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障害者グループホームの1日の流れを紹介!世話人や生活支援員の仕事とは?

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この記事のまとめ

「障害者グループホームの仕事ってどんな感じ?」と気になる方もいるでしょう。障害者グループホームの職員は、起床の声掛け・日中活動の支援・夜間の相談援助などを行います。この記事では、障害者グループホームの1日の流れを、平日と休日に分けて解説。「外部サービス利用型」「介護サービス包括型」「日中サービス支援型」という3つの障害者グループホームの違いも紹介するので、転職の参考にしてください。

障害者グループホームの1日の流れ

障害者グループホームの職員の役割は、障がいがある利用者さんの日常生活を支援することです。ここでは、平日と休日の仕事の流れを紹介します。

障害者グループホームの平日のスケジュール例

障害者グループホームで働く世話人や生活支援員の、平日のタイムスケジュール例は、以下のとおりです。なお、施設によって1日の流れは異なるので、参考としてご覧ください。

時間世話人・生活支援員の仕事内容
午前6時~起床の声掛け・介助。健康チェック
午前7時~利用者さんと一緒に朝食の準備~後片付けを実施食事の見守り・介助、服薬のサポート
午前8時~午前9時利用者さんの送り出し
午前9時~午後4時買い物・共有スペースの掃除利用者さんの見守り・介助、昼食の準備のサポート
午後4時~利用者さんの迎え入れ
午後4時30分~6時30分利用者さんと一緒に夕食の準備~後片付けを実施食事の見守り・介助、服薬のサポート
午後6時30分~入浴・更衣の介助や見守り・排泄のサポート利用者さんと一緒に洗濯や掃除などの家事を実施相談援助・コミュニケーション・余暇活動の見守り
午後10時消灯
午後10時~翌午前6時夜間の見回り・排泄の支援

調理については、職員が行う施設や、利用者さんが当番制で一緒に行う施設などがあります。居室の掃除や洗濯などの家事は、利用者さんが中心となって行い、職員は手伝って自立を支援するようです。起床や食事の時間は、利用者さん一人ひとりの就労時間や生活リズムに合わせ、無理のない範囲で共同生活を送れるよう支援します。

利用者さんが仕事などで不在の日中の業務は、買い物や共有部の掃除などです。日中は職員が中抜けして、朝と夜に援助を行う施設もあります。また、日中も利用者さんがいる場合、身体介護や昼食の提供などを行うこともあるでしょう。

なお、障害者グループホームは、宿直や夜勤のスタッフを配置する施設と、日勤のみの施設があります。

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障害者グループホームの夜勤は楽?仕事内容やスケジュールを解説!

障害者グループホームの休日のスケジュール例

障害者グループホームで働く職員の、休日のタイムスケジュールは、以下のとおりです。

時間世話人・生活支援員の仕事内容
午前6時~起床の声掛け・介助。健康チェック
午前7時~利用者さんと一緒に朝食の準備~後片付けを実施食事の見守り・介助、服薬のサポート
午前8時~利用者さんと一緒に掃除や洗濯などの家事を実施
午前10時~利用者さんの見守り・サポート。相談援助
午前11時~利用者さんと一緒に昼食の準備~後片付けを実施食事の見守り・介助、服薬のサポート
午後1時~外出する利用者さんの健康チェック・準備のサポート
午後2時~3時レクリエーション(散歩、おやつ作りなど)
午後3時~利用者さんの見守り・サポート。相談援助
午後4時30分~6時30分利用者さんと一緒に夕食の準備~後片付けを実施食事の見守り・介助、服薬のサポート
午後6時30分~入浴・更衣の介助や見守り・排泄のサポート利用者さんと一緒に洗濯や掃除などの家事を実施相談援助・コミュニケーション・余暇活動の見守り
午後10時消灯
午後10時~翌午前6時夜間の見回り・排泄の支援

休日の利用者さんは、グループホームで過ごしたり外出したりします。1人での外出が難しい方は、外部のガイドヘルパーを利用する場合もあるようです。

利用者さんの休日には、障害者グループホームの職員が、家事や食事の支援、身体介護などを実施。必要に応じて、金銭管理の支援も行います。また、散歩やおやつ作り、利用者さんの誕生日会などのレクリエーションを運営することもあるでしょう。

利用者さんが不安なく生活できるよう相談に乗り、精神的なケアを行うことも、障害者グループホームの重要な役割です。

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障害者グループホームの種類ごとの仕事の違い

障害者グループホームの種類は、外部サービス利用型・介護サービス包括型・日中サービス支援型の3つです。それぞれで仕事内容や配置基準、働く職種、夜勤の有無などが異なります。以下で解説するので、転職をお考えの方は参考にしてください。

外部サービス利用型

外部サービス利用型の障害者グループホームは、食事や入浴、排泄などの介助が必要な場合、外部の居宅介護事業所に援助を委託するのが特徴です。

外部サービス利用型の仕事内容

外部サービス利用型のグループホームのスタッフは、主に夜間における相談援助を行います。就労先や日中活動サービスとの連携、余暇活動の支援も業務の一環です。

外部サービス利用型は、比較的軽度の精神障がいや知的障がいのある利用者さんが多くなっています。そのため、精神的なケアや声掛けによる自立支援などに注力できるでしょう。

外部サービス利用型の配置基準

外部サービス利用型のグループホームには、管理者・サービス管理責任者・世話人の配置が義務付けられています。管理者は1人、サービス管理責任者は利用者さん30人に対して1人以上配置しなければなりません。日常生活を支援する世話人は、原則、利用者さん4~6人に対して1人です。

深夜・早朝に職員の配置義務はないですが、宿直や夜勤のスタッフを配置した場合は、加算を算定できます。そのため、外部サービス利用型における夜勤の有無は、施設によって異なるでしょう。

なお、外部サービス利用型のスタッフは、介護サービスを提供しないため、生活支援員の配置は必要ありません

介護サービス包括型

介護サービス包括型の障害者グループホームは、主に夜間において、利用者さんの日常生活の支援を行います。介護サービス包括型は、障害者グループホームのなかで最も多い種類の施設です。

介護サービス包括型の仕事内容

介護サービス包括型のグループホームでは、夜間などの相談援助に加え、食事介助・入浴介助・排泄介助などの身体介護にも対応します。関係機関との連絡・調整や余暇活動の支援も仕事です。

介護サービス包括型は、知的障がいのある利用者さんが最も多く、次いで精神障がいのある利用者さんが多くなっています。利用者さんの障害支援区分や年齢層が幅広いため、一人ひとりの状況に応じた支援が求められるでしょう。

介護サービス包括型の配置基準

介護サービス包括型の障害者グループホームには、管理者・サービス管理責任者・世話人に加え、利用者さんの介助を行う生活支援員の配置が必要です。

利用者さん4~6人に対し、世話人を1人以上配置しなければなりません。生活支援員は、利用者さんの障害支援区分に応じた人数が必要。利用者さん2.5~9人に対し、生活支援員1人以上が配置基準です。

介護サービス包括型も、夜間スタッフの配置義務はないため、夜勤の有無は職場によって異なります。

日中サービス支援型

日中サービス支援型の障害者グループホームは、夜間だけではなく、日中の支援にも対応するのが特徴です。

日中サービス支援型の仕事内容

日中サービス支援型のグループホームのスタッフは、主として夜間に相談援助や身体介護を提供しますが、必要に応じて日中の支援も行います。利用者さんの関係機関との連絡・調整や、余暇活動の支援も仕事です。また、併設する短期入所の利用者さんのケアにも携わることもあります。

障害者グループホームのなかでも手厚いケアを提供するため、支援の必要性が高い利用者さんが多いようです。最も多いのは、知的障がいのある方で、次いで精神障がいのある方が多くなっています。身体障がいのある方が、ほかのグループホームより多いのも特徴です。

日中サービス支援型のグループホームで働く場合、利用者さんに適切に対応するための介護スキルやコミュニケーション能力が求められるでしょう。

日中サービス支援型の配置基準

日中サービス支援型のグループホームには、管理者・サービス管理責任者・世話人・生活支援員の配置義務があります。

世話人は利用者さん3~5人に対し1人以上、生活支援員は利用者さん2.5~9人に対し1人以上配置しなければなりません。また、日中も夜間も職員が1人以上常駐する必要があり、夜勤スタッフの配置が必須となっています。なかには、医療ケアに対応するために看護職員を配置する施設もあるようです。

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障害者グループホームに転職するメリット

無資格・未経験の方も、人生経験を活かして活躍できるのが、障害者グループホームに転職するメリットの一つです。以下で解説するので、自分に向いているか検討するための参考にしてください。

無資格・未経験から求人に応募できる

障害者グループホームの世話人や生活支援員に、必須の資格はありません。そのため、無資格や未経験から転職できます。学歴不問や年齢不問の求人が比較的多く、人柄重視で採用する職場も少なくありません。

ただし、なかには介護職員初任者研修の資格や、自動車免許などを応募要件とする求人もあります。スムーズに転職したい無資格・未経験の方には、「無資格OK」「未経験者歓迎」などの記載がある求人がおすすめです。

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身体的な負担が小さい傾向にある

障害者グループホームは、利用者さんの自立支援を中心に行う施設です。全介助の利用者さんは少なく、身体的な負担が大きい介護業務も少ない傾向にあります。そのため、「福祉関係の仕事を続けたいけど、体力的にきつい」という介護職の方にもおすすめの仕事です。

ただし、利用者層や支援内容は施設によって異なるので、転職の際は仕事内容を確認しておくと良いでしょう。前述したように、障害者グループホームはサービス類型ごとに特徴があるので、自身に合った職場を選ぶことが大切です。

仕事の経験や家事のスキルを活かせる

障害者グループホームでは、無資格や未経験の方も、自身のスキルを活かして働けます。これまでに仕事で培ったコミュニケーション能力や、プライベートで身につけた家事のスキルなどが、利用者さんの日常生活の支援に役立つでしょう。

人生経験を重ねて身につけた対応力や共感力、育児で培った観察力など、自分のさまざまな強みが、選考時のアピール材料になります。

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障害者グループホームに転職するデメリット

転職してからミスマッチを感じないためには、メリットだけではなくデメリットも把握しておくと良いでしょう。障害者グループホームに転職するか迷っている方は、下記のデメリットも確認してみてください。

利用者さんとのコミュニケーションが難しい場合がある

障害者グループホームの利用者さんは、自分の考えをうまく伝えられず、気持ちが不安定になってしまうことがあります。そのため、障がいのある方と関わった経験が少ない場合、最初は「コミュニケーション方法が分からない」と感じるかもしれません。

慣れるまでは大変な部分もありますが、障がいに関する知識やコミュニケーション技術を身につけることで、適切な対応ができるようになるでしょう。

ケアを行う際のコミュニケーションの基本は、「介護で役立つ傾聴スキルとは。共感を示すコミュニケーションの方法」にまとめているので、ご参照ください。

給料が下がる可能性がある

障害者グループホームに転職すると、給与が下がる人もいるかもしれません。

厚生労働省の「令和4年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果(p.80)」をもとに、障害者グループホームで働く福祉・介護職員の平均給与を、以下にまとめました。なお、福祉・介護職員に含まれるのは、世話人や生活支援員などの職種です。

サービス種別福祉・介護職員の平均給与(常勤)
障害福祉サービス全体312,310円
障害者グループホーム:外部サービス利用型253,750円
障害者グループホーム:介護サービス包括型275,950円
障害者グループホーム:日中サービス支援型290,900円

参照:厚生労働省「令和4年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果(p.80)

障害者グループホームで働く福祉・介護職員の平均給与は、障害福祉サービスのなかでは低い傾向にあるようです。

前述したように、障害者グループホームの仕事には、身体的な負担が比較的少ないといったメリットもあります。転職の際は、給与以外の条件もチェックし、自身の希望する働き方ができる職場を選ぶようにしましょう。

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障害者グループホームの仕事に関するよくある質問

ここでは、障害者グループホームの仕事に関するよくある質問に回答します。「施設の環境について知りたい」「仕事はどんな感じ?」と気になっている方は、ぜひご覧ください。

障害者グループホームの利用者さんは自由に外出できる?

障害者グループホームの利用者さんは、基本的に自由に外出できます。利用者さんの社会生活や自立を支援する場なので、制限は少ないようです。1人で外出するのが難しい場合は、職員が付き添ったり、外部のガイドヘルパーが支援したりする場合もあります。

障害者グループホームに門限はありますか?

利用者さんの安全を確保するために、午後10時ごろを門限として設定する障害者グループホームが多いようです。午後10時ごろ~午前5時ごろは消灯時間なので、外出できない場合が多いでしょう。ただし、実家への外泊など、あらかじめ報告していて不在になるのは問題ありません。基本的に自由な環境ですが、一人暮らしが難しい方が入居する共同生活の場なので、施設がルールを設けています。

障害者グループホームの仕事はきついの?

障がいのある利用者さんへの対応が難しく、障害者グループホームの仕事をきついと感じる場合もあります。障害者支援には専門的なスキルが必要なので、最初は大変なこともあるかもしれません。しかし、先輩スタッフから仕事を教わり、利用者さん一人ひとりと向き合うことで、少しずつ慣れていける可能性が高いでしょう。
障害者グループホームへの転職に不安がある方は、「「障害者グループホームはきつい」って本当?向いている人ややりがいを解説」の記事もチェックしてみてください。

まとめ

障害者グループホームの職員は、利用者さんの日中活動のための支援や、夜間における相談対応や介護などを行います。日中は利用者さんが不在の場合が多いため、朝と夜の支援が中心です。利用者さんが休みの日は、日中の支援やレクリエーションなどを行うこともあるでしょう。

障害者グループホームは3種類に分かれており、それぞれで仕事内容が異なります。相談対応がメインの施設や介護も行う施設などがあるので、転職の際はサービス内容を確認しておきましょう。

障害者グループホームへの転職を検討している方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護・福祉業界に特化した転職エージェントです。障害者施設に詳しいアドバイザーが、キャリアの相談に対応。施設の種類やそれぞれの働き方を説明したうえで、あなたに合った求人をご提案いたします。「自分に向いている仕事が知りたい」「転職すべきか迷っている」という方は、ぜひ利用してみてくださいね。

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