
この記事のまとめ
- レクリエーション介護士は仕事に役立つため、取得しても無駄な資格ではない
- レクリエーション介護士の資格は、高齢者とのコミュニケーションにも役立つ
- レクリエーション介護士は、通学と通信の2通りの方法で取得できる
「レクリエーション介護士の資格の取得って無駄?」と悩む方もいるでしょう。レクリエーション介護士とは、レクリエーションの知識・スキルを証明する資格です。この記事では、レクリエーション介護士の資格を取得するメリット・デメリットを解説します。取得方法も紹介するので、レクリエーション介護士に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
介護資格の種類31選!取得方法やメリットを解説しますレクリエーション介護士とは
レクリエーション介護士とは、レクリエーションの知識やスキルを保証する資格です。日本アクティブコミュニティ協会が認定している民間資格で、2014年に誕生しました。
レクリエーション介護士の資格には2級と1級があり、1級の方が、より専門的な知識が求められます。
介護レクインストラクターとの違い
レクリエーション介護士に類似する資格として、「介護レクインストラクター」があります。介護レクインストラクターは、 日本能力開発推進協会(JADP)が認定している資格です。
レクリエーション介護士と介護レクインストラクターの違いは、資格更新の有無。レクリエーション介護士は、一度資格を取得したら更新は必要ありません。介護士レクインストラクターは、資格取得後、2年ごとに資格の更新が必須です。毎回、更新料として1万円以上の費用がかかるので、長期的に見ると、費用に大きな差が出ます。
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レクリエーション介護士資格の取得は無駄?
レクリエーション介護士資格の取得は、無駄ではありません。イベントを企画したり、人前に出たりするレクリエーションに苦手意識がある介護職員は多いようです。レクリエーション介護士の資格を取得すると、職場で活躍できる機会も増えます。積極的にレクリエーション業務を行えるようになるので、仕事への意欲もアピールできるでしょう。
無駄にならない理由については「レクリエーション介護士資格を取得するメリット」の項でも詳しく解説しています。取得を悩んでいる方は、あわせて参考にしてみてください。
介護の現場でレクリエーションをする目的
介護の現場でレクリエーションを実施する目的を解説します。レクリエーションは介護職員の重要な仕事の一つです。レクリエーションの目的を知り、レクリエーション介護士資格の有用性を理解しましょう。
利用者さんの心身の機能を維持するため
レクリエーションは、利用者さんの心身の機能を維持するために欠かせません。脳も体も、使わなければ機能が低下する恐れがあります。
利用者さんが残存能力を維持し、健康的な生活を送るためにも、体を動かすレクリエーションが必要です。脳も、計算したり記憶力を試すようなゲームを実施することで、機能を維持できます。
気分転換をするため
介護職員は、利用者さんが気分転換できるようにレクリエーションを行います。利用者さんのなかには、足腰が弱くなり自由に出歩けない方もいるかもしれません。自宅や施設にこもりがちになると気分が滅入ってしまう可能性も。利用者さんの日常に変化をつけて、新鮮な気持ちで過ごしてもらうためにも、レクリエーションは重要なイベントです。
交流する機会を設けるため
利用者さんの交流の機会を設けるためにも、レクリエーションは欠かせません。利用者さん同士や職員、地域の人との交流の機会を設けることで、利用者さんのコミュニティが広がり、楽しく日々を過ごせるようになるでしょう。
安全安心な介護を行うには、利用者さんに介護職員を信頼してもらうことが大切です。レクリエーションを通じて利用者さんと積極的に交流することで、信頼関係を築くことができます。
レクリエーション介護士資格を取得するメリット
レクリエーション介護士資格を取得するメリットを解説します。興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
喜ばれるレクリエーションを提供できるようになる
レクリエーション介護士資格を取得すると、利用者さんに喜ばれるレクリエーションを提供できるようになります。毎月レクリエーションを行っていると、徐々に新しいアイデアが思い浮かばなくなり、レクリエーションがマンネリ化してしまうことも。レクリエーション介護士資格では、レクリエーションの企画方法も学べるので、マンネリ化を防止できます。
目新しいイベントを開催できるようになるので、利用者さんを楽しませられるようになるでしょう。
コミュニケーション能力の向上が見込める
レクリエーション介護士資格では、高齢者の方との状態別コミュニケーション法を学ぶので、コミュニケーション能力の向上が見込めます。
高齢者の方との対話術や声のかけ方など、レクリエーションだけではなく、介護業務にも役立てられるコミュニケーション方法を身につけることが可能です。
仕事のモチベーションが上がる
レクリエーション介護士資格を取得することで、レクリエーションへの苦手意識を克服でき、仕事のモチベーション向上にもつながるでしょう。
苦手な仕事をするとストレスが溜まることも。「企画が思いつかない」「人前に出るのが恥ずかしい」「なかなか盛り上がらない」といったよくあるレクリエーションの悩みが解決できれば、レクリエーションの準備を楽しんで行えるようになり、仕事へのモチベーションも上がるでしょう。
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レクリエーション介護士資格を取得するデメリット
レクリエーション介護士資格を取得するデメリットを解説します。どんなデメリットがあるのか確認しておきましょう。
資格の取得が給与アップにつながらないことが多い
レクリエーション介護士の資格は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士よりも給与アップにつながらないことが多いようです。
レクリエーション介護士の資格は、無資格者が最初に取得する資格というよりは、介護職員初任者研修などの資格を取得したうえで、さらにスキルアップを目指す方が取得すると良い資格といえるでしょう。
費用・時間がかかる
レクリエーション介護士の資格を取得するのに、約3~9万円の費用がかかります。決して安い金額とはいえないでしょう。また、通信の場合は、取得までに3ヶ月ほど時間がかかります。
レクリエーション介護士資格の取得方法
レクリエーション介護士資格の取得方法を解説します。レクリエーション介護士資格の取得方法はそれぞれ2通りの方法があるので、自分に合った取得方法はどちらか考えましょう。
レクリエーション介護士2級
レクリエーション介護士2級は、基礎的なレクリエーションを実施する知識やスキル、コミュニケーションの方法を学びます。レクリエーション介護士2級は、だれでも挑戦可能な資格です。
レクリエーション介護士2級の取得方法は、通学講座と通信講座の2通りです。
通学講座は、約12時間の学習期間が必要で、1日に6時間分の講座を受ければ、2日で講習が修了します。試験方法は、選択式の筆記試験(50問)と添削課題。筆記試験は、60%以上の正答で合格です。
通信講座の取得までの期間は約3ヶ月。通信講座は、スキマ時間に勉強することが可能です。試験方法は、通学講座と同様。合格ラインが60%以上と、低めのラインなので、しっかりと勉強をすれば合格しやすい資格といえるでしょう。
レクリエーション介護士1級
レクリエーション介護士1級は、2級より専門的なレクリエーションの知識やスキルを学びます。レクリエーション介護士1級を取得するには、レクリエーション介護士2級の取得が必須です。
レクリエーション介護士1級を取得すると、事業所や施設でレクリエーションリーダーとしての活躍が期待できます。
レクリエーション介護士2級の取得方法は、通学講座と動画講座の2通りです。通学・動画講座ともに、4日間の講座を受講。
講座終了後、実技試験(10分)と筆記試験(2時間)を受けます。実技試験は、100点中60%以上で合格。筆記試験は、120点中60%以上で合格です。実技試験と筆記試験の総合点数が違うので注意しましょう。筆記試験の合格ライン(60%)は、72点ほどです。
試験後は、3施設で現場実習をします。実習先は、勤めている職場以外から選ばなければなりません。すべての講座・試験・実習を完了すると認定書が発行されます。
レクリエーション介護士についてよくある質問
レクリエーション介護士についてよくある質問に回答します。「レクリエーション介護士の資格って役に立つの?」と、疑問に思っている方はぜひご一読ください。
レクリエーション介護士を取得するメリット・デメリットにはどんなものがありますか?
レクリエーション介護士を取得すると、レクリエーションのマンネリ化を防止できたり、コミュニケーション能力を磨けたりします。ほかにも、レクリエーションへの苦手意識が克服でき、仕事のモチベーションが上がることも。
デメリットとしては、「取得するのに費用や時間がかかる」「取得しても必ずしも給与がアップするとは限らない」ということがあります。
「レクリエーション介護士資格を取得するメリット」と「レクリエーション介護士資格を取得するデメリット」で、詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
レクリエーション介護士ってどうやって取得するの?
レクリエーション介護士2級は、通学講座と通信講座どちらかを受講し、試験に合格すれば取得可能です。試験は、筆記試験と添削課題の提出で、筆記試験は60%以上正答すれば合格基準とされています。
レクリエーション介護士1級は、通学講座と動画講座のどちらか受講。受講後、実技試験と筆記試験に合格したうえで、現場実習を実施することで資格が取得できます。試験の合格基準は、正答60%以上ですが、筆記試験のみ総合点が120点満点となっているので注意しましょう。
「レクリエーション介護士資格の取得方法」で、詳しく解説しているのでご一読ください。
まとめ
レクリエーション介護士は、レクリエーションへの知識やスキルを保証する民間資格です。高齢者の方とのコミュニケーション方法や、レクリエーションの企画力などを身につけられます。2級と1級があり、1級を取得するには、レクリエーション介護士2級の取得が必要です。
レクリエーション介護士資格を取得するメリットは、利用者さんに喜ばれるレクリエーションを企画できるようになることと、コミュニケーション能力を向上させられることです。ほかにも、レクリエーションへの苦手意識が克服できるので、レク業務が楽しくなり、仕事へのモチベーションも高まるという利点があります。
レクリエーション介護士資格を取得するには、通信講座や通学講座といった方法などがあります。自宅付近に通学可能なスクールがあるか、コツコツ学ぶか短期間に一気に学ぶかなど、自分に合った方法を考えてから、取得方法を選択しましょう。
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