
この記事のまとめ
- 介護福祉士の不合格通知は3月下旬に試験センターから発送される
- 介護福祉士国家試験の合格通知が届いたら、必要な手続きを忘れずに行う
- 介護福祉士国家試験の合格率は70~80%程度で、合格点は毎年異なる
介護福祉士国家試験を受験した方のなかには、結果通知が届かず不安に思う方もいるかもしれません。介護福祉士国家試験の結果通知は、合否に関わらず受験者全員に発送されます。この記事では、合格通知や不合格通知がいつ届くのかを解説。介護福祉士の不合格通知や合格通知が届いた後の流れも説明します。そのほか、過去の介護福祉士国家試験の合格ラインも紹介するので、試験の合否が気になる方は参考にしてみてください。
介護福祉士とはわかりやすくいうとどんな資格?取得方法や試験概要を解説!介護福祉士の不合格通知はいつくる?
介護福祉士国家試験の結果通知は3月下旬に発送され、不合格の場合も結果通知が届きます。結果通知がなかなか届かないからといって、不合格というわけではありません。
ただし、公益財団法人社会福祉振興・試験センターの「社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士国家試験合格発表」に記載されている発送日から時間が経っても、結果通知が届かない場合は、試験センターに問い合わせてみましょう。なお、介護福祉士国家試験の合否は、試験センターの同ページからも確認できます。
出典
公益財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士国家試験合格発表」(2025年3月26日)
見込み受験の場合は必要書類を郵送するのを忘れない
受験資格を満たす見込みで受験した方は、「実務経験証明書」「実務者研修修了証明書」など、受験資格を満たしたことを証明する書類を再度提出しないと、結果通知が送付されません。
また、試験が合格点に達していたとしても、受験資格を満たさないと不合格になってしまいます。結果通知が届かない場合は、必要書類をすべて提出したか確認してみましょう。
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介護福祉国家試験の結果通知が届いた後の手続き
介護福祉士国家試験を受けた後の流れが分からない方もいるかもしれません。ここでは、試験の結果通知が届いた後の流れを紹介します。
不合格通知が届いたら
介護福祉士国家試験は、何度でも受験できます。不合格通知が届いたからといって、介護福祉士になるのを諦める必要はありません。気持ちの整理がついたら、また次回の受験に向けて動き始めると良いでしょう。
一度受験すると受験資格などの情報が登録されるため、実務経験証明書や介護福祉士実務者研修修了証明書などを再度提出する必要はありません。さらに、公益財団法人社会福祉振興・試験センターの「介護福祉士国家試験」から受験の申し込みができるようになるので、1回目の受験よりも簡単に手続きができます。
出典
公益財団法人社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」(2025年3月26日)
介護福祉国家試験に合格したら
介護福祉士国家試験に合格したら、資格登録をして登録証の交付を受けます。試験に合格してから登録手続き完了までの流れは下記のとおりです。
- 合格通知を受け取る
- 合格通知に同封されている必要書類を記入する
- 銀行や郵便局の窓口などで登録手数料を支払う
- 必要書類を郵送する
- 介護福祉士として登録され、登録証が送られてくる
介護福祉士国家試験に合格しても、申請手続きを行わなければ介護福祉士として仕事ができません。合格通知が届いたら、忘れずに登録手続きを行いましょう。
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介護福祉士国家試験の合格率と合格点
厚生労働省の「第37回介護福祉士国家試験合格発表について」によると、2025年(第37回)介護福祉士国家試験の合格率は、78.3%でした。過去5年間の介護福祉士の合格率の推移を、以下で確認してみましょう。

近年の介護福祉士国家試験の合格率は、70~80%前後となっています。合格率や受験者数の傾向については、「【2025年】介護福祉士国家試験の合格率は何%?過去推移と難易度を解説」の記事で解説しているので、介護福祉士の取得を目指している方は、ぜひご一読ください。
介護福祉士国家試験は何点取れば合格できる?
介護福祉士国家試験の出題数は125問あり、配点は1問1点、合格点は総得点の60%を基準としています。ただし、問題の難易度によって合格点に補正が入るため、総得点の60%である75点を取っても、必ずしも合格できるとは限りません。
介護福祉士国家試験の過去5年間の合格点は、下記のとおりです。
第33回 | 第34回 | 第35回 | 第36回 | 第37回 | |
合格点 | 75点以上 | 78点以上 | 75点以上 | 67点以上 | 70点以上 |
参考:厚生労働省「介護福祉士国家試験の合格基準及び正答について(第33回)(第34回)(第35回)(第36回)(第37回)」
第36回・第37回のように75点未満で合格できる年もありますが、第34回のように75点で不合格になる年もあります。合格点はその年の試験の難易度に応じて調整されるので、自己採点から合否を正確に判断するのは難しいでしょう。
介護福祉士国家試験に確実に合格するには、総得点の7割以上の得点を目指すなど、高めの目標設定をして勉強に取り組むと良いかもしれません。
出典
厚生労働省「第33回介護福祉士国家試験合格発表」(2025年3月26日)
厚生労働省「第34回介護福祉士国家試験合格発表」(2025年3月26日)
厚生労働省「第35回介護福祉士国家試験合格発表」(2025年3月26日)
厚生労働省「第36回介護福祉士国家試験合格発表」(2025年3月26日)
厚生労働省「第37回介護福祉士国家試験合格発表について」(2025年3月26日)
介護福祉士国家試験に落ちる原因
介護福祉士国家試験に落ちる原因としては、下記のようなことが挙げられます。
得点ができなかった科目がある
介護福祉士国家試験で出題される11科目群のうち正解がない科目が1つでもあれば、たとえ合格点を上回っていても不合格になってしまいます。すべての科目で点を取ることが必須なので、苦手分野も勉強が必要です。
正答率がその年の合格点に満たなかった
介護福祉士国家試験は総得点のうち60%以上が合格ラインとなっているため、75点以上あれば合格できると考える方もいるようです。しかし、上記で触れたとおり、合格点は毎年変わるので、75点以上取っても不合格になる年もあります。
受験資格を満たせなかった
筆記試験で合格点を上回っても、「3年以上の実務経験」や「介護福祉士実務者研修の修了」といった受験資格をクリアできないと、介護福祉士国家試験に合格できません。試験が実施される年度末までに、受験資格を満たせるように早めに準備をしておきましょう。
「介護福祉士試験に落ちたら?考えられる原因と合格に向けた勉強方法を解説」の記事でも、介護福祉士国家試験に落ちる原因について触れているので、あわせてご覧ください。
介護福祉士国家試験に合格するための対策
不合格通知が届いたら、自己採点をして自分のミスの傾向を把握しておきましょう。自分の苦手分野を把握して勉強することで、効率良く高得点を目指せます。
働きながら介護福祉士国家試験を受験する場合、試験対策を始めるのがぎりぎりにならないよう、計画的に勉強時間を確保しましょう。得点アップして合格するためには、早めに試験勉強を始めることが重要です。
介護福祉士国家試験の勉強方法については、「介護福祉士国家試験の勉強方法とは?効率の良い受験対策と合格するコツ」の記事を参考にしてみてください。
介護福祉士国家試験に関するよくある質問
ここでは、介護福祉士国家試験に関するよくある質問を紹介します。
介護福祉士国家試験の合格ラインは何点ですか?
介護福祉士国家試験の合格ラインは、総得点125点の60%を基準にして問題の難易度によって調整されます。そのため、総得点の60%である75点を取得しても、必ずしも合格するとは限りません。
介護福祉士国家試験の過去の合格点は、「介護福祉士国家試験の合格点は?過去20年の推移や合格基準、難易度も解説」の記事にまとめているので、ぜひご覧ください。
介護福祉士国家試験の合格通知が来ません
介護福祉士国家試験の結果通知は、3月下旬に発送されます。もしも発送日から時間が経っても届かなければ、試験センターに問い合わせてみましょう。また、受験資格を満たす見込みで受験した場合は、「実務経験証明書」「実務者研修修了証明書」などの受験資格を満たしたと証明する書類の提出が必要です。上記を提出しないと、試験が合格ラインを上回っても無効となってしまいます。
見込み受験の注意点は、「見込み受験の場合は必要書類を郵送するのを忘れない」で解説しているので参考にしてみてください。
まとめ
介護福祉士国家試験の受験者には、合否に関係なく結果通知が届きます。結果通知が届かないからといって、不合格というわけではありません。また、不合格になってしまったとしても、介護福祉士国家試験は何度でも受験できます。2回目以降の受験では、申し込み手続きを初回よりも簡単にできるようになるため、受験勉強に集中しやすいでしょう。
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