
この記事のまとめ
- 介護職の転職方法は、求人探し・応募・面接・内定の流れが基本
- 介護職への転職を成功させるには、自己分析や施設研究が重要
- 介護業界での転職では、転職エージェントを活用するのもおすすめ
「介護職の転職方法が分からず、失敗しないか不安」という方もいるのではないでしょうか。介護職の転職方法は、まず求人サイトや情報誌、ハローワークなどで求人を探すのが基本です。転職を成功させるためには、「事前にスケジュールを立てること」や「自己分析をすること」が重要です。この記事では、介護職の転職方法や流れ、成功させるためのポイントを解説。介護業界での転職に不安を抱えている方は、参考にしてみてください。
介護職の転職方法と流れ
介護職の転職活動は、「求人を探す」「志望施設に応募する」「面接を受ける」「内定をもらう」「入社する」という流れが基本です。
以下では、介護職の転職方法と流れを順を追って解説します。スムーズに転職活動を行えるように、大まかな流れを把握しておきましょう。
step1:求人を探す
介護求人は、求人サイトや求人情報誌、転職エージェント、ハローワークなどで探せます。スキマ時間を活用して転職活動を行うのであれば、求人サイトや転職エージェントが使いやすいでしょう。
どの介護求人から見れば良いのか分からない場合は、「自宅から職場までの距離」や「施設形態」「業務内容」など、希望条件を絞り込むと求人を探しやすくなります。また、入職後のミスマッチを防ぐために、給料や勤務時間、休日数などの労働条件を確認するのも忘れないようにしましょう。
求人票を見るときのポイントは、「求人票の見方とは?介護業界の就職・転職で役立つ仕事探しのポイントを解説」の記事で分かりやすく説明しています。「求人票の見方が分からない」「自分に合った求人の探し方を知りたい」という方はご参照ください。
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介護求人の探し方とは?探し始めるタイミングや良い職場か見極める方法
step2:応募書類を作成し応募する
志望施設が決まったら、応募書類を作成します。応募先によって、履歴書や職務経歴書などの必要書類は異なるので、志望施設の公式Webサイトや求人票から事前に確認しておきましょう。
履歴書や職務経歴書を作成するときは、採用担当者に好印象を持ってもらえるよう意識することが大切です。特に、自己PRや志望動機は、応募者の人柄や仕事に対する熱意、スキルをアピールできる項目。単に「○○がしたいです」「○○の経験があります」と伝えるだけではなく、「入職後にどのようなことを成し遂げたいのか」をアピールし、意欲的な姿勢を見せるのがポイントといえます。
また、応募書類はビジネスマナーを守って作成することも重要です。万が一、マナー違反に気づかず提出してしまった場合、採用担当者に悪い印象を与えてしまうかもしれません。丁寧に書くのはもちろん、言葉遣いや証明写真の貼り方にも配慮して作成しましょう。
履歴書の書き方やマナーについては、「介護職の履歴書の書き方マニュアル!例文やコツを知って転職を成功させよう」の記事で解説しています。また、職務経歴書の書き方は「介護職の職務経歴書の書き方!履歴書との違いや自己PRの例文も解説」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
step3:面接を受ける
応募書類を提出したら、電話やメール、郵送などで面接日時に関する連絡が来るので、やり取りをして日程を決めます。面接日をスムーズに決めるために、候補日と時間は3パターン程度用意しておくのがおすすめです。
面接で「緊張すると頭が真っ白になってしまう」という方は、本番までに繰り返し練習をしておきましょう。面接で聞かれる可能性が高い質問に対して、自分なりの回答を事前に考えておくと、スムーズに答えられるようになります。
「介護職の面接で必ず聞かれる質問と回答例を紹介!対策のポイントも解説」の記事では、介護職の面接で聞かれやすい質問と回答例を紹介しているので、参考にしてください。また、面接当日のマナーについては、「介護の面接対策ガイド!服装や質問など採用担当者はどこを見ている?」の記事で解説しています。
なお、応募書類の提出によって書類選考が行われる場合は、面接の日程調整ではなく不採用通知(お見送りメール)が届くことも。その場合、基本的には返信不要です。ただし、将来的に再度チャレンジする可能性があったり、友人・知人の紹介を受けていたりする場合は、返信メールを送ったほうが丁寧な印象を与えられるでしょう。
step4:内定をもらい入職する
面接結果の通知は、電話やメールで届くのが一般的です。無事に内定連絡をもらえたら、1週間以内を目安に、内定を承諾するか辞退するかの連絡をしましょう。雇用契約を結んでから辞退するのは、応募先に対して失礼にあたります。もしも、入職に関して不安や不明点がある場合は、早めに問い合わせて解決しておきましょう。
内定承諾の連絡は、施設からの指定がない限り電話で直接伝えるのが基本です。内定承諾の連絡後、雇用契約を結び、入職という流れになります。内定後の流れに関しては、「介護士さんの転職!内定後の流れや退職手続きに必要な書類を解説」の記事もご参照ください。
また、面接選考の結果、残念ながら不採用となる場合も。不採用の連絡(お見送りメール)をもらったときは、書類選考時のパターンと同様に基本は返信しなくても問題ありません。とはいえ、同じ介護業界を目指すなら何かのきっかけでチャンスにつながる可能性もあるので、面接の場を設けてもらったことに対するお礼を伝えておくのも良いでしょう。
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転職活動を始めるのは在職中と退職後どっちが良い?
転職活動を始めるのは、在職中と退職後のどちらでも問題ありません。転職活動を在職中にするのか退職後に行うのかは、それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分に向いているほうを選びましょう。
在職中の転職活動
在職中に転職活動を行う場合、働きながら求人を探したり書類作成をしたりするなど、一定の大変さがあります。しかし、収入面の心配はないので、たとえ転職活動が長引いたとしても経済的に焦ることはないでしょう。時間的な余裕は少ないかもしれませんが、職を失うリスクがないことがメリットといえます。
「ほぼ内定が決まりそうだ」と感じても、内定獲得前に勇み足で退職交渉をするのは避けてください。内定前は退職の時期を定めにくく、退職交渉が難航することがあります。スムーズかつ円満に退職をするためには、確実に内定をもらってから退職交渉を進めましょう。
退職後の転職活動
退職後に転職活動を始める場合、時間に余裕があり求職活動に集中できるのがメリットです。在職中だと「仕事が気になって転職活動に集中できない…」と感じる場合、退職後の転職が向いている可能性もあります。
退職後の転職で注意したいのは、転職活動が長引いてしまった場合に、生活費などの経済的な不安を感じるリスクがあることです。経済的な不安から焦って転職活動を進めてしまうと、ミスマッチにつながってしまう可能性があるので、転職活動中の生活費を十分に確保しておく必要があります。
なお、退職する際は、「上司に相談する」「業務の引き継ぎを行う」「必要書類に関する手続きをする」「退職する」という流れが一般的です。退職の流れや退職理由の伝え方などは、「【介護の転職】円満退職の方法や退職意思の伝え方のポイント」の記事で解説しているので。参考にしてください。
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介護職への転職を成功させる4つのポイント
ここでは、介護職への転職を成功させるポイントをご紹介するので、転職活動に不安がある方は参考にしてみてください。
1.転職スケジュールを立てる
転職活動を成功させるには、在職中・退職後のどちらの場合も、自分に合った転職スケジュールを立てることが重要です。在職中にスケジュールを立てずに転職活動を行うと、忙しさから中断してしまい、退職のタイミングを失ってしまうこともあり得ます。退職後の場合は、計画的に進めなければ、予想以上に転職活動が長期化してしまうかもしれません。
転職することを決めたら、「○日までに求人を見つける」「○日には必要書類を作成する」「○日には面接に行く」など、希望を決めて細かくスケジュールを立ててみましょう。介護職の転職スケジュールについては、「介護業界の転職活動のスケジュール!内定までの期間や退職時期について解説」の記事で分かりやすくご紹介しているので、参考にしてみてください。
2.自己分析をする
転職前に自己分析を十分に行うことで、求人の絞り込みや選考での自己アピールがしやすくなります。介護職の転職では、給料や待遇面だけではなく、介護観も明確にすることが大切です。
「利用者さんの医療的ケアに対応している施設でスキルアップしたい」「コミュニケーションを大切にする施設で、利用者さんの心のケアに注力したい」など、「どのような介護をしたいのか」に注目して、自身の希望や理想を明確にしてみましょう。そうすることで、数ある介護求人の中から自分に合った職場を見つけやすくなります。
応募先を選んだ理由を整理できていれば、履歴書の志望動機の作成や面接の受け答えもスムーズに行えるでしょう。
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介護士さんの自己分析!業界の転職で効果的にアピールするコツを解説
3.志望施設についてしっかり調べる
自己分析の次は、志望施設について調べて、自分にとって働きやすい職場か考えてみましょう。施設の公式Webサイトを見たり実際に見学に行ったりして、志望施設について十分に調べて把握すれば、入職後にギャップやミスマッチを感じることを防げます。
希望条件をすべて満たすのは難しいので「介護方針」「給料や賞与」「業務内容」など、自分が譲れない条件に優先順位を付けて求人を絞り込んでいきましょう。また、転勤や夜勤の有無など、プライベートに影響しやすい条件もしっかり調べることが大切です。
賞与ありの求人一覧ページはこちら
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4.資格を取得する
介護のスキルが身についていることを証明できる資格があれば、転職を比較的有利に進められます。なぜなら、応募条件の定めがない求人を出していても、「介護のスキルや経験がある人を優先的に採用したい」というのが採用担当者の本音であることが多いからです。時間や経済面に余裕があれば、「介護職員初任者研修」といった、介護の仕事に活かせる資格を積極的に取得しておくと良いでしょう。
とはいえ、現職を続けながら、転職活動と資格取得も進めるのは大変かもしれません。転職してから資格を取得することもできるので、無理のない範囲で計画を立てましょう。
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介護職の履歴書に書ける資格とは?初任者研修やヘルパーなど記載方法を解説
転職エージェントを活用するのもおすすめ
「初めての転職で不安」「仕事が忙しくて転職活動できない」「求人を絞り込めない」という方には、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントとは、転職活動をサポートしてくれる人材紹介サービスのこと。転職までのスケジュールを管理してくれるので、仕事をしながらでもスムーズに転職活動を進められます。
介護職への転職なら、介護業界に特化した転職エージェントを利用すると良いでしょう。介護業界に特化した転職エージェントなら、求人サイトにはない介護求人を紹介してくれたり内部情報を教えてくれたりするので、希望条件に合った職場を見つけやすくなります。
また、介護業界に詳しいアドバイザーのサポートによって、自分だけでは分からなかった介護観や長所などが明確になれば、自己分析にもつながるかもしれません。
介護業界に特化した転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)では、あなたの希望や適性を踏まえたうえで、働き方や求人の選択肢をご提案いたします。自身では想定していなかった働き方が見つかる可能性があるので、1人で転職活動を行うよりも条件が良い職場への転職が叶えられるでしょう。
レバウェル介護(旧 きらケア)では、過去の面接実績をもとに対策をサポートしています。「転職活動をしているけどなかなか結果が出ない」という方も、「スムーズに転職したい」という方も、ぜひご相談ください!
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介護職の転職方法に関するよくある質問
ここでは、介護職の転職方法に関するよくある質問にお答えします。
介護職の転職時に重視すべき条件は?
介護職の転職時に重視すべき条件は、仕事内容や収入、福利厚生、休日制度などがあります。ただし、「今より良い職場に転職したい」という気持ちから、あれもこれも条件を満たそうとすると、転職先が見つからないことも。求人を探すときは、希望条件に優先順位を付け、自分が特に重視したい条件を絞ると良いでしょう。
転職の際に何を確認すべきか迷う方は、「介護業界で転職する際に重視する条件とは?働きやすい職場を見つけるコツ」の記事もご覧ください。
介護業界での転職活動の進め方を教えてください!
介護業界での転職活動を成功させるには、まず自己分析を行うことが大切です。自分が介護の仕事をするうえで大切にしたい考えや、どのような働き方をしたいかを明らかにしたうえで、希望条件を満たす求人を探すと良いでしょう。可能であれば、気になる求人先に施設見学を申し込み、自分の目で職場の雰囲気を確かめたり、その場で分からないことを尋ねたりするのもおすすめです。
転職成功のコツについては、「介護業界での失敗しない転職活動の進め方!成功に導くコツをご紹介」でもご紹介しています。
まとめ
介護職の転職方法は、求人サイトや求人情報誌、転職エージェント、ハローワークなどを利用するのが一般的です。転職活動の流れは、「求人を探す」「志望施設に応募する」「面接を受ける」「内定をもらう」「入職する」が基本となります。まず求人を探し、志望施設に必要書類を送って応募。その後、採用担当者と連絡を取って面接を受け、内定を得て承諾すれば、入職となります。
介護業界での転職を成功させるには、「事前にスケジュールを立てる」「自己分析をする」「志望施設についてしっかり調べる」「資格を取得する」などがポイントです。とはいえ、1人ですべて行うのは大変なもの。どれかを妥協してしまった場合、転職後のミスマッチにつながってしまうこともあるので、気をつけなければいけません。
介護職の転職を成功させたい方には、レバウェル介護(旧 きらケア)がおすすめです。レバウェル介護(旧 きらケア)では、専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行い、あなたの価値観や介護観を一緒に明確にしていきます。自分だけでは気づけない強みやスキルを把握できるので、思いもよらないキャリアアップが叶えられることも。さらに、年収や待遇などの条件交渉なども代行するので、1人で転職活動を行うよりも好条件で転職できる可能性があります。転職をお考えの方は、お気軽にご相談くださいね。
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