Quantcast
Channel: レバウェル介護 介護職向けお役立ち情報(旧 きらッコノート)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 642

介護の資格の必要性とは?主要資格一覧と取得のメリット

$
0
0
介護の資格の必要性とは?主要資格一覧と取得のメリットの画像

この記事のまとめ

「介護に資格は必要なの?」と疑問に感じたことがある方もいるのではないでしょうか。無資格であっても、介護業界で働くことは可能です。しかし介護資格があれば、給料などの待遇面でメリットにつながることもあります。介護業界で働く場合、どのような場面で介護資格の必要性を感じるのでしょうか。具体的にどんな資格があると良いのかについても、ここで詳しく解説します。

介護資格の種類31選!取得方法やメリットを解説します

→レバウェル介護の資格スクールはこちら

介護は無資格でも働ける

介護業界は、資格のない人材も受け入れています。その理由は深刻な人材不足の状況にあり、介護職員をサポートする人材が必要だからです。介護の資格がなくても行える業務には、以下のようなものが挙げられます。

介護利用者さんの生活援助

介護利用者さんの生活をサポートする生活援助の業務は、介護の資格がなくても行えます。具体的には掃除や洗濯、食事の用意、調理、食材の買い物などの仕事です。

デイサービスなどへの送迎業務

送迎バスの運転手なども介護の資格が必要ありません。仕事内容はデイサービスセンターなどの通所事業所や小規模多機能型居宅介護への送迎業務。大型2種の免許があれば優遇されるでしょう。

介護事業所や介護施設での事務業務

介護保険に関するさまざまな手続きや書類の作成などを担当する事務作業は、介護の資格がなくても行えます。そのほか、接客や電話対応、受付係などの業務も可能です。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

介護の資格があるとメリットも大きい?

介護業界では資格がなくても働けますが、資格があると大きなメリットにつながるケースが多いと言えます。

介護の資格がなければできない業務

介護の資格がなければできない業務に、身体介護があります。身体介護というのは、介護利用者さんの身体に直接触れて行う介護業務のこと。具体的には食事や入浴、排せつ、移動の介助などがあります。身体介護を行うためには、最低でも初任者研修の資格が必要です。逆に初任者研修の資格があれば、一般的な介護の仕事はほとんどすべてこなせることになります。
介護業界でキャリアアップを目指すなら、初任者研修の上に位置する実務者研修や介護福祉士などの資格を取得すると良いでしょう。仕事の幅が広がり、サ責やケアマネといった重要なポジションに就くことも可能です。

▼関連記事
訪問介護は無資格だとできない?介護職の種類と資格との関係

介護に欠かせない資格は?

介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士など、介護業務を行ううえで欠かせない介護の資格。それぞれの取得方法などについても、ここで確認しておきましょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は介護業界において基礎的な位置づけですが、介護の仕事に従事する上でとても役に立つ資格です。この資格があると身体介護の業務が行えるので、仕事の幅がぐんと広がります。

介護職員初任者研修の受験資格

受験資格はありません。研修は日本語で行われるため、日本語のできる方に限られます。

取得方法・研修カリキュラム内容

介護職員初任者研修を取得するためには、以下の130時間の講習を受講しなくてはなりません。受講後、理解力をチェックする修了試験に合格すれば取得できます。授業をしっかり受けていれば合格できるレベルです。

・職務の理解:6時間
・介護における尊厳の保持・自立支援:9時間
・介護の基本:6時間
・介護・福祉サービスの理解と医療との連携:9時間
・介護におけるコミュニケーション技術:6時間
・老化の理解:6時間
・認知症の理解:6時間
・障がいの理解:3時間
・こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅰ 基本知識の学習:12時間
・こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅱ 生活支援技術の学習:53時間
・こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅲ 生活支援技術演習:10時間
・振り返り:4時間

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は介護業界で実務者研修と呼ばれている資格。介護業界の中堅向けの研修内容です。介護福祉士の受験要件になったため、介護福祉士国家試験を目指す方は実務者研修を取得しておくと良いでしょう。なお、初任者研修がなくても実務者研修を受けることができます。

実務者研修の受験資格

受験資格はありませんが、日本語で研修が行われるため日本語のできる方に限られます。

取得方法・研修カリキュラム内容

全部で450時間の研修です。介護職員初任者研修の資格保持者や旧ホームヘルパー1・2・3級の資格保持者は、履修しているカリキュラムが免除になる可能性があります。
修了試験は義務付けられていませんが、試験があったとしてもカリキュラム内から出題されるため、復習をしっかり行えば合格できる難易度といえるでしょう。

・人間の尊厳と自立:5時間
・社会の理解Ⅰ:5時間
・社会の理解Ⅱ:30 時間
・介護の基本Ⅰ:10 時間
・介護の基本Ⅱ:20 時間
・コミュニケーション技術:20時間
・生活支援技術Ⅰ:20時間
・生活支援技術Ⅱ:30時間
・介護過程Ⅰ:20時間
・介護過程Ⅱ:25時間
・介護過程Ⅲ(スクーリング):45時間
・発達と老化の理解Ⅰ:10時間
・発達と老化の理解Ⅱ:20時間
・認知症の理解Ⅰ(認知症実践者研修):10時間
・認知症の理解Ⅱ(認知症実践者研修):20時間
・障害の理解Ⅰ:10時間
・障害の理解Ⅱ:20時間
・こころとからだのしくみⅠ:20時間
・こころとからだのしくみⅡ:60時間
・医療的ケア:50時間(別途「医療的ケア」の演習があります)

介護福祉士

介護福祉士は、介護分野におけるただ一つの国家資格。社会福祉士や精神保健福祉士とならぶ、福祉の三大国家資格の1つです。介護福祉士は介護におけるエキスパートとして、介護サービスの品質管理などの役割を担っています。

介護福祉士の受験資格

・実務者研修を修了している者
・3年(1,095日)以上の実務経験・従事日数540日以上の者

取得方法・カリキュラム内容

受験資格を満たした上で、介護福祉士国家試験に合格する必要があります。試験の科目は下記のとおりです。

<筆記試験>
・人間の尊厳と自立、介護の基本
・人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
・社会の理解
・生活支援技術
・介護過程
・発達と老化の理解
・認知症の理解
・障害の理解
・こころとからだのしくみ
・医療的ケア
・総合問題

<実技試験>
・介護等に関する専門的技能

出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」(2023年8月18日)

▼関連記事
介護資格にはどれほどの種類がある?取得のメリットを踏まえてご紹介

職種によって必要な資格は異なる?

介護分野の職種・ポジションによって、必要となる資格があります。以下では、主な職種ごとの必要な資格について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

訪問介護事業所の介護職員

訪問介護事業所に勤める訪問介護員は、身体介護の業務が必須です。そのため、最低でも初任者研修の資格が求められます。実務者研修の資格があれば、同僚や介護利用者さんの信頼を得ることができるでしょう。

サービス提供責任者

サービス提供責任者は、介護業界でサ責と呼ばれることがあります。主な業務はケアマネが作成したケアプランにしたがって訪問介護計画書を作成し、介護スタッフに適切な指示を出すこと。サービス提供責任者として活動するためには、「介護福祉士実務者研修」か「介護福祉士資格」のいずれかの資格が必要です。

ケアマネージャー

ケアマネージャーは、介護業界でケアマネと呼ばれている職種です。居宅介護支援事業所や介護施設に所属して、介護を必要とする方が適切な介護サービスが受けられるように手配する役割を担っています。なお、ケアマネ試験を受験するためには、以下の1・2いずれかの資格が必要です。

1.生活相談員(特定施設入居者生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護など)や支援相談員(介護老人保健施設における支援相談員)、相談支援専門員(計画相談支援、障害児相談支援における相談支援専門員)、主任相談支援員(生活困窮者自立相談支援事業などの主任相談支援員)としての実務経験(5年以上・実務日数900日以上)がある方。

2.医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士など、保健・医療・福祉系の国家資格にもとづく5年以上かつ900日以上の実務経験のある方。

▼関連記事
介護福祉士の資格は独学で取得できる?受験対策と学習期間とは
サービス提供責任者になるために必要な資格は?

介護資格の必要性に関するよくある質問

ここでは、介護資格の必要性に関するよくある質問にお答えしています。「介護職で働くのに資格は必要?」と気になっている方は、参考にしてみてください。

介護業界では無資格でどこまで仕事できる?

無資格の方でも、介護職員は生活援助や送迎業務、事務作業などに従事できます。介護施設の中には資格取得支援制度がある職場もありますので、無資格でできる業務を担当しながら資格取得を目指すこともできるでしょう。なお、利用者さんの身体に直接触れて行う「身体介護」は、基本的に無資格ではできません。詳しくは「介護は無資格でも働ける」をご覧ください。

介護職員は資格取得が義務化されている?

2021年の介護報酬改定により、認知症ケアに携わる介護職員は無資格で働けなくなり、「認知症介護基礎研修」の受講が義務化されました。無資格者が介護施設に入職した場合は、入職後1年以内に受講する必要があります。研修は全編e-ラーニングで、1日で受講可能

まとめ

介護の仕事は資格がなくても行えます。実際に、資格のない人や未経験者を募集する求人も豊富です。しかし身体介護の業務に就けないなど、資格がないと不便なことも少なくありません。たとえば介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修の資格があると、仕事の幅がぐんと広がり待遇面でのメリットも大きくなるでしょう。介護業界でキャリアアップを目指すなら、介護資格の取得がおすすめです。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

先に資格を取りたい方へ

無料相談はこちら

Viewing all articles
Browse latest Browse all 642

Trending Articles