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施設ケアマネとは?役割の違いから求人の探し方まで詳しく解説!

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この記事のまとめ

介護施設で働くケアマネは「施設ケアマネ」と呼ばれ、主に施設の利用者さんのケアプランを作成することが仕事です。その一方で施設ケアマネは、どのような仕事をしているのか気になる方もいるのではないでしょうか?ケアマネとして仕事をする場合、勤務先が介護施設なのか、居宅介護支援事業所かによって、働き方が変わります。この記事では、施設ケアマネの仕事内容や施設ごとの役割、居宅ケアマネや生活相談員との違いなどについて詳しく解説するので、ぜひご覧ください。

ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!

施設ケアマネとは

施設ケアマネとは、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームなどの介護施設で働くケアマネジャーのことです。介護施設を利用している方を対象にケアプランを作成するのが主な仕事内容として挙げられます。
規模が大きい施設では、100名ほどの利用者さん一人ひとりに合ったケアプランを作成しなくてはならず、書類作成をメインに仕事を行うことになることも珍しくありません。一方、規模が小さい施設の場合、利用者さんだけでなくスタッフの数も少ないため、ケアマネが身体介護や夜勤を兼務することもあるようです。

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施設ケアマネの仕事内容

施設ケアマネの主な仕事内容は、介護施設の利用者さん一人ひとりに合わせたケアプランを作成することです。利用者さんやそのご家族の意向、健康状態、日常生活で必要なサポート内容を踏まえながら、介護や看護、リハビリ、食事面の個別援助計画を組み立てます。そのほか、相談対応やアセスメント、サービス担当者会議の開催、モニタリング、ケアプランの修正、介護保険の給付管理などを行うなど、仕事内容は多岐にわたるのが特徴です。

また、利用者さんが施設を退所する際には、居宅ケアマネや医療・保健サービスの従事者などに情報を引き継ぐことも施設ケアマネの大切な仕事といえます。

施設ケアマネの仕事の流れ

介護施設で働くケアマネは、基本的に決められたスケジュールで働きます。ここでは、施設ケアマネの1日の流れを紹介しているので、チェックしてみてください。
ます。

午前9時出勤・朝礼
午前10時ケアプランなど書類の作成
午前11時30分利用者さんやご家族の対応
正午昼休憩
午後1時30分利用者さんのモニタリング業務
午後3時サービス担当者会議・ケアプランの見直し・事務処理
午後5時ミーティング・引き継ぎ
午後6時退勤

施設ケアマネのスケジュールは日によって変わるので、臨機応変に対応する必要があります。

施設ケアマネに求められること

施設ケアマネは、介護施設内で働くスタッフと連携しながら、ケアマネジメントを行います。そのため、施設内で連携をとる他職種のスタッフへの配慮することが欠かせません。
たとえば、作成したケアプランの内容が介護スタッフの負担になり過ぎることなく、利用者さんにとっても満足のいく介護サービスにすることが必要です。
施設ケアマネはケアプランの作成だけではなく、ほかのスタッフと協力しながらさまざまな業務を兼務することが求められます。

施設ケアマネの役割は施設によって異なる

施設ケアマネは、勤務する職場によって役割が異なります。ここでは、施設ごとの役割をご紹介するので参考にしてみてください。

特別養護老人ホーム・介護老人保健施設

特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)に勤務するケアマネジャーは、ケアマネジメント以外の仕事にも携わることがあります。たとえば、生活相談員を兼務するなら、利用者さんやそのご家族の相談に対応。介護職を兼務するなら、食事介助や排泄介助、入浴介助を行うこともあります。特別養護老人ホームや介護老人保健施設では、ケアマネジャーに幅広い役割を求められる傾向があるようです。

特養と老健のケアマネの役割については、「特養のケアマネの仕事内容・役割とは?求人の特徴や働く魅力も解説」と「老健で働くケアマネとは?仕事内容ややりがいについて解説!」の記事でを詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

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介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、主に民間企業が運営しているため、それぞれの企業の運営方針に沿った独自のサービスを提供しているのが特徴です。そのため、介護付き有料老人ホームに勤務するケアマネにも独自の仕事を求められることがあります。たとえば、高級感あふれるホテルのような有料老人ホームならホスピタリティを意識したり、アクティビティに力を入れているのならアクティビティの発案などをしたりするようです。

また、介護付き有料老人ホームでも特別養護老人ホームや介護老人保健施設と同様に、介護職を兼務する場合があり、夜勤に入ることもあります。詳しくは「有料老人ホームのケアマネはどんな仕事をしている?一日の流れをご紹介」「サ高住のケアマネの仕事内容とは。兼務は可能?」の記事でまとめています。

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グループホーム

グループホームのケアマネジャーは、事業所につき1名の配置を義務づけられています。最大で9名のユニットが3ユニット程度となっており、ほかの介護施設と比較すると少人数制の施設といえるでしょう。グループホームの介護スタッフの数は少ない傾向があるため、ケアマネとしての仕事よりも介護職としての仕事が中心になることもあるようです
管理職やホーム長として施設の運営、介護スタッフの管理などマネジメントを兼務する場合もあります。

グループホームのケアマネの仕事内容について詳しく知りたい方は、「グループホームのケアマネの仕事内容とは?1日の流れや必要資格もご紹介!」の記事もご一読ください。

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施設ケアマネと居宅ケアマネとの違い

ここでは、施設ケアマネと居宅ケアマネとの違いについて解説します。同じケアマネでも何が違うのか、確認しましょう。

ケアプランの受け持ち担当件数

施設ケアマネも居宅ケアマネも、ケアプランを作成するという基本的な業務は同じです。ただし、それ以外の部分では大きな違いがあります。居宅ケアマネは利用者さんのもとを一軒一軒訪問して独自に調査を行い、ケアプランの作成をします。そのため、担当する件数が少ないのが大きな特徴です。担当件数は35件程度になるでしょう。
一方、施設ケアマネは介護施設の利用者さんのケアプランを一挙に担うため、居宅ケアマネの倍以上の人数を受け持つこともあります。最大で100件ほど担当することもあるでしょう。

介護業務を兼務する可能性

施設ケアマネは介護業務を兼務することがありますが、居宅ケアマネは介護業務を兼務することは基本的にありません。施設ケアマネの介護業務の兼務については、「施設ケアマネの兼務は条件次第」で後述しているのでご覧ください。

利用者さんのもとに行く移動時間

施設ケアマネは、担当している利用者さんが施設内にいるので、利用者さんの自宅に一軒一軒訪問する必要がありません。一方、居宅ケアマネは利用者さんの自宅をそれぞれ訪問する必要があるので、移動時間が多いようです。

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施設ケアマネと生活相談員との違い

施設ケアマネと生活相談員の業務内容はよく似ています。ケアマネと生活相談員が連携しながら業務をしている介護施設も多いようです。ただし、具体的な業務内容は異なります。

生活相談員の主な仕事は、利用者さんのあらゆる相談対応をはじめ、介護スタッフやケアマネジャーとの連絡調整、ケアプラン作成援助など。看護師やケアマネのように明確な仕事内容が定められておらず、施設によって求められる仕事は異なります
一方、施設ケアマネはケアプランを作成したり、市町村や介護施設・事業所、関連機関との連絡調整をしたりするのが仕事です。ときには、役所や地域包括支援センターなどに出向くこともあります。デスクワークが中心で、介護サービスを利用する際の相談支援を通して利用者さんの生活をサポートすることがメインです。

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施設ケアマネの兼務は条件次第

先述したように、施設ケアマネはほかの仕事を兼務する場合があります。しかし、兼務についてはケアマネの仕事に支障をきたす可能性がある場合は行えません。
施設ごとに兼務の条件があるので、以下で確認しておきましょう。

介護老人保健施設

介護老人保健施設のケアマネジャーは、100名に対し1名以上の配置を標準としています。ケアマネがほかの仕事を兼務する場合、まず配置基準を満たしていなければなりません。配置基準を満たしたうえでケアマネの仕事に支障がない場合のみ、ほかの仕事も兼務することができます。ただし、居宅ケアマネとの兼務は認められていません。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームのケアマネジャーは、利用者さんへのサービス提供に支障がない場合であれば、同一敷地内でほかの職務を兼務できます。ただし、兼務する仕事が施設ケアマネと同時並行できない場合は、兼務できません。

グループホーム

グループホームのケアマネジャーは、施設内のほかの仕事なら兼務可能です。ただし、運営法人内の他施設の仕事を兼務する場合は、勤務時間数の合計がケアマネの勤務時間内でなくてはなりません。

施設ケアマネとしてのやりがい

ここでは、「施設ケアマネにはどんなやりがいがあるの?」と疑問に思っている方に、施設ケアマネ特有のやりがいをご紹介します。

利用者さんに寄り添ったケアプランを作成できる

施設ケアマネは、介護を必要とする方が近くで生活しているので、日頃の様子を見ながら最適なケアプランを作成できます。利用者さんの状態や環境の変化があってもすぐ把握でき、ケアプランをその場で見直すことが可能です。
また、施設ケアマネは、利用者さんとの信頼関係を築きやすく、状態改善をリアルタイムで見られるのがやりがいといえるでしょう。

さまざまな職種と協力してサービスを提供できる

施設ケアマネは、施設内で働く他職種のスタッフとも連携しながら、介護サービスを提供しなければなりません。そのため、介護だけでなく医療やリハビリなどの専門職種とも関わり、多くの知識を吸収できます。身についた知識は質の高いサービスの提供につながるため、ケアマネの大きなやりがいにもなるはずです。
また、豊富な知識を持つケアマネは心強く頼りがいがあるので、周囲に必要とされるでしょう。

施設ケアマネに向いている人の特徴

実際に施設ケアマネとして働くにあたって、どういった人が向いているのでしょうか。こちらでは、施設ケアマネに向いている人・向いていない人の特徴について解説します。

向いている人

施設ケアマネは、施設に入居するご高齢者はもちろん、ご家族や一緒に働くスタッフなど、大勢の人と接する仕事です。そのため、コミュニケーション能力や協調性のある人に向いているといえるでしょう。また、施設ケアマネの仕事は多岐にわたります。業務内容の選り好みをせず、どんな仕事にも取り組める人に取り組める人も向いてるでしょう。
ケアマネは、ほかの仕事を兼務することもあるので、体力のある方やフットワークの軽い方も、施設ケアマネに向いているようです。

向いていない人

ケアマネは、一つの仕事に集中して取り組みたい人には向いていないかもしれません。施設ケアマネの仕事内容は多岐にわたり、介護職員や生活相談員なども兼務することから、さまざまな仕事を柔軟にテキパキとこなす必要があるためです。
また、感情的な人もケアマネジャーに向いていないといえるでしょう。施設ケアマネは、ときには利用者さんやご家族から理不尽な要求を受けることも。つい感情的になってしまったり、慌ててしまったりする方は向いていないといえます。

施設ケアマネの給料はどのくらい?

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.157 )」によると、常勤のケアマネジャー(介護支援専門員)の平均給与は、317,540円でした。
以下に施設形態別のケアマネジャーの平均給与をまとめているので、ご一読ください。

施設形態別平均給与
特別養護老人ホーム(特養)414,760
介護老人保健施設(老健)397,600
特定施設入居者生活介護事業所364,310
グループホーム359,850

参照:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.157 )

施設ケアマネは介護業務を兼任することがあるため、その分、居宅ケアマネよりも給料が高い傾向にあります。平均給与が最も高いのは、特別養護老人ホームに勤務する施設ケアマネでした。平均給与が低いグループホームの施設ケアマネと比べると、5万円以上の差があることが分かります。

なお、「特定施設入居者生活介護事業所」には、有料老人ホーム・軽費老人ホーム(ケアハウス)・養護老人ホームが含まれています。
平均給与は、施設形態だけでなく、職場によっても異なるので、あくまで参考としてご覧ください。

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施設ケアマネになるには

ここでは、施設ケアマネになるために必要な資格や友人の探し方を解説します。施設ケアマネへの転職を考えている方は、参考にしてみてください。

働くために必要な資格

施設ケアマネに限らず、ケアマネになるには「介護支援専門員」の資格が必要です。介護支援専門員を取得するには、各都道府県が管轄・実施している介護支援専門員実務研修受講試験に合格しなくてはなりません。この試験を受けるには、受験資格を満たす必要があり、指定された職種の実務経験が求められます。
実務経験の条件はさまざまですが、主に介護福祉士や社会福祉士、看護師といった福祉系の国家資格を持ち、それにもとづく業務に従事した期間が5年以上必要です。
試験に合格したら介護支援専門員資格登録簿への登録申請もしなければなりません。

第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」によると、2024年に実施された介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は、32.1%でした。近年の合格率は、20~30%程度で難易度が高めなので、試験対策はしっかりと行う必要があります。

施設ケアマネの求人の探し方

介護支援専門員の資格を持つ方が、効率よく施設ケアマネの求人を探すには、介護業界に特化した転職エージェントを利用するのが効果的です。転職エージェントは、自分に合った職場を紹介してくれたり、給料などの条件を比較できたりして、転職に役立つ情報を得ることができます。

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施設ケアマネに関する質問

ここでは、施設ケアマネに関する質問をQ&A形式で回答いたします。施設ケアマネと居宅ケアマネどちらが良いのか悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

施設ケアマネと居宅ケアマネはどちらが大変?

施設ケアマネは居宅ケアマネよりも多くの件数を担当するため、負担が大きいかもしれません。担当件数を減らしたいと考える場合は、居宅ケアマネを検討するのも手です。ただし、居宅ケアマネは利用者さん一人ひとりの自宅に訪問する必要があります。一方、施設ケアマネは、勤務先の介護施設内でケアプランを作成することが可能です。大変さの感じ方は人それぞれなので、自分の希望する働き方に適した仕事を選択しましょう。

施設ケアマネが抱える悩みとは?

「介護職員と施設ケアマネを兼務しているので、仕事に追われやすい」「施設ケアマネが自分しかいないので、休みを取りたくても遠慮してしまう」といった悩みを抱える場合があります。また、業務の忙しさの割に給料が低いと感じてしまうこともあるようです。施設ケアマネの働き方を検討している方は、メリットとデメリットを踏まえたうえで目指しましょう。

まとめ

施設ケアマネとは、介護施設で働くケアマネジャーのことです。介護施設に入居している方を対象にケアプランを作成するのが主な仕事で、施設の規模が大きいと100名ほどの利用者さん一人ひとりに合ったケアプラン作成を行う場合があります。
また、施設ケアマネは施設内で働くスタッフと連携しながらケアマネジメントを行うため、ケアプランの内容が他職種のスタッフの負担にならないように配慮することが欠かせません。さらに施設によっては生活相談員や介護スタッフを兼務する場合もあるようです。

施設ケアマネの仕事内容は幅広くあり、「利用者さんに寄り添える」「さまざまな人と協力できる」といったやりがいがあります。給料は他職種に比べると高めなので、それをメリットに感じる人もいるでしょう。専門性の高い資格が必要となる仕事ですが、介護業界で働くのなら挑戦しがいのある職種といえます。

施設ケアマネへの転職を検討している方は、「レバウェル介護(旧 きらケア)」へご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護業界に特化した転職エージェントです。専任のアドバイザーがヒアリングをもとに希望条件に合った求人をご提案いたします。施設とのやり取りや日程調整もアドバイザーが対応。「どんな求人があるか気になる」という方もお気軽にご相談ください。

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