
リラクゼーションや痛みの緩和、認知症の症状の緩和など、音楽は心と体に良い影響を与えると言われています。そのため介護業界では音楽を活用したケアが広がっており、気になっている介護士もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は音楽の力で高齢者の心を解きほぐす組織を紹介します。介護施設で音楽療法の導入を考えている方は必見です。
K-Dance Style
K-Dance Styleは、3歳から社交ダンスを始め、20歳での優勝を機にプロダンサーへと転身した亀山修氏が代表を務めるダンススタジオです。
亀山氏は、社交ダンス以外にも、クラシックバレエやジャズダンス・コンテンポラリー、伝統芸能の能楽など、様々なダンス経験を持ち、異なるダンス要素も取り入れた常識にとらわれない柔軟で独創的な新しいスタイルで指導を行なっているのが特徴です。

個々の個性を尊重し、新しい可能性を引き出す事を重視する一方で、新たな可能性を見出だし、目の前にある常識を疑う好奇心を持つことを大切にしています。
また、亀山氏は音楽への追求にも励み、ピアノやギター、ドラムなど、楽器への理解も深めており、楽器とダンスの融合性を心から楽しんでいただくため、ダンス曲は生徒様お一人おひとりに合せたオリジナル編成曲を作成し提供しています。
高齢者・車椅子ユーザー向け『社交ダンス療法』
介護施設のご利用者様には、できるだけ長く健康で自分らしく生きることを支えたいと願っている介護士の方は多いのではないでしょうか。
しかし、健康維持のため運動やレクリエーションへの参加を勧めても、その時の気分や身体機能の低下を理由に断られてしまうことも珍しくありません。そのような場合は、K-Dance Styleが提供する『社交ダンス療法』を利用してみてはいかがでしょうか?
『社交ダンス療法』は、ご高齢者の方や車椅子の方、認知機能障害のある方を対象とした、楽しみながら健康を増進できるダンス療法です。亀山氏は、介護施設での10年以上にわたる経験から、様々な障がいや悩みを抱える方々に適した動きで楽しく笑顔になれるサポートを提供しています。
また、月に1度の施設への出張レッスンやオンラインレッスンも行なっており、地方の施設でも利用しやすく工夫されていますので、取り入れやすいでしょう。

社交ダンス療法は、ご高齢者様や車椅子の方、認知機能障害のある方に有益な活動として注目されています。
社交ダンス療法は、視覚(見る)と聴覚(聞く)を同時に刺激するため、脳の活性化を促し、認知機能障害の予防に重要な役割を果たします。
身体のリズム感やステップを踏むことにより、身体能力や認知機能の向上が期待されるだけでなく、ダンスの動きや音楽に集中することで注意力や集中力も養われ、記憶力や判断力の改善につながります。
さらに、社交ダンス療法は音楽との調和やコミュニケーションを通じて知的行動や社会的習慣を育むことができますので、心身のストレス軽減や健康増進にもつながります。
全身の血流を促進させ、冷え性や肩こり、むくみの改善に効果的で、身体機能が向上することでフレイルやロコモティブシンドロームの予防にもつながり、身体機能の改善や症状の緩和に良い影響をもたらすことがわかっています。
音楽には人の心を動かす力もあり、ポジティブな曲を聴くことで気持ちを明るく前向きに導くことができます。
このような効果的な側面を持つ社交ダンス療法は、心と身体の健康に良い影響を与えることがわかり、今後さらに広まることを期待したいですね。
詳細情報
株式会社日本ヘルマンハープ
日本でヘルマンハープの普及に取り組んでいる日本ヘルマンハープ振興会。具体的な活動としては、障がい者支援やヘルマンハープ教育理論の構築、演奏会などを行っています。
同振興会は、現会長である梶原千沙都氏がドイツのヘルマン・フェー社から日本での普及を一任され、2004年から活動をスタートしました。現在は日本でも6,000名以上の方がヘルマンハープを愛用しています。
株式会社日本ヘルマンハープは、そんな日本ヘルマンハープ振興会の運営母体です。

高齢者の笑顔を取り戻す『ヘルマンハープ』
楽器の音色が好き。楽器を演奏してみたい。そう思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、楽譜が読めないから、音が周りの迷惑になるからと、挑戦を諦めてしまう方も少なくありません。特に集団生活を送る介護施設の利用者は、楽器を演奏したいと思っても実際に行動へ移すのは難しいでしょう。
そういう利用者のために何かしたいと思っている介護士もいるはず。そこで紹介するのが『ヘルマンハープ』です。
ドイツで生まれた『ヘルマンハープ』
『ヘルマンハープ』は、ドイツ人であるヘルマン・フェー氏がダウン症の息子さんのために生み出した弦楽器です。
弦と楽器本体の間にヘルマンハープ専用の楽譜を差し込み、弦の真下に現れる白や黒の音符をたどって弦をはじいていくことで音を奏でます。五線譜が読めない方でも、すぐに弾き始めることができるでしょう。
音符を目で追いながら弾いていくため動体視力が自然と鍛えられるほか、指先を使うことで認知機能の向上にも期待できます。そのため、介護業界では認知症予防の一つとして注目されているようです。
重さは標準タイプでおよそ2kg。テーブルの上に置いて気軽に演奏でき、持ち運びも可能です。音量も小さめで優しい音色のため、周りへの騒音を気にせずに楽しめるでしょう。

『ヘルマンハープ』の導入事例
『ヘルマンハープ』は、福祉や地域の活性化、病院、教育機関などで、音楽療法・リハビリテーションの一環として広く活用されています。
導入した施設では、自閉症の男性がヘルマンハープ同好会のリーダーとなりグループをまとめるようになったなど、目に見える形で効果が現れているそうです。ほかの施設からも、一つの曲を通して弾けるようになったことが自信につながっているといった声が寄せられています。
誰もが簡単に美しい音色を奏でられ、利用者の気持ちも明るくする同楽器。施設に導入できると、多くの方に喜ばれそうですね。
詳細情報
登録は1分で終わります!