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この記事のまとめ
- ケアマネジャーは、現場の介護職よりも柔軟な働き方ができる傾向にある
- ケアマネに向いている人の特徴は、コミュニケーション能力が高いことなど
- 働きやすい職場を選ぶには、勤務時間や給与額が希望に合うか確認すると良い
ケアマネジャーへの転職を考えていて、「どんな働き方ができるの?」と興味がある方もいるでしょう。基本的に、ケアマネは平日の日勤のみで勤務します。休日を調整できる場合もあり、介護職よりも柔軟な働き方ができるでしょう。この記事では、ケアマネの勤務時間や雇用形態、就職先、給料事情などを解説します。向いている人の特徴や職場選びのポイントもご紹介するので、ケアマネへの転職を成功させたい方は、ご一読ください。
ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!ケアマネジャー(介護支援専門員)の働き方
ケアマネジャーとは、利用者さんのニーズをくみ取り、適切なケアプランを作成する職種です。ケアマネは、現場で働く介護職よりも柔軟な働き方ができる傾向にあります。ここでは、ケアマネの働き方についてまとめました。
仕事内容と役割
ケアマネジャーの主な仕事内容は、ケアプランの作成や要介護認定の申請代行、関係機関との連絡・調整などです。利用者さんやそのご家族にヒアリングを行い、適切な介護サービス計画を立てます。また、ケアプランの実現のため、他職種と連携したり、医療機関や介護事業者といった関係機関に連絡・調整を行ったりするのも、ケアマネの役割です。
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勤務時間・休日
基本的に、ケアマネジャーは夜勤や宿直に入ることはなく、日勤のみで働きます。また、土日祝に固定で休みをとれる職場が多い傾向にあるようです。ただし、介護職と兼任する場合は、シフト制で夜勤に入る可能性もあるので、転職前に確認しましょう。
お休みの調整は利用者さん次第
お休みの調整や忙しさは、担当する利用者さん次第です。たとえば、利用者さんと訪問のスケジュールを調整できれば、3連休を取得することもできます。逆に、利用者さんの緊急対応が発生した場合は、休日出勤や残業が発生することもあるようです。
フレックスタイム制を導入する職場も
ケアマネジャーの働きやすさを確保するために、フレックスタイム制を導入している職場もあるようです。フレックスタイム制を活用すれば、ケアマネが自分の裁量で勤務時間を決められます。たとえば、突発的な呼び出し対応があったら、翌日は勤務時間を短めにするなど、自分で労働時間を調整することが可能です。
仕事とプライベートのバランスをとりたい方は、フレックスタイム制を導入している職場でケアマネとして働くのも良いでしょう。
雇用形態
ケアマネジャーの雇用形態は、正社員以外にも、パート・アルバイトや派遣社員、独立開業などがあります。それぞれの働き方の特徴を解説するので、転職する際の雇用形態に悩んでいる方は、チェックしてみましょう。
正社員
正社員のケアマネジャーとして雇用された場合、契約期間が設けられていないため、定年まで働くことが可能です。給料は月収制をとっていることが多く、安定した収入を得られます。ほかの雇用形態に比べて、福利厚生がしっかりしている傾向にあり、賞与がつくことも少なくありません。
正社員は、ほかの雇用形態と比較すると、残業や休日出勤が多い傾向にあります。一般的にフルタイムで勤務するので、勤務日数や時間の融通は利きにくいといえるでしょう。また、利用者さんの緊急時には、担当のケアマネが対応しなければいけません。その場合、残業や休日出勤をすることもあるので、職場によっては固定残業代がつくこともあります。
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パート・アルバイト
ケアマネジャーは、パート・アルバイトといった非正規雇用で働くこともできます。パートで働く場合は、担当人数を調整し、希望の勤務日数や勤務時間で働ける場合もあるようです。なお、「週3日~OK」「1日4時間~」など、勤務条件は職場によって異なるので、転職するときは求人をしっかり確認しましょう。
パート・アルバイトの給与は、時給制をとっている施設が多い傾向にあります。勤務時間や日数によって収入が変動しますが、正社員と比べると働き方の自由度は高く、シフトの融通が利きやすいでしょう。
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派遣
派遣会社に雇用され、派遣先の介護施設・事業所で働くこともできます。派遣社員として働くメリットは、パートやアルバイトよりも時給が高い傾向にあることや、勤務時間の融通が利きやすいことです。プライベートを重視しながら、効率的に働くことができます。また、仕事に関する悩みがあるとき、派遣会社に相談できるのもメリットの一つです。
ただし、派遣社員の場合、同じ職場に勤められるのは最大3年までとなっています。同じ職場で長く働き続けたい方は、長期雇用に対応していないことに注意しましょう。
独立開業
ケアマネジャーとして独立し、開業する働き方もあります。独立開業のメリットは、担当する利用者さんの人数を調整できることや、工夫次第で在宅ワークができることです。効率良く運営できれば、収入アップも目指せます。
しかし、事業が軌道に乗るまでは、収入が不安定になることもあるでしょう。はじめのうちは、なかなか利用者さんを獲得できなかったり、利用者さんの事情で突然ケアマネが不要になったりすることもあるかもしれません。独立開業は、自由度が高い働き方である分、リスクも高い働き方といえます。
就職先
ケアマネジャーの主な就職先は、介護施設、居宅介護支援事業所、地域包括支援センターの3つです。職場によって仕事内容や働き方が異なるため、自分に合った就職先を選びましょう。
介護施設
介護施設で働くケアマネジャーを、施設ケアマネと呼びます。施設ケアマネの就職先は、介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)、有料老人ホームなどの入居型の施設です。
施設ケアマネは、基本的なケアマネ業務に加え、介護業務を兼務する可能性があります。その場合は役職手当や夜勤手当がつき、給与が高くなることもあるようです。
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居宅介護支援事業所
居宅介護支援事業所で働くケアマネジャーを、居宅ケアマネと呼びます。居宅ケアマネの役割は、自宅で生活する方が、適切な介護サービスを利用できるように環境を整えることです。
居宅ケアマネは、ケアマネ業務の一環として、利用者さんの居宅を定期的に訪問してモニタリングを行います。一般的に、平日の日勤のみで勤務するため、プライベートを重視した働き方を実現させやすいでしょう。
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地域包括支援センター
地域包括支援センターで働くケアマネジャーの主な役割は、介護予防ケアマネジメントを行うことです。高齢者の方が介護を必要とせず、自立した生活を送れるようにサポートします。地域包括支援センターは、地域住民の相談に幅広く対応するため、地域の福祉に貢献したい方におすすめの職場です。
勤務場所
ケアマネジャーの働く場所は、介護施設・事業所が一般的ですが、勤務先によってはリモートワークができる場合もあります。事務的な業務やオンラインで実施されるサービス担当者会議など、実際に足を運ばなくてもできる業務に限って、リモートワークが可能です。
モニタリング業務では、利用者さんの居宅を訪問するため、すべての業務をリモートで対応できるわけではありません。しかし、現場の介護職と比べると、働き方の融通が利きやすいといえます。
出典
職業情報提供サイトjobtag(日本版O-NET)「介護支援専門員/ケアマネジャー」(2024年9月9日)
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ケアマネジャーの給料事情
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.119)」によると、常勤の施設ケアマネの平均給与は、36万1,770円でした。月収×12ヶ月で年収を計算すると、およそ434万円になります。
介護職員の平均給与は31万7,540円、生活相談員は34万2,330円のため、ケアマネの給与は介護業界で働く職種のなかで高い傾向にあるようです。しかし、「専門性が高く業務範囲が広い仕事に対し、ケアマネの給与は低い」という意見もあります。人手不足も懸念されているため、今後の議論によっては、ケアマネの給与水準が上がることも考えられるでしょう。
出典
厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2024年9月9日)
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ケアマネジャーに向いている人の特徴
ケアマネジャーに向いている人の特徴として、「コミュニケーション能力が高い」「タスク管理能力が高い」「利用者さんの立場になれる」が挙げられます。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
コミュニケーション能力が高い
ケアマネジャーは、利用者さんやご家族と関わって、話を伺う機会が多くあります。そのため、不安や悩みを相談しやすいように、しっかりヒアリングするスキルが必要です。多職種や関係機関と連携するため、コミュニケーション能力があれば、スムーズに業務を進められるでしょう。
タスク管理能力が高い
ケアプラン作成、サービス担当者会議の開催、モニタリングなど、幅広い業務をこなすためのタスク管理能力も必要です。ケアマネジャーには、優先順位をつけてスケジュール調整を行い、効率良く作業するスキルが求められます。
利用者さんの立場になれる
ケアマネジャーは、利用者さんやご家族の気持ちを考えて、ケアプランを作成することが大切です。介護の知識だけでは、利用者さんに寄り添ったケアプランにならない可能性もあるでしょう。相手の立場になって考えることで、満足度の高いケアを提供することが可能です。
ケアマネジャーのやりがい
ケアマネジャーの仕事の魅力は、利用者さんが質の高いケアを受けられるよう、支援できることです。自身のケアマネジメントにより、利用者さんの自立度が上がったり、直接感謝されたりしたときに、やりがいを感じられるようです。
ケアマネのやりがいについては、「ケアマネのやりがいとはどんなもの?具体的な仕事内容と求められる能力」で解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
ケアマネジャーが働きやすい転職先を選ぶポイント
仕事に求める条件を明確にすることで、転職を成功させやすくなります。希望条件の優先順位が定まったら、以下の項目を確認してみてください。
勤務時間や勤務日数は希望に合っているか
求人情報を見る際は、希望の勤務時間、勤務日数で働けるかを確認しましょう。フルタイムで働くのが難しい場合は、パートや派遣といった雇用形態も検討すると、応募できる求人の幅が広がります。
生活に必要な給与をもらえるか
現場の介護職からケアマネジャーになる場合、夜勤がなくなる、処遇改善手当がもらえないなどの変化により、介護職時代より給与が下がる可能性もあります。生活に困らない水準の給与をもらえるか、事前に確認しておきましょう。
「ケアマネとして働きたいけど、給与は下げたくない」という人は、施設ケアマネへの転職がおすすめです。介護職と兼務して夜勤に入れば、夜勤手当も支給されます。
1人あたりの担当件数に無理はないか
居宅ケアマネ1人あたりの担当件数の上限は、原則45件まで。施設ケアマネは100件までです。面接時に担当件数の目安を聞いておくと、忙しさを事前にイメージできるでしょう。
ケアマネの経験値や支援の難易度に応じて、配慮して割り振りを行う職場もあるようです。また、担当件数が1人に偏らないよう気を配ってくれる職場もあるでしょう。ケアマネの働きやすさについて考えて運営している職場を選ぶのが、転職を成功させるポイントです。
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ケアマネジャーの担当件数の上限は?居宅・施設の利用者数や仕事内容を解説
未経験者の転職実績があるか
未経験からケアマネを目指す場合、未経験者の採用実績がある職場を選ぶのがおすすめです。また、「未経験歓迎」の求人を出していたり、ケアマネの在籍人数が多かったりする職場は、教育体制が整っている傾向にあります。
未経験からケアマネを目指す方は、「ケアマネ未経験からの転職は厳しいの?活かせるスキルや採用されるコツ」の記事もご覧ください。
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ケアマネジャーの働き方についてよくある質問
ここでは、ケアマネジャーの働き方についてよくある質問にお答えします。「ケアマネジャーの仕事について、もっと知りたい!」という方は、参考にしてください。
ケアマネでパートの働き方は可能ですか?
ケアマネジャーは、正社員ではなく、パート・アルバイトという働き方をすることもできます。また、派遣社員として働くことも可能です。非正規雇用の働き方をするメリットは、プライベートを重視した働き方ができること。正社員として働くよりもシフトの融通が利き、休みをとりやすかったり、時短勤務をしやすかったりする傾向にあります。パート職員は、残業や休日出勤をすることも少ないので、「育児や介護をしている」「効率良く働きたい」という方におすすめの働き方です。
ケアマネの働き方については、「ケアマネジャー(介護支援専門員)の働き方」で詳しくご紹介しているので、チェックしてみてください。
ケアマネの仕事を分かりやすく教えてください
ケアマネジャーの主な仕事は、ケアプラン(介護サービス計画書)を作成することです。利用者さんやそのご家族の悩みをヒアリングし、ニーズに沿ったケアプランを立案します。また、利用者さんが適切なケアを受けられるよう、多職種連携・関係機関との調整を行うのも、ケアマネの役割です。要介護認定の申請代行や介護施設への入所支援、入退院時の情報共有など、幅広い業務を担当します。
ケアマネジャーの仕事内容については、「ケアマネージャーの仕事内容をわかりやすく解説!施設と居宅の業務の違い」の記事で解説しているので、ご一読ください。
まとめ
ケアマネジャーは、現場の介護職よりも柔軟な働き方がしやすい職種です。平日の日勤のみで働くのが一般的で、プライベートを重視できる職場が多い傾向にあります。
また、職場によっては、フレックスタイム制やリモートワークを取り入れていることもあるようです。より柔軟な働き方をしたい方は、転職前にチェックすると良いでしょう。
ケアマネの仕事内容や働き方は、就職先の施設や事業所によって異なります。自分が仕事に求める条件を明確にし、希望に当てはまる職場を選ぶことが、転職成功のポイントです。
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