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認定介護福祉士は意味ない資格?費用や時間をかけて取得するメリットとは

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この記事のまとめ

「認定介護福祉士って取得しても意味ない資格なの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。認定介護福祉士は、専門性が適切に評価されていなかったり、介護業界における知名度が低かったりすることから、「意味ない」と言われる場合があるようです。この記事では、認定介護福祉士が「意味ない」と言われる理由や、取得の難易度を解説します。認定介護福祉士になるメリットもご紹介するので、キャリアアップの参考にしてください。

介護資格の種類31選!取得方法やメリットを解説します

認定介護福祉士の資格が「意味ない」と言われる理由

認定介護福祉士は、介護に関する高度な専門性があることを証明する資格ですが、「取得しても意味ない」と感じる人もいるようです。認定介護福祉士が「意味ない」と言われる理由を、以下で確認してみましょう。

取得しても給与が増えない

認定介護福祉士の資格を取得しても、給与アップは難しい傾向にあります。介護事業所は、介護報酬の加算の対象となる公的資格を高く評価する傾向があるようです。認定介護福祉士は、加算の算定と直結する資格ではないため、取得しても資格手当の対象になることは少ないでしょう。

手当や昇給の対象になる可能性が低いため、給与アップのために資格を取ろうと考えている人は、「認定介護福祉士は取得しても意味のない資格」と思う場合があるのかもしれません。

資格だけでは転職に活かしにくい

認定介護福祉士を取得しても給与に反映されにくいため、資格を根拠にして好条件の転職を望むのは難しいでしょう。転職で高く評価されやすいのは、介護業界における実務経験や、専門的な公的資格です。

資格自体を転職に活かすのは難しいですが、認定介護福祉士を保有する人は、介護福祉士として5年以上の実務経験があります。資格取得までに身につけた高度なスキルは、転職時のアピール材料になるでしょう。また、リーダー経験があれば、より良い待遇で転職できる可能性もあるので、認定介護福祉士のもつ専門性は転職に活かせるといえます。

介護業界での知名度が低い

介護業界での知名度が低いことも、「認定介護福祉士を取っても意味ない」と感じる理由の一つと考えられます。認定介護福祉士は、2016年に運用が始まった比較的新しい資格なので、取得者数は介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)よりも少ないのが現状です。

認定介護福祉士になるには実務経験や研修の受講が必要ですが、知名度が低いため、「頑張って取得しても適切に評価してもらえない」と感じる人もいます

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認定介護福祉士の給料とは?資格取得の方法やメリットも解説!

認定介護福祉士の取得の難しさ

認定介護福祉士は、費用負担が大きかったり要件が厳しかったりするため、取得するのが難しい資格です。そのため、「さまざまなハードルを乗り越えてまで取得する意味はない」と感じてしまう人もいます。

60万円ほどの取得費用がかかる

認定介護福祉士の資格を取得するには、養成研修を受講する必要があります。認定介護福祉士養成研修の受講費用は、60万前後が相場で、具体的な金額は実施主体によって異なるようです。介護福祉士会の会員になることで費用が半額程度に割引になる場合もあるものの、それでも安いとはいえません。

仕事のためにスキルアップを目指す方は、「認定介護福祉士になるための費用負担が大きいと意味ない」と感じ、取得に消極的になる場合があるでしょう。

養成研修の受講要件が厳しい

認定介護福祉士養成研修を受講するためには、下記の要件をすべて満たす必要があります。

  • 介護福祉士の資格を保有している
  • 介護福祉士として5年以上の実務経験がある
  • 介護職を対象とした現任研修の100時間以上の研修歴がある
  • 研修実施団体が課したレポート課題または受講試験で、一定以上の成績を修めている(免除の場合あり)

介護福祉士としての実務経験に加え、研修やレポート課題の提出といった要件も設けられており、受講までのハードルは高めです。また、「介護職の小チームのリーダーとして実務経験がある」「居宅・施設サービスの両方で生活支援経験がある」という条件も、満たすことが望ましいとされています。

介護福祉士の取得に最短2~3年かかり、介護福祉士になってから5年以上の実務経験が必要なので、受講要件を満たすのに7~8年かかる計算です。認定介護福祉士の資格に興味があっても、養成研修の受講まで進むのが難しく、取得をあきらめる人もいるのかもしれません

カリキュラムの修了に600時間かかる

認定介護福祉士を取得するには、受講要件を満たしたうえで、養成研修を修了する必要があります。認定介護福祉士養成研修は、I類345時間・II類255時間の計600時間で、すべてのカリキュラムを受講しないと資格を取得できません

研修を修了するには、1年半ほどの期間がかかるため、働きながら勉強し続けるのは簡単ではないでしょう。認定介護福祉士になるには、モチベーションの維持や体調管理を行い、長期的に学習を継続することが求められます。

資格取得支援制度を使えない

認定介護福祉士は、職場の資格取得支援制度の対象になりにくい資格です。介護報酬の加算と直接関係がなく、事業所にとって認定介護福祉士の取得を推奨するメリットが少ないため、資格取得支援を使えないことがあります。

指定の受講日に講義を受けるためには、シフトの調整が必要です。職場の理解が不可欠ですが、研修日が何日もあるので、迷惑をかけてしまうことを心配する方もいるでしょう。また、介護福祉士やケアマネジャーを取得するよりも、費用の自己負担も大きい傾向にあるため、「仕事を調整してまで認定介護福祉士を取得する意味はないかも」と感じる場合があるようです。

5年に一度資格の更新が必要

認定介護福祉士は、5年に一度の更新が必要な資格です。認定の有効期間中に、実務経験2年以上かつ180日以上が求められるので、やむを得ない事情がある場合以外で介護業界から離れている期間があると、更新できない可能性があります。また、現任研修や介護福祉に関する研修の講師を務めることで得られるポイントを20ポイント以上取得するのも、資格更新のための条件です。

認定介護福祉士は、更新の要件を満たせないと失効してしまうので、取得だけではなく維持するのも大変な資格といえます。

▼関連記事
認定介護福祉士とは?期待される役割や資格取得に必要な研修を解説

認定介護福祉士を取得するメリット

認定介護福祉士は、難易度と評価が見合っていないことから、「取得しても意味ない」と思われてしまうことがあります。しかし、高度なスキルを習得できたり、キャリアアップに活かせたりするなどのメリットがある資格です。認定介護福祉士を取得するか迷っている方は、以下でメリットを確認してみましょう。

介護の高度な専門スキルが身につく

認定介護福祉士養成研修では、介護福祉士の養成課程では専門的に取り扱わない、医療やリハビリ、福祉用具に関する知識も学ぶことが可能です。介護領域だけでなく、介護に関わるほかの職種の知識もインプットできるため、取得することで、多職種連携をスムーズに行えるようになります。

多職種連携の中心として、地域包括ケアを推進する役を担うことで、介護業界で広く活躍できるでしょう。認定介護福祉士の高度な専門性があれば、利用者さんの自立支援やQOL向上を、職場や地域を巻き込んで進められます。

キャリアアップに役立つ

指導力やマネジメントのスキルを習得できるのも、認定介護福祉士を取得するメリットです。管理職に近い目線で介護サービスや組織を見る立場になるため、将来的に施設長や管理者へキャリアアップできる可能性が高まるでしょう。

また、認定介護福祉士には、介護リーダーを育成する役割もあります。認定介護福祉士のスキルは、介護の実践だけではなく、サービスの管理を行う際にも活かせるのが強みです。

給与アップにつながる可能性もある

認定介護福祉士に資格手当が付かない場合も、専門性の高さを評価されて管理職に登用されれば、役職手当や昇給により給与が大幅に上がる可能性があります。また、認定介護福祉士の評価が上がれば、資格を給与アップに活かしやすくなるでしょう。

今後、認定介護福祉士が介護報酬の加算対象になる可能性もゼロではありません。現在は加算の算定要件に含まれていませんが、介護業界全体で待遇改善が行われているので、今後の動向もチェックしましょう。

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認定介護福祉士はどんな人が取得すべき?

認定介護福祉士は、以下のような方におすすめです。

  • 管理職や施設長を目指している人
  • 利用者さんや職員にとって良い介護を実現したい人
  • 地域や多職種との連携を強化したい人

介護の実践やマネジメントに広く活かせる資格なので、介護業界におけるスキルアップやキャリアアップを目指す方は、取得を検討してみると良いでしょう。介護福祉士としての知識や技術に加え、認定介護福祉士の取得で応用的なスキルを身につけることによって、利用者さんや地域福祉に高く貢献できます

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認定介護福祉士についてよくある質問

ここでは、認定介護福祉士についてよくある質問に回答します。「どんな資格なの?」「取得しても意味ないって本当?」と気になっている方は、参考にしてみてください。

認定介護福祉士は国家資格ですか?

認定介護福祉士は国家資格ではなく、日本介護福祉士会の「認定介護福祉士認証・認定機構」が認定する民間資格です。国家資格である介護福祉士と異なり、法的な根拠はありません。しかし、介護福祉士の上位に位置づけられている、専門性の高い資格です。認定介護福祉士を保有していると、介護の実践やサービスのマネジメントについて、高度な知識やスキルがあることを証明できます。

認定介護福祉士の資格は加算で意味ない?

認定介護福祉士を保有する職員を介護事業所に配置しても、介護報酬は加算されないのが現状です。しかし、報酬改定で評価が変わる可能性もあるので、気になる方は今後の動向をチェックしましょう。

認定介護福祉士と介護福祉士の違いは?

認定介護福祉士と介護福祉士は、資格の種類や取得に必要な実務経験、役割などが異なります。認定介護福祉士は、「認定介護福祉士認証・認定機構」が認定する民間資格です。取得するには、介護福祉士として5年以上の実務経験を積むことなどが求められます。人材育成や介護サービスのマネジメントを行うのが、認定介護福祉士の役割です。
一方の介護福祉士は国家資格。取得するために必要な実務経験は3年です。ルートによっては、実務経験なしで取得することもできます。介護福祉士の役割は、介護現場のプロとしてケアや指導を行うことです。

まとめ

認定介護福祉士は、給与アップや転職に活かしにくいことから、「取得しても意味ない」と言われる場合があるようです。費用負担が大きかったり、養成研修の受講要件が厳しかったりするため、取得のハードルは高いでしょう。

しかし、認定介護福祉士になると、介護に関する高度な専門性があることを証明できるため、「意味がない資格」とはいえません。介護業界でキャリアアップして、利用者さんや地域福祉に貢献したい方は、認定介護福祉士を目指すのもおすすめです。

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