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社会福祉士資格を取得する7つのメリットとは?取得方法やルートも解説!

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この記事のまとめ

社会福祉士の資格を取得するか悩んでいる方もいるでしょう。社会福祉士は、資格取得のハードルはやや高めですが、介護・福祉業界で仕事をするうえで役立つ資格です。この記事では、社会福祉士を取得するメリットとデメリットを解説しています。取得しようか悩んでいる方は、メリットだけでなくデメリットも確認しておくことが大切です。資格取得の方法や試験科目についても紹介しているので、参考にしてみてください。

社会福祉士とは

社会福祉士とは、「社会福祉士及び介護福祉士法」によって定められた国家資格です。名称独占資格であり、資格を有していない人は社会福祉士を名乗ることはできません

社会福祉士は、身体的あるいは精神的な障がいがある方を対象に、日常生活を送るための相談に乗ったり援助を行ったりします。相談やアドバイス以外にも、福祉サービスや医療機関との連携・調整なども仕事の一つ。業務としては、給付金などの補助金制度や施設への入居方法、介護サービスの利用方法に関する相談が多いようです。

社会福祉士は、高齢者福祉や児童福祉、生活保護、障がい者支援など、さまざまな福祉に携わっています。

介護業界で社会福祉士が活躍する場所

社会福祉士は、「生活相談員」や「ソーシャルワーカー」として働いています。社会福祉士が活躍するのは、老人ホームなどの高齢者福祉施設やデイサービス、障がい者施設、地域包括支援センター、福祉事務所などの職場です。ほかにも、病院などの医療施設や児童福祉施設、学校に勤務することも。このように、社会福祉士が活躍できる職場は多岐にわたります。

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社会福祉士を取得する7つのメリット

社会福祉士を取得するメリットは7つあります。以下で詳しく解説しているので、社会福祉士資格の取得を考えている方は、ぜひご一読ください。

1.専門知識が身につき、自信がつく

社会福祉士は、国家資格であり、介護・福祉系の資格の中でも上位の資格であるため、求められる専門性が高い資格です。そのため、社会福祉士を取得すると、より専門性の高い知識やスキルを身につけている証明になります。また、専門知識を身につけることで業務をスムーズに行えるようになるため、働くうえでの自信にもつながるはずです。

2.社会的信用を得られる

社会福祉士を取得すると、介護・福祉の知識を国に認められたといえるので、社会的な信頼度も高まるでしょう。また、名称独占資格のため、自身の立場を一言で説明できるようになります。資格がなくても介護・福祉業界で働くことは可能ですが、社会福祉士の肩書を持つことで、面接で有利になる可能性があるでしょう。利用者さんから相談を受ける際は、社会福祉士の専門知識に基づいたアドバイスができるので、発言の信頼性が高まるのもメリットです。

3.活躍の場が豊富

社会福祉士は、活躍の場が数多くあるので、その分応募可能な求人も豊富といえるでしょう。介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)、デイケア、グループホームなど、さまざまな求人から職場を選べます。また、活躍の場が多数あるため、自身にあったケアを行える職場を選びやすくなる可能性もあるでしょう

4.ほかの資格取得の際にも効果的

社会福祉士の資格を取得しておくことで、ほかの資格を取得する際に役立つことがあります。たとえば、精神保健福祉士の試験には、社会福祉士と共通の科目があり、すでに資格を有している場合は共通科目を免除して試験を受けることが可能です。そのため、取得が難しいとされる国家資格が取得しやすくなります。国家資格を2つ持つことができれば、さらなるスキルアップが期待できるでしょう。

また、社会福祉士を取得すると、社会福祉主事任用資格の要件を満たしていることになります。登録手続きを行い、各都道府県や市区町村の福祉事務所に配属されれば、ケースワーカーとして働くことが可能です。

5.資格手当がもらえる

社会福祉士の資格を取得することで、事業所によっては資格手当の支給の対象となる可能性があります。手当がつくようになれば、収入アップが見込めるでしょう。

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.157)」をもとに、介護職員(月給・常勤の者)の平均給与額を資格別にまとめました。

職種平均給与額
社会福祉士350,120円
介護支援専門員(ケアマネジャー)376,770円
介護福祉士331,080円
介護福祉士実務者研修302,430円
介護職員初任者研修300,240円
資格なし268,680円

参考:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.157)

社会福祉士は、ほかの資格保有者に比べて給与が高い傾向にあります。無資格者と社会福祉士の給与は約8万円の違いがあり、より上位の資格を取得したほうが給与アップが見込めるでしょう。

6.相談援助事業所の独立開業も可能

社会福祉士の資格を取得したあと、「認定社会福祉士」になり、公益社団法人日本社会福祉会の独立型社会福祉名簿に登録することで、相談援助事業所として独立開業ができるようになります。登録には、いくつかの条件があるので、開業を目指す場合は確認しましょう。

なお、認定社会福祉士になるには、社会福祉士の資格を取得してから相談援助の実務経験を5年以上積む必要があります。また、実務経験の分野が複数にわたっている場合は、認定分野で2年以上の経験が必須。ほかにも、特定の研修を修了する必要があります。

7.特別養護老人ホームの施設長の条件を満たせる

社会福祉士の資格を取得すると、社会福祉主事の要件をクリアできるので、特別養護老人ホームの施設長および管理者の資格要件を満たすことができます。努力すれば施設長になるのも夢ではありません。介護業界でのキャリアアップを目指している方は、社会福祉士の資格取得を目指してみると良いでしょう。

社会福祉士を取得するデメリット

社会福祉士を取得するデメリットもいくつかあります。資格取得を目指す前にデメリットをしっかり確認しておきましょう。

資格取得までに費用・時間がかかる

社会福祉士を取得するためには、福祉系の大学や一般養成施設、短期養成施設に通学する必要があり、学費や受験・登録に費用がかかります。また、受験勉強の時間や、受験資格として実務経験が求められるので、資格取得を目指してから実際に試験を受けるまでに年単位の時間がかかることも。5年後、10年後のキャリアプランを考えたうえで、自身に必要な資格がどうか判断しましょう。

社会福祉士を取得しなくても働ける現場が多い

「介護職員として働きたい」「福祉の現場で働きたい」というだけなら、社会福祉士を取得する必要性は低いといえます。介護・福祉業界は、未経験・無資格でも働き始めやすい業界です。社会福祉士を取得しなくても働ける現場はあるので、よく考えてから取得しましょう

社会福祉士の資格を取得する方法

社会福祉士の資格を取得する方法は大きく分けて4つあります。以下で詳しく解説しているのでご確認ください。

福祉系大学・短大のルートの場合

福祉系大学・短大に通い、指定科目を履修。4年制大学の場合はそのまま社会福祉士国家試験を受験できますが、3年制の場合は相談援助実務経験を1年、2年制の場合は相談援助実務経験を2年積む必要があります。

短期養成施設ルートの場合

福祉系大学・短大に通い、基礎科目を履修。3年制の短大は相談援助業務を1年、2年制は2年の実務経験が求められます。その後、短期養成施設で6ヶ月以上学ぶことで、社会福祉士国家試験の受験が可能です。なお、社会福祉主事養成機関を経た人は、2年間の相談援助実務の経験が必要となります。

一般養成施設ルートの場合

一般大学・短大に通学した方は、一般養成施設で1年以上学ぶ必要があります。3年制・2年制の短大に通学していた場合、通学期間によって、相談援助の実務経験が必要です。

働きながら資格取得を目指す場合

働きながら資格取得を目指す場合は、相談援助の実務経験が4年必要です。実務経験を積んだあと、一般養成施設に1年以上通います。大学や短大に通う必要がないので、すでに現場で働いている方が、社会福祉士の取得を目指す際におすすめの方法です。

社会福祉士の試験概要

社会福祉士の試験内容は難しく、厚生労働省の「第36回社会福祉士国家試験合格発表」によると、令和6年に実施された社会福祉士国家試験の合格率は58.1%でした。ただし、累計の平均合格率は29.5%と3割程度となっており、資格取得の難易度は高いといえます。

社会福祉士の試験科目

社会福祉士の試験科目は、以下の19科目です(第36回社会福祉士国家試験)。試験科目や試験地は年によって異なる可能性があるので、公式サイトをしっかり確認しておきましょう。

  • 1.人体の構造と機能及び疾病
  • 2.心理学理論と心理的支援
  • 3.社会理論と社会システム
  • 4.現代社会と福祉
  • 5.地域福祉の理論と方法
  • 6.福祉行財政と福祉計画
  • 7.社会保障
  • 8.障害者に対する支援と障害者自立支援制度
  • 9.低所得者に対する支援と生活保護制度
  • 10.保健医療サービス
  • 11.権利擁護と成年後見制度
  • 12.社会調査の基礎
  • 13.相談援助の基盤と専門職
  • 14.相談援助の理論と方法
  • 15.福祉サービスの組織と経営
  • 16.高齢者に対する支援と介護保険制度
  • 17.児童や家庭に対する支援と児童、家庭福祉制度
  • 18.就労支援サービス
  • 19.更生保護制度

社会福祉士国家試験は、午前・午後の部に分かれて行われます。合格基準は、総得点の60%程度を基準とし、難易度によって補正した点数以上かつ、6科目群すべてで得点があることです。出題形式は五肢択一の129問で、試験時間は225分となります。

社会福祉士のメリットに関するよくある質問

ここでは、社会福祉士のメリットに関するよくある質問に回答します。社会福祉士を目指している方は、ぜひご一読ください。

社会福祉士にしかできない仕事はありますか?

社会福祉士は国家資格であり、高齢者福祉や児童福祉、障がい者支援などに携わることができます。具体的な仕事内容は、「障がいがある方の相談業務」「福祉サービスや医療機関との連携・調整」などです。これらは社会福祉士ならではの仕事であり、「社会福祉に貢献している」というやりがいを感じられるでしょう。

社会福祉士の主な就職先を教えてください

この記事の「介護業界で社会福祉士が活躍する場所」によると、社会福祉士の就業先は高齢者福祉施設やデイサービス、地域包括支援センター、児童福祉施設など多岐にわたります。比較的求人数が多いことは、社会福祉士になるメリットです。就業先の種類によっては、「生活相談員」や「ソーシャルワーカー」のように呼ばれるため、求人を探す際は注意してみてください。

社会福祉士と介護福祉士どちらを目指す方が良いですか?

社会福祉士と介護福祉士はどちらも国家資格であり、福祉分野に興味がある方は、どちらの資格を取得しても活躍できるでしょう。社会福祉士は相談援助業務に携わりたい方におすすめ。「介護の知識やスキルを磨きたい」と考えている方には、介護福祉士の資格取得がおすすめです。介護福祉士からケアマネを目指すことも可能なので、希望するキャリアの方向性から選んでみても良いでしょう。

社会福祉士と介護福祉士の違いは、「介護福祉士と社会福祉士の違いとは?仕事内容や資格について解説!」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

まとめ

社会福祉士の資格を取得すると、知識を身につけられて自信につながったり、ほかの資格を取得する際に役立ったりするでしょう。ほかにも、給与アップやキャリアアップが狙えるなど、さまざまなメリットがあります。

社会福祉士の資格を取得するには、社会福祉士国家試験に合格する必要があります。受験資格を満たす方法は4通りありますが、実務経験を積むことでも受験資格を得られるので、働きながら資格取得を目指すことが可能です。なお、社会福祉士の受験資格である実務経験は、介護施設や事業所でも積むことができます。

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