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訪問介護員は急な休みを取れる?欠勤の伝え方や休めない場合の対処法を解説

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訪問介護員が急な休みを取得したい場合、「休めるのか」「どのように伝えれば良いのか」と不安に感じることもあるでしょう。急であっても、やむを得ない理由の場合であれば、基本的に受け入れられます。この記事では、休む際の対応方法や当日欠勤によくある理由と伝え方、休んだことによる自身と事業所への影響を解説します。休みを取れない場合の対処法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

訪問介護員の急な休みは基本的に受け入れられる

訪問介護員の急な休みは、常識の範囲内の理由であれば基本的には受け入れられる傾向があります。どうしても避けられない事情であれば、現場スタッフ内では「お互いさま」と考えてフォローするのが一般的です。ただし、あまりにも回数が多いと、勤務日数の見直しを勧められたり理由を疑われたりすることがあるかもしれません。

なお、嘘の理由をついて、ずる休みをすることは避けましょう。嘘がばれた場合、信頼を損ねたり減給や解雇などの処分を受けたりするリスクがあるためです。

急な休みであっても基本的には受け入れられるとはいえ、労働者に欠勤する権利があるわけではありません。「労働契約法第6条」では、以下のように定められています。

労働契約は、労働者が使用者に使用されて労働し、使用者がこれに対して賃金を支払うことについて、労働者及び使用者が合意することによって成立する

引用:e‐Gov法令検索「労働契約法第6条

つまり、欠勤するという権利が認められているわけではありません。従業員は会社の指揮に従い仕事をし、会社はその対価に賃金を支払う契約を結んでいるため、欠勤は契約違反の扱いといえます。しかしながら、やむを得ない理由であれば、一般的に容認されているのです。

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訪問介護員が当日欠勤する場合の対応方法

体調不良や不慮の事故、子どもの発熱、家族の介護などで急な休みが必要になる事態を経験したことがある人もいるでしょう。ここでは、訪問介護員が当日欠勤をする場合、どのように連絡をして何を伝えるべきなのか、対応方法を解説していきます。

できるだけ早く電話連絡をする

当日欠勤する場合、できるだけ早く電話で連絡をしましょう。現場では、不足分の人員確保が必要になる場合があるためです。伝える相手は上司となる管理者やサービス提供責任者が望ましいですが、不在なら電話に出たスタッフに伝言を頼みましょう。電話をする前に伝えるべき内容を考えておくとスムーズです。

なお、職場によっては電話より先にメールやチャットツールで伝えるといった決まりがある場合もあるので、ルールにあわせて対応しましょう。

理由は可能な限り詳細に伝える

当日欠勤は、職場へ迷惑を掛ける可能性があるため、ただ休みたいと伝えるだけでは納得してもらえない場合があります。そのため、理由はできる限り詳細に伝えるようにしましょう。ただし、「生理痛」「メンタルの不調」など、上司や同僚に伝えにくい理由の場合は無理に伝えず「体調不良のため」「体調不良で病院に行きたいため」など濁して伝えても構いません。

翌日以降も休む可能性があれば状況を伝えておく

感染症や入院など、翌日以降も休む可能性があればその旨も早めに伝えます。ただし、妊娠や重病、精神的に出社が厳しいといったセンシティブな内容の場合は、電話に出たスタッフに伝えたり言付けたりせず、上司や責任者に直接伝えましょう。

急な休みのあとはお礼を伝える

急な休みは、業務を引き継いだり穴埋めをしたりするなど、ほかのスタッフに迷惑が掛かります。出勤した際は、フォローしてくれた人へ「昨日は急なお休みでご迷惑をお掛けしました。おかげさまで良くなりました。フォローありがとうございました。」と感謝の気持ちを伝えましょう

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訪問介護員の急な休みによくある理由と伝え方

訪問介護員の急な休みの理由は、自身の体調不良や家庭の事情といった不測の事態が中心です。ここでは、それぞれの理由と休む際の伝え方を、理由ごとに紹介します。

体調不良

風邪など感染リスクのある体調不良の場合、スタッフや利用者さんに移さないためにも無理せず休みましょう。感染リスクがなくても、体調不良のまま働くと、事故や怪我の原因になりかねないため無理は禁物です。

訪問介護のホームヘルパーの場合、介護職によくある腰痛で休むこともあり得ます。業務が理由の場合、労災認定される可能性もあるため、確認しておきましょう。詳しくは、「介護職の腰痛は労災認定される?欠勤や退職する場合についても解説!」の記事をご覧ください。

体調不良で休む際の例文

以下は、発熱による体調不良で休む際の例文です。

「お疲れさまです。△△です。大変申し訳ないのですが、体調がすぐれず、今朝は熱が38.5度あるため、本日はお休みさせてください。このあと病院に行くので、状況が分かり次第またご連絡します」

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの場合、ただの風邪に比べて治りが遅く感染力も強いため、休みが数日に渡ることもあります。休みが何日ほどになるかの目途をはっきりさせるためにも、病院に行ったあとに再び事業所へ連絡し、診断結果を伝えるようにしましょう。

家庭の事情

家族の介護や身内の不幸、子どもの発熱といった家庭の事情で急な休みが必要になることもあるでしょう。この場合も、可能な限り状況を詳しく伝えます。なお、身内の不幸の場合は忌引き休暇となり、休みが数日にわたる場合も。亡くなった人との関係を伝えて、必要な休暇期間を明確にしておきましょう。

家庭の事情で休む場合の例文

以下は、親の忌引きで休む際の例文です。

「お疲れさまです。△△です。今日の朝方、実母が他界いたしました。急なことで恐縮ですが、○月○日~○月○日の×日間、忌引き休暇を取得させてください。通夜と葬儀の日取りはこれから決めるので、また分かり次第ご連絡します」

喪主を務める際や遠方の葬儀など、休みが長く必要な場合はその理由も合わせて伝えます。 通夜と葬儀の日時、場所が決まったら、改めて電話で連絡を入れましょう。

事故や災害

事故や災害で出社ができないこともあるでしょう。この場合も、やむを得ない事態のため、急な申し出であっても休めるのが一般的です。

事故や災害で休む場合の例文

以下は、事故で休む場合の例文です。

「お疲れさまです。△△です。本日、出勤途中に接触事故を起こしてしまいました。相手方も私も軽傷でした。これから病院で検査を受けるため、大変申し訳ございませんが、本日はお休みさせてください。検査結果に問題がなければ、明日は出勤できるかと思います。また検査結果が分かり次第、ご連絡いたします」

事故や災害で休む場合、怪我人の有無や翌日以降の出勤が可能かなどの状況を分かる範囲で伝えます。怪我がなくても、事情聴取などの対応で出勤できない場合はその旨も伝えましょう。

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訪問介護員の急な休みによる影響

ここでは、訪問介護の従業者が急に休んだ場合「従業者自身」「訪問介護事業所」それぞれにどのような影響があるのか解説します。

従業者自身への影響

民法624条」では、会社は欠勤した分の給料の支払い義務はないとされているため、休んだ分の給与は支払われない場合があります。したがって、連日休むとその月の給与が減るといった影響があるといえるでしょう

とはいえ、当日欠勤でも事後に有休にしてくれる会社もあります。年次有給休暇の申請方法は、一般的に就業規則に書かれているためチェックしてみてください。

訪問介護事業所への影響

訪問介護員が急に休んだ場合、人員配置基準を満たせなくなる可能性があります。人員配置基準は職員の勤務形態や勤務時間で管理されています。したがって、急な休みで人員の補充ができず勤務時間が基準を下回った場合、配置基準を満たせていないと判断される可能性があるでしょう

なお、訪問介護事業所には以下のような人員基準があります。

  • 常勤の管理者1人の配置が必必須
  • 利用者40人に対し最低1人のサービス提供責任者の配置が必須
  • 2.5人以上の訪問介護員(サービス提供責任者)の配置が必須

人員基準に満たない場合は、「人員基準欠如減算」となります。厚生労働省の「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護(改定の方向性)(p.20)」によると、人員基準欠如の際はその翌月または翌々月から再度人員基準を満たした月まで「利用者全員の基本報酬を30%減算」すると記載されています。そのため、訪問介護員の急な休みが事業所の利益の低下に繋がる可能性もあるといえるでしょう。

訪問介護事業所の人員基準に関しては「訪問介護の管理者の仕事内容は?資格要件はあるの?」の記事で解説しているので、詳しく知りたい方チェックしてみてください。

訪問介護員が急な休みを取れない場合の対処法

人手不足の現場であったり職場の雰囲気が悪かったりするなど、休みにくさを感じている訪問介護員もいるでしょう。また、休む人がほとんどいない場合や、反対に休んでいる人がいて人手が足りない場合は、「休む」と言い出しにくいと感じるかもしれません。

こうした状況では「迷惑を掛けてしまう」「怒られたり嫌な顔をされたりするかも…」と感じるのも無理はありません。
ここでは、急な休みを取りづらい職場での対処法を解説します。

欠勤する可能性がある場合は事前に伝えておく

「家族に持病がある」「育児や介護をしている」など、休む可能性が高い事情がある場合は、事前に職場に伝えておくことが大切です。「1歳の子どもがいるため、急なお休みをいただくこともあるかもしれません」など理由を伝えていると、急な休みの際も周囲の理解を得やすいでしょう。

また、入社時に休む可能性のある事情を伝えたうえで採用されているのであれば、それを周りのスタッフに伝えておくのがおすすめです。

勤務形態を見直す

「急に親の介護が必要になった」「病気や怪我で以前のように働けなくなった」など、入社時と異なる状況になった場合は、勤務形態を見直すのも一つの方法です

夜勤や早番遅番など、人の少ない時間は、急な休みを取る際に代わりの人を探すのが大変です。休みのリスクが高いのであれば、上司や責任者に相談して日勤を中心にしたり、無理のないよう出勤日数を減らしたりするなど、勤務形態を見直すことをおすすめします。

休みやすい環境の職場に転職する

急な休みが発生しやすい状況であるなら、休みやすい環境の職場に転職するのも良いでしょう。介護のなかでも「デイサービス」「特別養護老人ホーム」は比較的休みやすい傾向があるようです

デイサービスには夜勤がなく、人数の多い日勤中心の働き方であることから、夜勤がある事業所と比較すると代わりの人を見つけやすいと考えられます。また、特別養護老人ホームには介護職員や看護職員、管理者、ケアマネジャーなどさまざまな職員がいるため、人員に余裕がある傾向にあるでしょう。
しかし、すべての「デイサービス」「特別養護老人ホーム」が休みやすいわけではありません。なかには少人数制の事業所もあるため、事前の確認が大切です。

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訪問介護の急な休みについてよくある質問

ここでは、訪問介護の急な休みに関するよくある質問に回答します。体調不良や家庭の事情で急に休む必要がありお困りの介護職員の方は、ぜひチェックしてみてください。

訪問介護は当日急に休めますか?

訪問介護員の急な休みは、常識の範囲内の理由・回数であれば基本的には受け入れられる傾向にあります。しかし、「労働契約法第6条」には「労働契約は、労働者が使用者に使用されて労働し、使用者がこれに対して賃金を支払うことについて、労働者及び使用者が合意することによって成立する」と記載されているため、欠勤は契約違反の扱いになる可能性も。やむを得ない理由であれば一般的に容認されていますが、労働者に欠勤する権利があるわけではないことを、覚えておきましょう。

訪問介護員がずる休みしたらどうなりますか?

訪問介護員が嘘をついてずる休みをした場合、嘘がばれた際に問題になる恐れがあります。信頼を損ねるだけでなく、減給や解雇などの処分を受けたりするリスクもあるでしょう。
休みたい理由が「遊びに行きたい」なら、事前に有休を取って正式に休みを取得することが必要です。「体調不良で業務に支障がでそう」という状態なら、ずる休みと捉えられることはないので、無理せず休みを取りましょう。「仕事に行きたくない」という気持ちが続いているのであれば、転職を視野に入れるのも一つの手です。

まとめ

訪問介護員の急な休みは、常識の範囲内の理由であれば基本的には受け入れられる傾向があります。ただし、あまりにも回数が多かったりやむを得ない理由ではなかったりする場合、その限りではありません。休みを容認されることがあるとはいえ、労働者に欠勤する権利があるわけではないためです。

急な欠勤は、事業所内外で人員確保が必要になる場合もあるので、できるだけ早い連絡を心掛けましょう。その際、理由と状況は可能な限り詳細に伝えるのがポイントです。感染症や入院などで翌日以降も休む可能性があれば、その旨も必ず伝えておきましょう。

やむを得ない理由であれば基本的に休める傾向にあるものの、休みにくい環境の場合、なかなか言い出せないこともあるでしょう。入社時と状況が変わって休む頻度が増えた場合は、上司へ相談したり休みの融通が利きやすい職場への転職を視野に入れてみたりするのも良いでしょう。

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