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介護資格なしでできること・できないこと|未経験者はどんなお仕事をする?

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この記事のまとめ

「介護職員は資格なしでもできることがあるの?」「介護業界は無資格でも働ける?」と気になる方もいるでしょう。介護職は無資格の方も活躍できる仕事です。この記事では、無資格の介護職員にできることと、できないことを解説します。無資格の方におすすめの介護資格や取得するメリットもまとめました。資格取得のタイミングにも触れているので、「無資格だけど介護職になりたい」という方はぜひ参考にしてください。

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介護業界は無資格でも働ける

介護職に必須の資格はなく、資格なしの方も介護の仕事を始めることは可能です。高齢化が深刻な日本では、介護の担い手が不足しているので、無資格の職員の採用に前向きな介護施設は少なくありません。介護業界は、資格なしの方を積極的に採用して教育することで、人材不足に対応しています。

無資格の方も介護職になれますが、専門性が高い介護業務は資格がないと行えません。資格なしで介護職を目指す方は、「資格なしの介護職員にできること」と「資格なしの介護職員にできないこと」をチェックしてみましょう。

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資格なしの介護職員にできること

資格なしの介護職にできることをまとめたイラスト

資格なしの介護職員ができることは次のような仕事です。

  • 調理や洗濯などの生活援助
  • 有資格者の指導の下で行う身体介護
  • レクリエーションの企画・運営
  • 利用者さんの送迎(運転免許は必要)
  • 事務業務

無資格の介護職員にできることは、家事の手伝いや事務作業、有資格者の監督の下での利用者さんの身体的なケアなどです。
下記で資格なしの介護職員ができることを解説するので、参考にしてください。

1.生活援助業務

生活援助は、利用者さんの身体に直接触れずに生活をサポートする業務です。主に食事の調理や洗濯、掃除、買い物代行などを行います。家事のスキルが役立つ生活援助の仕事では、資格なしで転職した方も即戦力として活躍できるでしょう。

調理・配膳

介護職員が資格なしでできることとして、調理や配膳、片付けなどが挙げられます。嚥下機能(飲み込む力)が低下している利用者さんの食事は、きざみ食やミキサー食といった形態にするなどして、誤嚥がなく安全に食事できるよう支援することが重要です。

介護職員にどのくらい調理のスキルが必要かは、職場によって異なります。あらかじめ調理された食品を湯煎で温めて提供する介護施設もあるようです。調理師が配置されている介護施設で働く場合、介護職員は調理を担当しません。調理のスキルに自信がない方が転職する際は、面接時に仕事内容を確認しておくと良いでしょう。

洗濯

利用者さんの衣服やシーツの洗濯も、資格なしの介護職ができることです。洗濯物を洗うだけではなく、洗濯物を干したり収納したりもします。介護施設では、利用者さんとコミュニケーションを取りながら、一緒に洗濯物を畳むこともあるでしょう。

買い物代行

利用者さんの代わりに食材をスーパーで調達したり、施設でオムツを注文したりする買い物の業務も、介護職員が資格なしでできることの1つです。介護職員が買い物に行くときは、自動車や自転車を使用することが多いでしょう。

掃除・環境整備

利用者さんが使用する居室や共用スペースの掃除、ゴミ出しなども介護職の仕事です。清掃員がいる大規模な介護施設では、介護職員が掃除を担当しないこともあります。利用者さんが安全かつ快適に生活できるように、動線の確保や室温の調整などをするのも、介護職員の役割です。

ベッドメイキング

介護職は、シーツ交換や布団カバーの交換なども行います。利用者さんが衛生を保って健康な生活を送るには、定期的なシーツ交換が欠かせません。普段ベッド上で過ごす時間が長い利用者さんのシーツ交換は、入浴の際など離床したタイミングで行うとスムーズです。

衣類の整理・被服の補修

衣替えの手伝いや衣類の補修も、必要に応じて介護職員が手伝います。衣服が破れていたり、ボタンが取れていたりするときは、補修を行うこともあるようです。介護職員は、衣服の整理を行い、利用者さんが季節を問わず快適に生活できるよう支援します。

2.有資格者の指導の下での身体介護

有資格者の指導の下での身体介護も、資格なしの介護職員ができることです。身体介護とは、排泄介助や食事介助、入浴介助、移動介助といった、利用者さんの身体に直接触れて行う介護を指します。未経験の介護職員は、洗顔や着替えといった比較的簡単な介助から覚え、徐々に業務の範囲を広げていけば、できることが増えていくでしょう。

排泄介助

排泄介助とは、トイレの声掛けや介助、オムツ交換などのサポートを行うことです。「声掛けをすればトイレまで歩いて行ける」「車いすの介助が必要」「オムツ交換が必要」といった利用者さんの状態に応じて、適切な方法でケアします。

利用者さんがトイレを我慢したり、下着が汚れた状態で過ごしたりすると感染症になるリスクがあるので、定期的に声掛けや介助を行うことが大切です。排泄はデリケートな問題なので、利用者さんの尊厳に配慮した環境の整備や声掛けが必要になります。

食事介助

食事介助とは、身体機能や認知機能の低下により、自分1人で食事が取れなくなった利用者さんを手伝う介護です。利用者さんに声を掛けて、適切なタイミングで食べ物をスプーンなどで口に運び、しっかりと飲み込めたかを確認します。ご自身で食事ができる利用者さんの場合、正しい姿勢でむせずに食事を取れているかをチェックしましょう。

食事前には、献立の説明や口腔体操などをして、利用者さんが楽しく安全に食事できるよう準備します。虫歯になることや食べ残しによる誤嚥を防ぐためには、食後の口腔ケアのサポートが重要です。

清拭・入浴介助

入浴介助は、1人で安全に入浴するのが難しい方をサポートする業務です。介護職員は、利用者さんの着替えや洗身・洗髪を手伝います。入浴介助では、利用者さんの体調管理や皮膚状態の確認、転倒予防など、介護職としての専門的な視点が必要です。

施設の設備や利用者さんの身体状態によって入浴の方法は異なり、機械浴やチェアー浴などを行う場合もあります。入浴介助は、利用者さんに声を掛けて体調を確認しながら行うことが大切です。利用者さんがケガや体調不良などで入浴できないときは、清拭や足浴を行うこともあるでしょう。

整容介助

利用者さんの整容の手伝いも、資格なしの介護職員が担当できる業務です。利用者さんに声を掛けて身だしなみを整えていただき、必要に応じて介助を行います。介護職員は、洗顔や整髪、電気シェーバーでのヒゲ剃りなどの介助が可能です。身だしなみを整えることで、衛生面を良好に保てます。

身支度を整えて気分が明るくなることは、他人とコミュニケーションを取る意欲にもつながるので、整容介助には利用者さんの社会参加を支援する側面もあるでしょう。

体位変換

体位変換は、自力で寝返りを打つのが難しい利用者さんの体の向きを変える介助です。長時間同じ姿勢でいると、血流が滞ったり、圧力が一点に集中してしまったりするなどして、皮膚に炎症や傷ができてしまうことも。このような状態は一般的に床ずれと呼ばれます。床ずれを予防するためには、約2時間を目安に体位変換すると良いでしょう。

移動・移乗介助

移動介助・移乗介助は、1人で安全に移動するのが難しい方を支援する業務です。介護職員は、歩行、ベットから車いすへの移乗、車いすでの移動などをサポートします。移動に使用する車いすの安全を確認することも業務の1つです。利用者さんがご自身の力を活かせるよう、手すりを使う声掛けや見守りを行うこともあります。

起床介助・就寝介助

朝は起床の声掛けを行い、利用者さんの体調を確認します。ベッドから起き上がって移動する際は、端座位(足を下ろして座る体勢)を確保するなど、安全に配慮してサポートすることが大切です。

就寝時は、居室の環境を整え、快適に眠れるように支援します。室温を確認してエアコンを付けたり、照明の調整を行ったりすることも必要です。

服薬介助

介護職員は、薬の準備や服薬の声掛けといった服薬介助を行い、きちんとすべての薬を飲めたかの確認もします。介護職員が行えるのは、一包化してある薬の服薬介助です。薬をシートから取り出して利用者さんに渡すことはできません。外用薬では、軟膏の塗布や湿布貼付、点眼などは医療行為に該当しないので、無資格の介護職員ができることといえます。

自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助

利用者さんができる限り自立した生活を送れるようサポートするのが、介護職員の役割です。利用者さんが自分でできることは自分で行ってもらうことで、認知機能や身体機能の維持・向上につながります。近くで見守りや声掛けを行い、利用者さんが自力で安全に移動や家事などを行えるよう支援するのも、介護職員の大事な仕事です。

3.レクリエーションの企画・運営

介護施設では、利用者さんが楽しみながら機能訓練を行えるよう、レクリエーションを企画します。風船バレーや脳トレ、おやつ作りなど、利用者さんが楽しく取り組める企画を考えて準備するのが、介護職員の仕事です。

利用者さんの身体機能や認知機能によって、参加できるレクリエーションは異なるので、介護施設の特徴に合わせたレクリエーションを企画することが重要になります。

4.送迎業務(車の免許は必要)

利用者さんが自宅から通うデイサービスなどの介護施設では、車で利用者さんの送迎を行います。普通車で行う送迎業務は、普通自動車第一種運転免許があれば、介護の資格なしでもできる仕事です。ただし、自宅内で利用者さんの移動といった介助を行う場合は、無資格の介護職員1人だけでは対応できません。
介護施設によって、専任のドライバーがいる場合と、介護職員が運転を行う場合があります。

5.事務業務

資格なしの介護職員は、介護報酬の請求事務や書類の整理、備品の発注、電話対応などの事務作業を任されることもあるでしょう。介護の資格がなくても、基本的なPCスキルやコミュニケーション能力があれば、事務業務で活躍できます。専門的な知識が必要な介護報酬の請求業務は、教わりながら覚えれば介護保険制度の勉強になるでしょう。
利用者さんの状態や介護内容を記録する業務も、資格なしの介護職員ができることです。

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資格なしの介護職員にできないこと

資格なしの介護職員にできないことは、利用者さんの医療的ケアや、1人で行う訪問介護の業務です。利用者さんの安全が最優先なので、無資格の介護職員にはできない仕事があります。

喀痰吸引などの医療的ケア

たんの吸引や経管栄養の処置といった医療的ケアは、資格なしでは行えません。介護職員が利用者さんのたんの吸引や経管栄養を行うには、喀痰吸引等研修を修了する必要があります。医療的ケアは利用者さんの命に関わる行為なので、研修を修了して医師の指示を受けた場合のみ、介護職員による対応が可能です。

訪問介護

訪問介護事業所で働き、1人で利用者さんの自宅で介護を行う場合、介護の資格が必要です。訪問介護は、1対1でコミュニケーションを取り、介護職の視点で利用者さんのケアを行うため、資格要件があります。訪問介護の仕事に携わりたい方は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修といった介護資格を取得しましょう。

無資格・有資格に関係なく介護職員にできないこと

介護職員は、資格を取得すればできることが増えますが、介護保険法で認められていないサービスの提供は基本的には行えません。以下では、資格の有無にかかわらず介護職員にできないことをまとめました。

医療行為全般

医師免許や看護師免許などがない人による医療行為は、法律によって禁止されています。介護職は、インスリン注射や床ずれの処置、摘便など、利用者さんの身体に危険をおよぼすリスクのあるケアは行えません。

医療行為に該当しない、体温測定や自動血圧測定器による血圧測定、医師の指示を受けての軟膏塗布や湿布貼付、点眼などは介護職員も対応可能です。
介護職員が対応できる仕事の範囲を知りたい方は、「介護士なら覚えておきたい「医療行為」。服薬介助やインスリン注射、爪切りはできる?」の記事もご参照ください。

訪問介護の場合は介護保険適用外のサービス

訪問介護で提供できるのは、利用者さんの日常生活に必要不可欠なサービスだけと、介護保険法で定められています。そのため、嗜好品の買い物や行事食の提供、美容院への送迎などは、基本的に訪問介護では行えません。

利用者さんが介護保険適用外のサービスを希望する場合は、外部のサービスを利用するか、介護保険を使わず全額自己負担で対応することになるでしょう。

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資格なしの介護職員が職場から期待されていること

先輩職員が未経験の介護職に期待することは、介護の知識や技術ではなく、仕事に真剣に取り組む姿勢です。介護職を目指している無資格の方は、先輩職員と良い人間関係を築けるよう、下記を参考にしてみてください。

利用者さんへの思いやり

新人の介護職員に求められるのは、利用者さんに思いやりをもって接する姿勢です。利用者さんは、それぞれ性格が異なるので、一人ひとりの気持ちを考えて、思いやりをもってケアをすることが重要になります。

利用者さんの気持ちを尊重して寄り添える人は、介護の経験がなくても、「この先介護職として活躍してくれる」と同僚から信頼を得られるでしょう。

的確な報告・連絡・相談

介護施設では、職員全体で協力して利用者さんの生活をサポートします。利用者さんが安全に安心して生活を送れる介護施設にするには、職員の連携が必須です。
特に新人のうちは、分からないことや自分で判断できないことが多くあります。利用者さんの体調の変化に気づいたときは、すぐに先輩職員に報告するようにしましょう。自分が仕事で課題に感じていることは、1人で抱え込まずに相談することも大切です。

介護職は、利用者さんの命を預かる仕事なので、マメに報告や連絡を行える責任感の強さがあれば、職場で評価されるでしょう。

仕事を覚える向上心

無資格から介護職に挑戦する場合は、先輩の教えを素直に受け入れ、自分から積極的に仕事を覚えようとする姿勢が大切です。
無資格・未経験の介護職の採用では、人間性や介護の仕事に真剣に取り組む姿勢などのポテンシャルが評価されます。面接では、資格取得やスキルアップを目指す向上心をアピールすると良いでしょう。

協調性と素直な人柄

ほかのスタッフと協力して利用者さんのケアを行う介護の仕事には、協調性が求められます。周りの職員と協力し合って仕事を行うスキルがある人は、介護職としての活躍を期待できる人材です。

介護職には、利用者さん一人ひとりに対応する柔軟さや、先輩から仕事を学ぶ素直さも必要になります。穏やかで素直な人柄の方は、「ほかの職員と良好な人間関係を築いてくれそうだ」と思ってもらえるため、好印象につながるでしょう。

コミュニケーションスキル

施設形態や職場の規模に関わらず、介護職にはコミュニケーション能力が求められます。介護職がスムーズに仕事を進めるには、利用者さんとコミュニケーションを取り、信頼関係を構築することが必須です。

介護の資格がない方も、これまでの人生で培ってきたコミュニケーションスキルを仕事に活かせます。資格なしで介護職に転職する場合、仕事や育児などで身につけたコミュニケーションをしっかりとアピールしましょう。

介護業界で働きながら取得できる3つの資格

介護業界は無資格の方も働けますが、資格があるとできることの幅が広がります。働きながら取得できる介護資格3つと、取得するメリットを以下でご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

認知症介護基礎研修

現在、無資格の方が最初に取得すべき資格は、認知症介護基礎研修です。2024年4月から、無資格の介護職員は入職から1年以内に認知症介護基礎研修を修了することが義務付けられました。オンラインで1日で修了できる取得のハードルが低い資格で、介護事業所に入職してから受講するのが一般的です。

詳しくは、「介護職は無資格で働けなくなるの?認知症介護基礎研修の義務化について解説」でご説明しているので、あわせてご覧ください。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護に関する基礎的な知識や技術を習得する研修で、介護の登竜門といえる資格です。受講資格が定められていないため、誰でも受講できるという魅力があります。

初任者研修を取得したらできること

介護職員初任者研修を取得したら、1人で身体介護を行えるため、訪問介護事業所で働けるようになります。介護施設で働く場合も、身体介護を監督なしで行えるようになり、1人で夜勤にも対応できるようになるので、活躍の幅が広がるでしょう。

初任者研修の取得方法と受講費用・期間

全130時間(10項目)のカリキュラムを受講したのち、筆記試験による修了試験に合格すれば、介護職員初任者研修を取得できます。修了試験は合格率が高く、追試可能なので、講座の内容をしっかりと理解していれば取得できない可能性は低いでしょう。

介護職員初任者研修を働きながら受講する場合、職場の資格取得支援制度や資格スクールのキャンペーンを利用するのがおすすめです。通常4~10万円ほどの受講料がかかりますが、資格取得支援制度を活用すれば、費用の補助を受けられます。

レバウェルスクール介護(旧きらケアステップアップスクール)では、週1日ペースで、働きながら無理なく講座を受講可能です。期間は3ヶ月前後で、レバウェル介護派遣(旧きらケア介護派遣)のスタッフになると、要件を満たせば無料で取得できるので、ぜひチェックしてみてください。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、国家資格の「介護福祉士」を受験するために必要な資格です。受講要件はありませんが、介護職員初任者研修より上位に位置づけられているため、専門性が高い資格といえます。

実務者研修を取得したらできること

介護福祉士実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験資格の要件の1つです。働きながら介護福祉士を目指す場合、3年の実務経験と実務者研修の修了で、介護福祉士国家試験に挑戦できます。

実務者研修を取得すれば、訪問介護事業所で、サービス計画を立てる「サービス提供責任者」として働けるようになるのもメリットです。また、実務者研修を修了してから実地研修を受ければ、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアにも携われるようになります。

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実務者研修の取得方法と受講費用・期間

実務者研修のカリキュラムは全450時間(20科目)あり、無資格から取得するには6ヶ月以上かかるのが一般的です。初任者研修を取得していれば、修了済みの130時間分の講座が免除されます。受講料は14~22万円程度で、初任者研修を持っている方は、無資格の方より安く取得可能です。

実務者研修は受講時間が長いので、働きながら取得する場合、職場の協力を得られるよう相談しておくと良いでしょう。介護職員初任者研修と同様に、資格取得支援制度を活用すれば、費用負担を抑えて取得できる可能性があります。介護業界は、公的な資格取得支援制度も充実しているので、取得したい資格があれば職場に聞いてみてください。

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介護資格を取得するメリット

介護職は資格なしで始められる仕事ですが、資格を取得すると「介護業界で働きながら取得できる3つの資格」でご紹介した以外にも多くのメリットがあります。以下で解説するので、介護職になりたい方はぜひ参考にしてください。

無資格者よりも高いお給料をもらえる

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.157)」によると、無資格の介護職員の平均給与は26万8,680円、12を掛けて平均年収を算出すると322万4,160円になります。一方、介護職員初任者研修修了者の平均給与は30万240円、平均年収は360万2,880円です。

初任者研修修了者と無資格の介護職には、月3万円の給与差があります。また、無資格の介護職は、国家資格である介護福祉士の保有者とは約6万円の差があるようです。

介護職の給与は、上位の資格を取るにつれて上がる傾向にあります。そのため、介護職としての給与アップを狙うなら、資格取得がおすすめです。

介護の知識や技術を体系的に学べる

資格なしで働き始めて、「先輩によって教え方が違う」「自己流でやっていて合ってるか自信がない」と感じる介護職もいます。資格の講座を受ければ、介護の理論や基本技術をしっかり教えてもらえるので、業務への理解が深まるでしょう。

介護に関する専門的な知識を身につけることで、介護のプロの視点で利用者さんに接することができるようになります。介護現場の事例についても学べるので、さまざまな声掛けや介助の方法を検討できるようになるでしょう。

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介護業界でキャリアアップしやすくなる

介護業界はキャリアパスが明確で、資格を取得することでキャリアアップしやすくなります。介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士の順に資格を取得すれば、着実にスキルアップできるでしょう。介護業界でステップアップして活躍したい方は、資格取得を目指して働くのがおすすめです。

できる仕事の幅が広がり現場で活躍できる

前述したように、資格なしで身体介護を行うには、有資格者の指導が必要です。また、訪問介護を行う場合、介護の資格が必須になります。できる仕事を増やしたい人や、自信をもって介護を行いたい人は、資格取得を検討してみてください。

より条件の良い転職先を選べる

介護の資格を取得すれば、専門的なスキルがあることを証明できます。介護職として専門的なケアができることをアピールできるため、資格保有者は転職に有利になるでしょう。無資格者よりも条件の良い求人に受かりやすくなり、転職成功の可能性が上がるのが、資格取得のメリットです。

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実際に介護職員初任者研修を取得して良かったという声

ここでは、介護職員初任者研修を取得した介護職の方の声をご紹介します。

  • 資格を取ったおかげで自信をもって介護に携われています。高齢の親の介護にも役立っています。
  • 資格を取得して時給が少し上がりました。
  • 自分の介護の基礎となる軸ができたと思います。現場ではそこまで教えてもらえる環境になかったので、学んでおいて良かったと思うことが多々あります。
  • 初任者研修を持っているおかげで面接に進めている企業があります。
  • 初任者研修の受講で仲良くなった方とは今でも交流があります。ときどき集まって情報交換ができているのはありがたいです。

介護職員初任者研修を取得した方は、仕事やプライベートにポジティブな影響があったようです。勉強時間の確保や受講料の負担など取得の大変さはありますが、実際に介護業界で働く際に役立つ資格といえます。

転職前?働きながら?資格取得のタイミング

介護未経験の方は、転職前に資格取得する場合と、働き始めてから取得する場合があります。それぞれのメリットとデメリットを解説するので、資格取得のタイミングの参考にしてください。

転職前に介護資格を取得する場合

応募できる求人が増えて仕事の選択肢が広がるのが、転職前に資格を取得するメリットです。未経験の方も、資格を取得すれば介護の知識や技術がある状態で転職できるので、仕事を覚えやすいでしょう。

離職中の場合、介護職員初任者研修を、最短1ヶ月という短期集中で取得できます。ただし、離職期間ができる場合は生活費の確保が必要です。

働きながら介護資格を取得する場合

無資格で転職するメリットは、介護職が自分に向いているかを実際に働いて判断できることです。事前に資格を取って適性がなかったと感じると、資格取得の費用や期間を無駄にしてしまう可能性があります。介護職としてキャリアを積めそうか見極めたい方は、無資格から働き始める選択肢もあるでしょう。

働きながら介護資格を取得すると、離職期間ができずに収入が途絶えないというメリットもあります。資格取得支援がある介護施設の場合、制度を活用できるのも魅力です。

一方のデメリットは、働きながらの資格取得は、スケジュール管理が難しいこと。介護資格の研修には、通学が必須の科目があるので、仕事をしながら取得するのはハードと感じるかもしれません。また、介護職員初任者研修を働きながら取得する場合、3ヶ月以上かかるのが目安なので、転職後の資格取得には期間が必要になります。

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資格なしの介護職員によくある質問

ここでは、無資格で介護職員を目指す方によくある質問に回答します。「介護職が資格なしでできることが知りたい」という方はご覧ください。

認知症介護基礎研修の義務化で無資格者は2024年以降働けなくなる?

2024年4月から認知症介護基礎研修の受講が義務化され、無資格のままでは介護職として働けなくなりました。ただし、1年間の猶予期間があるため、無資格の方は介護職に転職してから1年以内に取得すれば問題ありません。認知症介護基礎研修は、1日で取得可能で難易度の低い資格なので、入職したら早めに受講するのがおすすめです。

資格なしでも働ける介護の職場はどこ?

無資格の方も、介護施設で介護職として働くことができます。資格なしで転職できる具体的な職場は、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・有料老人ホーム・グループホーム・デイサービスなどです。訪問介護事業所でホームヘルパーとして働くには、介護職員初任者研修といった資格が必要になります。資格なしで介護職になりたい方には、教育体制が充実している傾向にある、「無資格OK」や「未経験可」の介護求人を選ぶと良いでしょう。

入浴介助の仕事は資格なしでもできますか?

介護施設で有資格者の監督の下であれば、資格なしの方も入浴介助ができます。有資格者の指導を受けられる介護施設内では、利用者さんの身体に直接触れる身体介護を行うことが可能です。介護職が資格なしでできることは、この記事の「資格なしの介護職員にできること」で解説しているので、あわせてご覧ください。

まとめ

介護職に必須の資格はなく、無資格の方も介護の仕事に従事できます。介護職が資格なしでできることは、調理や洗濯などの生活援助や、有資格者の監督の下で行う身体介護、レクリエーションの企画・運営などです。1人で利用者さんの対応をする訪問介護は、資格なしではできない業務なので注意しましょう。

介護職は資格なしで始められる仕事ですが、資格を取得すると、仕事の幅が広がったり、給与が上がったりします。そのため、介護職としてキャリアを積みたい方は資格を取得するのがおすすめです。

「無資格・未経験歓迎の職場を知りたい」「資格取得支援制度が整っている職場を知りたい」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)は介護業界に特化した転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、ヒアリングをもとに、あなたの希望に合った求人をご提案いたします。施設とのやり取りや日程調整も代行するので、働きながら効率良く転職活動を進めることが可能です。
「どんな求人があるか気になる」「介護職に転職するか迷っている」という方も、まずは気軽にお問い合わせください。

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