
この記事のまとめ
- 介護職員のスキルアップに役立つ資格は、「介護職員初任者研修」など
- 介護福祉士のキャリアアップには、ケアマネージャーや生活相談員がおすすめ
- スキルアップしたい介護職員は、コミュニケーション能力や観察力を磨こう
介護職員としてスキルアップすれば、利用者さんのニーズへ的確に応えられるようになります。しかし一方で、介護職員としてスキル不足を感じている方も多いようです。この記事では、スキルの高い介護職員になるために効果的な資格をご紹介。初任者研修などの介護の基本的な資格から、認知症ケアに特化した専門的な資格まで詳しく解説します。介護職員として自分のスキルや知識を深めたい方は参考にしてみてください。
介護資格の種類31選!取得方法やメリットを解説します →レバウェル介護の資格スクールはこちら介護職員としてスキルアップするための主要な資格
介護の知識を深めるには、介護職員初任者研修や介護福祉士などの資格を取得するのが効果的です。下記では、介護の資格の中でも主要な資格をご紹介します。
介護職員初任者研修
無資格からスキルアップを目指すなら、介護職員初任者研修の取得がおすすめです。介護職員初任者研修では、介護に関する基礎的な知識や技術を身につけられます。
受験資格はなく、130時間のカリキュラム終了後に行われる試験に合格すれば資格取得が可能です。修了試験はカリキュラムの内容を確認する程度なので、きちんと受講していれば合格を目指せるでしょう。
介護職員初任者研修を取得すれば、訪問介護での身体介護に取り組めるようになります。初任者研修について詳しく知りたい方は「介護職員初任者研修とは?費用を抑えて取得する方法や資格のメリットを解説」を参考にしてみてください。
また、レバウェル介護(旧 きらケア)では、資格の勉強をしながら自分にぴったりの職場探しのサポートも受けられる資格取得の専門学校「レバウェルスクール介護(旧 きらケアステップアップスクール)」を運営しています。現役の医療福祉職員が講師を務め、現場で使える知識や技術を学べるので、これから介護業界で活躍したいという方におすすめです。
くわしくは「レバウェルスクール介護(旧 きらケアステップアップスクール)」をご確認ください。
初任者研修を取りたい方必見!
レバウェル介護の資格スクールについて知る(新宿校)
介護福祉士実務者研修
実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格で、より実践的な介護知識の習得を目的とした資格です。また、たん吸引や経管栄養の処置など医療的ケアの基礎がカリキュラムに含まれているので、専門的な介護スキルも学べます。初任者研修と同様に無資格でも受講できますが、介護知識がある前提の内容となっているので注意しましょう。初任者研修と実務者研修のどちらを受講しようか迷っている方は「介護福祉士実務者研修とは?初任者研修との違いや取得するメリットを解説!」の記事をご覧ください。
実務者研修を取得すれば、介護事業所のサービス提供責任者の要件を満たせるのでキャリアアップにも役立ちます。
介護福祉士国家資格
介護業界唯一の国家資格である介護福祉士の資格は、介護の専門的な知識があることを証明できます。介護福祉士試験には受験条件が設けられており、実務経験3年以上と実務者研修の資格が必要です。令和5年の介護福祉士国家試験の合格率は84.3%。働きながら取得を目指す方が多い資格です。
介護福祉士の仕事内容や取得するメリットについては「介護福祉士は「意味ない」?!将来役立つメリットを解説!」で詳しく述べているので参考にしてみてください。
また、介護福祉士として5年以上経験を積むことでケアマネジャーの受験資格を得られるため、介護福祉士試験合格はキャリアアップの第一歩でもあります。
出典
厚生労働省「第35回介護福祉士国家試験合格発表」(2023年12月11日)
登録は1分で終わります!
より専門的な知識でスキルアップを目指せる資格
上記で述べた介護資格以外にも、目的別にスキルアップを目指せる資格があります。下記では、レクリエーション介護士・ガイドヘルパー・介護予防運動指導員について解説。専門的な知識を得てスキルアップしたいと考えている方は参考にしてみてください。
レクリエーション介護士
レクリエーション介護士は、レクリエーション提供の基礎から応用までを学習できる資格です。カリキュラムを修了すると、高齢者に寄り添うコミュニケーション能力・レクリエーションの企画力・実行力を身につけられます。資格を取得するには、通信・通学・団体研修の3つの方法から選択可能。「レクリエーションがマンネリ化してしまう」「毎回企画を考えるのが大変!」という方におすすめの資格です。興味のある方は「レクリエーション介護士とは?資格の取得方法やメリットを解説!」でレクリエーション介護士について詳しく紹介しているのでご覧ください。
ガイドヘルパー
ガイドヘルパーの正式名称は「移動介護従事者」といい、障がいなどで1人で外出するのが困難な方のサポートなどを行います。居宅介護を行っている訪問介護事業所や、障害者支援施設が主な勤務先です。ガイドヘルパーの資格は「全身性障害者ガイドヘルパー」「視覚障害者ガイドヘルパー」「知的・精神障害ガイドヘルパー」の3つ。誰でも受講ができ、カリキュラムを修了すると資格取得が可能です。分野によっては実務研修や介護福祉士の資格を有していると、一部カリキュラムが免除される場合もあります。
介護予防運動指導員
介護予防運動指導員とは、利用者さまが自立した生活を送れるように、運動機能の維持や向上のためのトレーニング指導や介護プログラムの作成などを行う職種です。介護予防運動指導員養成研修を受講し、修了試験に合格すると介護予防運動指導員になれます。介護予防運動指導員養成研修を受講するには「介護福祉士資格」「実務者研修修了」または「介護職員初任者研修修了と実務経験が2年以上あること」などが必要です。興味のある方は「介護予防運動指導員のメリットとは?資格の概要と取得方法もご紹介!」もご覧ください。
喀痰吸引等研修
喀痰吸引等研修を取得すると、規定の条件のもと「たんの吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)」や「経管栄養(胃ろう又は腸ろう、経鼻経管栄養)」の処置を行えるようになります。受験資格は設けられておらず、保有資格によっては一部の研修内容が免除されることも。
喀痰吸引等研修は医療的ケアを行う介護施設に勤務している場合、すぐ活かせる資格なので、はやく介護職員としてスキルアップしたい方には向いているでしょう。
喀痰吸引等研修の種類
喀痰吸引等研修は、第1号研修、第2号研修、第3号研修の3種類です。1号研修は「喀痰吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)」と「経管栄養(胃ろう又は腸ろう、経鼻経管栄養)」、2号研修は「喀痰吸引(口腔内、鼻腔内)」と「経管栄養(胃ろう又は腸ろう」を不特定多数の利用者さまに対する実施が可能になります。
3号研修は1号研修と同様「喀痰吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)」と「経管栄養(胃ろう又は腸ろう、経鼻経管栄養)」に対応できるようになりますが、特定の利用者さまにしか実施できません。
認知症ケアの分野でスキルアップできる資格
今後、高齢者が増えていくと予想され、認知症に特化した資格は需要が増していきます。そのため、認知症ケアの知識を深めることは介護職員としてのスキルアップに繋がるはずです。ここでは認知症ケアに特化した資格をご紹介します。
認知症介護基礎研修
認知症介護基礎研修は、認知症への理解や基本的な知識を深めることを目的とした資格です。また、厚生労働省は2024年から「無資格の介護職員に対して認知症介護基礎研修の受講を義務化する」としました。修了試験は設けられておらず、6時間の研修を修了すれば認知症介護基礎研修を取得できます。
出典
厚生労働省「令和3年度介護報酬改定の主な事項について(p7)」(2023年12月11日)
認知症介護実践者研修
認知症介護実践者研修は、質の高い認知症ケアの知識を習得し、認知症のエキスパートを育成することを目的としている資格です。受講資格は「概ね2年程度以上の認知症の方の介護に関する実務経験があること」「主催する自治体の介護保険施設や事業所に従事していること」など。研修内容は、講義・演習6日・実習約2週間(東京都)があり、おおよそ2〜3ヶ月で習得できます。ただし、主催する自治体によって受講資格や研修内容が異なるので、詳しい情報は各都道府県のホームページなどをご覧ください。また、「認知症介護実践者研修は難しい?資格取得の方法やメリットを解説」では、受講のメリットや難易度などもご紹介しています。
認知症介護実践リーダー研修
認知症介護実践リーダー研修は認知症介護実践者研修の上位資格で、認知症ケアのチームリーダや認知症ケアの質の向上のための指導者の育成を目的とした資格です。受講条件には「認知症の方の介護に関する実務経験が5年以上のあること」や「認知症介護実践者研修修了から1年以上経過していること」「介護保険施設や事業所におけるリーダー、または指導する立場にあること」など、すべてを満たす必要があります。研修内容は、講義・演習8日・他施設実習5日・自施設実習約4週間(東京都)。おおよそ3ヶ月かけて習得します。ただし、認知症介護実践者研修と同様、主催する自治体によって受講資格や研修内容が異なるので、詳しい研修内容は各都道府県のホームページなどでご確認ください。
短期利用認知症対応型共同生活介護を行うグループホームでは、認知症介護実践リーダー研修の修了が必要とされており、認知症に特化した資格は認証介護を行う施設では重要視されています。また、認知症介護実践リーダー研修修了は上位資格である「認知症介護指導者養成研修」の受講条件に定められており、認知症のプロフェッショナルとして活躍したい方におすすめの資格です。
認知症ケア専門士
認知症ケア専門士は一般社団法人日本認知症ケア学会が主催の、認知症の方の介護を行う介護士のスキルアップや認知症ケアの質の向上を目的とした民間資格です。「認知症への知識を深めたい」「認知症の方に適したケア方法をより多く学びたい」という介護士さんが多く受講しています。受験資格には「過去10年間で3年以上認知症の方に関する介護の実務経験」が必要です。認知症ケア専門士は第1次認定試験と第2次認定試験の合格後、理論研修を受講すると取得できます。
詳しい試験内容や合格率などは「認知症ケア専門士とは?試験の概要や合格率についても詳しくご紹介!」で解説しています。さらに、認知症ケア専門士の上位資格である「認知症ケア上級専門士」についても説明しているので、興味のある方は参考にしてください。
▼関連記事
【認知症介護の資格一覧】介護士さんにおすすめの理由や取得のメリット
介護福祉士からスキルアップするための資格
介護福祉士を取得した人のなかで介護士としてさらに知識やスキルを高めたい方は、「医療介護福祉士」や「認定介護福祉士」の資格取得がおすすめです。下記では、介護福祉士取得後から目指せる資格をご紹介します。
医療介護福祉士
医療介護福祉士は、一般社団法人日本慢性期医療協会が主催の民間資格です。介護福祉士として1年以上の実務経験を積むと受講できます。医療介護福祉士になるには、講義16単位、実習8単位、全24単位を修了したのち、認定試験合格が必要です。医療介護福祉士の研修は、脳血管疾患管理やリハビリテーション介護、救急処置などが学べ、介護だけではなく医療の知識も深められます。ただし、医療行為が行えるようになる資格ではないので注意してください。とはいえ、介護現場における事故対応や終末期医療などで活かせるので、大きくスキルアップできる資格です。
認定介護福祉士
認定介護福祉士は民間資格ですが、介護福祉士の上位資格とされています。より専門的な介護の実践や地域包括ケアの推進、リーダー育成を目的とした資格です。認定介護福祉士になるには、介護福祉士として5年以上の実務経験を積んだのち、「認定介護福祉士養成研修l類 」と「認定介護福祉士養成研修ll類」を受講、認定審査を通過しなければなりません。とはいえ、認定介護福祉士を取得すると、介護職員の指導やリーダーなどに任命されることもあり、スキルアップだけではなくキャリアアップにも繋がる資格です。認定介護福祉士で得られるスキルやメリットなどは「認定介護福祉士とは?期待される役割や資格取得に必要な研修を解説」をご覧ください。
介護福祉士からキャリアアップするには
介護福祉士からキャリアアップを目指す場合は、介護福祉士としての知識を活かせる職種がおすすめです。ここではケアマネジャーや生活相談員といった職種をご紹介します。ケアマネージャーや生活相談員は介護職員よりデスクワークが多く、比較的身体的な負担が少ないため「介護職にはずっと関わりたい。けど、今後の身体的な負担が心配」といった理由でキャリアアップを考える方も多くいます。
ケアマネージャー(介護支援専門員)になる
ケアマネージャーは、ケアプランの立案や相談業務、各種手続きの代行などを行います。ケアマネージャーになるには、介護福祉士などの国家資格に関する業務を5年以上、さらに「介護支援専門員実務研修受講試験」への合格が必要です。さらに試験の合格後は「介護支援専門員実務研修」を受講し、修了したら介護支援専門員名簿へ登録、介護支援専門員証が交付されると、ケアマネージャーとして仕事ができるようになります。
令和4年の第25回介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は19.0%。試験の難易度は比較的高めだといえるでしょう。ケアマネージャーになるまでのステップは「介護福祉士からケアマネになるには?受験要件やステップを解説」で詳しく説明しています。
出典
厚生労働省「第25回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2023年12月11日)
生活相談員になる
生活相談員は、ケアマネージャーが作成したケアプランに沿って利用者さまが適切な介護を受けられるように介護施設へ連絡や調整、手続きなどを行います。そのほかにも利用者さまやご家族との相談業務、介護業務などを担うことも。生活相談員にキャリアアップすると、介護業務において多岐にわたって活躍できるようになります。
生活相談員の資格はなく、生活相談員として仕事をするには「社会福祉士資格」「精神保健福祉士資格」「社会福祉主事任用資格」「厚生労働省の指定する科目の修了」のいずれかが必要になります。自治体によって生活相談員の資格要件は異なるので、各都道府県の資格要件を確認してみてください。
▼関連記事
生活相談員の資格要件は?無資格や介護福祉士でもなれる?
介護福祉士から社会福祉士になる際は実習が免除される
社会福祉士の養成課程において必要とされる実習時間は、基本的に240時間とされていますが、介護福祉士資格、または精神保健福祉士資格保有者は60時間を上限に実習が免除になります。
社会福祉士の受験資格を取得するには、福祉系の大学か養成施設などで必要カリキュラムを履修するなど条件を満たさなければなりません。資格取得ルートについては「社会福祉士資格を取得する7つのメリットとは?取得方法やルートも解説!」を参考にしてみてください。
出典
厚生労働省「社会福祉士養成課程における教育内容等の見直しについて(p5)」(2023年12月11日)
▼関連記事
【介護福祉士のキャリアアップ方法4選】経験や資格を活かして活躍できる!
資格取得以外で介護職員がスキルアップする方法
介護職員がスキルアップする方法は資格取得以外にもあります。ここでは、介護職員が資格取得以外でスキルアップのためにできることをご紹介します。
コミュニケーション能力に磨きをかける
介護職員としてスキルアップを目指すには、コミュニケーション能力が必要とされます。コミュニケーション能力を高めると、利用者さまの要求を細やかに把握できるようになり適切な介護サービスの提供へと繋がるはずです。また、コミュニケーション能力に磨きをかけることで利用者さまとの信頼関係も築きやすくなります。
とはいえ、親しくなろうとして無意識のうちに上から目線やタメ口、若者言葉などを使ってしまうと、利用者さまの尊厳を傷つけたり、不快な思いをさせてしまうことも。利用者さまに安心して過ごしてもらうためにも、介護職員として正しい言葉遣いや会話のマナーを身に付けることが大切です。
「介護現場での言葉遣いとは?意識するべきポイントについて解説」や「介護職の接遇マナーとは?重要性とキホンの5原則」では介護の現場で役立つコミュニケーションのポイントを説明しています。また、「コミュニケーション能力を磨くにはどうしたら良いのか分からない」という方は「介護で役立つ傾聴スキルとは。共感を示すコミュニケーションの方法」の記事を参考にしてみてください。
周囲を観察して状況を理解する力をつける
利用者さまの症状や要望、急変など臨機応変に適切な判断が求められる介護現場では、周囲を観察して状況を理解する力を高めるとスキルアップを実感できるはずです。また、レバウェル介護(旧 きらケア)が実施した「きらケア介護白書2021(p.14)」という調査によると、「介護の仕事で大切、必要だと思うこと」の項目で、介護職員の31.9%の方が介護現場では観察力が必要だと回答。観察力や状況を理解する力は、介護職員として仕事をする上で重要視されていると言えます。
観察力や状況を理解する力を磨くには、周囲の動きや利用者さまの状況を常に観察し、客観的に注意深く見守ることが重要です。日常的に「観察」することで「あれ?いつもと様子が違う」と気付けるようになるでしょう。
出典
Leverages MedicalCare Co.「介護士のキャリアや外国人雇用などに関するレポート「きらケア介護白書2021」を公開しました」(2023年12月8日)
勉強会やセミナーに参加し新しい知識を取り入れる
介護スキルの向上やモチベーションアップには、勉強会やセミナーへの参加がおすすめです。所属している介護施設で勉強会やセミナーなどの取り組みを行っていなくても、自分で申し込みをして参加する方法があります。職場を出て勉強会やセミナーに参加すること「同業者と同じ悩みを共有できる」「ほかの施設の話を聞くことで知識や視野が広がる」など、スキルアップ以外にも多くのメリットを得られます。
勉強会・セミナーには講演会型や体験型、見学型などさまざまな形態があり、内容も多様です。最近では、オンラインで実施しているところも多数あります。勉強会やセミナーに参加するための費用や休みの確保が難しい方は、オンラインの勉強会やセミナーがおすすめです。自宅などの都合の良い場所で受講できるので、交通費が掛からずスケジュールの確保もしやすくなります。インターネットで検索するとたくさん出てくるので、自分の条件に合ったものを見つけてみてください。
介護に関係のない情報も仕事に活かす
介護に関係のない情報でも、利用者さんとの日々のコミュニケーションやレクリエーションのネタに役立つ場合があります。介護に関係する知識や技術だけでなく、時事ネタやスポーツ、文化など幅広く情報収集することで、思わぬところで仕事に役立つ場面が出てくるかもしれません。日頃から話題の引き出しを多く持っておくことは大切です。
資格取得にはスキルアップ以外のメリットもたくさん
介護関係の資格を取得すると、介護の知識や技術が身につき専門性を高めることができます。根拠をもってケアに臨めるため、自分の介護に自信を持てるようになるでしょう。また、資格があると介護技術に対する周囲からの信頼も得やすくなります。
さらに、資格の取得には給与がアップするメリットもあります。資格の種類に応じて資格手当がついたり昇給したりする職場もあるので、昇給をモチベーションに資格の取得を目指しても良いでしょう。
ほかにも、介護業界では資格を持っていると転職が有利になる傾向があります。有資格者にしかできない業務があるため、資格がある人は即戦力としてみなされやすいでしょう。認知症やレクリエーションなど専門分野に特化した資格をアピールする際は、学んだ知識を職場でどのように活かすかをアピールすると有効です。
介護職のスキルアップについてよくある質問
スキルアップを目指す介護職の方からよくある質問に回答します。
介護職がスキルアップのために取るべき資格は?
介護職の方がスキルアップを目指すなら、介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、介護福祉士の順に資格を取るのがおすすめです。「介護職員としてスキルアップするための主要な資格」でそれぞれの資格の取得方法などを解説しているのでご覧ください。さらにスキルアップしたい人は「介護福祉士からスキルアップするための資格」や「認知症ケアの分野でスキルアップできる資格」で介護職の資格を紹介しています。参考にしてみてください。
介護職員として身につけるべき知識は何ですか?
介護職員が身につけると良い知識は、介護の専門知識や介助スキルです。認知症の対応や看取りケア、高齢者の病気や薬に関する知識などをインプットしておくと、業務で役に立つでしょう。「介護技術の基本!現場で役立つボディメカニクスの知識を身につけよう」の記事で介護技術について詳しく解説しているので、興味がある方はご覧ください。
すぐ取れる介護の資格はある?
認知症ケアの基礎的な知識や技術を習得できる「認知症介護基礎研修」は1日で取得できます。講義と演習をあわせた研修時間は6時間程度です。e-ラーニングで自宅から受講できるよう環境を整備している自治体もあるので、受講のハードルも比較的低いでしょう。無資格で介護職になった場合、1年以内に取得が義務付けられているため、介護職になったら早めに取得しておくことをおすすめします。詳しくは「介護職は無資格で働けなくなるの?認知症介護基礎研修の義務化について解説」の記事をご覧ください。
まとめ
介護職員としてスキルアップしたい場合、「コミュニケーション能力を磨く」「周囲を観察して状況を理解する力をつける」「勉強会やセミナーに参加する」「資格を取得して知識を深める」といった方法がおすすめです。特に資格取得は、自分が持つスキルの証明になるだけではなく、その分野を勉強することによって知識を深められます。その結果、普段の介護業務でもスキルアップを実感できるようになるでしょう。
「スキルアップしたいけど忙しくて何もできない」「自分に合ったキャリアプランが分からない」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)なら、経験豊富なアドバイザーがカウンセリングを行ってくれるので、自分の現状やスキル、目標などを明確にできます。さらに、目標を明確にすることでキャリアプランを立てられるようになるので、「自分はいま何をするべきなのか」が分かるようになるはずです。
もし、いまの介護施設でスキルアップやキャリアアップが難しい環境の場合、転職するのも一つの方法です。レバウェル介護(旧 きらケア)なら給料やエリアといった条件面だけではなく、適性やキャリアの希望に合う求人を紹介。理想のキャリアアップをしっかりサポートをします。
今の職場に満足していますか?
先に資格を取りたい方へ
無料相談はこちら