
この記事のまとめ
- 介護職の夜勤明けの過ごし方は、仮眠するかしないかの2種類に分かれる
- 介護職の夜勤明けの過ごし方には、買い物や家事などさまざまある
- 夜勤明けでつらいときは、入浴したり消化に良いものを食べたりすると良い
「夜勤明けの過ごし方が分からない」という介護職員の方もいるでしょう。夜勤明けの過ごし方は、平日の昼間に公的手続きやショッピングをしたり、自分のためにリフレッシュの時間にしたりするなど、人によってさまざまです。本記事では、夜勤明けの過ごし方についてまとめました。また、夜勤明けがつらいときに見直すべき過ごし方もご紹介します。本記事を参考に、自分なりの夜勤明けの過ごし方を考えてみましょう。
介護職の夜勤がしんどいと言われる5つの理由|メリットと仕事内容介護職の夜勤明けの過ごし方
介護職員の夜勤明けの過ごし方は、「一度仮眠をとって昼から行動する」「仮眠をとらずにそのまま行動する」の2パターンあります。夜勤明けの過ごし方に悩んでいる方は、それぞれの行動パターンをチェックしてみましょう。
1.一度仮眠をとって昼から行動するパターン
「夜勤明けは疲れて何もできない」という介護職員によくあるのは、退勤後にまっすぐに帰宅して短めの仮眠をとり、昼ごろから行動するパターンです。緊張感のある夜勤を終えると、眠気はもちろん精神的にも疲れが押し寄せてくるもの。とはいえ、一日中睡眠をとってしまうと、「気づいたら夜になっていた」「結局何もできなかった」ということも少なくありません。一定時間の仮眠をとれば、頭がスッキリしてその後の時間を有意義に過ごせるでしょう。
2.仮眠をとらずにそのまま行動するパターン
「仮眠をとるのがもったいない」という介護職員のなかには、夜勤明けからそのまま活動するパターンもあります。仮眠をとらずに活動すると、日中の時間を充実させられるうえ、仮眠のとり過ぎによる夜の寝つきが悪くなるのを防げるでしょう。ただし、夜勤明けにそのまま活動すると身体はさらに疲れてしまいます。体力に自信のある介護職員であっても、疲れてしまうと次の勤務に支障をきたす恐れがあるため、夜は早めに就寝するのがおすすめです。
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介護職の夜勤明けの過ごし方のリアル
ここでは、介護業界専門の転職エージェントレバウェル介護(旧 きらケア)求人が実施したWebアンケートをもとに、介護職の夜勤明けの過ごし方をランキング形式でご紹介します。
1位 帰宅後すぐに寝る(37.0%)
夜勤明けの過ごし方の1位は「帰宅後すぐに寝る(37.0%)」でした。夜勤明けは寝るか寝ないか迷う方は少なくないようですが、今回のアンケートでは4割弱の方が寝るという結果に。3時間程度の仮眠をとり、夜に寝られるように調整する介護職員も多いようです。
2位 買い物に行く(13.4%)
2位は「買い物に行く(13.4%)」でした。スーパーマーケットやドラッグストアなどに買い物に行く方や、街にショッピングに出掛ける方もいるようです。介護職の夜勤明けは空腹と眠気で判断力が鈍り、高価なものを衝動買いしてしまったというエピソードも…!お財布が緩みがちな方は、必要以上のお金やクレジットカードを持ち歩かないなどの対策が必要かもしれませんね。
3位 役所や銀行などに行く(12.9%)
3位は「役所や銀行など夜にできない用事を済ませる(12.9%)」でした。仕事を休まなくても役所や銀行の窓口、病院に行けるのは、夜勤明けの平日休みがあってこそ。そう考えると、夜勤明けも悪くないのかもしれません。
その他の回答
その他の回答では、「洗濯や掃除などの家事を行う」という意見が多く寄せられました。また、「(新型コロナウイルス感染症が流行する前は)そのまま飲みに出掛けていた」「年パスを持っているのでテーマパークに遊び行く」というアクティブな方も。夜勤は一定の大変さがあるものですが、夜勤明けの楽しみを考えればモチベーションが向上しそうですね。
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介護職の夜勤明けの過ごし方12選
介護職員によって、「夜勤明けはのんびりしたい」「アクティブに楽しんでストレス発散したい」など、夜勤明けの過ごし方はさまざまです。
ここでは、介護職員の夜勤明けの過ごし方の例を12通りご紹介します。夜勤明けの過ごし方にお悩みの方は、ぜひ以下の内容を参考にしてみてください。
1.公的手続きを済ませる
介護職の夜勤明けが平日の場合、公的手続きを済ませるのも過ごし方の一つです。役所関係の手続きは土日にできることもありますが、混雑が予想されます。平日の日中に動ける夜勤明けだからこそ、公的手続きを済ませてしまいましょう。
2.日用品の買い物やショッピングに出掛ける
介護職の日勤の帰りは余裕がなかったり、時間的にお店が開いていなかったりするため、買い物がしにくいという意見も少なくありません。夜勤明けなら日中に時間がたくさんあり、空いているお店も多いため、日用品の買い物やショッピングをして過ごすのも良いでしょう。とはいえ、買い物をするにも体力が必要なので、一旦仮眠をとってから出掛けるのがおすすめです。
3.家事をまとめて行う
ひとり暮らしの方や子育て中の方などは、夜勤明けに溜まった家事をするのも良い過ごし方です。日中なら騒音を気にせずに洗濯機を回したり、洗濯物を外に干したりすることもできます。また、仕事の忙しい日に備えて食事の作り置きをする方もいるようです。家事を進めるうちに気分転換も図れるでしょう。
4.外食で仲間や友人と楽しい時間を過ごす
夜勤明けに介護職員仲間とモーニングやランチを食べに行くという過ごし方もあります。夜勤明けに美味しい食事をとれば、リフレッシュできるでしょう。また、一旦帰宅して仮眠をとってから友人と食事を楽しむのもおすすめ。自分へのご褒美として、普段行かないような高級レストランに行ってみるのも手です。
5.子どもや家族との時間を満喫する
夜勤明けに子どもや家族との時間を満喫するのも良い過ごし方でしょう。夜勤明けは平日である場合も多いため、子どもと一緒にテーマパークやショッピングモールに行くのもおすすめです。体力的にきついときは、仮眠をしっかりとってから行動するようにしてみてください。遠出でなくても、家族と家で映画を見たりゲームをしたりしてゆっくり過ごすのも楽しいかもしれません。
6.マッサージやエステに行き身体をケアする
夜勤明けにマッサージで肩や腰のコリをほぐしてもらったり、エステでリラックスしたりする過ごし方も良いでしょう。普段から利用者さんのお世話で身体的な負担が多い介護職員のなかには、「定期的に体をメンテナンスしたい」という人もいます。心身のリフレッシュをすれば、次の勤務も元気に向かえるようになります。
7.岩盤浴でリフレッシュをする
夜勤明けをのんびり過ごしたいと考える介護職員には、岩盤浴に行くのもおすすめの過ごし方です。岩盤浴はゆっくり横たわってたっぷり汗をかけるため、リフレッシュにもぴったりでしょう。ただし、夜勤明けに岩盤浴に行く場合には、寝てしまわないよう気をつける必要があります。
8.定期健診や通院の時間にする
介護職の仕事を元気に続けるためには、不調を放置しないことが重要といえます。日勤の退勤後には病院が閉まっていて行きにくいこともありますが、平日の夜勤明けなら病院へ行く時間を確保しやすいでしょう。土曜日に混む病院であっても、平日なら待ち時間が少ないこともあります。夜勤明けの時間を有効に利用しましょう。
9.ウォーキングやストレッチなどの運動をする
体力勝負ともいえる介護職の仕事では、健康を維持することも大切です。そのため、夜勤明けの時間を使って普段から適度な運動やストレッチをするのも良い過ごし方でしょう。たとえば、ウォーキングやストレッチといった軽い運動なら、夜勤明けでも無理なく取り組めるかもしれません。公園や緑の多い歩道を散歩するだけでも、心身ともにリフレッシュすることが可能です。
10.友人や家族に悩みや愚痴を聞いてもらう
人間関係や職場に対する不満でストレスが溜まっている介護職員は、友人や家族に悩みや愚痴を聞いてもらうのもおすすめです。夜勤明けは緊張の連続で精神的にも疲れていることもあるでしょう。ストレスを溜め過ぎると、「つらくて仕事に行きたくない」と思いつめてしまうことも。仕事と全く関係のないところで不安や愚痴を発散して、次の出勤への活力を養っておきましょう。
11.趣味ややりたいことに没頭する
夜勤明けの過ごし方として、趣味ややりたいことに没頭するという手もあります。周りに気を配ることの多い介護職員だからこそ、自分の時間は好きに過ごしてみましょう。たとえば趣味が音楽鑑賞ならライブに行ったり、スポーツが趣味ならジムに行ったりというように、自分の時間を過ごすのがおすすめです。「一日中寝たい」という人なら、生活リズムが崩れない程度に寝てみるのもリフレッシュにつながります。
12.家や映画館で映画鑑賞をする
映画好きな人はもちろん、「夜勤明けは何もすることがない」という介護職員におすすめの過ごし方は、映画鑑賞です。映画なら座って見られるため、身体的な負担は少ないでしょう。また、仕事終わりにDVDなどを借りたり配信サービスを使ったりして家で見れば、時間を気にせずゆっくりと楽しめます。ただし、夜勤明けで眠いときは無理をしないようにしてくださいね。
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夜勤明けは寝ないほうが良いの?
夜勤明けは、長時間かつ少人数の勤務で疲れが溜まっているので、眠いときは寝ても問題ありません。ただし、際限なく寝ると、昼夜が逆転してしまう恐れがあるので避けたほうが良いでしょう。
厚労省のe-ヘルスネット「体内時計」によると、人間には概日リズム(サーカディアンリズム)が備わっているといわれています。これが24時間周期で体内環境を積極的に変化させており、体内時計を一定に保っているそうです。しかし、日中に眠り過ぎてしまうと、概日リズムの周期が乱れ、夜に眠れなくなってしまうとされています。
夜勤明けに長時間眠らなくても済むよう、可能なら夜勤前や夜勤中にも仮眠を取って休息時間を調整すると、夜勤がない日の生活リズムが乱れにくくなるでしょう。夜勤明けの過ごし方は人によってさまざまで、夜勤前にたくさん寝て夜勤明けに活動する方もいれば、夜勤後にしっかり休む方もいます。いろいろな休み方を試しながら、自分に合う方法を見つけてみてください。
出典
厚生労働省e-ヘルスネット「体内時計」(2024年12月16日)
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介護職の夜勤明けがつらい?楽な過ごし方のコツ
介護職の夜勤明けがつらいのは、夜勤中だけでなく、夜勤前後の過ごし方に原因があるのかもしれません。介護職は体力が必要な仕事であるため、夜勤前後の過ごし方によってはきついと感じる人もいるでしょう。
ここからは、夜勤明けがつらいと感じる人に向けて、楽に過ごすコツを紹介します。
極力朝日を浴びずに帰宅する
厚労省のe-ヘルスネット「眠りのメカニズム」によると、入眠を促すメラトニンというホルモンは、明るい光の下では分泌が停止してしまい、身体が活動的な状態になるそうです。この機能により、体内時計を正しく調節されます。
しかし、夜勤は本来寝ている時間に活動しているので、体内時計が正しくなると時差ボケのような感覚に陥ってしまいます。帰宅後に質の良い仮眠をとって十分に疲れた身体を休められるよう、あえて光を浴びないように帰宅すると、スムーズに入眠できるでしょう。
出典
厚生労働省e-ヘルスネット「眠りのメカニズム」(2024年12月16日)
夜勤明けは入浴後に睡眠をとる
「夜勤明けはとにかく眠いので一刻も早く寝たい」と思うかもしれませんが、疲れていても入浴後に睡眠をとることをおすすめします。身体を洗わずに寝てしまうと「ベタベタして気持ち悪い」と寝つきが悪くなることも。しっかり身体を洗って仕事の汗や汚れを落とせば、気分もスッキリするでしょう。疲労がピークの場合はシャワーだけでも十分ですが、できれば適度な温度のお風呂に浸かってゆっくり身体を休めてくださいね。
夜勤前後は消化にやさしい食事を選ぶ
夜勤前や夜勤明けには、消化にやさしい食事を選ぶのがおすすめです。「体力をつけなければ」と思っても、カレーや揚げ物など刺激の強い食べ物を選ぶのは良くありません。特に夜勤明けに仮眠をとる場合、消化に悪いものを食べると胃腸に負担がかかります。睡眠の質を上げて疲れを回復するためには、うどんやおかゆなど、消化に良い食事にしておくのが安心です。
消化の良いメニューを選ぶ際は、「夜勤にオススメのご飯をタイミング別に解説!ダイエット中でも大丈夫な食事」も参考にしてみてください。
仮眠前のアルコール摂取を控える
厚労省のe-ヘルスネット「アルコールの作用」によると、アルコールの摂取は少量でも睡眠の後半部分を障害するとされているため、仮眠前のアルコール摂取は控えましょう。「寝つきを良くしたい」「ストレスを発散したい」という理由でお酒を飲みたくなる人もいるかもしれませんが、仮眠の質が下がってしまうのでおすすめできません。お酒を飲みたい場合は、仮眠をとったあとに飲むのが良いでしょう。
出典
厚生労働省e-ヘルスネット「アルコールの作用」(2024年12月16日)
夜の睡眠を妨げない睡眠時間を心掛ける
夜勤明けは、睡眠時間が長くなり過ぎないように注意しましょう。夜勤明けに寝過ぎてしまうと夜に寝付くのが難しくなり、次の日の勤務や活動に支障が出てしまいます。夜勤明けの仮眠や昼寝は長くても3時間程度にして、日中は起きているのがおすすめです。
介護職の夜勤明けの過ごし方に関するよくある質問
ここでは、介護職の夜勤明けの過ごし方についてよくある質問に回答します。
おすすめの夜勤明けの過ごし方を教えてください
介護職の夜勤明けは、「ゆっくりと体を休める」「家族や友人と出掛ける」「市役所や銀行などの用事を済ませる」など、自身のライフスタイルや状況に合った過ごし方を心掛けましょう。具体的には、本記事の「介護職の夜勤明けの過ごし方12選」をご一読ください。疲れた体を休ませつつ、楽しく充実した時間を過ごすことで、次の勤務も前向きな気持ちで頑張れるでしょう。
夜勤明けに疲れていたらずっと寝てるのは大丈夫ですか?
夜勤明けで極度に疲れていたり、体調を崩していたりする場合は、ゆっくり身体を休めて回復に努めましょう。睡眠を十分にとることで、心身をリフレッシュさせることが可能です。
ただし、「なんとなくやることがないから」という理由でずっと寝てしまうのは避けたほうが良いかもしれません。日中と夜間のオンオフの切り替えが上手くいかず、人によっては余計に体がだるくなってしまいます。
夜勤明けしんどいと感じることが多い方は、「介護職の夜勤明けがつらい?見直すべき過ごし方とは」を参考に改善してみてください。
介護職の夜勤明けは基本的にお休みになりますか?
介護職の場合、夜勤明けの翌日はお休みになることが一般的です。ただし、1日の勤務時間を3つに分ける3交代制の場合は、翌日が出勤になることがあります。基本的に2交代制と3交代制では夜勤の回数も異なるので、夜勤のある施設に転職する際は働き方を事前に確認してみてください。また、職場によっては夜勤の回数の調整も相談できるでしょう。
まとめ
介護職の夜勤明けの過ごし方には、大きく分けて一度仮眠をとって昼から行動するパターンと、仮眠をとらずにそのまま行動するパターンがあります。4割弱の方がすぐに睡眠をとっていますが、家事や買い物、用事を済ませたり、遊びに行ったりするなど、活動的に過ごす方もいるようです。
夜勤明けがつらい方は、午前中の仮眠を2~3時間程度にとどめ、夜間の睡眠時間に支障が出ないようにするのがおすすめです。夜勤明けに仮眠をとったり食事に気をつけたりしても夜勤がつらいと感じる介護職員の方は、職場環境や夜勤の勤務形態自体が合っていない可能性も。「今の施設は仮眠時間が少ないのかも…」と感じる方は、職場を変えたり日勤常勤に勤務形態を変更したりすることでつらさが軽減する場合があるので、一度検討してみることをおすすめします。
「職場を変えて心機一転したい」「夜勤から日勤のみの勤務にしたい」という介護職員は、介護業界に特化した転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、希望や条件を丁寧にヒアリングしたうえで、ぴったりの求人をご紹介します。専任のキャリアアドバイザーが、今の職場に対する悩みや不満をお聞きし、これからどのような職場を選べば良いかご提案することも可能です。無理に転職をおすすめすることはないので、「まだ迷っている」という段階でのご相談もOK。お気軽にお問い合わせください。
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