
この記事のまとめ
- 悩みがある介護職は、アドバイスをチェックして転職すべきか判断しよう
- 心身の負担の大きさに悩んでいる方は、原因を明確にすることが大切
- 給与の低さに悩んでいる方は、資格を取得することで給与アップが期待できる
人間関係や心身の負担、将来についてなど、介護のお仕事に悩みはつきもの。「転職しようかな…」と考えているものの、なかなか勇気が出なかったり、転職すべきか現職に残るべきか迷ったり…どうしたらよいかわからない!という方も多いのではないでしょうか?今回は、レバウェル介護(旧 きらケア)のキャリアアドバイザーが介護職あるあるのお悩みの解決方法を伝授!いま抱えている悩みは転職で解決する?しない?転職活動をはじめる前に考えてみましょう!
介護職あるあるの悩み①心身の負担が大きい

介護業務は想像以上に体力が必要なお仕事。立ったりしゃがんだりといった動作が多く、移乗や移動介助で自分よりも大きな方を支えることもあり、多くの方が腰痛に悩まされています。24時間体制の施設では夜勤も発生し、不規則な働き方も求められますよね。
また、介護職は心の負担が大きい仕事でもあります。立場の違う方とのコミュニケーションは気をつかいますし、人手不足による業務過多で時間に追われ、利用者さんの急変などのイレギュラーを恐れて常に緊張しっぱなし…。介護職は命を預かる仕事ゆえ緊張感は求められますが、常に体も心も休まらない、というのはかなりつらいですよね。
キャリアアドバイザーからのアドバイス
ある程度の心身の負担は、介護の仕事をするうえでは避けることができません。どの事業所にいても起こりうる問題なので、転職をしても解決しない可能性の方が高いです。まずは悩みの原因を探り、現状を変えられるように働きかけてみましょう。
例えば、腰の痛みの原因は介助の体勢にあるかもしれません。自分にあう体の使い方を身に着けることで、腰の痛みが軽減できる場合があります。
精神的な負担の大きさの原因が「周りとコミュニケーションがうまくとれないこと」であれば、自分からあいさつしたり話しかけてみたりするだけでも事態が好転することがあります。
ただし、身体的負担のお悩みは施設形態を変えることで解決する場合もあります。
例えば、利用者さんの介護度が重い特養や老健では、三大介助(入浴・排泄・食事)が学べる一方、体に負担がかかります。介護度が低い方のための施設(サ高住やケアハウスなど)に転職を希望するのもひとつの手です。いま派遣でお勤めの場合は、施設の変更ができないか派遣元の担当者に相談してみましょう。
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介護職あるあるの悩み②人間関係

人間関係の悩みも、介護職の方が避けては通れない問題ですね。特に施設系の介護サービスに携わっている場合は、職員同士のチームワークが求められます。しかし、介護観の違いから意見がぶつかってしまうことも。協力し合って業務を進めることができないのはつらいものです。また、上司からのパワハラや利用者さんとのトラブルに頭を悩ませているという方も多いのではないでしょうか。「今すぐ逃げ出したい…!」と思うのも無理はありません。
キャリアアドバイザーからのアドバイス
レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談してくださる介護職の方のほとんどが、「人間関係」に悩んで転職を検討しています。要因はさまざまですが、どの職場でも人間関係の問題は起こる可能性があります。誰との問題なのか?どれだけ自分で解決できるのか?が、お悩み解決のポイントです。
同僚との人間関係の場合
同僚と介護のやり方や介護観がぶつかってしまうことはよくあります。介護職としての経験が長い方同士だとなおさらです。まずは、「所属している事業所の方針」と「自分の介護のやり方や介護観」が合っているか比べてみましょう。合っていれば、あなたが正しいということですし、ズレていた場合は、所属している事業所が自分に合っていないのかもしれません。方針の合う施設、あるいはやり方が合う施設形態へ転職を検討してみてもよさそうです。
ただし、「おかしいと思ったらまずは声を上げてみる」というのも組織をよくするうえでは大事なことですね。
上司との人間関係の場合
パワハラやセクハラなど、ひどいことをされたというケースをよく聞きます。この場合は、まず離れることが得策。ユニットや部署の異動ができないか申し出てみましょう。打診しても対応してもらえない場合は、転職を検討してみてもよさそうです。
利用者さんとの人間関係の場合
介護のお仕事のやりがいは、利用者さんとのやりとりから生まれるものです。時には辞めたくなってしまうほどつらくなることもありますが、その経験はきっと今後につながるはずです。スキルアップのチャンスだと考えてみましょう。
特に、認知症のご利用者さんとのトラブルであれば、ケア方法を身に着けるだけで悩みが解決できる場合もあります。認知症ケアについてのセミナーに参加してみたり、勉強をして資格を取得するのもおすすめです。
介護職あるあるの悩み③給料が低い、年収を上げたい

介護職の給料は、日本の平均と比べると低い水準にあります。そのわりに心身ともに負担の大きい業務内容なので、「給料が見合っていない」と言われることも多いですよね。収入面は仕事を続けるにあたって重要な要素。改善が見られないと運営側に不信感をもってしまうのも無理はありません。転職や雇用形態を変えることを検討する方も多いようです。
キャリアアドバイザーからのアドバイス
介護業界は経験年数や資格が物言う世界。お給料アップの一番の近道は、資格を取得し、経験を積むことです。介護施設は勤続年数によってお給料が決まるので、転職すると今よりも収入が一時的に下がってしまう場合がほとんど。よって、すぐにお給料を上げたいから転職!というのはあまりおすすめできません。
お給料は求められるレベルに比例します。相場よりも高給与の施設は、それだけ求められるスキルが高かったり、厳しい環境に置かれたりする可能性があるので注意が必要です。もし気になる求人があるなら、現職の入職時の給料と比較してみて、将来的にアップが見込めるかを見極めましょう。
また、「時給が高いから」という理由で派遣をご希望される方もいます。たしかに時給は派遣の方が高いのですが、基本的に賞与(ボーナス)がないため、年収で見ると正社員の方がもらえる金額は大きくなるので注意です。ただし、介護派遣は決められた時間内で介護業務に集中して働けるので、時間に制約のある方や介護を極めたい!という方にはおすすめですよ。
ちなみに、お給料に不満があって転職を希望している方にお話をよく聞いてみると、実はお金のほかに解決したい課題があった、ということも多いんです。今以上のお給料を稼いで何に使いたいのかを考えてみましょう。しかし、具体的に思いつかないのであれば転職したい理由がほかにあるのかもしれません。転職成功のポイントは「根本の問題が転職先で解決できるか」です。自分で考えるのが難しければ、アドバイザーと一緒に考えましょう!
介護職あるあるの悩み④残業が多い・休日が少ない

介護のお仕事にイレギュラーはつきもの。急変の際は、ご家族への連絡や病院への付き添いなどが発生し、その後に通常業務をおこなうため、所定の勤務時間を過ぎてしまいます。また、レクやイベントの企画・準備によって残業時間が増えてしまうことも。夜勤や残業による疲労がたまると、1日の休みで心身を回復させるのはなかなか難しいですよね。また、人手不足のために休みの希望が通りづらいことも多いです。自由に使える時間が制限されると、余計にストレスがたまってしまいます。
キャリアアドバイザーからのアドバイス
正社員やパートの場合、ある程度残業が発生することは覚悟しておいた方がよいです。ですが、手当の有無で状況は変わります。いまお勤めの事業所では残業手当はしっかり出してもらえていますか?サービス残業が多いのであれば転職を視野に入れることをおすすめします。
反対に、手当がある事業所にお勤めであれば、残業の有無でやめてしまうのは少しもったいないです。もちろん手当があっても残業が嫌だ、という場合は転職すべきでしょう。レクやイベントの準備による残業が悩みであれば、介護度の重い施設(特養や老健)への転職で解決できそうですね。
また、ワークライフバランスを実現したいのであれば、介護派遣がおすすめです。前述の通りボーナスなどは出ませんが、勤務時間はきっちり守られます。仮に派遣先で何か問題があっても、派遣元の担当者に相談すればすぐに改善されるはずです。
介護職あるあるの悩み⑤いろいろな経験を積みたい

介護の仕事は、慣れてくるとルーチンワークになる傾向にあります。なかには、楽しくない、向いていないと感じてしまう方がいるようです。また、「なんとなく今のままじゃダメな気がする」と、将来について漠然とした不安を感じてしまうことも。他のお悩みにくらべるとポジティブですし転職した方がよさそうな気もしますが、アドバイザーの意見ははたして…?
キャリアアドバイザーからのアドバイス
まず、自分がどういう介護をしたいのか、明確なビジョンや目標はありますか?もしビジョンや目標がすでにあるなら、今の職場で本当に実現はできないのかを確認してみましょう。上司にかけあってみたら案外現実的になってきた、ということもあり得ます。
いまの職場では自分のビジョンや目標を実現できない、と感じるのであれば転職をおすすめします!
例えば、デイサービスで働いていて「もっと介護スキルを磨きたい」という方であれば、身体介護が身につく特養に移った方が自分のやりたいことが叶いそうですよね。
3年後または5年後、自分が何をやりたいかを考えてみましょう!
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