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介護福祉士のダブルライセンスにおすすめの資格!メリットや取得方法も解説

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この記事のまとめ

「ダブルライセンスを目指したい」と、資格取得をお考えの介護福祉士の方もいるでしょう。介護福祉士のダブルライセンスにおすすめの資格は、ケアマネジャー(介護支援専門員)や社会福祉主事、認知症介護実践者研修などです。この記事では、介護福祉士のダブルライセンスにおすすめの資格を、キャリアアップ編とスキルアップ編に分けてご紹介します。資格取得のメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。

介護福祉士とは?仕事内容や資格の取得方法、試験概要をわかりやすく解説!

介護福祉士のダブルライセンスにおすすめの資格【キャリアアップ編】

キャリアアップしたい介護福祉士におすすめの資格は、介護支援専門員や社会福祉主事、社会福祉士などです。

公益財団法人社会福祉振興・試験センターの「介護福祉士の状況 1 他の資格の保有状況(p.46)」によると、介護福祉士のダブルライセンスの状況として、介護支援専門員(ケアマネジャー)が21.7%、社会福祉主事が11.8%、社会福祉士が6.7%と、数ある資格のなかで比較的多く取得されていることが分かりました。

介護・福祉業界でキャリアアップを図りたい介護福祉士におすすめの資格は、下記のとおりです。介護業界も含め、幅広い選択肢からキャリアアップを図りたいという方は、ぜひご一読ください。

社会福祉士

社会福祉士とは、保健・福祉の専門的な知識を活かし、日常生活に課題を抱える方からの相談に乗るための国家資格です。生活に関する助言をしたり、必要な支援へと結びつけたりして問題解決を図るのに活かせます。

社会福祉士の資格を取得すると、生活相談員や支援相談員の要件を満たすことが可能です。また、医療ソーシャルワーカーといった仕事に就く際にも、資格があれば有利に働きます。介護福祉士として培った知識やコミュニケーション能力を活かして現場以外の仕事をしたい方は、キャリアアップの選択肢にしてみてください。

社会福祉士の取得方法やメリットを「社会福祉士資格を取得する7つのメリットとは?取得方法やルートも解説!」の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。

ケアマネジャー(介護支援専門員)

介護支援専門員の資格があれば、介護施設や居宅介護支援事業所でケアマネジャーとして働けます。取得するには、介護支援専門員実務研修受講試験への合格と、合計87時間の介護支援専門員実務研修の修了が必要です。試験を受けるには、介護福祉士などの特定の国家資格に基づく業務もしくは、相談援助の業務に、5年かつ900日以上従事しなければなりません。

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護サービスを必要とする方のケアプランを作成し、適切な支援を受けられるよう、関係各所との調整を行う仕事です。介護福祉士の現場経験は、ケアプランの内容を検討するときなど、正確なアセスメントが求められる場面で大いに活かせるでしょう。

介護福祉士として5年以上の実務経験があれば、ケアマネ試験の受験資格を満たせます。「介護福祉士からケアマネになるには?受験資格や取得の流れを解説」の記事では、資格取得の流れを解説しているので、ぜひご一読ください。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は、専門的な立場から、精神障がいのある方の相談に乗り、日常生活や社会復帰をサポートするための国家資格です。精神保健福祉士の資格があれば、精神科病院で活躍できるほか、ケースワーカーや生活相談員、支援相談員などの職種としても働けます。

精神保健福祉士の支援対象には認知症の方も含まれるため、介護福祉士としての知識も仕事に役立ちます。介護の知識が土台にあれば、障がいのある方の支援も適切に行えるでしょう。

精神保健福祉士の取得の方法や難易度などは、「ソーシャルワーカーに必要な資格の取り方や難易度は?職種別の要件も解説!」で確認してみてください。

社会福祉主事任用資格

社会福祉主事任用資格は、公的機関で住民の相談に応じ、心身の悩みや日常生活上の問題の解決を目指してサポートするための資格です。地方自治体に設置された福祉事務所でケースワーカーとして働けるほか、介護施設の生活相談員になることもできます。

社会福祉主事任用資格を取得すれば、介護業界で管理職を目指すのに役立つ場合も。特別養護老人ホームの施設長の要件の一つとなっており、介護福祉士のダブルライセンスにおすすめの資格です。

社会福祉主事が資格要件となっている「ケースワーカー」について詳しく知りたい方は、「ケースワーカーとは?必要な資格や仕事内容、ソーシャルワーカーとの違い」の記事もあわせてご一読ください。

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施設長とは?なるために必要な資格はある?仕事内容や年収も解説!

相談支援従事者初任者研修

相談支援従事者初任者研修では、障がいのある方の相談に乗ってアドバイスを行う「相談支援」の技術を学びます。相談支援専門員として従事する予定の人が、主な受講対象です。カリキュラムは、講義2日間と演習5日間で構成されることが多いようです。ただし、自治体によって研修の詳細は異なる場合があります。

相談支援専門員は、障がいがある方やそのご家族からの相談に対応して、課題の解消を支援する職種です。障がいのある方ができる限り自立した日常生活を送れるよう、障害福祉サービスを提案したり、アドバイスや情報提供を行ったりします。主な職場は、相談支援事業所や基幹相談支援センターです。介護福祉士としての経験を活用すれば、利用者さん一人ひとりに寄り添い、困りごとに応じた適切な提案や助言ができるでしょう。

相談支援専門員に必要な資格は?初任者研修や実務経験について解説」の記事では、相談支援専門員に関する資格について解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

看護師

看護師の養成課程がある学校で指定の科目を修め、看護師国家試験に合格することで、看護師免許を取得できます

看護師は、病気やケガを患う方に対し、医師の指示に基づく医療行為や療養上のお世話をする仕事です。注射や点滴、採血などの医療行為を通じて、医師の診療や治療の補助を担います。看護師は病院に勤務しているイメージが強いですが、医療分野にとどまらず、介護や障害福祉・児童福祉などの分野の職場で働けるほか、一般企業で産業看護師として活躍することも可能です。

病院に通う患者さんのなかには高齢者も多くいます。病棟では高齢の患者さんに身体介護をする機会があるため、介護施設で培ったノウハウを活かして働けるでしょう。

介護福祉士から看護師になる方法は、「介護福祉士が看護師に転職する方法を解説!カリキュラムは免除されるの?」で解説しています。

准看護師

指定の教育課程を経て、都道府県が実施する准看護師試験に合格すれば、准看護師免許を取得できます。准看護師は看護師よりも取得に時間や費用がかからないので、介護福祉士が看護系の資格を取得する際におすすめの資格です。病気やケガで思うように身体を動かせない患者さんの身の回りのお世話をすることがあるので、介護のスキルを発揮して働けるでしょう。

准看護師とは、看護師同様に、看護や診療補助を行う医療従事者です。看護師との違いとして、医師や看護師の指示に従って業務に当たらなければいけないという制約があったり、看護計画の作成ができないなかったりします。病院や診療所以外にも、介護や障がい・児童福祉などの幅広い分野で活躍中です。

准看護師の取得方法は、「准看護師と介護福祉士はどっちが良い?資格や仕事内容、給与の違いを解説!」の記事でも紹介しているので、ご確認ください。

保育士

保育士は、子どもの保育全般を担うほか、保護者に対する保育の相談・指導を行うための国家資格です。保育士資格の取得方法は大きく分けて2通りあります。1つ目は、養成施設を卒業する方法で、2つ目は保育士試験を受験する方法です。最終学歴が中学卒業や高校卒業の場合は、児童福祉施設で実務経験を2年以上積むことで、保育士試験を受験できます。最終学歴が専門学校卒業や大学卒業の場合は、実務経験なしで保育士試験を受験可能です。

保育士は、保育所や乳児院だけではなく、児童発達支援センターや放課後等デイサービスなどの障害福祉の現場でも活躍しています。介護福祉士と保育士は、サービスを提供する対象者が高齢者と子どもという違いはあるものの、共通する業務も多いでしょう。そのため、身体介護・生活援助をした経験や観察力など、介護福祉士のスキルを応用すれば、保育士としても活躍可能です。

介護福祉士の資格を持っている場合、保育士試験の筆記試験科目の全9科目中3科目の筆記試験が免除されます。そのため、介護福祉士と保育士のダブルライセンスは、制度面から見てもおすすめです。

介護福祉士と保育士はどちらがいい?給与・将来性の違いや両方取得するメリット」の記事では、介護福祉士と保育士のダブルライセンスのメリットについて触れているので、あわせてご覧ください。

介護福祉士のダブルライセンスにおすすめの資格【スキルアップ編】

介護福祉士のダブルライセンスにおすすめの資格は、「認知症ケア専門士」「レクリエーション介護士」「認定介護福祉士」などです。認知症介護やレクリエーション、マネジメントといったスキルを習得することで、介護サービスの質向上に貢献できます。以下では、介護業界でスキルアップしたい介護福祉士向けの資格を解説するので、チェックしてみましょう。

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介護資格の種類31選!取得方法やメリットを解説します

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士とは、一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する資格です。認知症ケアの実務経験を3年以上積み、試験に合格することで取得できます。

認知症ケア専門士を取得すると、認知症ケアに関する学術的な知識や技術などを有する認知症介護の専門家として活躍できるでしょう。特に、グループホームや認知症治療病棟など、認知症の利用者さんと関わることが多い職場で働く方におすすめの資格です。

認知症ケア専門士の取得方法や業務内容は、「認知症ケア専門士の仕事内容は?職場や資格取得のメリット、試験概要を解説」の記事でもご紹介しています。

認知症介護実践者研修

認知症介護実践者研修は、都道府県ごとに実施される認知症研修の一つです。受講要件は都道府県ごとに異なりますが、2年程度の実務経験が求められる場合が多いでしょう。取得にかかる期間は、1ヶ月前後です。

認知症介護実践者研修を受講することで、認知症の利用者さんが可能な限り自立した日常生活を送れるよう支援するための、実践的なスキルを習得できます。認知症の利用者さんに対して専門的なアプローチを実践し、質の高い介護を提供できるのが、資格取得のメリットです。

認知症介護実践者研修の概要は、「認知症介護実践者研修とは?資格の概要や取得するメリットを解説」の記事で解説しているので、あわせてご参照ください。

レクリエーション介護士

レクリエーション介護士とは、介護現場で活用できるレクリエーションのスキルを習得できる資格です。取得すると、利用者さんの身体機能・認知機能の改善や、社会参加の支援に活かせるでしょう。2級と1級に分かれており、2級は通信講座や通学講座を利用することで、誰でも取得を目指せます。1級にチャレンジできるのは、2級を取得済みの方です。

レクリエーション介護士を取得すれば、レクリエーションの実施機会が多いデイサービスや有料老人ホームなどの現場において活躍できます。レクリエーションの幅が広がる以外にも、利用者さんとの円滑なコミュニケーションにも活用できるでしょう。

レクリエーション介護士の試験内容などを確認したい場合は、「レクリエーション介護士とは?資格の概要や試験内容を分かりやすく解説」の記事も参考にしてください。

介護予防運動指導員

介護予防運動指導員は、東京都健康長寿医療センター研究所が認定する資格です。33時間の養成講座を受講し、修了試験に合格することで取得できます。受講要件である資格には、介護福祉士も含まれるため、ダブルライセンスを目指しやすいでしょう。

介護予防運動指導員養成講座を受講することで、筋力向上トレーニングの指導や、介護予防プログラムの計画、生活習慣に関する助言などのスキルを習得できます。そのため、介護施設や地域包括支援センターのほか、リハビリ施設などにおいて、高齢者の運動機能の維持・向上の支援に携わる際に役立つでしょう。

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介護予防運動指導員のメリットとは?資格の概要と取得方法もご紹介!

喀痰吸引等研修

喀痰吸引等研修は、自分でたんを吐き出すのが難しい方の「たん吸引」と、口から食事を摂取するのが難しい方の「経管栄養」の技術を学ぶ内容です。

2016年以降に介護福祉士を取得している場合は、喀痰吸引等研修の基本研修をすでに修了しているため、実地研修を受けることで、医療的ケアに携われます。なお、実際に医療的ケアを行うには、職員の認定登録や事業所登録といった一定の手続きも必要です。

喀痰吸引等研修を修了すると、医師や看護師の指導のもとで、たんの吸引、経管栄養を必要とする利用者さんに対応できます。そのため、介護施設だけではなく、障害者支援施設や在宅介護など、幅広い分野で活用できるでしょう。

医療的ケアのスキルを習得したい方は、「喀痰吸引等研修とは?講義内容や介護職員が受講するメリットも解説」の記事もご参照ください。

認定介護福祉士

認定介護福祉士は、認定介護福祉士認証・認定機構が認定する資格です。介護福祉士として5年以上の実務経験を積むことや、研修の受講などの要件を満たすことで取得できます。資格取得のための養成研修の修了には数年かかる場合があり、費用も数十万円程度かかるので、認定介護福祉士になるには計画性が必要です。

認定介護福祉士を取得すると、介護職のリーダーに必要なスキルがあることを証明できるため、責任ある役職も目指せるでしょう。高い介護技術を持つだけではなく、介護職のチームリーダーとして人材育成を担うほか、医療・福祉職との連携においても中心的役割を果たします。

認定介護福祉士とは?期待される役割や資格取得に必要な研修を解説」の記事では、認定介護士の役割やメリットなどを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

介護福祉士基本研修

介護福祉士基本研修は、日本介護福祉士会が定める資格です。主に、介護福祉士としての実務経験が2年未満の方を受講対象としています。介護福祉士基本研修は、約4日間で「介護課程の展開による根拠に基づいた介護実践」や「自立支援」を中心に学ぶ内容です。受講することで、改めて介護福祉士の役割や技能などを意識できるでしょう。

なお、介護福祉士基本研修は、全国の都道府県介護福祉士会が実施する研修です。研修日程や受講料などは、受講先の各介護福祉士会のWebサイトで確認できます。

介護福祉士ファーストステップ研修

介護福祉士ファーストステップ研修は、介護福祉士が「指導・育成」「環境の整備・多職種連携」のスキルを磨くための資格です。介護職を束ねる小規模チームのリーダーや指導係に必要な、介護スキルやチームケアの実践力、介護サービスの運営管理に関する知識などを習得します。主な対象者は、介護福祉士として2~3年程度の実務経験を積んだ方で、カリキュラムは全200時間です。

ファーストステップ研修を修了すると、認定介護福祉士の資格要件を満たせます。また、介護福祉士として自己研鑽ができる以外にも、指導力を身につけられることでほかの介護職の育成ができるため、職場全体の介護の質の向上につながるでしょう。

なお、介護福祉士ファーストステップ研修の主催者は、日本介護福祉士会に研修実施を事前に申請している組織です。研修日程や受講料などは、日本介護福祉士会の「介護福祉士ファーストステップ研修」に記載されている実施団体から確認できます。

介護福祉士実習指導者講習会

介護福祉士実習指導者講習会は、介護福祉士養成課程である「介護実習」を教える指導者になるために、受講が求められる講座です。主に、介護福祉士の資格取得後、3年以上の実務経験がある方などが対象となります。

介護福祉士実習指導者講習会の構成は、講義9時間、演習16時間の合計25時間以上です。実習生や新人介護職の教育の際に、指導計画を立てて教育・サポートを行うためのスキルを学びます。厚生労働省に講習会の実施を届け出た養成施設や資格スクールが実施主体です。受講費用や日程などは事前に確認しておきましょう。

介護福祉士実習指導者が職場に在籍する場合、養成施設から実習生を受け入れることが可能です。実習生とつながりを持てるため、将来的に事業所への就職に結びつけるなど、人材確保を図れます。そのため、介護福祉実習指導者は、介護福祉士などの人材が必要な介護関係の施設で広く歓迎される存在といえるでしょう。

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介護福祉士のダブルライセンスによるメリット

ここでは、介護福祉士のダブルライセンスのメリットを解説するので、スキルアップや処遇改善について気になる方は、ぜひ確認してみてください。

就職・転職で有利に働く

介護福祉士に加えてほかの資格を保有していると、豊富な知識やスキルがあること証明でき、就職や転職に有利に働くでしょう

介護技術に加えて習得した専門的なスキルがあれば、未経験の施設形態で働いたり、管理職に就いたりもしやすくなります。介護職とほかの職種を兼任するなど、ダブルライセンスによって、活躍の幅を広げることもできるでしょう。

キャリアアップで希望の職種につける

介護福祉士が福祉系の資格を取ることで、ケアマネジャーや生活相談員、管理職などへのキャリアアップも狙えます。たとえば、介護福祉士として5年以上の実務経験を積むことで、ケアマネジャー試験を受験可能です。

また、社会福祉主事任用資格を取得すれば、生活相談員や施設長を目指しやすくなります。複数の資格を持つことで、マネジメント業務や施設管理・運営などの業務にも携われるでしょう。 

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スキルや知識が身について介護の質を上げられる

介護業務以外の専門知識を身につけることで、多面的なアプローチが可能となり、介護サービスの質の向上につなげられます。たとえば、精神保健福祉士では精神疾患に関する知識を、認知症ケア専門士や認知症介護実践者研修では、認知症に関する知識を専門的に学べるでしょう。介護福祉士が、相談援助や認知症ケアなどの専門的なスキルも磨けば、利用者さん一人ひとりの状況に応じた支援が可能です。

資格手当や昇給が期待できる

複数の資格を取得すれば、資格手当アップや昇給も期待できるでしょう
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.232)」によると、常勤の介護職員として働く介護福祉士の平均給与額は、33万1,690円です。介護職員として働く社会福祉士の平均給与は35万2,560円、介護支援専門員の資格を保有する方の平均給与は37万6,240円でした。

社会福祉士や介護支援専門員の資格がある人は、介護福祉士よりも給与水準が高いと分かります。そのため、介護福祉士がダブルライセンスを叶えた場合、資格手当や昇給によって給与が上がる可能性があるでしょう。

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ダブルライセンスに役立つ資格取得支援制度

介護福祉士がダブルライセンスを目指す場合、資格取得にかかる費用や時間を考慮する必要があります。資格取得支援制度を活用すれば、公的機関や職場の協力を得て、少ない負担で資格を取得できます。ダブルライセンスを検討している介護福祉士は、以下で資格取得支援についても確認しておきましょう。

教育訓練給付制度

教育訓練給付制度とは、スキルアップや資格取得を目的とした講座を受講した際、その費用の一部が教育訓練給付金として支給される制度です。

厚生労働省の「教育訓練給付制度のご案内」によると、対象講座は約1万6,000講座あり、以下の3種類に分かれています。

教育訓練の種類/給付額対象資格・講座の例
専門実践教育訓練/給付金は受講費用の最大80%(年間上限64万円)国家資格等の取得を目的とする講座(介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、看護師、保育士など)/デジタル関係の講座(第四次産業革命スキル習得講座など)/大学院・大学・短期大学・高等専門学校の課程/専門学校の課程
特定一般教育訓練/給付金は受講費用の最大50%(年間上限25万円)業務独占資格などの取得を目標とする講座(ケアマネジャー、介護職員初任者研修など)/デジタル関係の講座/大学等、専門学校の課程
一般教育訓練/給付金は受講費用の最大20%(年間上限10万円)資格の取得を目標とする講座(介護福祉士実務者研修、介護職員初任者研修など)/大学院などの課程

参考:厚生労働省「教育訓練給付制度のご案内

資格や講座は幅広く用意されており、受給条件を満たすことで利用できます。対象者は、「受講開始時点で在職中で、過去に教育訓練給付を受けておらず、雇用保険加入期間1年以上」などの要件を満たす方です。

なお、過去に教育訓練給付を受けていたとしても、前回の給付から3年以上経過し、前回の受講日以降に雇用保険に3年以上加入していれば、再度給付を受けられます。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」とは、キャリア相談、リスキリング講座、転職支援、フォローアップを一体的に提供する企業に対し、支援金を最大56万円補助する経済産業省の取り組みです。在職中で転職を目指す方は、キャリアアップ支援事業を利用する補助事業者に申し込むことで、サービスを受けられます。

キャリア相談と転職支援は無料で、リスキリングに必要な費用は補助金によって軽減されるため、費用負担を抑えて資格を取得可能です。受講できるリスキリング講座としては、ビジネス、IT・デジタル分野、設計・製造分野、医療・福祉・生活分野のスキルに関する専門講座など、さまざまな講座が提供されています。

キャリアアップ支援を実施する企業に補助金が支給されるタイミングや補助額を、以下にまとめました。制度を利用して講座を受講する場合、事業所に対する補助金の金額以上の補助を受けられます。

支援金が補助されるタイミング補助事業者に対する補助額
リスキリング講座の受講修了受講費用の2分の1相当額(上限40万円)
受講修了後、受講者が転職して1年以上就業受講費用の5分の1相当額(上限16万円)

参考:経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

補助事業者によって資格取得に要する費用の負担額やサービス提供の流れは異なるため、実施企業に申し込む際は事前に確認しておくと良いでしょう。

職場の資格取得支援制度

介護職の人手不足が続くなか、資格取得支援制度を導入し、職員の定着やスキルアップをサポートする介護事業所もあります

職場の支援制度としては、資格取得に必要な費用の一部または全額を事業所が負担したり、資格取得に向けた講座や研修会を実施し、試験の合格を後押ししたりするなどがあるようです。また、試験に合格した際にお祝い金として一時金を支給するなど、資格取得の意欲を高める内容の補助もあるでしょう。

資格取得支援制度の有無や対象となる資格、支給条件などは、介護事業所ごとに異なります。勤務先の上司に尋ねたり、就業規則に目を通したりして、制度を利用できるか確認してみましょう。

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医療・福祉分野のダブルライセンスを推奨する動きがある

厚生労働省は、医療・介護現場の人材確保を目的に、ダブルライセンスの取得を支援する「共通基礎課程制度」の導入を検討しています

厚生労働省の「医療・福祉資格における共通基礎課程の検討」によると、基礎課程制度とは、医療福祉系7職種の4年制大学の教育課程に、共通の基礎課程を設けることにより、履修期間の短縮を可能とする制度です。つまり、医療・福祉系の資格を持つ人が、別の医療・福祉系の資格を取得する際に、時間や費用を抑えられるようになります。

共通基礎課程制度の対象として具体的に検討されている資格は、以下のとおりです。

  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 保育士
  • 看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士

共通基礎課程が導入されれば、上記の資格を保有する人が別の資格を追加で取得する場合、所要時間を1年短縮できるようです。

ダブルライセンスの難易度が下がれば、柔軟な人材活用につながるだけではなく、介護職のキャリアアップや処遇改善にもつながる可能性があります。キャリアの幅が広がるため、医療や福祉に携わる職員にとって有意義な制度といえるでしょう。

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介護福祉士のダブルライセンスについてよくある質問

ここでは、介護福祉士の資格に関するよくある質問にお答えします。介護福祉士のダブルライセンスにおすすめの資格や取得方法が気になる方は、チェックしてみましょう。

介護福祉士を持っていると取れる資格は?

介護福祉士の資格を持っていると、介護支援専門員(ケアマネジャー)や認定介護福祉士を目指せます。また、介護福祉士基本研修やファーストステップ研修の受講にも、介護福祉士の資格が必要です。介護福祉士の資格を取得することにより、介護業界でさらなるキャリアアップを図れるでしょう。
介護福祉士の資格を活かす方法を知りたい方は、「介護福祉士を持っていると取れる資格は?活かし方や取得難易度を解説」の記事もお役立てください。

介護福祉士から社会福祉士を目指すと試験は免除になる?

介護福祉士が社会福祉士国家試験を受ける場合、試験科目は免除されません。社会福祉士になるには、「社会福祉士養成施設の卒業」といった受験要件を満たしたうえで、社会福祉士国家試験を受け、合格することが必要です。社会福祉士養成施設における実習は、介護福祉士養成課程の「介護実習」や、精神保健福祉士養成課程の「ソーシャルワーク実習」を履修している場合、60時間を上限に免除となります。
社会福祉士国家試験については「社会福祉士国家試験に合格するための勉強方法7選!独学でも取得できるの?」の記事をご参照ください。

介護福祉士とリハビリ職の資格に違いはあるの?  

介護福祉士とリハビリ職の資格に違いはあります。介護業務を専門的に学び、スキルを習得したことを証明するのが、介護福祉士の資格です。一方で、リハビリ専門職の資格は、「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」など複数の種類があり、それぞれのリハビリ領域に特化した支援を行うために取得します。主に、理学療法士は基本動作能力の回復・維持を、作業療法士は実践的なリハビリの支援を、言語聴覚士は言語障がい・聴覚障がいの改善をサポートするための資格です。
リハビリや関連する資格について詳しく知りたい方は、「生活リハビリとは?介護職が担当できるメニューや資格について解説!」の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

介護福祉士のダブルライセンスにおすすめの資格は、社会福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)、認知症ケア専門士などです。特定の分野に特化した資格を取得して専門性を高めることで、介護福祉士としてキャリアアップ・スキルアップでき、活躍の幅を広げられるでしょう。ダブルライセンスを叶えると、就職に有利に働いたり、給与アップを期待できたりするメリットもあります。

資格取得の負担が気になる方は、資格取得支援制度を活用するのがおすすめです。国が補助する教育訓練給付制度やリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業以外に、事業所が独自の資格取得支援制度を設けている場合もあります。

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