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Channel: レバウェル介護 介護職向けお役立ち情報(旧 きらッコノート)
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介護をより軽やかに!新しいアイデアで安心・快適を提供する企業

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本記事では、高齢者やその家族、介護従事者の日々を支える、革新的なサービスを紹介します。離れて暮らす方の安否確認を簡単にするアプリ、介護タクシーの手配をスムーズに行うアプリ、そして車いすユーザーに向けた機能性とデザイン性を兼ね備えた靴の3つに注目しました。新しい介護サービスに関心のある介護士さんは、ぜひご一読ください。

株式会社アイテム

株式会社アイテムは、1989年の設立以来、情報通信事業を中心に商品・サービスを提供。近年では、持続可能な未来を目指す環境事業、社会を支えるためのドローンビジネスなども展開しています。
また、高い技術力を活用し、福祉・介護の分野へも貢献。人々の生活をより豊かで安心なものにするべくICT技術を活用した社会貢献度の高いサービスを提供している企業です。

離れて暮らす家族を見守る「ピースサイン」

超高齢社会の日本において、もはや高齢者の一人暮らしは珍しくありません。健康寿命の延伸もあり、介護を受けながら、あるいは自立して元気に過ごしている高齢者も多くいます。しかし、離れて暮らす子世代や訪問介護事業所にとって、目が行き届かないという状況は、やはり心配なものです。
高齢者自身も、周囲に心配をかけたくないという遠慮から、不安や不調を我慢してしまうことがあるでしょう。

▲画像提供:株式会社アイテム

こうした状況を改善すべく開発されたアプリが、同社の見守りサービス「ピースサイン」です。スマートフォンのアプリを介し、離れて暮らす高齢者の様子が確認できるサービスで、シンプルながらも心強いツールとして注目されています。

利用にあたって必要なのは、アプリをインストールしたスマートフォンのみ。特別なセンサーや機器を必要としない為、どなたでも始めやすい見守りサービスです。

サービスの仕様や操作が、シンプルで分かりやすいのも嬉しいポイントです。
見守られる側の高齢者は、日に1回以上、スマートフォンに通知される「今日の様子」に対し、「元気です!」「調子が良くないです」のいずれかをタップして回答します。すると、見守る側の家族へ「回答時刻」と「今日の様子」が通知され、簡単に安否確認ができるというサービスです。
電話をかけたり、足を運んだりせずとも様子がうかがえるというのは、日中忙しい子世代にとって非常に便利でしょう。また、ほどよい頻度での見守りは、負担を掛けないように遠慮している親世代の高齢者にとっても窮屈さを感じずに済みます。大切な人だからこそ保ちたい、温かい距離感と安心感を提供してくれるサービスです。

また、見守りへの応答がない場合は、GPS位置情報を把握できる機能も備えています。災害時などには、登録者全員に安否確認を行える機能が搭載されており、緊急時の情報伝達手段としても有効です。これらの機能は、多くの利用者を受け持つ訪問介護事業所にとっても心強い味方となるでしょう。

▲画像提供:株式会社アイテム

なお、同社では、タップの回数に応じて、こども食堂を支援する団体に寄付をしています。サービス自体の利便性に加え、このような社会貢献度の高さも評価され、2022年には公益社団法人企業情報化協会より「 IT賞(社会課題解決領域)」を授与されました。福祉や介護の現場で働く方、家族の平穏を願う方にとって、大いに有用なサービスと期待できるでしょう。

詳細情報

「ピースサイン」サービスサイト
アプリの導入
ご紹介動画

合同会社ReeveSupport

合同会社ReeveSupportは、「高齢者と家族の立場に立った課題解決で住みやすい街づくり」をモットーに、介護タクシー配車アプリ「のれるんです」を提供しています。
代表の三澤由佳氏は、総合病院の看護師、地域包括支援センターの保健師という経歴をもつ、医療・介護の専門家です。当事者のニーズを知っているからこそ、真に現場で役立つサービスに重きを置いています。

介護者の負担を軽減!介護タクシー配車アプリ「のれるんです」

施設利用者が通院や移動で外出する際、施設側が民間の介護タクシーを手配することがあります。しかし、タクシー会社に連絡を入れる際、希望日・時間・身体状況・付き添いの要不要・ストレッチャーの有無など、多くの項目を確認する必要があり、介護従事者にとって少なからず負担になっているのが現状です。

▲画像提供:合同会社ReeveSupport

同社の介護タクシー配車アプリ「のれるんです」は、そのような困りごとを軽減するサービスとして開発されました。
手配は、アプリやWeb上で必要事項を入力するだけで完了。これまで行っていた電話やFAXでのやり取り、複数のタクシー会社への問い合わせといった煩雑な作業は一切不要です。手間が減らせるのはもちろん、画面上でスムーズかつ確実に手配を済ませられるため、スタッフの心理的な負担も軽くなるでしょう。

また、同サービスの利用は無料なので、施設側にとっても導入しやすいです。人材や利用者を募る際のアピールポイントとしても有用でしょう。

アプリ内決済で金銭トラブル防止にも

「のれるんです」は、アプリ内決済機能を搭載し、金銭のやり取りに関わるトラブル防止にも配慮しています。

利用者の状態によっては、金銭管理を施設側に任されるケースもあります。業務の一環とはいえ、これは介護従事者にとって負担が大きいのも事実です。介護タクシーにおいても同様で、従来の現金決済では、利用者からの徴収、タクシー会社への支払い、領収書管理など、多くの手間が発生していました。

▲画像提供:合同会社ReeveSupport

同サービスでは、これらの課題を解消。現金のやり取りを不要にし、領収書の確認・管理もアプリ内で行えるようにしました。金銭管理におけるトラブル防止と負担軽減により、介護従事者は本来の業務に集中しやすくなるでしょう。

また、利用のたびにポイントが貯まる、お得な特典も見逃せません。日々の移動でポイントが貯まるのは、利用者にとっても楽しみなサービスだといえます。

2024年12月からは、自社で介護タクシー事業も開始。さらに、2025年1月からは電話機能が追加され、夜間や緊急時の対応も可能になります。介護現場のニーズを的確に捉え、進化を続ける「のれるんです」は、介護従事者にとって心強い味方となるはずです。

詳細情報

介護タクシー配車アプリ「のれるんです」

株式会社ネーカーズ

株式会社ネーカーズは、靴と革小物の製造販売を行っています。主力の靴事業では、パターンオーダー靴と障がい者用の特殊靴の2部門を設け、ユーザーのニーズに寄り添った商品を展開。確かな技術から作り出されるオリジナルの靴は、一般の方はもちろん、多くの介護関係者からも注目されています。

手仕事の工房・TONE

同社では、車いす専用の靴をセミオーダーメイドで製作する工房「TONE」を運営しています。この工房で製作される靴は、明るいカラーの本革を使用し、ファッション性に富んでいるのが特徴です。機能性を大切にしているのはもちろんですが、従来の車いす専用靴に見られたダークな印象の払拭にも注力。世界にひとつだけの自分の靴だからこそ、「履きたくなる」デザインで届けたいと細部にこだわり、「かわいくて、かっこいい靴」を製作しています。

オーダーは、メールやチャットで手軽にできるというのも人気のポイント。カタログを見ながら、「02番のような靴に、固定金具を付けることはできる?」「18番の靴のデザインがいいんだけど、もうちょっと明るい色にできる?」といった要望を普段の会話のように伝えられるので、オーダーメイドを初めて利用する方も安心です。
子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の車いすユーザーに対応可能なため、大切な方へのプレゼントとしても喜ばれそうですね。

車椅子専用「はかせ靴」

同工房では、3タイプの車いす専用靴を製造しています。その中のひとつ「はかせ靴」は、介護をする側の目線で「履かせやすさ」を重視して考案されました。

▲画像提供:株式会社ネーカーズ

甲の部分がマジックテープで取り外せ、開口部が大きく広がるため、脱ぎ履きしやすいのが特徴。踵からアキレス腱部分にかけて傾斜がついているので、足首を動かしにくい方への着脱も行いやすいよう作られています。このように、サッとスムーズに履かせられるというのは、介護従事者にとって大きなメリットです。しゃがんで着脱する時間を短縮できるうえ、介助を受ける方の身体への負担も軽減できます。互いに安心感が増すので、コミュニケーションも取りやすくなるでしょう。

また、内側全面に2ミリ厚のスポンジ素材を用いているため、クッション性も抜群。履く方の足への負担を減らします。牛革を用いた表面は、使い込むごとに味わい深くなりそうです。

同工房では、このほかにも「ノビット靴(車椅子に座りながら自分で履きやすい靴)」「レジェンド・シューズ(足を保護するための靴)」を製作しています。それぞれの詳細は、ぜひ工房の公式サイトでお確かめください。

詳細情報

はかせ靴

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