
この記事のまとめ
- 看護助手から転職するのにおすすめの職種は、看護師や医療事務、介護職など
- 看護助手がアピールできるスキルは、コミュニケーション能力や対応力
- 看護助手からの転職を成功させるには、熱意のアピールや資格取得が有効
看護助手として働いていて、「別の仕事に転職したい」という方もいるでしょう。看護助手からの転職におすすめの職種は、看護師・准看護師や医療事務、介護職などです。この記事では、看護助手からの転職におすすめの職種を解説。それぞれの仕事内容や必要な資格、働き方などもご紹介します。転職時にアピールできるスキルにも触れているので、ぜひキャリアの参考にしてください。
看護助手の仕事内容とは?無資格から働ける!やりがいや給料事情もご紹介看護助手の経験を活かして転職できる職種
ここでは、看護助手の経験を活かして転職できる職種をまとめました。資格が必要な職種と、無資格から転職できる職種に分けてご紹介します。
資格が必要な職種
看護助手の経験を活かせる職種で、資格が必要なものは以下のとおりです。
医療現場で活躍する看護師やソーシャルワーカーの仕事には、看護助手として身につけた知識やスキルを活かせます。現場の雰囲気や仕事の流れもある程度掴めているので、スムーズに業務をこなせるでしょう。
また、患者さんへの対応を通して身につけたコミュニケーション能力を活かして、保育士として活躍することも可能です。相手の心身の状態や性格を考え、一人ひとりに合わせて対応するスキルは、看護助手からの転職に役立ちます。
無資格で転職できる職種
看護助手の経験を活かして無資格からできる仕事は、以下のとおりです。
看護助手の、患者さんの身の回りのお世話や生活援助といった業務経験は、介護職の仕事に直接つながります。介護職は、就職するために必要な資格がなく、無資格・未経験から挑戦できる職種です。
また、医療事務や医療関係の企業で働くと、専門的な医療知識を活かせます。人と関わることが多い仕事なので、看護助手の経験を通して身につけたコミュニケーション能力も役立つでしょう。
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看護助手から転職するのにおすすめの職種6選
ここでは、看護助手からの転職におすすめの職種を6つご紹介します。仕事内容や働き方、必要な資格などを解説するので、チェックしてみてください。
看護師・准看護師
看護師・准看護師の主な仕事内容は、医師の指示のもと、診療や治療、検査などの補助を行うことです。入院患者さんの身の回りのお世話や医療行為といった、看護業務も実施します。看護師・准看護師の職場は、病院やクリニック、介護施設などです。
看護師として働くためには、受験資格を満たしたうえで看護師国家試験を受験し、合格しなければなりません。准看護師の場合は、准看護師試験に合格し、免許を取得する必要があります。
看護師・准看護師の免許を取得するメリットは、患者さんに対して医療行為を行えるようになることです。看護助手よりも深く患者さんに関われるようになるため、看護業務を主体的に行いたい人におすすめの職種といえます。看護師・准看護師は、人手不足の傾向にあるため需要が高く、安定して働ける職種です。
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医療事務
医療事務の仕事内容は、病院やクリニックでの受付業務や電話対応、レセプト作成などです。医療事務として働くために必須の資格はありません。しかし、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)や医療事務認定実務者といった、医療保険制度の知識やレセプト作成のスキルを証明する資格を持っていると、仕事に活かせるでしょう。
医療事務は、日勤のみで働く職場が多い傾向にあります。土日・祝日は休みをとりやすいので、プライベートを充実させたい人におすすめの職種です。
医療ソーシャルワーカー
ソーシャルワーカーとは、相談援助を行う職種の総称です。なかでも、総合病院や診療所、クリニック、保健所などの医療機関で働いている人たちのことを、医療ソーシャルワーカーと呼びます。
医療ソーシャルワーカーの主な仕事内容は、医療機関において、患者さんやそのご家族の相談対応をしたり、問題を解決するために各種機関と連絡・調整したりすることです。医療ソーシャルワーカーに必須の要件はありませんが、社会福祉士や精神保健福祉士などの資格が求められる傾向にあります。
医療ソーシャルワーカーの仕事には、利用者さんの療養生活の不安を軽減したり、社会復帰をサポートしたりできるやりがいがあるでしょう。
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介護職
介護職の主な仕事内容は、利用者さんの介助や生活援助、レクリエーションの企画・実施などです。入居型の施設では、24時間体制で利用者さんをサポートするため、基本的には介護職が夜勤も行います。無資格・未経験から挑戦できますが、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士などの資格を持っていると、転職や業務に活かせるでしょう。
介護職として働くメリットは、看護助手と比較してキャリアパスが明確なことです。また、利用者さんの生活の質が向上するよう、主体的にケアができることも、魅力の一つといえます。
介護職は、高齢化が進む日本において需要が高く、安定して働ける職種です。年齢制限がない求人が多いので、何歳からでも挑戦できます。
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保育士
保育士の主な仕事内容は、保育園に通う子どものお世話や、保護者への助言です。子どもが安全に過ごせるような環境作りや、備品の消毒・管理も行います。直接人と関わるため、看護助手の経験で培ったコミュニケーション能力を活かせる職種です。
保育士資格を取得するには、専門学校や大学などの指定保育士養成施設を卒業するか、受験要件を満たして保育士試験に合格する必要があります。
保育士として働くメリットは、子どもの正しいお世話の仕方や接し方を身につけられること。子どもを対象に仕事をしたい方におすすめの職種です。
出典
厚生労働省「保育士になるには?」(2024年9月24日)
医療関係の企業の職員
看護助手の経験を活かして、医療関係の企業で、営業や開発に携わることも可能です。主な転職先としては、製薬会社や医療機器、医療保険の会社などが挙げられます。看護助手として身につけた医療・保険の知識があれば、医療現場で働く人の視点も仕事に取り入れられるでしょう。
看護助手から医療関係の企業に転職するメリットは、現場を離れても医療業界で活躍できることです。そのため、「医療業界で働きたいけど、看護助手の仕事は合わなかった」という人におすすめの転職先といえます。
看護助手から転職する際にアピールできる経験・スキル
ここでは、看護助手から転職する際にアピールできる経験やスキルをまとめました。「未経験でほかの職種に転職するには、何をアピールしたらいいの?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、どのような仕事にも必要なスキルです。なかでも、接客業・営業職・介護職など、人と関わる機会の多い仕事に転職する場合、大きな強みになるでしょう。患者さんや看護師とコミュニケーションをとるうえで工夫したことなど、具体的なエピソードを伝えると、効果的にアピールできます。
臨機応変な対応力
臨機応変な対応力も、看護助手から転職する際のアピールポイントになるでしょう。とくに、医療や介護の現場で働く職種は、緊急時は自分で判断しなければいけないことがあります。看護助手の経験で培った臨機応変な対応力をアピールできれば、安心して業務を任せてもらえるでしょう。
冷静な判断力
冷静な判断力は、現場が忙しいときや緊急時の対応に活かせます。どのような職場でも、人手が足りなかったり、イレギュラー対応をしたりすることがあるでしょう。落ち着いて丁寧に対応できることをアピールできれば、好印象につながります。
とくに、命を預かる医療現場や介護現場では、どのような状況でも冷静に対応できる人は重宝されるでしょう。
医療知識
医療現場や医療関係の企業に転職する場合、看護助手の経験で身につけた知識は、アピールポイントになります。医療知識は、覚えるのが難しい内容もあるため、はじめから身についているのは大きな強みです。転職後もスムーズに業務をこなしやすく、即戦力として活躍できるでしょう。
介護技術
介護職に転職するなら、看護助手の業務を通して身につけた介護技術をアピールするのがおすすめです。正しい介助技術が身についていることをアピールすれば、採用担当者に「即戦力として活躍してくれそう」と思ってもらえるでしょう。また、正しい介助方法を知っていれば、身体的な負担をあまりかけずに業務をこなすことができます。
チームワークを行うスキル
多職種と関わって業務を進める職種では、協調性をアピールできます。医療現場や介護現場といった職場では、多職種が連携してサービスを提供するため、チームワークが重要です。医療チームの一員として活躍した看護助手の業務経験は、転職のときにも強みになるでしょう。
看護助手が未経験の職種への転職を成功させるコツ
ここでは、看護助手から未経験の職種への転職を成功させるコツをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
仕事に対しての熱意を伝える
選考の際は、仕事に対する熱意をアピールしましょう。未経験の職種への転職の場合、実務経験をアピールできません。その分、仕事への意欲を伝えることで、面接官に「未経験からでも頑張って仕事を覚えてくれそう」「長く続けてくれそう」という好印象を持ってもらうことができます。
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仕事に役立つ資格を取得する
無資格から応募できる職種でも、先に資格を取得しておくことで、熱意をアピールできたり業務に活かせたりして、転職に有利になる可能性があるでしょう。また、資格を持っていることで、応募できる求人が増えることも。たとえば介護職の場合、介護職員初任者研修を取得することで、訪問介護の仕事に応募できるようになります。
これまでの経験で、コミュニケーション能力や介助技術など、次の仕事に活かせるスキルがあれば、選考時にアピールすることも大切です。
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転職先の希望条件を明確にする
雇用形態や給料、習得したいスキルなど、仕事に対する希望条件を明確にしましょう。なぜ転職したいのかを明確にすると、自分に合った職場に転職しやすくなります。
たとえば、「年をとっても働けるよう、手に職をつけたい」「医療知識を活かして現場以外で活躍したい」など転職理由をはっきりさせると、志望動機を考える際にも役立つでしょう。また、希望条件に優先順位をつけると、求人を絞りやすくなります。
看護助手から介護職へ転職した人の体験談
ここでは、実際に看護助手から介護職へ転職した人の体験談をご紹介します。
私は現在、介護施設に勤務していますが、過去に3年ほど病院で働いていた経験があります。病院でさまざまな経験を積んで成長できることに、やりがいを感じていました。
病院で看護助手として働き、とくに大きなやりがいや魅力だと感じたのは次の3つです。
- 多くの看護師と関わるため、看護師との人間関係の構築がうまくなる
- さまざまな症状を見られるため、対応力が上がる
- 看護師や患者さまから感謝される機会が多い
看護師との人間関係の構築など、病院で培った対応力は、介護施設で働いている今も非常に役立っているスキルです。
認知症の症状1つとっても、病院で対応していた患者さまのほうが対応が困難なことが多かったため、介護施設の利用者さまの対応でつまずくことはほとんどありません。
看護助手として培ったスキルが、介護職の仕事にも直接活きているようです。看護助手と介護職は共通する部分も多い仕事なので、未経験から転職しても比較的早く仕事に慣れることができるでしょう。
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看護助手からの転職についてよくある質問
ここでは、看護助手からの転職についてよくある質問にお答えします。「看護助手からの転職を成功させたい」という方は、ご一読ください。
面接で看護助手の退職理由を聞かれたらどう答える?
面接で看護助手を退職した理由を聞かれたら、前向きな表現で答えましょう。キャリアアップや理想の働き方を叶えるためなど、ポジティブな理由を伝えると好印象です。前職の業務内容や人間関係の批判をすると、悪いイメージを与えるおそれがあるので避けましょう。また、退職理由を志望動機とつなげると、話に一貫性をもたせることができます。たとえば、介護施設への転職を考えているなら、「高齢者に特化してケアを行いたい」「地域社会に貢献したい」など、看護助手の経験を通してキャリアパスが固まったことを伝えるのがおすすめです。
退職理由の伝え方については、「介護職の面接で退職理由を聞かれたときの対処法!嘘をつくリスクも解説」の記事も参考にしてください。
看護助手からキャリアアップできる職種には何があるの?
看護助手の経験を活かしてキャリアアップできる職種は、看護師や准看護師、介護職など、さまざまです。看護助手の仕事で身につけた医療知識や介護技術があれば、医療・介護の現場で即戦力として活躍しやすいでしょう。また、医療の知識やコミュニケーション能力を活かして、医療事務や保育士へ転職する選択肢もあります。
看護助手から転職できる職種については、「看護助手から転職するのにおすすめの職種6選」で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
看護助手の経験を活かして転職できる職種としては、看護師や准看護師、介護職、医療事務などが挙げられます。看護助手の仕事で身につけた医療知識や介護技術を活かせる職場なら、即戦力として活躍できるでしょう。また、コミュニケーション能力や判断力、チームワークのスキルを活かせる仕事もおすすめです。
看護助手から未経験の職種への転職を成功させるコツは、熱意をアピールすることや、業務に役立つ資格を取得することです。また、仕事に求める希望条件を明確にすることで、自分に合った求人を探しやすくなるでしょう。
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