場では、未経験で介護職を始める人はどれくらいで独り立ちしますか?」という問いに対する回答は以下のとおりでした。(回答数:247、実施期間:2023年11月12日~2023年12月31日)
独り立ちまでの期間 | 回答数 | 割合 |
1週間以内 | 12 | 4.9% |
2週間以内 | 13 | 5.3% |
1ヶ月以内 | 54 | 21.9% |
3ヶ月以内 | 77 | 31.2% |
6ヶ月以内 | 34 | 13.8% |
1年以内 | 10 | 4.0% |
それ以上 | 9 | 3.6% |
未経験者がいない・不明 | 38 | 15.4% |
合計 | 247 | 100.0% |
独り立ちまでは3か月以内という職場が最も多い結果でした。なかには、無資格者の新人にもかかわらず、1ヶ月以内や1~2週間で独り立ちさせるという施設もあるようです。
介護職は資格取得だけではなく、実践の経験も重ねてはじめて、知識や技術の定着が図れます。そのため、人手不足で忙しかったとしても、ある程度時間をかけて教育が行われるべきです。特に新人のころは分からないことや不安に思うことも多いため、1ヶ月ほどでほかの職員と同じように1人で仕事を進めなければならなくなると、新人職員にとってきついと感じることもあるでしょう。
なお、データを見て分かるように、3~6ヶ月かけてしっかり新人を教育する職場もあります。今の職場の教育体制が不十分だと感じる方は、近くに未経験者の入職実績がある職場や教育・研修制度が整っている職場がないか調べてみましょう。自分で調べきれない場合は介護職向けの転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)に相談してみてくださいね。
必要な数のスタッフが確保されていない
高齢者人口が増える中で、介護職の人材確保は急務とされています。厚生労働省の「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」によると2026年度には、全国で約240万人の介護人材が必要となる見込みです。
人員の確保ができないと1人あたりの業務量が増え、職員への心身の負担も増えてしまいます。精神的に余裕がなくなると教え方がきつくなってしまい、関係性が悪化することもあるでしょう。また、利用者さんにも適切なケアが思うようにできなくなり、辞めたいと思うこともあるかもしれません。
出典
厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」(2025年3月6日)
職員同士が連携を図れていない
介護職は、職員間の連携がとても重要な仕事です。しかし、先輩や上司が忙しそうにしていると、新人職員はコミュニケーションの図りにくさを感じてしまうでしょう。
確認不足のまま仕事を進めてミスをすると、自分の責任になってしまいます。連携不足から仕事が嫌になってしまい、辞めたくなることがあるようです。
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ここまで、新人介護職員が仕事を辞めたいと思う理由について紹介してきました。現在、介護職員として経験を重ねてきた方も、新人のころは同じような悩みを抱えていたことでしょう。
ここでは、介護の仕事を辞めたいと思ったときにどのような対応をとったのか、先輩職員の声を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
同僚や上司、友人に悩みを相談する
同じ福祉関係の人に相談しました
同じ職場で仲の良い人達と話し合ったり、まったく違う職種の友人達に聞いてもらったりします
同僚や上司に思いを聞いてもらったり情報を共有したりすることで対処しています
誰かに悩みを相談することで、気持ちが晴れたり、問題が解決したりすることもあります。相談できそうであれば、同僚や上司に相談すると、働き方の改善へ動いてくれたり、問題解決のためのアドバイスをしてもらえたりする可能性があるでしょう。
同僚や上司への相談が難しければ、職場外の友人や家族に相談するのもおすすめです。話を聞いてもらえるだけで、気持ちがすっきりすることもあるでしょう。もし、相談できる人がいない場合は、職場や自治体などの相談窓口に相談してみるのも一つの手です。
趣味や休養の時間を取りリフレッシュする
まずは、落ち着いて疲れをお風呂や温泉で癒します
とにかく休養です。良い睡眠を取ることを重視して身体をリセットしました
介護から気持ちを切り離し、まったく違うことをして、没頭出来ることをしました
毎日忙しく働きづめで疲れてしまい、仕事を辞めたいという方もいるでしょう。まずは休養や睡眠をしっかりとることを意識することで、仕事を頑張ろうという気持ちが戻ってくるかもしれません。長らくまとまった休みを取っていない方は、連休を取ってゆっくりするのもおすすめです。趣味に没頭するのも、気持ちの切り替えを手助けしてくれるでしょう。
達成できそうな小さな目標から設定してみる
自分の出来ることを伸ばしていく努力をしました
先輩を参考に改善点を考えます
できる仕事をすることを心掛けました
新人のうちは失敗をしたり、上司から指導・指摘を受けたりすることが多い時期といえます。自分の未熟さを痛感して「自分には向いていないのかも」「もう辞めたい」と思う方も多いかもしれません
しかし、技術の未熟さにより、辞めたいと考えるのは時期尚早といえます。続けることで少しずつ仕事にも慣れ、技術や知識を身につけることが可能です。すぐに先輩職員のようにすべての業務を完璧にこなそうとせず、できる仕事に一生懸命取り組むことで介護職員として成長していき、辞めたい気持ちが薄れるかもしれませんよ。
資格取得やスキルアップを目指す
勉強不足、スキル不足を補うため、まずは資格を取得することから勉強を始め、少しでも自分に自信がつくようにしました
YouTube動画に上がっている介護系の動画を見て自分の行動を分析しています
自分のスキルに自信がない場合や、待遇に不満がある場合は資格取得にチャレンジするのも方法の一つです。資格勉強を通して介護の知識やスキルが身につくだけでなく、施設によっては資格手当が支給される場合もあります。
無資格の方は、まずは「介護職員初任者研修」を受けるのがおすすめです。初任者研修を修了したら、「実務者研修」でより高度な介護の知識・技術を学びましょう。
介護系の資格や研修には、ほかにも「介護福祉士」「レクリエーション介護士」「認知症介護基礎研修」など、さまざまな種類があります。興味がある分野を詳しく学ぶことで、仕事に自信や張り合いが生まれるでしょう。
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介護福祉士実務者研修とは?初任者研修との違いや取得するメリットを解説!
先に資格を取りたい方へ
無料相談はこちら仕事と割り切って気持ちを切り替える
仕事ととらえて、気持ちを切り替えて臨みました
向いている職種が分かるまで今のままで頑張ろうと考えました
うまくいかないことがあっても気にしないようにしました
具体的に行動を起こしたわけではなく、気持ちを整理することで辞めたい気持ちを乗り越えた方もいるようです。仕事と割り切って気持ちを切り替えることで、その後の仕事を続けられたというケースもあります。
「介護の仕事は向いていない」と考える前に、向いている職種が分かるまでは頑張ってみる、というように発想を転換するとうまくいく可能性があるでしょう。
ただし、辞めたい気持ちを押し殺して仕事を続けると、かえってつらくなってしまうこともあります。どうしても割り切るのが難しい場合は無理をせず、ほかの手段をとるか、退職を視野に入れて良いでしょう。
利用者さんのことや嬉しかったことを思い出す
自分もいつか介護される側になると思い、どんな介護をされたら喜ぶか考えて乗り越えました
ご利用者様の笑顔やありがとうと言われたこと、良く働くねぇなどお褒めの言葉をいただいたことを思い出して、頑張ろうと気持ちを切り替えました
介護の仕事は大変なことも多いですが、決してつらいことばかりではありません。利用者さんから感謝の言葉をかけられたり、お褒めの言葉をいただいたりして、嬉しい気持ちになったことがある方も少なくないでしょう。辞めたいと思うことがあっても、頼ってくださる利用者さんのことや嬉しかったことを思い出すと、頑張れるという方もいます。
介護職を選んだ理由や仕事での言動を振り返ってみる
自分の言動を思い返し見直しをしています
なぜ介護職を目指そうとしたのか?を思い出すようにしています。「人に喜ばれることが自分のやりがい。生きる幸せ」なので、その理由を思うと気持ちを切り替えられます
介護職に就こうと決めた時のことを思い返した
介護職に就いた理由を思い出し、初心にかえることで「やっぱり仕事を続けたい」と思えることもあります。仕事を続けるにあたって、初心を持ち続けられる方はつらいことがあっても乗り越えていけるでしょう。
辞めたいと思うきっかけになった出来事があれば、自分の言動がどうだったか振り返ってみるのも大切です。自分が言動を改善することで、嫌な思いをせずに済んだ可能性もあります。利用者さんや同僚・上司などとコミュニケーションを取るのが難しいケースもありますが、仕事に慣れていくことで問題が改善できる場合もあるでしょう。
働きやすい職場への転職を考える
転職を考えてみたり、介護からしばらく離れる仕事を選択したりすると気持ちが楽になります
向いていないと思ったときは介護職をいったん離職しました
熟考した結果、「辞めたい」という気持ちが変わらず、転職する人ももちろんいます。転職の際はなぜ辞めたいと思うのか理由を明確にすると、自分に合う職場を見つけやすいでしょう。
介護施設には多様な形態があるので、「夜勤が苦手ならデイサービスで働く」「チームワークが苦手なら訪問介護で働く」というように、より自分に合った働き方が見つかるかもしれません。また、施設の方針に共感できない場合は、自分の考えに合った施設を探すのが良いでしょう。人間関係に悩んでいるなら風通しの良い職場を探すなど、今の悩みが解消される職場への転職を検討してはいかがでしょうか。
介護業界で転職を考えている方には、転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)がおすすめです。レバウェル介護(旧 きらケア)では、希望に沿った求人をキャリアアドバイザーがご紹介します。転職を迷っている方、考えていない方も利用でき、登録・利用は無料。気になる方はぜひ、レバウェル介護(旧 きらケア)に登録してみてくださいね。
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新人介護職員が仕事を続けるメリット
仕事に悩む新人介護職員も多くいるようですが、辞めたい気持ちを乗り越えることで得られるメリットもあります。ここでは、新人介護職員が仕事を続けるメリットについて解説するので、退職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
勤続年数や資格取得で給与アップを図れる
介護施設では、勤続年数により昇給があったり、資格を取得すると資格手当がついたりすることがあります。パートやアルバイトの場合も、勤続により昇給が見込める場合があるので、労務規約を確認してみましょう。正社員登用制度がある施設であれば、正社員になることでより給与アップが見込めます。
また、無資格の方であれば、介護系の資格を取得することで、資格手当が給与にプラスされることが多いでしょう。介護系の資格はさまざまな種類がありますが、新人介護職員には介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修がおすすめです。必修科目の大半を通信教育で取得できるスクールもあるので、働きながらの取得も目指せます。介護に関する知識やスキルも身に付けられるので、今後の仕事にも役立てられますよ。
先に資格を取りたい方へ
無料相談はこちら介護のスキルや経験を仕事以外でも活かせる
自分の家族や親戚が介護の必要な状態になった場合でも、介護職としての経験を積んでいれば、仕事以外の場面でも介護のスキルを活かせます。専門職としての正しい知識やスキルを、プライベートでも活かせる可能性があるでしょう。
人の役に立つ仕事ができる
介護職は、利用者さんに接して日常生活の介助を行う職業であり、人の役に立つ仕事です。利用者さんやご家族から直接感謝の言葉を掛けていただけることもあり、人の役に立てている実感や、やりがいを得られるでしょう。
介護職を辞めるかの判断軸
「仕事を続けるメリットを理解していても辞めたい気持ちが強い」という人もいるでしょう。退職の決断をする前に、以下の項目をチェックして、辞めるべきか考えてみてください。
一時的な感情で退職を考えていないか
失敗が続いて自信を失っていたり、嫌なことがあったりすると、感情的に「辞めたい」と思ってしまうことがあります。勢いで辞めると、退職後に後悔してしまうかもしれません。
一度、落ち着いて辞めたい理由を整理してみましょう。客観的な視点で考えるには、人に相談したり、紙に書き出したりするのがおすすめです。
介護の仕事にやりがいはあるか
介護の仕事にやりがいを感じるか振り返ってみましょう。スキルアップしたい気持ちがあるか、利用者さんとのコミュニケーションに充実感があるかなど、介護の仕事を続ける目的を探してみてください。辞めたい気持ちと達成したい目的を比べることで、続けるべきかを判断できます。
今の職場で活躍する将来像を描けるか
現在の職場で、将来的に活躍する姿をイメージできるかを考えてみてください。「この職場でキャリアアップしたい」と感じたら、続けてみると良いかもしれません。今の職場でやりたいことが実現できるかのほか、キャリアアップしたときの給与水準は充分かなどもチェックしてみましょう。
新人でも別の介護施設に転職できる?
「介護職としての経験やスキルがない」「転職したばかりでまた転職して内定をもらえないかも」など、転職できるか不安に感じる方もいるでしょう。新人介護職員の場合、別の介護施設に転職できるものなのか、みていきましょう。
入社したばかりでも退職することは可能
労働者には退職の自由があるので、事業所は労働者が退職を希望していれば引き止めることはできません。民法では、退職意思の申し入れから2週間が経過すれば、雇用契約を解除できる旨が記載されています。
そのため、新人であっても転職したいと思った場合は辞めることが可能です。ただし、基本的には就業規則を守り、余裕をもって退職するのが望ましいでしょう。
詳しく知りたい方は、「介護職をすぐ辞めるのは大丈夫?退職の方法やよくある理由を解説」の記事もご覧ください。
早期離職での転職は対策が必要
早期離職での転職は、面接の際に採用担当者から「うちでもすぐに辞めてしまうのでは?」と思われるリスクがあります。退職理由について伝える際に、単に前職の愚痴を伝えるのは避けましょう。努力したうえで今の環境では難しかったことや、自分の落ち度を反省していることを伝え、転職後は誠実に頑張ることをアピールします。
早期離職での転職については、「介護職を半年で退職するのはアリ?離職理由や転職のタイミング・準備を紹介」の記事も読んでみてくださいね。
新人介護職員が働きやすい職場選びのポイント
今の職場を辞めて転職する際は、次こそ働きやすい職場を選びたいですよね。転職先を選ぶときは、事前に職場の雰囲気や働き方、待遇を把握したうえで納得できる職場を見つけましょう。
事前の見学で職場の雰囲気をつかむ
求人情報だけでは分からない雰囲気をつかむ機会になるため、職場見学をおすすめします。職場見学は面接時に行うことが多いですが、希望すれば選考に入る前に行ってくれる施設もあるようです。
職場見学では、以下の点を確認しましょう。
- 職員の表情に余裕があるか
- 職員同士のコミュニケーションがとれているか
- 職員と利用者さんのコミュニケーションがとれているか
- 施設内の環境整備ができているか
- 利用者さんに対して働いているスタッフの数が十分か
見学は、業務の時間を割いて対応してもらえる貴重な機会です。事前に質問事項をメモにまとめておくなどして、機会を活かしましょう。
離職者数を調べておくと働きやすさの判断に役立つ
人材の定着が課題とされる介護業界ですが、事業所によって離職率も異なります。離職率が低い事業所は、人材の定着に必要な取り組みを行っている可能性が高いでしょう。離職者の人数を事前にチェックすることで、入職後の働きやすさの目安になります。
ただし、離職率は事業所に直接聞きにくい話題です。「尋ねにくいけど知りたい情報がある」という場合は転職エージェントを利用すると、担当者から状況を確認してもらえますよ。
給料や待遇面をチェックし希望と照らし合わせてみる
待遇への不満から転職する場合は、転職先の給与や休日日数、有給の取得率などを事前に確認しましょう。ただし、待遇の希望が多く理想をすべて叶えようとすると、転職先がなかなか見つからない恐れもあります。条件が多いときは自分の中で優先順位を決めて、妥協できない条件を満たす職場を探しましょう。
介護の仕事を辞めたい新人職員に関するよくある質問
ここでは、介護の仕事を辞めたい新人職員に関するよくある質問にお答えします。「入職したばかりだけど辞めたい」とお悩みの方は、ご一読ください。
新人介護職員は使えないという声を聞き、もう辞めたいです…
新人のうちは業務を覚えて慣れるまで、仕事ができないのは当たり前です。一生懸命取り組んでいても失敗をしてしまうこともあります。分からないことがあったら確認してメモを取る、失敗したら次に同じ失敗をしないように気を付ける、というように仕事に対して積極的な姿勢を見せていれば、「使えない」と言われることはないでしょう。
不安な方は、「介護の新人職員は「使えない」と言われる?よくある悩みや対処法を解説」の記事も参考にしてくださいね。
介護職はどうやって辞めれば円満に退職できる?
円満に退職するには、一般的なマナーを守ることが大切です。退職希望日の1ヶ月前には、直属の上司に退職の意思を伝えましょう。上司に伝える前に、同僚や先輩に「退職しようか悩んでいる」という話を相談すると、噂として広まってしまう可能性があるので注意が必要です。また、退職の時期は、繁忙期を避けた方がスムーズに退職できるでしょう。退職日が決まったら、期日までに業務の引き継ぎをすることで円満に退職できるはずです。
円満退職について詳しくは、「【介護の転職】円満退職の方法や退職意思の伝え方のポイント」もご覧ください。
まとめ
介護職の新人職員が辞めたいと思う主な理由は、職場の教育体制の不備や人間関係の問題、仕事のきつさ、事業所の方針との不一致などです。
介護の仕事を辞めたいと思ったときは、職場の人に相談したり、資格取得で自信をつけたりするなど、対策を講じてみるのがおすすめ。職場の問題が自分の力で解決できないときは、転職で環境を変えることを検討してみましょう。
自分に合った職場で働きたいという方は、介護業界の転職に特化したエージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では応募前に事業所の雰囲気や働き方についての詳しい情報をお伝えできるので、安心して応募することができます。事業所との交渉や選考対策も行っているので、初めての転職が不安な介護職員の方もぜひご利用くださいね。
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