
この記事のまとめ
- Zoom面接とは、「Zoom」というアプリを使用するWeb面接のこと
- Zoom面接が決まったら、アプリのインストールやアカウント作成をしよう
- Zoomで面接を受ける際は、生活音や背景、服装などに配慮しよう
転職活動中に応募先から「Zoom面接を行います」と伝えられ、お困りの介護職員の方もいるでしょう。Zoom面接とは、「Zoom」というツールを使用してインターネット上で行うWeb面接のことです。本記事では、「Zoomって何?」「パソコンが苦手で無事に面接ができるか不安…」という方へ、Zoom面接のノウハウを解説いたします。Web面接が初めての方も、流れを知っておけば案外簡単に行えますよ。
介護の面接対策ガイド!服装や質問など採用担当者はどこを見ている?Zoom面接とは?
Zoom面接とは、インターネット上で行うWeb面接(オンライン面接)の一種で、「Zoom(ズーム)」というアプリを使用するのが特徴です。そもそもZoomとは、Zoomビデオコミュニケーションズ社が開発したオンライン会議ツールのこと。有料版もありますが、基本的に無料で利用することができます。
日本では、2020年頃から流行した新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、医療・介護業界にもWeb面接の手段としてZoomを利用する採用選考が増えているようです。Zoom以外に、Googleのオンライン会議ツールのGoogle Meet(グーグルミート)を使用した「Meet面接」もあります。Web面接の種類や対面の面接との違いが知りたい方は、「介護職のオンライン面接の流れと注意点!事前準備には何が必要?」の記事をあわせてチェックしてみてください。
面接対策も!
Zoom面接を行う前に準備するもの
Zoom面接を行うには、事前に準備しておくものがいくつかあります。応募先の介護施設や事業所の選考方法に「Zoom面接」と記載がある場合は、できるだけ早めに下記の準備を進めておきましょう。
パソコンやスマホなどの通信端末
まず用意するものは、パソコンやスマートフォン、タブレットといった通信端末です。Zoom面接はインターネットを使用するため、通信が可能な機器が必要になります。普段あまりインターネットを使用しない方は、Wi-Fiや光回線などの通信環境があるか、通信速度に問題がないかもチェックしておくと良いでしょう。
どの通信端末を用意するか迷ったら、大きな画面で面接ができるパソコンがおすすめです。デスクトップ型でもノート型でもどちらでも問題ないので、通信がスムーズに行えるものを選んでください。また、スマホやタブレットの場合は、画面を固定するためのスタンドを用意しておくと便利です。端末を固定しないまま机においたり手で持ったりしながら面接を行うこともできますが、画面がブレて見づらくなる可能性があるので気をつけましょう。
外付けカメラやマイク付きイヤホン(必要に応じて)
用意する端末によっては、外付けのカメラやマイク付きイヤホンが必要になることもあります。たとえば、パソコンにカメラが内蔵されていない場合は、外付けのカメラが必要です。Zoom面接では、対面の面接と同じような雰囲気で、面接官・応募者双方の姿を映しながら面接を行います。カメラがなければ面接官は応募者の姿を見ることができません。カメラ内蔵のパソコンや外付けカメラを用意するのが難しければ、カメラ機能が備わっているスマホやタブレットで代用しましょう。
また、端末のマイクやスピーカーが不調だったり面接中に周りの音が気になったりする場合は、マイク付きのイヤホンを用意しておくと安心です。相手の声が聞こえにくいと、面接に集中しにくいもの。質問を繰り返し聞き返すのも印象があまり良くないので、可能な限り準備を整えておきましょう。
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Zoomのインストールからアカウント作成の流れ
Zoom面接の前日までに、Zoomアプリのインストールやアカウント作成を済ませておきましょう。パソコンやスマホなどの通信端末があっても、Zoomアプリが端末にインストールされていなければZoom面接はできません。
なお、インストールとはパソコンやスマホなどの通信端末に、アプリなどのツールを追加すること。アカウント作成とは、アプリを使用するための設定のことです。両方を行うことで、Zoomが使える状態になります。Zoomの利用が初めての場合は、アカウントを作成したあとにアプリの操作方法を確認しておくと良いでしょう。
下記では、パソコンの場合とスマホやタブレットの場合、それぞれの作業の流れをご紹介します。Zoomのインストールがお済みでない場合は、参考にしながら準備を進めてみてください。
パソコンの場合
パソコンの場合は、インターネットの検索窓に「Zoom」と入力してZoom公式Webサイトにアクセスするところから始めます。
- 検索エンジンから「Zoom」を検索する
- Zoom公式Webサイトにアクセスする
- 右上の「無料でサインアップ」ボタンをクリックする
- 生年月日(生年)を入力し「続ける」をクリックする
- メールアドレスを入力する(※1)
- Zoomからメールを受信する
- メールを開き「Zoomアカウントのアクティベート」をクリックする
- パスワードでサインアップをクリックする(※1)
- 「Zoomへようこそ」の画面に表示された氏名、パスワードの項目を入力する
- 「続ける」をクリックする
- 登録完了
(※1)GoogleやFacebookなどからサインインする方法もあります
アカウントの作成はこれで完了です。登録が完了すると、「テストミーティングを開始。」という画面が表示されます。Zoomを利用したことがなければ、そのタイミングで「テストミーティング」をクリックし、インターネットの接続やビデオの調整などを試しておくと良いでしょう。また、「マイアカウントへ」をクリックすると、自分のアカウントが表示されます。そこからプロフィールの詳細を編集することが可能ですが、面接にふさわしくないアカウント名や画像を設定しないよう気をつけてください。
スマホ・タブレットの場合
スマホやタブレットの場合は、アプリケーションストアから「Zoom」を検索してインストールをしましょう。iPhoneの場合は「App Store」、Androidの場合は「Google play ストア」からZoomアプリを探せます。
- アプリケーションストアを開く
- 検索窓に「Zoom」を入れて検索する
- 「Zoom Cloud Meetings」を選択する
- 「入手」または「インストール」をタップしてインストールする
- インストールが完了したら「開く」をタップする
- 「サインアップ」をタップする
- 生年月日(生年)を入力し「続行」をタップする
- メールアドレスを入力する(※1)
- Zoomからメールを受信する
- メールを開き「Zoomアカウントのアクティベート」をタップする
- パスワードでサインアップをタップする(※1)
- 「Zoomへようこそ」の画面に表示された氏名、パスワードの項目を入力する
- 「続ける」をタップする
- 登録完了
(※1)GoogleやFacebookなどからサインインする方法もあります
スマホやタブレットの場合も、基本的にはパソコンでの操作方法と変わりません。Zoomでは、定期的にアップデートを行っているので、「Zoomアカウントのアクティベート」などの文言が少々変わる可能性もあります。そのようなときでも、アカウントの作成方法に大きな違いはないはずなので、多少文言が違っても気にせず進めて大丈夫です。
Zoom面接のやり方
Zoomのインストールやアカウントの作成が完了したら、面接当日の流れをチェックしておきましょう。ここでは、Zoom面接のやり方について順を追って解説します。
応募先からの招待URLを確認する
Zoom面接を行うには、応募先から知らされた招待URLをクリックする必要があります。あらかじめ、メールやチャットツールなどでZoomミーティングの招待URLを共有されているはずなので、事前に確認しておきましょう。
「ミーティングに参加」を押して入室する
面接の2~3分前くらいになったらアプリを起動し、Zoom面接用の招待URLをクリックしてミーティングに参加します。早めに入室しておくことで、映り方や動作に問題がないかを余裕をもって確認できるでしょう。
挨拶・自己紹介をする
応募先の面接官が入室したタイミングで、姿勢を正して「本日はどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶をしましょう。画面から外れてしまうので、起立する必要はありません。また、面接の最初は簡単な自己紹介を求められる場合があります。氏名や経歴、保有資格など1分間程度で簡単に伝えましょう。
介護職員向けの自己紹介例
「○○(氏名)と申します。前職はデイサービスの介護職員として3年間従事していました。在籍中に、介護職員初任者研修と実務者研修の課程を修了し、介護福祉士を目指して奮闘中です。子どもが自立し自分の時間ができたので、夜勤を含め、より介護度の高い利用者さまのサポートがしたいと考え応募いたしました。趣味は韓国ドラマで、職員や利用者さんと感想を共有して楽しんでいます。改めて、本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
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質疑応答を数回繰り返す
自己紹介のあとは、質疑応答の時間です。それぞれの質問に対して、1分程度で簡単に答えるようにしてください。面接官が深掘りしたい内容があれば、「○○というお話ですが、具体的に教えてください」のように質問をしてくれます。そのため、初めからすべてを話しきらなくても大丈夫なので、簡潔に伝えましょう。
また、面接でありがちな質問を知っておけば事前に対策しておくことが可能です。たとえば、介護職の面接では次のような質問が定番なので、チェックしておくことをおすすめします。
- 介護職を選んだ理由について教えてください
- 前職を退職した理由を教えていただけますか?
- この介護施設(事業所)を選んだ理由は何ですか?
- 介護職で大変だったエピソードはありますか?
介護職は一定の大変さがあるので、「採用後にすぐに辞めてしまわないか」という視点で質問することも少なくありません。前職の退職理由や志望動機、介護職として大変だったエピソードなどはある程度予測できるので、事前に回答を用意しておくと良いでしょう。
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お礼を伝えて退出する
質疑応答が終わったら、面接官のほうから面接終了の合図や言葉があるはずです。「本日の面接はこれで終了です」といわれたら、「本日は、面接の機会を設けていただき、ありがとうございました」とお礼を述べましょう。Zoomのミーティングを退出するタイミングは、面接官から「どうぞ」と言われたときや、面接官が回線を切りZoom画面から退出してからです。画面上に出ている「退出」のボタンをクリック(タップ)すれば退出することができます。
初めてZoom面接を行う際の注意点
初めてZoom面接を行う際に、注意したほうが良いこともあります。知らなければついついしてしまいがちな内容が多いので、ぜひ参考にしてみてください。
静かに面接を受けられる場所を確保する
Zoom面接のようなWeb面接は、自宅で行う方も少なくありません。しかし、近所で工事をする音が響いていたり、子どもやペットが静かにできなかったりする場合、面接官の声が聞こえずに困ってしまう恐れも。そのようなときは、部屋を変えたり場所を移動したりして、静かに面接を受けられる場所を見つけておくと安心ですよ。
背景に生活感を出さない
Zoom面接を行う際は、自分の後ろに映る背景にも気を配りましょう。よくある失敗は、自分の後ろに干しっぱなしの洗濯物や散乱したゴミが映ってしまうというパターン。面接で、「利用者さまへ細やかなケアを…」とアピールしても、散らかった部屋が映れば説得力に欠けてしまいますよね。
Web面接時の背景は、壁やカーテン側を映すのも方法の一つです。どうしても背景にいろいろなものが映ってしまう場合は、Zoom機能の背景ぼかしやバーチャル背景を有効にする方法もあるので試してみると良いでしょう。Zoomの設定から「背景とフィルター」を選択し、お好みの背景を選択すればOKです。ただし、キャラクターの背景など、面接にふさわしくない背景を選ぶとマナー意識が低いとマイナスの印象を与えかねないため、気をつけてくださいね。
服装はスーツかオフィスカジュアルを意識する
Zoom面接時の服装は、スーツかオフィスカジュアルを意識しましょう。介護の現場では、スーツやジャケットを羽織る機会はほとんどないかもしれませんが、面接の場では面接のマナーを守る必要があります。スーツの指定がなければ、シャツやポロシャツにジャケットを羽織る程度のオフィスカジュアルでも良いでしょう。
また、Web面接だからといって上半身だけスーツで下はスウェットというのはできるだけ避けたほうが無難です。面接の場という緊張感が半減するのはもちろん、画面が傾いて映ってしまう恐れもあるので、きちんとした服装を心がけましょう。
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視線はカメラ目線のまま話す
Zoom面接などのWeb面接中は画面に面接官が映るため、ついつい画面上の相手の顔を見ながら話したくなるかもしれません。しかし、画面を見ながら話すと相手からはやや下の方を向いているように見えてしまいます。「手元にカンペを用意しているのだろうか…」「目線が合わないな…」といった印象を与える恐れがあるので、視線はカメラ目線を心がけましょう。
Zoom面接後はお礼メールを送る
Zoom面接の後は、お礼メールを送ると丁寧でしょう。お礼メールとは、面接の時間を設けてもらったことに対するお礼を伝えるメールのことです。必ず送らなければならないわけではなく、合否に直接影響するものではありませんが、社会人としてのマナー意識の高さをアピールすることができます。お礼メールを送るのはZoom面接をした当日中がベター。メールを作成するのに時間がかかってしまうのなら、無理に送る必要はありません。
Zoom面接に関するよくある質問
ここでは、Zoom面接に関するよくある質問についてお答えします。初めてWeb面接を受ける方は、チェックしておくと良いでしょう。
Zoom面接でマスクは外したほうがいいですか?
Zoom面接では、できるだけマスクはせず表情を見せたほうが好印象です。自宅やレンタルオフィスの個室で面接を行うのであれば、マスクの必要はないでしょう。ただし、感染症対策のような事情がありマスクが必要な状況であれば無理に外さなくても大丈夫。マスクがどうしても必要な場合は、あらかじめ面接官に伝えておくと良いでしょう。
Zoom面接は何分前に入室しておくのがマナーですか?
Zoom面接は、2~3分前に入室しておけば良いでしょう。時間ぴったりに入室すべきという人もいますが、面接官が早めに待機している場合は待たせてしまうことになるのであまり良くありません。また、早過ぎるのもおすすめしません。緊張感が解けてしまい、油断しているところに面接官が入室してくる可能性もあるので、数分前に入室するのがベターです。
まとめ
Zoom面接とは、Zoomというオンライン会議ツールを用いたWeb面接の一種です。Zoom面接をするには、パソコンやスマホにZoomのアプリをインストールしてアカウントを作成する必要があります。パソコンやインターネットに詳しくない場合は難しそうに見えるかもしれませんが、順序を踏んで進めれば案外単純な操作で進めることが可能です。
とはいえ、介護業界を志望する方の年齢層は幅広く、なかにはオンライン上のやり取りに慣れていない方もいるでしょう。「パソコン操作が苦手…」「スマホも基本操作以外は不安がある」という方は、介護業界専門の転職支援サービスであるきらケアにご相談ください。
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