
この記事のまとめ
- 休みやすさは職場によるので、「介護職は連休を取れない」とは限らない
- 介護職が連休を取るには、同僚とシフトを調整したり有休を活用したりしよう
- 連休を取得しやすい介護施設は、介護職員の人数や年間休日数が多い職場
「介護職って連休が取れないの?」と不安に思う方も多いでしょう。介護職員が連休を取得できるかどうかは、施設によって大きく異なります。この記事では、介護職員が取得できる連休の目安や連休を取得するためのポイントを解説。連休を取得しやすい施設の特徴も紹介しているので、「連休が取れない…」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
介護職は連休が取れないの?
介護職は、一般的に2~3日程度の連休が取れる施設が多いようです。忙しいイメージのある介護職員ですが、2~3日の連休が取れるので、旅行などに出掛けて、リフレッシュする時間も確保できるでしょう。しかし、連休の取りやすさはシフト作成担当者によるので、簡単に連休が取れる方もいれば、「連休なんてあまり取れない…」という方もいます。
介護職に夏休みはあるの?
介護職に夏休みのような長期休暇はありませんが、夏季休暇や冬季休暇はあります。夏季休暇や冬季休暇とは、特定の時期に休日を増やして取得できる休暇のことです。8月や12月など、施設の定めた時期に普段の月より多く休むことができます。
夏季休暇や冬季休暇以外にも、誕生日休暇(アニバーサリー休暇)という誕生日月に休みを入れられる休暇制度を整えている施設もあります。転職先を探す際は、施設独自の休暇制度として、どのようなものがあるか確認してみると良いでしょう。
毎月の希望休は2~5日が多い
希望休の申請可能な日数は施設によって異なりますが、基本的に2~5日分まで申請できる施設が多いようです。
介護施設や事業所の仕事は、利用者さんの生活の場で、暮らしのサポートをすること。施設には常に利用者さんがいるので、毎日、施設に介護職員が常駐していなければなりません。介護職員の休日の申請日が被って人員不足にならないためにも、希望休は事前に申請して、職員間で調整する必要があります。調整する際に、職員の要望をできるだけ通しつつ、人員を確保するために、希望休の申請日数に制限を設けているようです。
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介護士が連休を取得するためのポイント
介護士が連休を取得するためのポイントを解説します。介護士は2~3日程度の連休が取得できるといっても、必ずしも希望した日に連休が取得できるとは限りません。希望日に連休を取得するためにも、以下のポイントを参考にしてみてください。
同僚とシフトを調整する
同僚とシフトを調整して、連休を取得しましょう。ほかの職員も連休を取得したいと考えているかもしれません。連休を取得したい方と相談しながら、希望休をずらして申請すれば連休が取得しやすくなります。
同僚とシフトを調整して、連休を取得する際に重要なのが「お互い様の精神」です。どちらかの職員ばかりが希望日を譲っていたり、代わりに出勤していたりするのが続いていると関係の悪化につながります。どちらかが我慢するのではなく、「前回、連休を取らせてもらったから、今回は私が相手の希望に合わせよう」というように、お互いに配慮してシフトの調整を行いましょう。
有給を使用する
有給を使用して、連休を取得しましょう。有給を連続して入れたり、公休と合わせたりして連休を作ることができます。有給は、入職の6ヶ月後から使用することが可能です。
有給申請の詳しい理由を、施設に伝える必要はありません。理由を聞かれたとしても、「私用のため」という理由だけで大丈夫です。
夜勤明けの時間を活用する
夜勤明けの時間を活用して、疑似的な連休を取得できます。夜勤をした日は、9時や10時頃に帰宅できるので、翌日に希望休や有給休暇を入れておくと2連休が可能です。連休を申請しづらい職場でも、負い目を感じずに安心して連休を過ごすことができます。
夜勤明けの時間を活用して連休を取得する際は、連休といっても、夜間に働いているため、疲労や眠気が蓄積されていることを覚えておきましょう。夜勤明けを連休として過ごすには、夜勤中に仮眠を取れるかどうかを確認することが大切です。仮眠を取れない場合は、より疲労などが残っている可能性があることを考慮しましょう。
派遣社員やパートとして働く
派遣社員やパートとして働くと、連休が取りやすくなります。「希望休は必ず通したい」「土日や祝日は必ず休みたい」という方は、派遣社員やパートとして働くと、勤務する曜日を選択できます。派遣社員やパートは、契約時に定めた曜日だけの勤務なので、正社員より規則的なシフトで働けます。
連休が取得しやすい職場に転職する
連休が取得しやすい職場に転職するのも一つの方法です。人員不足だったり、職場に「連休を申請してはいけない」という雰囲気があったりして、連休を取得しづらいという方は、転職することで問題を解決できる可能性があります。
連休が取得しやすい施設かどうかは入社してみないと分からないこともありますが、施設見学などをして、施設や職員の雰囲気を実際に確かめて判断してみると良いでしょう。また、土日休みのデイサービスなどに転職すれば、確実に連休を取得できます。
年間に有給休暇を5日取得する必要がある
2019年に実施された働き方改革により、有給休暇の取得が義務化され、年に5日分は有給を消化しなければならなくなりました。
連休を取得するのに役立つ有給休暇ですが、以前は、施設によっては取得できない雰囲気があったことも。有給休暇の取得が義務化されたことにより、有給休暇や連休を取得しやすくなったといえるでしょう。
有給休暇は2年で消滅する
有給休暇は、基本的に労働日の8割以上出勤し、入社から6ヶ月以上経過している職員に支給されますが、支給から2年経過すると消滅してしまいます。支給された年の翌年までは繰り越せますが、翌々年には消滅してしまうので、積極的に有給休暇を使用するようにしましょう。
有給の平均付与日数と取得日数
厚生労働省の「令和3年就労条件総合調査の概況」によると、介護職が含まれる「医療、福祉」の労働者1人あたりの有給休暇の平均付与日数は16.5日です。そのうち、平均取得日数は、9.6日。平均取得率は、58%となっています。
労働者全体の有給休暇の付与日数や取得日数、取得率と比較すると以下のとおりです。
平均付与日数 | 平均取得日数 | 平均取得率 | |
労働者全体 | 17.9日 | 10.1日 | 56.6% |
医療・福祉 | 16.5日 | 9.6日 | 58% |
全体の平均と比べると、介護職の有給休暇の平均付与日数や平均取得日数はやや下回りますが、平均取得率は上回っているため、十分有給休暇が取得できる環境といえるでしょう。
出典
厚生労働省「令和3年就労条件総合調査の概況」(2022年6月14日)
連休を取得しやすい介護施設の特徴
ここでは、連休を取得しやすい介護施設の特徴を紹介します。闇雲に転職しても、連休が取得しやすい介護施設とは限りません。連休が取得しやすい施設への転職を成功させるためにも、ぜひ転職活動の参考にしてみてください。
介護職員の人数が多い
連休が取得しやすい施設は、介護職員の人数が多い傾向にあります。しかし、連休を取得するには、代わりに出勤する職員が必要です。連休を取得することでできる穴をフォローできる人員が揃っている施設は、連休を取得しやすい傾向にあるので、事前に働いている介護職員の人数を確認しておきましょう。
年間休日数が120日ほどある
年間休日数が多い施設は、欠員をフォローするために職員数が多いだけではなく、職員を多数雇用するだけの経済的なゆとりがあることが多い傾向にあります。労働者全体の平均休日数は、116.1日なので、休日数が120日ほどある施設であれば、年間休日が多い施設といえるでしょう。
年間休日が多ければ、希望休や有給休暇を合わせて使用することで、連休も作りやすくなります。
出典
厚生労働省「令和3年就労条件総合調査 結果の概況」(2022年6月14日)
まとめ
介護職は、2~3連休の休みを取得できることが多いようです。しかし、施設によっては連休が取得しづらいことも。介護職員が連休を取得したいときは、同僚とシフトを調整したり、有給を使用したりすると良いでしょう。ほかにも、パートや派遣社員として働く方法や連休の取得しやすい施設に転職する方法もおすすめです。
連休を取得しやすい施設の特徴は、職員数が多いことと、年間休日が120日前後あることです。欠員のフォロー体制が整っていたり、休みを取ることに抵抗感を与えたりしない施設は、比較的連休が取得しやすい環境といえます。
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