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介護タクシー運転手に必要な資格は?未経験でもなれる?開業の流れもご紹介

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介護タクシーの仕事に興味があり、「介護タクシーの運転手には資格が必要?」と疑問に思う方もいるでしょう。介護タクシーの運転手として働くには、「普通自動車第二種運転免許」と「介護職員初任者研修」の資格が必須です。この記事では、介護タクシーの運転手に活かせる資格や取得方法をご紹介。介護タクシーの運転手になる方法や開業する方法も解説します。介護・福祉の仕事に興味がある方は、ご一読ください。

介護資格の種類31選!取得方法やメリットを解説します

この記事のまとめ

介護タクシーの運転手に必要な資格

介護タクシーの運転手として働くには、「普通自動車第二種運転免許」が必須です。また、利用者さんの介助を行う場合は、「介護職員初任者研修」以上の資格が求められます。ここでは、「普通自動車第二種運転免許」「介護職員初任者研修」の資格について解説します。

普通自動車第二種運転免許

普通自動車第二種運転免許とは、旅客を運送するために必要な資格で、介護タクシーのドライバーとして働く際に必要です。そのため、介護タクシーの運転手の求人は、「普通自動車第二種運転免許を保有していること」が応募条件になっていることがあります。

しかし、免許の取得支援を行っている事業所は、普通自動車第一種運転免許(普通自動車免許)があれば就職できる場合も少なくありません。普通自動車免許を保有する方は、10日前後で普通自動車第二種運転免許を取得できるようです。

介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)

介護保険適用のタクシーの運転手として働くなら、「介護職員初任者研修」以上の資格も必要です。運転だけではなく、利用者さんの移動・移乗などの介助を行う場合、介護の資格が求められます。

介護職員初任者研修は、介護の入門資格で、取得すると単独で身体介護を行うことが可能です。受講するにあたって資格要件や年齢制限はなく、誰でも受講ができます。およそ1~4ヶ月で取得でき、受講費用は5~10万円程度です。資格取得支援を行う事業所では、受講にかかる費用を一部もしくは全額負担してもらえる場合もあります。

介護職員初任者研修については、「介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット」で解説しているので、チェックしてみてください。

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介護タクシーの運転手に活かせる資格

介護タクシーの運転手に活かせる資格には、「ユニバーサルドライバー研修」「ハートフルアドバイザー研修」「サービス介助士」などがあります。いずれの資格も介護タクシーに必須ではありませんが、業務に活かせたり、転職の選考に有利になったりするというメリットがあります。

ユニバーサルドライバー研修

ユニバーサルドライバー研修では、車いすの取り扱い方や介助方法、利用者さんの接遇などに関する基礎的な知識を学ぶことが可能です。UD研修推進実行委員会が開催しており、研修修了者には「ユニバーサルドライバー研修修了証」が交付されます。資格を取得すると、介護タクシーの運転手が、車いすの利用者さんのサポートを行う際などに、スキルを活かせるでしょう。

ユニバーサルドライバー研修を取得するには、1日(7時間)の講習の受講が必要です。受講費用は、一人あたり3,000~4,000円をベースにして、実施機関ごとに会場費や昼食代といったその他費用を追加して設定します。

ハートフルアドバイザー養成研修

ハートフルアドバイザー養成研修は、高齢者の方や障がいを持つ方への接客スキルや介護技術を身につける資格です。公益財団法人 総合健康推進財団が実施する研修で、修了者にはハートフルアドバイザー資格が交付されます。

介護・福祉の現場だけでなく、ホテルやデパート、公共施設など、さまざまな場面で活かせるのが、ハートフルアドバイザー養成研修の特徴です。車いすの利用体験や、視覚障がいのある方の移動介助の演習などを行うので、介護タクシーで障がいのある方に対応する際にも役立つでしょう。

ハートフルアドバイザー養成研修は、通信講座(25時間)と集合研修(15時間)で構成されます。取得するには、通信講座レポートに合格後、集合研修の全科目受講し、確認テストに合格することが必要です。また、通信講座のみを受講し、ハートフルアドバイザー2級を取得することもできます。通信講座と集合研修にまとめて申し込む場合の費用は、教材費を含め50,050円です。

サービス介助士(ケアフィッター)

サービス介助士(ケアフィッター)の資格取得では、利用者さんの年齢や障がいの状態に合わせて、臨機応変なケアを行うための知識・技術を身につけられます。公益財団法人 日本ケアフィット共育機構が認定する資格で、合格すれば認定状・電子認定証を受け取ることが可能です。

サービス介助士を取得すれば、配慮が必要な利用者さんへの理解を深めることができます。実際に、交通関係のサービスに携わる方が多く取得しており、介護タクシーの仕事にも活かせる資格です。

サービス介助士の講座は、自宅学習と実技教習で構成されます。実技教習の受講方法は、「対面形式で2日間」「オンライン講座6~7時間と対面形式1日」のどちらかです。資格を取得するには、自宅学習の課題提出と、実技教習の受講、検定試験への合格が求められます。サービス介助士の取得にかかる費用は、41,800円です。

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サービス介助士とはどんな資格?受講の流れや取得するメリット、更新方法

普通救命講習

普通救命講習は、心肺蘇生やAEDの使い方、止血法などを学び、応急手当の知識・技術を身につけるための講習です。取得することで、利用者さんの体調の急変時やケガの際に対応できるようになり、利用者さんやそのご家族からの信頼獲得につながります。

普通救命講習は、居住または通勤・通学している地域の消防署で受講が可能です。受講時間は約3時間で、費用は自治体によって異なり、無料で受講できる場合もあるようです。講習を受講すれば、認定証を受け取ることができます。有効期限が設けられている場合は、期限内に「普通救命再講習」を受講して更新する必要があるようです。

そもそも介護タクシーとは

介護タクシーとは、要介護認定を受けた方や身体が不自由な方の外出をサポートする、送迎サービスの総称です。介護タクシーでは、車いすやストレッチャーのまま乗車できる車両で、サービスを提供します。

介護タクシーの種類は、介護保険が適用されるものと、介護保険が適用されない福祉タクシーの2種類です

介護保険適用の介護タクシー

介護保険が適用される介護タクシーは、訪問介護サービスの一種に分類され、利用料金の一部が介護保険により負担されます。対象者は、要介護認定を受けていて、自宅や有料老人ホーム、ケアハウスなどに暮らしている方です。なお、介護保険適用の介護タクシーは、送迎と介助がセットになっている場合が多くなっています。

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介護タクシーと福祉タクシーの違い

福祉タクシーは、基本的なサービス内容は介護タクシーと同じですが、利用条件や外出の目的に制限がありません。介護保険サービスではないため、要介護度認定を受けていない方も利用できます。

福祉タクシーは、料金のすべてが自己負担です。なお、福祉タクシーの運転手には介護資格が必須ではありません。そのため、介助が必要な利用者さんには、付き添い人の同行が必要な場合があります。

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介護タクシーの運転手の仕事内容

介護タクシーの運転手の主な仕事内容は、利用者さんの自宅と目的地の間の送迎です。介護保険適用のタクシーでは、介護計画に応じて、乗降介助や移動介助も行います。また、外出の準備として排泄介助や更衣介助を行うこともあるようです。

介護タクシーにほかの介護職員が同乗しない場合、利用者さんの体調が急変したりケガをしたりした際は、運転手が対応する必要があります。

介護タクシーの運転手の給料事情

政府統計の総合窓口e-Statの「職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」によると、介護タクシーを含むタクシー運転者の平均月給は33万8,500円、平均賞与額は12万7,900円でした。月給×12ヶ月+平均賞与額で算出した平均年収は、およそ419万円です。

介護タクシーの事業所では、運転手の給料は月給制や時給制であることが多いようです。一般的なタクシー運転手とは異なり、件数に関わらず安定した収入を得られる傾向にあります。ただし、事業所によっては歩合制を取り入れていることもあるので、転職前に確認しておきましょう。

介護タクシーの運転手になる方法

介護タクシーの運転手になる方法には、「介護タクシー運転手の求人に応募する」「開業する」の2つがあります。介護タクシーの運転手への転職を考えている方は、どちらが自分に合うか、確認してみてください。

介護タクシー運転手の求人に応募する

求人に応募して採用されることで、介護タクシーの運転手として働けます。普通自動車第二種運転免許を持っていれば、介護資格を持っていなくても応募できる事業所もあるようです。介護タクシーの運転手の応募要件は求人によって異なるので、チェックしておきましょう。

介護職員初任者研修以上の資格があると、利用者さんの介助も行えるので、応募できる求人の幅が広がったり給与アップにつながったりします。
介護保険適用のタクシーで運転手をするには、介護職員初任者研修以上の資格が必須です。介護の資格を取得してから転職する方法と、就業先の支援制度を利用して資格を取る方法があるので、自身の状況に合ったほうを選択しましょう。

介護タクシー事業を開業する

独立して介護タクシー事業を開業する方法もあります。開業のおおまかな流れは、以下のとおりです。

  • 1.「一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定)の経営許可申請書」を、管轄の運輸支局に提出する
  • 2.運輸局にて法令試験と事情聴取を実施する
  • 3.審査基準に基づく審査を受ける(処理機関はおよそ2ヶ月)
  • 4.管轄の運輸支局から許可証の交付を受け、手続きの説明を聞く
  • 5.事業開始

審査を通過するには、営業所や車両、資金計画などの要件を満たす必要があります。介護保険の適用を受けるためには、介護保険事業所として自治体に登録しなければなりません。また、介護タクシー事業を運営するには、「普通自動車第二種運転免許」と「介護職員初任者研修」の両方の資格が必要です。

介護タクシーの運転手として働くメリット

介護タクシーの運転手として働くメリットとして、「社会貢献できる」「利用者さんから直接感謝される」「介護・福祉の知識やスキルを身につけられる」などがあります。理想の働き方と合っているか、チェックしてみましょう。

社会貢献できる

介護タクシーは、身体が不自由な方の生活をサポートする送迎サービスです。介護タクシーの運転手として働くことで、利用者さんの送迎や介助を通して、地域社会に貢献できます。利用者さんを直接サポートできるため、社会に貢献できている実感を得やすいでしょう。

利用者さんから直接感謝される機会が多い

介護タクシーの運転手は、利用者さんと直接関わって仕事をするため、感謝の言葉をもらえる機会が多いでしょう。利用者さんに臨機応変に対応するのは簡単ではありませんが、感謝されたときや喜んでもらえたときは、やりがいを感じられます。

介護・福祉の知識やスキルを身につけられる

介護保険適用の介護タクシーの利用者さんは、要介護認定を受けている方です。利用者さんの介助を行う機会が多いため、業務を通して介護・福祉の知識を身につけられるでしょう。また、給与アップやキャリアアップのために、介護福祉士実務者研修や介護福祉士といった資格の取得を目指す方もいます。資格の勉強を通して、より専門的な知識・スキルを身につけることも可能です。

介護タクシーの運転手に向いている人の特徴

介護タクシーの運転手に向いている人の特徴は、「人の役に立つのが好き」「コミュニケーション能力がある」「臨機応変な対応ができる」などです。ご自身に当てはまる特徴があるか、チェックしてみましょう。

人の役に立つのが好き

人の役に立つのが好きな人は、介護タクシーの運転手に向いているといえます。介護タクシーの運転手は、奉仕精神が求められる職種です。利用者さんが快適にサービスを利用できるよう、相手の立場に立って考えられる人は、活躍できるでしょう。

コミュニケーション能力がある

介護タクシーの運転手には、運転や介助のスキルに加えて、コミュニケーション能力も必要です。利用者さんに安心してサービスを利用してもらうには、信頼関係の構築が重要になります。会話や介助を通して良い関係を築ければ、利用者さんに満足してもらえるでしょう。

臨機応変な対応ができる

臨機応変に対応できる人は、介護タクシーの運転手に向いているでしょう。介護タクシーの運転手は、利用者さんの状態や状況に応じて、介助や対応を変える必要があります。また、利用者さんの性格や希望に合わせて、柔軟にコミュニケーションを取る力も必要です。その場に合わせた対応ができる人は、利用者さんや事業所から信頼されやすいでしょう。

介護タクシーの運転手に必要な資格についてよくある質問

ここでは、介護タクシーの運転手に必要な資格について、よくある質問にお答えします。介護タクシーの運転手への転職を考えている方は、ぜひご一読ください。

介護タクシーの運転手に普通自動車第二種免許は不要ですか?

介護タクシーの運転手として働くために、普通自動車第二種運転免許は必須になります。普通自動車第二種運転免許とは、旅客運送を行うために必要な資格です。転職前に取得しておくと、選考で有利に働いたり、応募できる求人の幅が広がったりするでしょう。また、事業所によっては、免許の取得支援を行っていることもあるようです。
「普通自動車第二種免許なしで働きたい」という方は、介護施設の送迎ドライバーになる選択肢もあります。普通自動車第一種運転免許のみで働ける場合があるので、視野に入れてみましょう。デイサービスの送迎については、「デイサービスの送迎は1人でできる?法律での規定や必要な資格を紹介」の記事で解説しています。

介護タクシーの運転手が年収1000万円を稼ぐのは可能?

事業所に雇用されて介護タクシーの運転手として働く場合、年収1000万円は難しいかもしれません。介護タクシーを含む、タクシー運転者の平均月給は、33万8,500円です。介護タクシーの運転手として年収1000万円を目指すなら、独立・開業するのがおすすめ。開業すれば、業績によっては年収1000万円を目指すことも可能です。なお、介護タクシー事業を開業するには、介護保険事業所として自治体に登録する必要があります。
介護タクシー事業を開業する手順については、「介護タクシー事業を開業するには」で解説しているので、ご一読ください。

まとめ

介護タクシーの運転手として働くのに必要な資格は、「普通自動車第二種運転免許」と「介護職員初任者研修」です。運転免許だけでは利用者さんの介助ができないため、介護保険適用のタクシーの運転手として働く場合、介護の資格が必要になります。

また、ユニバーサルドライバー研修やハートフルアドバイザー研修といった資格を持っていると、介護タクシーの運転手の仕事に活かせるでしょう。

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