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ケースワーカーの資格は難易度が高い?状況別に効率の良い取得方法をご紹介

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ケースワーカー 資格難易度に関する記事のタイトル画像

この記事のまとめ

「ケースワーカーの資格を取得するのは難易度は高いの?」と気になる方もいるでしょう。ケースワーカーになるための資格を取得するには、要件を満たす必要があるため、誰でも簡単に取得できるとはいえません。この記事では、ケースワーカーとして働くために必要な資格や、取得の難易度を解説します。また、ケースワーカー以外に福祉業界で活躍できる仕事も紹介するので、参考にしてみてください。

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ケースワーカーになるために必要な資格は?

ケースワーカーとして勤務するには、「社会福祉主事任用資格」を取得して、地方公務員試験に合格することが必須です。任用資格とは、公務員が特定の業務に従事するために必要な資格を指します。次の項目からは、社会福祉主事任用資格や公務員試験について解説するので、ぜひ最後までご一読ください。

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社会福祉主事任用資格の取得難易度

社会福祉主事任用資格を取得する方法は、5通りあります。厚生労働省の「社会福祉主事任用資格の取得方法」を参考に、それぞれ解説するので、資格取得の難易度をチェックしてみましょう。

大学・短期大学で要件を満たす科目を3科目以上取得して卒業する

こちらは、大学や短期大学で福祉系の単位を取得していた方や、これから大学などに通学する予定のある方におすすめのルートです。「簡単に任用資格が手に入る」「成績証明書または履修証明書と卒業証明書が任用資格の証明書になる」といった点がメリットといえます。

同サイトを参考に、該当科目の一例を以下に挙げたのでご確認ください。

  • 社会福祉概論
  • 社会保障論
  • 老人福祉論
  • 心理学
  • 社会福祉施設経営論
  • 看護学
  • 栄養学
  • 教育学
  • 経済政策
  • 法学

指定科目は、時代によって変わる可能性があります。そのため、大学や短期大学を卒業した際の科目名が現在の指定科目に該当しているか、確認しておきましょう。自身の学歴が該当していない場合は、学校で学び直す必要があるため、このルートで社会福祉主事任用資格の取得を目指すのは、難易度が高いと感じるかもしれません

指定の通信教育課程を修了する

指定の学校の通信教育課程を修了するルートは、社会福祉事業所ですでに働いている方におすすめです。通信教育課程を修めるのに要する期間は1年間で、スクーリングとレポート提出が必要です。社会人として働きながら目指せる方法であるものの、1年間の教育課程と仕事を両立することを「難しい」と感じる場合もあるでしょう

都道府県等の講習会を受講する

地方自治体の社会福祉事業に従事している方には、「都道府県の講習会を受講するルート」が適しています。講習会のカリキュラムは19科目279時間です。受講方法は通信教育やスクーリングなどで、講義やグループ演習を通して必要な知識を学習します。ほかの資格取得ルートと比較すると、難易度は低めといえるでしょう。

社会福祉士または精神保健福祉士の資格を取得する

すでに「社会福祉士」または「精神保健福祉士」の資格を持っている方は、社会福祉主事任用の要件を満たしています

これから社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得しようと検討している方は、以下を参考にしてみてください。

社会福祉士

社会福祉士の資格を取得するには、受験資格を得てから年1回開催される社会福祉士国家試験に合格する必要があります

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「[社会福祉士国家試験]受験資格」をもとに、社会福祉士試験の受験資格を得るルートを、以下にまとめました。

福祉系大学・短大のルート福祉系の大学や短大に通い、指定科目を履修する。3年制の場合は1年間の実務経験、2年制の場合は2年間の実務経験が必要。
短期養成施設ルート福祉系大学や短大に通い、基礎科目を履修する。3年制の場合は1年間の実務経験、2年制の場合は2年間の実務経験が必要。その後、短期養成施設等に6ヶ月以上通う。
一般養成施設ルート一般大学や短大を卒業している場合は、一般養成施設等に1年以上通うことが必要。3年制の場合は1年間の実務経験、2年制の場合は2年間の実務経験も求められる。
実務経験ルート相談援助の実務経験を4年間積み、一般養成施設に1年以上通う

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[社会福祉士国家試験]受験資格

福祉系の大学や短期大学を卒業していない方も、社会人になってから社会福祉士を目指すことは可能です。たとえば、一般の4年制大学を卒業している方は、一般養成施設等に1年以上通えば、社会福祉士国家試験を受験できます。相談援助業務の実務経験が4年以上ある方も、一般養成施設に通学すれば、社会福祉士国家試験の受験資格を満たすことが可能です。

厚生労働省の「第36回社会福祉士国家試験合格発表」によると、2024年に行われた社会福祉士国家試験の合格率は、58.1%でした。歴代試験の平均合格率は29.5%ですが、社会福祉士国家試験の合格率は近年上昇傾向にあります。合格率は上がってきているものの、社会福祉士国家試験では専門的な内容が出題されるため、難易度が高いと感じる可能性もあるでしょう。

精神保健福祉士

精神保健福祉士になるには、受験資格を満たしたうえで、年1回開催される精神保健福祉士国家試験に合格する必要があります。資格取得のルートは、以下のとおりです。

資格取得のルートのイメージ

引用:厚生労働省「資格取得方法

精神保健福祉士試験の受験資格を満たす方法は、社会福祉士のように、「福祉系大学ルート」「短期養成施設ルート」「一般養成施設ルート」「実務経験ルート」があり、学歴によって細かな流れが異なります。

厚生労働省の「第26回精神保健福祉士国家試験合格結果を公表します」によると、2024年の精神保健福祉士国家試験の合格率は70.4%でした。合格率で見ると、社会福祉士よりも取得の難易度は低めといえるでしょう。

専門学校などの指定の養成機関を卒業する

上記のルートに当てはまらない場合、専門学校など指定の養成機関を卒業する方法があります。社会福祉主事任用資格を取得するには、2年以上通学し、22科目(1500時間)を履修することが必要です。福祉分野の経験がなくても取得できる方法ですが、「期間が2年以上かかる」「養成機関が近くにあるとは限らない」といった理由から、難易度が低いとはいえないでしょう。

地方公務員の合格難易度

地方公務員には複数の種類があり、合格難易度は職種や自治体によってさまざまです。ここでは、東京都を例に地方公務員の合格難易度を紹介します。

引用:東京都職員採用「令和4年度職員採用試験(選考)実施状況

1類B採用試験(一般方式)は、大学卒業程度の試験です。2022年度の東京都の採用試験では、福祉Aは受験者数80人に対して最終合格者数が45人で、倍率は1.8倍でした。

約半数が合格する計算ですが、自治体によっては募集しない年もあり、簡単にケースワーカーになれるとはいえないでしょう。また、福祉Aの試験に合格した場合でも、必ずケースワーカーとして配属されるわけではありません。

地方公務員の概要

地方公務員試験を受ける基本的な手順は、「自治体のWebサイトから受験を申し込む(2〜4月ごろ)→1次試験を受験(4~6月ごろ)→2次試験(6月〜8月ごろ)」という流れです。その後、最終合格者が発表されます。

地方公務員試験の内容は、主に筆記試験と面接です。筆記試験は、「専門試験」「教養試験」「論文試験」など。自治体によって異なるので、地方公務員を目指している方はチェックしておきましょう。

公務員試験の受験資格として年齢制限がある

公務員試験は、自治体によっては年齢制限があり、誰でも受験できるわけではありません。30歳前後、もしくは緩和されても39歳までという年齢制限がある場合が多いようです。ケースワーカーを目指す方は、自身が公務員試験の受験資格を満たしているかを確認しましょう。条件に当てはまる場合であっても、1回目の受験で合格できるとは限らないため、早めに行動することが重要です。

ケースワーカーだけじゃない!福祉業界で活躍できる仕事

ここでは、ケースワーカー以外に福祉業界で活躍できる仕事を紹介します。「公務員試験は年齢制限も考えると難易度が高い…」「介護業界にも興味がある」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護福祉士

介護福祉士は、介護業務だけではなく、利用者さまやご家族から生活に関する相談を受けたり、アドバイスをしたりもします。ケースワーカーを目指していて、「困っている方の役に立ちたい」という方にもおすすめの仕事です。

また、下記で紹介する「介護支援専門員」の資格取得を目指す場合、介護福祉士として実務経験を積むことで、受験資格を満たせます。「将来的には、利用者さまへの相談援助業務をメインに行いたい」とお考えの方は、まず介護福祉士を目指してみるのも一つの手です。

▶介護福祉士の求人一覧ページはこちら
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社会人として働きながら介護福祉士になるには?資格取得のルートを解説!

生活相談員

すでに社会福祉主事任用の資格を持っている方は、生活相談員として働くことが可能です。社会福祉主事任用資格を取得しているものの、「今から公務員試験を受けてケースワーカーになるのは大変かも…」と感じている方に適しているでしょう。主な仕事内容は、介護施設の利用者さまやご家族の相談対応、契約に関する手続き、他職種との連携です。

生活相談員の資格要件は自治体によって異なり、介護福祉士として実務経験を積むことなど要件を満たせる場合もあるようです。

▶生活相談員の求人一覧ページはこちら

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生活支援員

生活支援員は、無資格・未経験から現場で働き、社会福祉に貢献できる仕事です。また、働くにあたって特定の学歴も必要ないため、ケースワーカーと比較すると難易度は低めといえるでしょう。

生活相談員の具体的な業務は、障がいがあって日常生活を自立して送ることが困難な方の相談に乗り、支援やアドバイスを行うこと。障害者支援施設や地域活動支援センター、就労支援施設などに勤務するのが一般的です。無資格・未経験の方も、入職後の講習会やOJTなどを通して、必要な知識や技術を学べます。

社会福祉士

社会福祉士は、利用者さまの相談援助を行う仕事で、高齢者や障がいがある方などの生活を支援する役割を担っています。

社会福祉士の資格を保有している方は、医療ソーシャルワーカーや児童指導員、母子支援員、生活相談員などの職種として働くことが可能です。主な職場は、介護施設や障害者支援施設、地域包括支援センター、病院など。社会福祉士のスキルは、さまざまな職場で活かすことができます。

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精神保健福祉士

精神保健福祉士の主な仕事は、精神障がいがある方の社会復帰支援や退院後の生活支援、相談対応です。

精神保健福祉士が活躍できる分野は、障がい者分野や医療分野、行政分野など、多岐にわたります。主な職場は、病院、就労継続支援施設や就労移行支援施設、地域活動支援センター、精神保健福祉センターなど。精神保健福祉士を取得し、相談員や指導員として働く方も多いようです。

介護支援専門員

ケアマネジャーとも呼ばれる介護支援専門員は、介護のスペシャリストとして利用者さまやご家族の相談に乗る仕事です。施設ケアマネと居宅ケアマネがあり、どちらも利用者さまが適切な介護サービスを受けられるように、ケアプランの作成を担います。主な就職先は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、小規模多機能型居宅介護事業所、居宅介護支援事業所などです。

介護支援専門員として働くには、以下の手順を踏む必要があります。

  • 1.特定の国家資格等にもとづく業務、もしくは相談援助業務の実務経験を5年以上積む
  • 2.介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)に合格する
  • 3.介護支援専門員実務研修の課程を修了する
  • 4.介護支援専門員証の交付を受ける

ケアマネ試験の受験資格の対象となる国家資格は、介護福祉士や看護師、社会福祉士など複数あり、福祉業界で実務経験を積んだ方が受験できます。

厚生労働省の「第26回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」によると、2023年度のケアマネ試験の合格率は21%でした。ケアマネ試験の合格率は低く、資格を取得する難易度は高めです。

▶ケアマネージャーの求人一覧ページはこちら

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ケースワーカーの資格に関するよくある質問

ここでは、ケースワーカーの資格取得の難易度に関するよくある質問に回答します。ケースワーカーを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ケースワーカーは無資格でもなれるの?

ケースワーカーになるには、「社会福祉主事任用資格の取得」と「公務員試験に合格」の2つの条件を満たす必要があります。社会福祉主事任用資格の取得方法はいくつかあり、「社会福祉士」や「精神保健福祉士」を取得することでも、社会福祉主事の任用要件を満たせます。社会福祉主事任用資格については、この記事の「社会福祉主事任用資格の取得難易度」で解説しているので、あわせてご覧ください。

ケースワーカーの資格には年齢制限があるって本当?

ケースワーカーに必要な「社会福祉主事任用資格の取得」には年齢制限がありませんが、もう一つの要件の「公務員試験」には年齢制限がある場合が多くなっています。公務員試験の年齢制限は30歳前後が一般的。自治体によって年齢制限などの要件は異なり、上限は39歳までの場合が多いようです。ケースワーカーを目指す方は、働きたい都道府県の公務員試験の年齢制限を確認しておきましょう。

まとめ

ケースワーカーになるには、社会福祉主事任用資格を取得し、公務員試験に合格することが必要なため、難易度が高いと感じるかもしれません。社会福祉主事任用資格を得るには、人によっては2年以上養成施設に通う必要があり、長い道のりといえます。また、公務員試験に年齢制限を設けている自治体が多いため、受験できない場合もあるでしょう。ケースワーカーを目指す方は、自身の学歴や年齢、現在の業務などを考慮したうえで、転職を検討しましょう。

「人を支える仕事に就きたい」とお考えの方は、介護業界で働くのもおすすめです。無資格・未経験から目指せる職種も多くあり、働きながらスキルアップを目指せます。介護施設や事業所、病院など、活躍の場が幅広いのもメリットです。

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