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この記事のまとめ
- 実務者研修には受講要件がないため、無資格から取得できる
- 無資格から実務者研修を取得すると、最短でキャリアアップを目指せる
- 無資格から実務者研修を修了するには、スクール選びを慎重に行うことが重要
「実務者研修は無資格でも取得できる?」と疑問をお持ちの方もいるかもしれません。実務者研修には受講要件がないため、無資格の方から取得できる資格です。最短でキャリアアップを目指せるメリットもありますが、難易度が高いというデメリットもあります。この記事では、実務者研修を無資格で取得するメリット・デメリットや、合格するポイントを解説。無資格からの取得を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
実務者研修は無資格でも受講できる?
実務者研修は無資格でも受講することができます。また、資格以外の要件も設けられていないため、介護職が未経験の方も受講可能です。実務経験や資格が求められる介護系の資格と比較して、初心者が取得しやすい資格といえます。
ただし、実務者研修は初任者研修の上位資格で専門的な項目も学ぶため、難しいと感じる場合があるようです。「無資格でも簡単に取得できる」と考えるのではなく、難易度や取得のメリット・デメリットを理解したうえで受講するか判断しましょう。
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実務者研修を無資格で取得するメリット
実務者研修は無資格で受けることで、費用面やキャリアアップの面で多くのメリットがあります。
初任者研修を受講せずにキャリアアップできる
実務者研修を無資格で受けるメリットとして、初任者研修を受講せずにキャリアアップできることが挙げられます。
無資格・未経験の場合、先に初任者研修を受講し、その後実務者研修を受講する方も少なくありません。しかし、実務者研修を受講すると、初任者研修なしでスキルアップできるため、少ない費用負担や短い期間でキャリアアップを目指せます。
介護福祉士国家試験の受験資格の一部を満たせる
実務者研修を取得すると、介護福祉士国家試験の受験資格の一部を満たせるメリットもあります。「実務者研修の修了」と「介護等の実務経験3年以上」という2つの要件を満たすことで、介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験可能です。
社会人の方が介護福祉士を目指す場合、働きながら実務者研修を受講して受験するルートが一番負担が少ないでしょう。
出典
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[介護福祉士国家試験]受験資格」(2025年2月10日)
ホームヘルパーやサービス提供責任者の要件を満たせる
無資格の方が実務者研修を取得することで、訪問介護事業所で活躍できるようになるでしょう。主に訪問介護を行うホームヘルパーだけではなく、訪問介護サービスを管理するサービス提供責任者の要件も満たせます。無資格の方は訪問介護を行えないので、在宅介護サービスに興味がある人にとって、実務者研修の取得はメリットが大きいでしょう。
ホームヘルパーは、利用者さんの自宅を訪問して介護サービスを提供する職種で、介護職員初任者研修以上の資格があれば基本的なサービスに携われます。
また、サービス提供責任者は、訪問介護計画書の作成やホームヘルパーの指導などを行う職種で、介護福祉士や実務者研修の取得が任用要件です。無資格からサービス提供責任者を目指す場合は、実務者研修を取得することで、最短で資格要件を満たせます。
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実務者研修を無資格で受けるデメリット
無資格で実務者研修を受けると、費用やキャリアアップの面でメリットがある一方で、以下のようなデメリットも考えられるでしょう。
難易度が高い
無資格の方にとって、実務者研修は難易度が高く、挫折してしまう可能性があります。実務者研修は、介護の基礎を学ぶ初任者研修よりもカリキュラムが多く、難易度が高い資格です。基礎だけではなく応用的なスキルも習得する内容なので、無資格・未経験で受講するとハードルが高いと感じるかもしれません。
受講期間が長い
実務者研修を無資格で取得する場合、最短でも6か月ほどかかります。最短1ヶ月程度で取得を目指せる初任者研修とは異なり、学習時間の確保が必要なので、大変に感じる可能性があるでしょう。先に初任者研修を取得している場合、重複するカリキュラムの受講が免除されますが、無資格の場合はすべての学習を決まった期間で終わらせる必要があります。
実務者研修が難しいといわれる理由
無資格・未経験の方が実務者研修を受講すると、取得が難しいと感じることがあるようです。以下で理由を確認してみましょう。
初任者研修で学習する内容も含まれる
実務者研修の学習内容には、初任者研修と同じカリキュラムも含まれます。初任者研修を取得していない方は、学習範囲が広いことから、難易度が高いと感じる可能性があるでしょう。
また、学習の後半では、基礎が身についたことを前提として専門的な科目を学ぶため、無資格・未経験の方は内容が難しいと感じるかもしれません。
欠席時の振替受講や課題提出を怠ると修了できない
実務者研修は、決められた講義の受講や課題提出にすべて対応しないと取得できません。もし講義をやむを得ず欠席してしまった場合は、振替授業を受ける必要があります。欠席時の手続きや課題提出を怠ると取得できないため、自己管理が求められるという意味での難しさもあるでしょう。
学習時間が長く自宅学習がメインとなる
スクールやコースにもよりますが、通信講座を利用する場合、実務者研修のメインは自宅学習となります。講義を受けるだけではなく、演習や試験に備えて日々の復習も行わなければなりません。自宅で長時間勉強する必要があるため、学習習慣がない方は、慣れるまで時間がかかる可能性があります。
修了評価に合格しなければならない
実務者研修は、スクールによっては全講義の受講を終えると修了試験が行われることがあります。課題を提出済みでも、試験が不合格になると資格を取得できません。そのため、学んだことを常に復習し、身についたかを確認していく必要があります。
ただし、修了試験は必須ではなく、課題提出や介護技術の評価、医療的ケアの演習などに合格すれば資格を取得できることもあります。修了評価がどのように行われるかは、事前にスクールに確認してみましょう。
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実務者研修の合格率
実務者研修の合格率は公開されていません。修了評価や到達度を図るための試験はスクールごとに行われるため、難易度もスクールによって異なります。ただし、基本的には講義内容の理解度を確かめるための評価や試験のため、難易度は高くないでしょう。復習不足が原因で不合格になったとしても、補講や追試が設けられている場合もあるため、きちんと学習を進めていれば合格できる難易度です。
無資格で実務者研修を修了するポイント
無資格者だと難しいと感じることもある実務者研修ですが、以下のようなポイントを押さえることで修了を目指せるでしょう。
学習習慣を身につける
受講にあたっては、学習習慣を身につけることが重要です。ただ講義を受けているだけでは、課題や試験をクリアするのが難しいため、コツコツと学習を進める習慣を身につけましょう。自分が集中できるよう、学習環境を整えることもおすすめです。復習をしっかりと行うことで、修了できる可能性が上がります。
スクール選びを慎重に行う
実務者研修を受けるうえで、スクール選びも大切なポイントです。「近くにあるから」といった理由だけで決めるのではなく、さまざまな要素を比較して慎重に選ぶようにしましょう。
通いやすい場所にあるかに加え、欠席時の振替受講や不合格時の補講・追試などのサポート体制が整っているかも確認してみてください。特に、働きながら通う方は、よりサポートが充実しているスクールを選ぶことで、取得のハードルを下げられます。
先に資格を取りたい方へ
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無資格者は実務者研修と初任者研修どちらを受けるべき?
無資格で、実務者研修と初任者研修のどちらを受けるべきなのか、お悩みの方もいるのではないでしょうか?初任者研修を受けずに実務者研修を受けることはできますが、無資格者にとっては難易度が高い可能性があります。
特に介護職が未経験の方は、内容の難しさから挫折してしまうことがあるかもしれません。実務者研修と初任者研修はそれぞれどのような人におすすめかご紹介します。
実務者研修の受講がおすすめの人
実務者研修の受講がおすすめなのは、キャリアアップを目指している人や、費用を節約したい人です。「早くサービス提供責任者や介護福祉士になりたい」「上位資格を取りたい」という明確な目標を持っている人は、実務者研修から受講することで、最短での達成を目指せるでしょう。初任者研修を受講しない分、必要な受講費用は実務者研修の分だけということになります。
また、実務経験がある人は、未経験者よりも学習内容を理解しやすいので、実務者研修の受講がおすすめです。
初任者研修の受講がおすすめの人
初任者研修の受講がおすすめなのは、無資格・未経験で、介護の基礎的なスキルを身につけたい人です。初任者研修は初心者向けの資格のため、知識や経験がなくても取得をしやすい傾向にあります。
また、比較的短期間で取得できるので、就職や転職のために早く資格を取得したい方にもおすすめです。
実務者研修の無資格での取得に関してよくある質問
ここでは、実務者研修の無資格での取得に関してよくある質問に回答します。
実務者研修を無資格で受講する場合の費用は?
無資格から実務者研修を取得する場合、14万~22万円程度の受講料がかかります。スクールまでの移動や有料の再試験にも費用がかかる場合があるでしょう。
実務者研修の受講費用について詳しく知りたい方は、「実務者研修の費用はいくら必要?無料で介護資格を取得する方法はあるのか」の記事をご参照ください。
実務者研修は無資格から取得まで最短どれくらい?
実務者研修を無資格から取得する場合、取得までの期間は最短6ヶ月程度です。受講時間はおよそ450時間で、これに加えて自宅での復習なども必要です。初任者研修が1~4ヶ月で取得できることと比較すると、取得までの期間がやや長い資格といえます。
実務者研修の取得期間については、「実務者研修取得の最短期間は?介護福祉士国家資格を取る方法も解説!」もご覧ください。
まとめ
実務者研修は無資格から受講・取得することが可能です。無資格で受講することで、初任者研修を受講せずにスキルアップできたり、最短でサービス提供責任者を目指せたりするメリットがあるでしょう。ただし、初任者研修よりも受講期間が長く、難易度が高いというデメリットもあります。
実務者研修は、カリキュラムの難易度が高く、自宅学習の時間が長い資格です。無資格から取得を成功させるには、学習習慣を身につけてコツコツと勉強することが求められます。
実務者研修を修了するためには、自分に合ったスクールを選択することが大切です。レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)は、振替受講などのサポート体制が整っており、働きながらでも資格の取得を目指しやすいスクールです。レバウェル介護(旧 きらケア)にて就職・転職をお手伝いもできるので、ぜひ利用を検討してみてくださいね。
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