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介護職員初任者研修を無料で取得する方法は?メリットや支援制度を解説

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この記事のまとめ

「介護職員初任者研修を無料で取得する方法はあるの?」と気になる方もいるでしょう。介護職員初任者研修を取得するには、4~10万円ほどの費用がかかるのが一般的です。しかし、行政やスクールの資格取得支援制度を活用することで、無料で取得することも可能です。この記事では、介護職員初任者研修を無料で取得する方法とメリット・デメリットを解説するので、お得に資格を取得したい方は参考にしてみてください。

介護職員初任者研修とは?費用抑えて取得する方法や資格のメリットを解説

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介護職員初任者研修を無料で取得する方法は4つ

介護職員初任者研修を取得するには、4~10万円ほどの費用がかかるのが一般的です。決して安い金額ではないので、資格を取得するか迷ってしまう方もいるでしょう。介護業界は人材が不足している傾向にあることから、行政やスクールが介護職員初任者研修の取得をサポートするための制度を定めています。そのため、介護職員初任者研修は無料で取得することも可能です。

介護職員初任者研修を無料で取得する方法は、「自治体の資格取得支援事業を利用する方法」「ハローワークの職業訓練で取得する方法」「就職先の資格取得支援制度を活用する方法」「無料で受講できる介護資格スクールに通う方法」の4つ。以下で、無料で資格を取得できる4つの方法について解説しているので、資格取得にかかる費用を抑えたい方は、ぜひチェックしてみてください。

1.自治体の資格取得支援事業を利用する

自治体の資格取得支援事業とは、都道府県や市区町村などの自治体が資格取得のサポートをする制度のことです。自治体によって、支援内容や利用条件が異なるので、介護職員初任者研修の取得にかかる費用をどれほど負担してもらえるのか、事前に確認しておきましょう。
また、国が実施している取得支援として、「特定一般教育訓練給付金」があります。無料ではありませんが、お得に介護職員初任者研修を取得することが可能です。「特定一般教育訓練給付金」で後述しているのでぜひご一読ください。

2.ハローワークの職業訓練で取得する

ハローワーク(公共職業安定所)の職業訓練は、求職者が就職するためにスキルアップをサポートする制度です。就職に役立つ資格やスキルを無料で学ぶことができます。職業訓練の正式名称は、「公的職業訓練」ですが、「ハロートレーニング(ハロトレ)」と呼ばれることも。ハローワークの職業訓練には、「公共職業訓練(離職者訓練)」「求職者支援訓練」の2種類があります。職業訓練は無料で受けられますが、テキスト代は実費負担です。

公共職業訓練(離職者訓練)

公共職業訓練は、雇用保険(失業保険)の受給資格がある方を対象とした職業訓練です。職業訓練によるスキルアップを通じて早期再就職を目指すことを目的としています。
雇用保険を受給できる期間は、原則、離職から1年間なので、失業してからあまり期間が空いていない方が受けるのに適しています。

公共職業訓練を受けるには、「受講開始日から過去1年以内に公共職業訓練を受けていないこと」「ハローワークに職業訓練の必要性を認められていること」「過去1年以内に退校処分を受けていないこと」「受講者選抜試験に合格すること(筆記試験・面接試験)」という条件をクリアしなければなりません。また、自己都合で退職した方は、失業保険の給付期間が1/3以上残っていないと、公共職業訓練を受けることができないので注意しましょう。

求職者支援訓練

求職者支援訓練は、雇用保険(失業保険)の受給資格がない求職者を対象とした職業訓練です。雇用保険の受給期間が終了した方や、受給の要件を満たしていない方が利用できます。

求職者支援訓練を受けるには、「ハローワークに求職の申し込みをしていること」「労働の意思と能力があること」「雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと」「ハローワークに職業訓練の必要性を認められていること」「受講者選抜試験に合格すること(筆記試験・面接試験)」などの条件を満たさなくてはなりません。
また、求職者支援訓練を受けていて、一定の条件を満たしている方は、月10万円の求職者支援訓練受講手当を受け取ることができます。求職者支援給付金の支給要件は以下のとおりです。

  • 本人の収入が月8万円以下である
  • 世帯全体の収入が月30万円以下である
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下である
  • 現在住んでいるところ以外に土地や建物を所有していない
  • すべての訓練実施日に出席する
  • 世帯の中で同時に給付金を受給して訓練を受けている人がいない
  • 過去3年以内に不正行為によって特定の給付金の支給を受けていない
  • 過去6年以内に職業訓練受講給付金の支給を受けていない

求職者支援訓練受講手当は、収入が少ない方のキャリア形成を支援するための制度なので、要件が定められています。やむを得ない理由で欠席する場合も、8割以上の出席が必須です。育児や介護を担っている方や、求職者支援訓練の基礎コースを受講する方など、欠席理由を証明できない場合も、8割以上の出席が求められます。

3.就職先の資格取得支援制度を活用する

介護施設などの就職先が、資格取得支援を行っていることもあります。職場の資格取得支援とは、職員に対して、介護資格の取得をサポートする制度です。自治体が介護事業所と連携して、働きながら資格取得できる環境を整備している場合もあります。
資格取得支援制度の内容としては、資格取得にかかる費用を職場が負担したり、受講日を出勤扱いにしたりするなど、職場によってさまざまな支援があります。そのため、就職する前に資格取得支援制度があるのか、支援内容はどのようなものかを確認しておくのがおすすめです。

4.無料キャンペーンを実施している介護資格スクールに通う

無料で受講できる介護スクールに通うことで、介護職員初任者研修をお得に取得することができます。基本的に、スクールで資格を取得するには、受講料の支払いが必要です。しかし、スクールが実施している無料キャンペーンを利用することで、費用をかけずに介護職員初任者研修をを取得することができます。スクールが実施しているキャンペーンは、時期によって異なるので、どのようなキャンペーンを行っているのか、随時スクールのWebサイトを確認すると良いでしょう。

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初任者研修を無料で取得するならどの方法がおすすめ?

介護職員初任者研修を無料で取得する方法は4つあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。あなたの状況によって、選ぶべき方法は異なるので、自分に合う方法を見つけるためにも、以下の表を確認しておきましょう。介護職員初任者研修を無料で取得できる4つの方法の特徴と、利用するのがおすすめの人を、簡単にまとめています。

 

メリット

デメリット

おすすめの人

自治体の資格取得支援事業

  • 自治体によっては無料で講座を受講できる
  • 半額しか補助が出ない自治体もある
  • 自治体の定める要件を満たす必要がある
  • 無料で取得可能な自治体にお住まいの方

ハローワークの職業訓練

  • 無料で資格を取得できる
  • 給付金や手当を支給してもらえる場合もある
  • 転職活動の支援を受けられる
  • 離職中でなければ受けられない
  • 日程が決まっていてスケジュールを調整しにくい
  • 取得に約3ヶ月かかる
  • 離職中で資格取得と転職活動を並行して行いたい方
  • ハローワークに登録している方

就職先の資格取得支援制度

  • 資格取得後も同じ職場で活躍できる
  • 通学を出勤扱いにしてくれる職場もある
  • 勉強と仕事の両立が大変
  • 費用を全額負担してくれない職場もある
  • 介護事業所で働きながら資格を取得したい方

無料の介護スクール

  • 講座日を柔軟に振替られる
  • 就職先を紹介してもらえる
  • 最短1ヶ月で取得できる
  • スクールが指定する条件を満たさないと無料にならない
  • 働きながら通う場合は両立が大変
  • 転職を見据えて資格を取得したい方
  • 早く資格を取得して介護職として働きたい方

資格を取得する方法によって、無料で受講するための要件や、所要期間が異なります。介護職員初任者研修を取得する4つの方法についてさらに詳しく知りたい方は、下記の解説をチェックしたうえで、自分に合った方法を見つけましょう。

自治体の資格取得支援事業

自治体の資格取得支援事業を利用するメリット・デメリットは以下のとおりです。

自治体の制度を利用するメリット

自治体の資格取得支援制度を利用して介護職員初任者研修を取得することで、無料もしくは少ない費用負担で資格を取得できます。受講料の半額ほどの金額を支給してくれる自治体が多いようです。

自治体の制度を利用するデメリット

自治体の資格取得支援制度では、資格取得にかかる費用を全額負担してもらえないことがあります。また、勤続年数などの要件を満たしていなかったり、助成事業の定員を超えていたりする場合、利用できないことも。税金の滞納がないことを要件にしている自治体もあるようです。自治体の定める要件を満たしていないと、無料で介護職員初任者研修を取得できないのは、自治体の資格取得支援事業のデメリットといえます。

自治体の制度での資格取得がおすすめの方

自治体の資格取得支援制度を利用した資格取得は、職場で利用できる資格取得支援がない方や、資格取得にかかる費用を全額負担してくれる自治体にお住まいの方におすすめです。

ハローワークの職業訓練

ハローワークの職業訓練を活用するメリット・デメリットは以下のとおりです。

ハローワークを利用するメリット

ハローワークの職業訓練を利用して、介護職員初任者研修の資格を取得すると、無料で資格を取得でき、さらに給付金や各種手当を支給してもらえる可能性があります。ハローワークの職業訓練では、条件を満たす方に、雇用保険(失業保険)や生活支援給付金月10万円が支給されます。無料で講座を受講できることに加え、金銭的な支援を受けられるので、離職中で経済面に不安を感じている方にとってはメリットが大きいでしょう。ほかにも、ハローワークで就職を斡旋してもらえるというメリットもあります。

ハローワークを利用するデメリット

ハローワークの職業訓練は、講座の日程がすでに決まっているため、自身のスケジュールに合わせて受講することができません。働ける状態にある求職者を対象としているので、受講時間を確保できることが条件です。また、ハローワークで介護職員初任者研修を取得する場合、カリキュラムを修了するのに3ヶ月ほどかかります。そのため、一般的なスクールのように、自分のスケジュールに合わせて1ヶ月などの短期間で資格を取得することはできません。

また、職業訓練で人気がある講座は倍率が高く、受講を希望したからといって必ず受けられるわけではないことにも注意が必要です。先述のとおり、ハローワークの職業訓練は求職者が対象なので、介護業界もしくは他業界で就業している方は、この制度を利用できません。また、ハローワークでの手続きに煩わしさを感じる人もいるようです。

ハローワークでの資格取得がおすすめの方

ハローワークでは、就職活動と職業訓練による資格取得を並列して行えます。そのため、介護職員初任者研修を取得して、これから介護業界で活躍したいとお考えの求職者の方におすすめです。ハローワークでは、面接や書類選考へのアドバイスなど、求職活動のサポートをしてもらえるので、「1人で転職活動をするのは不安…」という方に向いています。ハローワークにすでに登録している方は、職業訓練を積極的に活用してみてください。

就職先の資格取得支援制度

就職先である介護施設・事業所の資格取得支援制度を利用するメリットとデメリットは、以下のとおりです。

就職先で資格を取得するメリット

就職先の資格取得支援制度を利用するメリットは、介護職員初任者研修の資格を無料で取得でき、取得後も同じ職場で活躍できることです。職場が行っている資格取得支援制度では、スクールに通学する日を出勤扱いにしてくれたり、資格取得の際にお祝い金が支給されたりすることも。未経験・無資格で介護職に挑戦しようと考えている方は、資格取得支援制度を実施している職場へ転職すると良いでしょう。
また、職場で実践的な介護技術を学べるので、資格取得だけを行うよりも、知識・スキルが身につきやすくなります。先輩介護職に、介護技術や試験勉強のコツが聞けるのも、職場の資格取得支援制度を利用するメリットといえます。

就職先で資格を取得するデメリット

就職先の資格取得支援制度を利用する場合、支援制度の内容によっては、資格取得にかかる費用を全額負担してもらえないことがあります。職場によっては、資格取得支援の利用に人数制限があることも。定員より希望者が多い場合、抽選や面談などで利用する人を決めることになるため、必ず職場の資格取得支援制度を利用できるとは限りません。

また、仕事とは別に勉強する時間を捻出する必要があり、「仕事を終えたら、勉強する時間が取れない…」「通学する時間がない」と悩む方もいるようです。介護職員初任者研修を確実に取得するためには、講座を受講するだけではなく、自習も必要になってくるでしょう。仕事の合間や帰宅後に自宅で学習する時間を作らなければならないため、忙しくなることもあります。働きながら資格を取得する場合は、シフトの調整ができるかなどを確認しておきましょう。

就職先の資格取得支援制度の活用がおすすめの方

就職先の資格取得支援制度は、働きながらお得に介護職員初任者研修を取得したい方におすすめです。また、現在の職場の資格取得支援制度が充実している方も、活用すると良いでしょう。

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無料で受講できる介護資格スクール

無料で受講できる介護資格スクールを利用するメリット・デメリットは、以下のとおりです。

無料の介護資格スクール利用するメリット

介護資格スクールが実施しているキャンペーンを活用して、資格を取得するメリットは、無料で講座を受講できることです。講座の日程を無料で別日に振り替えできるスクールも多く、「仕事が長引いた」「急用ができた」というときも柔軟に変更できるため、スケジュールを調整しやすいでしょう。

介護資格スクールは、週1日からのコースや土日のみのコース、夜間コースなどがあるので、働きながら通いやすいコースを選択することも可能です。短期集中型のコースを選べば、最短1ヶ月で介護職員初任者研修を取得することができます。自宅や職場から通いやすいスクールを自分で選択できるので、通学する負担も軽減できるでしょう。
また、スクールが転職先を紹介してくれることもあります。無料で資格を取得できるうえに、介護の資格を活かせる転職先をすぐに探せるのは、大きなメリットといえるでしょう。

無料の介護資格スクール利用するデメリット

介護資格スクールで、介護職員初任者研修を取得する場合、スクールが定める特待生やキャンペーンの条件を満たさないと無料にならないのはデメリットといえます。また、働きながら通学する方は、休日を使ったり、仕事後にスクールに通ったりする必要があるため、忙しいと感じるかもしれません。
スクールの定める無料になる条件を満たさない場合でも、一定の要件を満たせば割引になるスクールもあります。複数のスクールの料金やサポート体制などを比較し、自分に合うスクールを見つけることが大切です。

無料の介護資格スクールの受講がおすすめの方

短期間で資格を取得し、できるだけ早く介護職として働きたい方には、無料の介護資格スクールがおすすめです。また、転職を見据えて介護職員初任者研修を取得したい方も、利用を検討してみると良いかもしれません。

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【方法別】介護職員初任者研修を無料で受講する流れ

ここからは、介護職員初任者研修を無料で取得できる4つの制度の、利用の流れを解説します。

「実際にどうしたら無料で介護職員初任者研修を受講できるの?」という興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

自治体の資格取得支援制度を利用する流れ

自治体の資格取得支援制度を利用して、無料で介護職員初任者研修を取得するには、各自治体への申請が必要です。講座修了後に受講料の支給を受ける場合、初任者研修課程の修了証明書や領収書の提出が求められる場合もあるので、保管しておきましょう。自治体によって利用条件や支援金額は異なるので、お住まいの地域の都道府県や市区町村のWebサイトで、資格取得支援制度の有無や、支援内容を確認してみると良いでしょう。

たとえば、東京都では「介護人材確保に向けた取組み」として、「初任者研修等資格取得支援事業」を実施。東京都内で高齢者介護業界への就労を希望する方を対象に、介護職員初任者研修の取得にかかる費用を全額負担しているので、無料で取得できます。なお、中学生以下の方、介護職員初任者研修と同等以上の資格を保有している方、介護施設で働いているもしくは内定を獲得している方は、こちらの支援の対象外です。資格を取得した後は、福祉人材センターで福祉・介護の仕事に関する相談を受けることもできます。2024年度のスケジュールは、5月中旬に研修受講申し込みの受付が開始され、6月から研修講座が開講される流れです。

ハローワークで職業訓練を受ける流れ

ハローワークで職業訓練を受ける流れは以下のとおりです。職業訓練で介護職員初任者研修を取得しようと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

step1. ハローワークに求職の申し込みをする
step2. 受講するコースを確認する
step3. ハローワークで介護職員初任者研修の受講申込書に受付印をもらう
step4. 受講申込書を訓練実施機関に提出する
step5. 訓練実施機関で筆記試験や面接を受ける
step6. 受講者選抜試験に合格したら、ハローワークで就職支援計画書を作成してもらう
step7. 職業訓練を受講する

職業訓練を受ける手続きは、ハローワークに求職の申し込みをしなければ始められません。 職業訓練受講給付金の受給を希望する場合は、必要書類を用意して職業訓練の申し込みにあわせて申請してください。受講者選抜試験に合格した方のみ職業訓練を受けることができます。受講者選抜試験に合格したら、合格者向けの説明会に参加しましょう。

なお、介護職員初任者研修を受講している間と受講修了後3ヶ月間(未就労の場合)も、毎月指定日にハローワークへ訪れ、就職支援計画書を提出して職業相談を受ける必要があります。

就職先の資格取得支援制度を利用する流れ

就職先の資格取得支援制度を利用して、介護職員初任者研修の資格を取得するときは、職場が定める制度の利用方法に従って申し込みます。資格取得支援制度の利用者に人数制限がある場合は、面談や抽選が行われる可能性も。事前に対象の資格や支援内容を確認しておきましょう。
働いている事業所や施設の資格取得支援制度を利用することが認められれば、介護職員初任者研修の講座をお得に受講できます。

無料で受講できる介護資格スクールを利用する流れ

無料で受講できる介護資格スクールを利用して介護職員初任者研修を取得するには、まず、民間の介護資格スクールを探して講座に申し込む必要があります。スクールを探す際は、通学がしやすく、無理なく通えるコースがあるスクールを見つけるのがポイントです。各スクールの特待生や開催しているキャンペーンの条件を満たすことで、無料で資格を取得できます。
スクールを選ぶときのポイントは、「介護福祉士実務者研修の費用はいくら必要?お得に資格を取得する方法を解説」の記事で解説しているので、介護職員初任者研修を取得するためのスクールを探す方も、参考にしてみてください。

介護職員初任者研修の一部費用を負担してもらえる取得支援

無料で介護職員初任者研修を取得できるわけありませんが、一部費用を負担してもらえる取得支援を活用するのもおすすめです。一部費用が支給される制度には、「特定一般教育訓練給付金」「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」「自立支援教育訓練給付金事業」などがあります。
以下で、各取得支援の条件や利用方法を解説するので、ぜひご確認ください。

特定一般教育訓練給付金

特定一般教育訓練給付金は、教育訓練給付制度の一つで、利用すると資格取得にかかった費用の40%が支給されます。なお、給付金は上限が20万円となっており、費用が4,000円以下の場合は支給されません。教育訓練給付制度には、「特定一般教育訓練給付金」のほかに、「一般教育訓練給付金」や「専門実践教育訓練給付金」があります。支給割合や対象となる資格がそれぞれ異なるので、自分が取得したい資格が対象となっている給付金を申請しましょう。

特定一般教育訓練給付金は、介護職員初任者研修以外に、介護福祉士や保育士、税理士、行政書士、大型自動車第一種・第二種免許などの資格も対象となっています。厚生労働省の「教育訓練給付制度」から、対象となる資格をチェックすることが可能です。

特定一般教育訓練給付金の支給条件

雇用保険被保険者の方への特定一般教育訓練給付の支給条件は、「受講開始日時点で、雇用保険の支給要件期間が3年以上(初めて受給する場合は1年以上)あること」です。離職している方は、「受講開始日が離職日の翌日から1年以内(初めて受給する場合は1年以内)であり、雇用保険の支給要件期間が3年以上あること」などが条件となります。
また、雇用保険の被保険者・被保険者以外に共通の条件として、「過去に教育訓練給付金を受給している場合、前回の受講開始日から今回の受講開始日までに3年以上経過していること」があります。以上の支給条件を満たし、厚生労働大臣指定の教育訓練を受講して資格を取得した場合に、特定一般教育訓練給付金を受給することが可能です。

特定一般教育訓練給付金の利用方法

特定一般教育訓練給付金を受給するには、ハローワークやキャリア形成・学び直し支援センターで、訓練前キャリアコンサルティングを受ける必要があります。訓練前キャリアコンサルティングでジョブ・カードの交付を受け、受講開始日の1ヶ月前までに必要書類とともにハローワークに提出。受講開始から1ヶ月以内に、受講資格確認通知書や教育訓練給付金支給申請書、教育訓練修了証明書などの必要書類を提出することで手続きが完了し、特定一般教育訓練給付金が支給されます。
支給申請の手続きは、原則として受講した本人がお住まいの地域のハローワークで行う必要があり、病気やケガなどのやむを得ない事情があると認めらない場合は、代理申請や郵送申請はできません。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、個人が新しいスキルを学び、転職を経てキャリアアップできるように、キャリア相談やリスキリング、転職支援などを一貫で支援する経済産業省の事業。リスキリングは、仕事に必要な知識やスキルを習得するという意味で使われる用語です。受講者は、補助事業者経由で資格取得の費用を負担してもらえます。

支援事業の対象者

サービスへの登録時およびキャリア相談の初回面談を行うときに在職中であり、転職をするためにスキルアップを目指している方が対象となります。

支援事業の費用補助

講座の受講を修了すると受講費用の2分の1(上限40万円)、受講を経て転職して1年間継続的に就業できている場合は、さらに受講費用の5分の1(上限16万円)が講座を提供する補助事業者へ支給されます。最大で56万円の補助が行われるようです。
介護職員初任者研修の取得後に補助事業者の支援で転職し、1年間継続して就業ができれば、補助事業者によっては半額以下の値段で受講できる可能性があります。なお、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、個人的に補助金が支給されるものではなく、支給金額は補助事業者ごとに異なるので、事前に費用をいくら負担してもらえるのかを確認しておくと良いでしょう。

自立支援教育訓練給付金事業

自立支援教育訓練給付金事業は、母子家庭の母や父子家庭の父のスキルの習得を支援し、就業をサポートする制度です。

自立支援教育訓練給付金事業の対象者

自立支援教育訓練給付金を受給できるのは、母子家庭の母や父子家庭の父であり、20歳に満たない児童を扶養していて、以下の2つの条件を満たしている方です。

  • 児童扶養手当の支給を受けている、もしくは同等の所得水準である
  • 就業経験や資格の取得状況などから、就職するために当該の教育訓練が必要だと認められる

母子家庭・父子家庭であっても、必ずしも受けられる支援制度ではないので注意しましょう。また、制度を利用するためには、受講前に都道府県などから講座の指定を受ける必要があります。自立支援教育訓練給付金の支給について、事前にお住まいの市や都道府県に相談しておきましょう。

自立支援教育訓練給付金事業の費用補助

対象の教育訓練を受講した方に、受講費用の60%が支給されます。雇用保険における教育訓練の分類によって、支給金額の上限は異なるので、取得したい資格がどの教育訓練に当てはまるのかチェックしておきましょう。介護職員初任者研修は、雇用保険の一般教育訓練給付金や特定一般教育訓練給付金の対象となる講座です。支給上限は20万円なので、費用相場を考えると、受講料の60%を負担してもらえる可能性が高いでしょう。

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介護職員初任者研修のカリキュラム

介護職員初任者研修の講座は、厚生労働省により10科目の130時間のカリキュラムが定められています。そのため、どのスクールで受けても過不足なく介護職員初任者研修に必要な知識やスキルを身につけることが可能。「無料だと内容が不十分じゃないの?」と不安を感じる必要はありません。
以下には、厚生労働省の「介護員養成研修の取扱細則について(p.2)」をもとに介護職員初任者研修のカリキュラムをまとめています。取得を考えている方は、チェックしてみてください。

科目研修時間
職務の理解6時間
介護における尊厳の保持・自立支援9時間
介護の基本6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
介護におけるコミュニケーション技術6時間
老化の理解6時間
認知症の理解6時間
障害の理解3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術75時間
振り返り4時間
合計130時間

参考:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について(p.2)

介護職員初任者研修では、老化や認知症、障がいについてなど、介護業界で働く際に役立つ知識を習得します。
介護職員初任者研修の講座を受講する方法は、「通学する方法」と「通学・通信を併用する方法」の2通りです。カリキュラムの130時間のうち、40.5時間は通信講座で受講できます。通信講座ですべての講座を受講することはできませんが、1/3近くを自宅で受講できるので通学の負担は軽減できるでしょう。そのため、積極的に通信講座を活用しているスクールが多いようです。
講座の受講後に1時間程度の筆記試験を受け、合格することで介護職員初任者研修を取得できます。
介護職員初任者研修のカリキュラムや難易度は、「介護職員初任者研修の内容を解説!筆記試験や実技テストの難易度、取得方法」の記事で解説しているので、あわせてご一読ください。

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先輩介護職が初任者研修の取得にかけた費用

ここでは、先輩介護職が介護職員初任者研修を取得する際にかかった費用や、活用した資格取得支援制度の割合を解説します。

初任者研修を無料で取得した人の割合は36.7%

レバウェル介護(旧 きらケア)の調査によると、介護職員初任者研修を無料で取得した方の割合は36.7%でした。次に、「5万円以上10万円未満」で取得した方が31.2%、「2万円以上5万円未満」の方が20.2%となっています。

初任者研修を無料で取得した人の割合は36.7%の円グラフの画像

※調査時期:2023年11月

以上の結果から、介護職員初任者研修は無料で取得した人が最も多いことが分かりました。しかし、「職場や自治体が費用を全額補助していない」「スクールの特待生制度の要件を満たせない」「現在、離職中ではない」など、無料で資格を取得するための要件を満たせない人もいます。そのような方の多くが、2万~10万ほどのお金をかけて資格を取得している状況がうかがえるでしょう。

初任者研修を取得する際の資格取得支援制度の使用割合

レバウェル介護(旧 きらケア)では、初任者研修・実務者研修を保有する方に、「利用したことがある資格取得支援制度は?」というアンケートを行いました。その結果、「資格取得支援制度を活用していない」と回答した人の割合は33.3%でした。残りの7割ほどの人は、何らかの資格取得支援制度を活用したことがあるようです。
資格取得支援制度を使用した人のうち、最も多かったのが「ハローワークの職業訓練を利用した」という人で28.9%。次に、「資格取得スクールの割引サービス・取得支援を利用した」という人が14.1%、「職場の資格取得支援制度を利用した」という人が13.3%でした。

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スクールで初任者研修を取るならレバウェルスクール介護

「無料で介護職員初任者研修を取得したい!」「初任者研修を取得して介護の仕事に活かしたい!」という方は「レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)」をご利用ください。

働きながら介護職員初任者研修を取得できる

レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)では、通信と通学の組み合わせで時間を有効に活用しながら、介護職員初任者研修を取得することができます。週1日から受講できるので、働きながら無理なく資格の取得が可能です。前述したように、初任者研修は130時間のカリキュラムのうち40.5時間まで、通信で学習することができます。介護職員初任者研修のカリキュラムは、この記事の「介護職員初任者研修のカリキュラム」で解説しているので、ぜひご確認ください。

資格を活かせる転職先を探せる

レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)を利用すると、介護業界に精通したキャリアアドバイザーの支援も受けられます。講座に通いながら、無理なく働ける職場や、資格を活かせる職場を教えてもらえるので、自分に合った職場を見つけやすいでしょう。レバウェル介護(旧 きらケア)が無料で転職をサポートするので、介護未経験の方にもおすすめです。

また、「レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)」と連携しているレバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)」経由で介護派遣の仕事を行う場合、要件を満たすと、介護職員初任者研修を無料で取得できます。無料で取得するための条件は、「講座を受講しながら、もしくは修了後すぐに就業が可能」「1日8時間、週3日以上勤務が可能」です。

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介護職員初任者研修を取得する方法に関する質問

ここでは、介護職員初任者研修を取得する方法に関する質問に回答します。「介護職員初任者研修をどこで取得すれば良いのか分からない」という方は、ぜひご一読ください。

介護職員初任者研修の講座を受けるならどこがいいですか?

介護職員初任者研修を受講する際は、「自宅や職場から通学しやすいか」「無料で講座の振替や再試験ができるか」「自分が通いやすいコースがあるか」「費用に納得できるか」などをチェック。無理なく通えてサポートが手厚いスクールを選ぶと良いでしょう。介護職員初任者研修の講座をどこで受けるか悩んだときは、いくつかのスクールを比較して、自分に合ったところを見つけることが重要です。

介護職員初任者研修を働きながら取得するにはどうしたらいい?

介護職員初任者研修の講座を働きながら受けるには、土日コースや夜間コースを選択して、介護資格スクールに通学するのが一般的です。また、介護施設で働いている場合は、職場に資格取得支援制度がないか確認してみましょう。職場の資格取得支援を利用すれば、お得に取得できるかもしれません。介護資格スクールのキャンペーンや、職場の資格取得支援制度を利用するメリット・デメリットは、「初任者研修を無料で取得するならどの方法がおすすめ?」で解説しているので、ぜひご覧ください。

介護職員初任者研修の取得はしんどいの?

介護職員初任者研修は、介護系資格の中でも基礎的な資格なので、資格取得はそれほどしんどいとは感じないでしょう。最短で1ヶ月で取得でき、週1日ペースで講座を受講しても、3~4ヶ月ほどで取得できます。また、介護職員初任者研修の130時間の講座のうち40.5時間は、通信課程を活用して自宅で講座を受講可能。通学と通信を併用すれば、時間を有効に活用できるでしょう。修了後に筆記試験がありますが、講座をしっかりと受講していれば問題なく取得できる難易度なので、介護職としてキャリアアップしたい方は、ぜひ挑戦してみてください。

介護職員初任者研修をハローワークで受講する方法が知りたい

介護職員初任者研修をハローワークで受講するには、お住まいの地域のハローワークで求職の申し込みをしてから、講座の受講申し込みをします。受講前と受講後に必要書類の提出が必要です。また、筆記試験や面接を受け、受講者選抜試験に合格しなければ受講できません。「【方法別】介護職員初任者研修を無料で受講する流れ」で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

介護職員初任者研修を無料で取得するには、「自治体の資格取得支援事業を利用する方法」「ハローワークの職業訓練を利用する方法」「職場の資格取得支援制度を利用する方法」「無料で受講できる介護資格スクールに通学する方法」があります。
自治体の資格取得支援制度を活用すれば、職場に資格取得支援制度がない方もお得に資格の取得が可能です。ハローワークの職業訓練では、無料で介護職員初任者研修を取得でき、さらに条件を満たしている方には給付金が支給されます。また、職場の資格取得支援制度では、受講日が出勤日扱いになったり、シフトの調整をしてもらえたりする可能性もあるでしょう。無料の介護資格スクールは、自身のスケジュールに合わせてコースを選択できるので、働きながらでも資格を取得しやすいのがメリットです。
資格取得支援制度を活用する際は、それぞれの制度の対象者やメリット・デメリットを確認して、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

無料で介護職員初任者研修を取得する以外にも、特定一般教育訓練給付金やリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業などを利用することで、取得にかかる費用を一部負担してもらえます。

無料で介護職員初任者研修を取得したい方は、「レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)」をご利用ください。介護業界に特化した派遣会社であるレバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)が開講する「レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)」では、働きながら介護職員初任者研修を取得できます。また、条件を満たした方は無料で資格を取得できるので、未経験・無資格の方も即戦力の人材に成長できるでしょう。
レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)では、求人探しから入職後のフォローまで一貫してサポートを提供しています。サポートはすべて無料なので、「どんな職場が自分に合っているか分からない…」「介護派遣は初めてで不安」という方も、お気軽にご相談ください。

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