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サ高住の夜勤ってどうなの?仕事内容は大変?給料や働くメリットを解説

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この記事のまとめ

サ高住への転職を検討していて、「夜勤ってどんな感じなの?」と気になっている方もいるでしょう。サ高住における夜勤の仕事内容は、夜間の見回りやコール対応など。ひと口にサ高住といっても、提供サービスや入居者さんの契約内容によって、業務は異なります。この記事では、サ高住の夜勤の人員配置や仕事内容を解説。サ高住の夜勤は楽に感じるかにも触れています。サ高住の仕事に興味がある方は、参考にしてみてください。

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは

「サ高住」とは、高齢者向けの住まいのことで、「サービス付き高齢者向け住宅」の略称です。介護施設ではなく賃貸住宅に位置づけられています。入居対象者は、60歳以上の高齢者と、60歳未満の要介護・要支援認定を受けている方です。特養や老健などの介護施設と比べて、自立度が高い方が多い傾向にあります。

サ高住は、「一般型」と「介護型」の2種類です。一般型のサ高住は、安否確認や生活相談が主な支援内容で、介護が必要になった場合は外部の介護サービスを利用するのが一般的。訪問介護ステーションやデイサービスなどが併設されている傾向にあります。

一方、介護型のサ高住は、常駐する介護職員が介護サービスを提供するのが特徴です。多くはありませんが、看取りや医療的ケアに対応しているサ高住もあります。なお、介護型はサ高住全体の1割ほどで、サ高住の多くは一般型です。

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サ高住の夜勤の実態はどう?

ここでは、「サ高住の夜勤は楽なのか」や「夜勤なしで働けるのか」について解説します。サ高住の夜勤が気になる方は、参考にしてみてください。

サ高住の夜勤の仕事は楽?

サ高住における夜勤業務の負担は、サ高住が提供するサービスや入居者さんの介護度によって異なります。自立している入居者さんが多いサ高住は、夜間に身体介護を行う機会が少ないため、一般的な介護施設と比較して身体的な負担は軽いでしょう。必要に応じて巡回を行い、そのほかの時間は、昼間に対応できなかった雑務や書類作成に対応し、デスクワークの時間が長いこともあるようです。

一方、認知症の方や要介護度が高い方が入居しているサ高住の夜勤は、身体介護やコール対応を行う時間が長くなります。職場によっては、有料老人ホームや特養の夜勤業務と変わらない場合もあるようです。

夜勤は夜に仕事をしなければならないため、生活リズムが乱れやすいなど、一定の大変さがあります。「夜勤が楽そう」という理由で転職してしまうとミスマッチを感じてしまう可能性があるため、職場環境をしっかり確認しておくことが大切です。

サ高住は夜勤なしで働ける?

夜勤の職員を配置していないサ高住では、夜勤なしで働けます。また、夜勤の配置があるサ高住でも、パートやアルバイトなら、職場の判断で日勤のみなどの柔軟な対応をしてもらえる可能性があるでしょう。

サービス付き高齢者向け住宅情報提供システムの「サービス付き高齢者向け住宅の現状と分析(p.7)」によると、日中のみ職員が常駐しているサ高住は24.2%、日中・夜間とも職員が常駐しているサ高住は75.8%です。夜間の職員配置がないサ高住は、わずか2割ほどと分かります。

また、サ高住のなかには、夜勤ではなく宿直を配置する施設もあるようです。宿直は業務を行わずに待機し、トラブルがあった場合のみ対応します。トラブルがなければ仮眠をしっかりとれるため、身体的な負担は夜勤で働くよりも軽くできるでしょう。なお、宿直は夜勤よりも給与が少ない傾向にあります。

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サ高住の夜勤の人員配置

サ高住の人員配置は、施設形態や入居者さんの要介護度によって異なるようです。ここでは、サ高住の夜勤の人員配置を一般型と介護型に分けて解説します。

一般型のサ高住の人員配置

厚生労働省の「特定施設入居者生活介護(p.3)」によると、一般型のサ高住の人員配置は、「事業所の職員や介護福祉士などが、少なくとも日中は常駐し、常駐しない時間帯は緊急通報システムにより対応すること」と定められています。一般型のサ高住の場合、緊急通報システムがあれば夜勤職員の配置義務はありません

自立度が高い入居者さんが多いサ高住では、宿直や夜勤の職員は1人ほどですが、身体介護が必要な入居者さんが多い場合は、2人以上配置していることもあります。

介護型のサ高住の人員配置

同資料(p.1)によると介護型のサ高住を含む「特定施設入居者生活介護事業所」には、夜間に看護職員もしくは介護職員のいずれかを1人以上配置するよう定められています。一般型と同様に、身体介護が必要な入居者さんが多い場合は、職員を2人以上配置することもあるようです。

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サ高住の夜勤の勤務時間・シフト

ここでは、サ高住の勤務時間やシフト例を紹介します。「サ高住に転職したらどんな働き方になるの?」と気になっている方は、チェックしてみてください。

サ高住の夜勤の勤務時間

介護職の勤務形態には、「二交代制」や「三交代制」があります。下記では、それぞれの勤務時間の例を紹介するので、チェックしてみてください。

二交代制の勤務時間

二交代制は1日の労働時間を昼間・夜間の2つに分けた働き方です。

早出 午前7時~午後4時(実働8時間、休憩60分)
日勤 午前8時30分~午後5時30分(実働8時間、休憩60分)
遅出 午前11時~午後8時(実働8時間、休憩60分)
夜勤 午後4時~翌午前10時(実働16時間、休憩120分)

二交代制の夜勤は労働時間が約16時間と長時間なのが特徴です。サ高住によっては、忙しい時間帯の人員を増やすために、日勤・夜勤のほかに早出・遅出といったシフトを組み合わせていることがあります。

三交代制の勤務時間

三交代制は昼間・夕方・夜間の3つに分けた働き方です。

早出 午前6時~午後3時(実働8時間、休憩60分)
日勤 午前8時~午後5時(実働8時間、休憩60分)
遅出 午前11時~午後8時(実働8時間働、休憩60分)
準夜勤 午後4時~翌午前1時(実働8時間、休憩60分)
夜勤 午前0時~午前9時(実働8時間、休憩60分)

三交代制の夜勤は8時間程度で、シフトごとの勤務時間の差はありません。なお、出勤時間や退勤時間は職場によって異なるため、応募先の際は事前に勤務時間を確認しましょう。

サ高住の夜勤を含むシフト例

下記は、サ高住における二交代制と三交代制のシフト例です。

二交代制の場合早出夜勤夜勤明け休み日勤休み遅出
三交代制の場合日勤準夜勤夜勤休み早出夜勤休み

二交代制の夜勤は、労働時間が約16時間と長時間になるため、夜勤明けの翌日は休みにする職場が多いようです。

三交代制の夜勤は約8時間と、二交代制の夜勤と比べて拘束時間は短いですが、夜勤の翌日が出勤になることがあります。ただし、夜勤の翌日は、体調面を考慮して出勤時間が遅いシフトを組むなどの対応をしている職場が多いようです。施設によって夜勤明けの対応は異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

介護職のシフトについて詳しく知りたい方は、「介護職に多いシフト勤務はどのような働き方?交代制や組み方について解説!」も参考にしてみてください。

サ高住の夜勤職員の仕事内容

サ高住の夜勤の主な仕事内容は、巡回やコール対応、身体介護です。サ高住の方針や入居者さんの契約内容によって業務は異なるので、参考程度にご覧ください。

夜間の巡回

入居者さんの契約内容によっては、夜間に入居者さんの居室を巡回し安否確認をすることもあります。施設により異なりますが、巡回の回数は1~3回ほどです。もしも、入居者さんが急な体調不良になった場合は、医療機関につなげるなどの対応をします。なお、一般型のサ高住は、トラブルやコールがない限り、夜間に居室を訪問することは少ないようです。

コール対応

サ高住には、緊急時の対応サービスとして、入居者さんの居室に呼び出しボタンが設置されています。入居者さんからの呼び出しがあったときに、居室を訪問して対応するのが、夜勤の仕事です。入居者さんの要介護度によりますが、特養などの介護施設と比べて、コールの回数は少ないでしょう。

身体介護

入居者さんの契約内容によっては、排泄介助や起床介助などの身体介護を行うこともあります。要介護度が高い方が多く入居しているサ高住では、身体介護を行う場合が多いでしょう。

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サ高住の仕事内容とは?働くために必要な資格や向いている人なども解説!

サ高住の夜勤の業務スケジュール例

下記は、介護型サ高住の夜勤の業務スケジュール例です。二交代制の夜勤を例に、1日の仕事の流れを見てみましょう。

時間仕事内容
午後4時~出勤し、日勤から業務を引き継ぐ。清掃や洗濯などの生活支援を行う
午後5時30分~夕食の配膳をする。必要に応じて食事介助を行う
午後8時~歯磨きや更衣介助、服薬介助を行う
午後9時~入居者さんは就寝する
午後10時~巡回やコール対応をする。記録の記入や消耗品の補充、事務作業を行う
午前0時~職員は順番に休憩に入る
午前7時~洗顔や更衣介助など、起床の支援を行う
午前7時30分~朝食の配膳をする。必要に応じて食事介助を行う
午前8時30分~朝食の片付けや記録の記入を行う
午前10時日勤に申し送りをして退勤する

サ高住の夜勤の主な仕事内容は、就寝準備や夜間の安否確認、起床準備です。一般型のサ高住の場合は、身体介護の業務は少なく、安否確認や相談対応をメインに行います。

サ高住で夜勤をするメリット

サ高住の夜勤には、「介助の身体的な負担が少ない」「夜勤手当で効率良く給与アップを目指せる」といったメリットがあります。以下で解説するので、サ高住への転職を迷っている方は、参考にしてみてください。

介助の身体的負担が少ない

一般型のサ高住は自立度が高い入居者さんが多いため、特養や老健といった介護施設と比べて、身体介護による業務負担が軽い傾向にあります。腰痛や体力の低下があり、身体介護を行うことが不安な方にとって、サ高住は働きやすい職場といえるでしょう。ただし、サ高住によって業務内容は異なるため、事前に調べておくことが大切です。

夜勤手当で効率よく給与アップを目指せる

夜勤に入ると夜勤手当が支給されるため、日勤で同じ時間働くよりも給与を上げられます。介護職の夜勤手当は、5千円~7千円ほどが一般的です。たとえば、夜勤手当が5千円の場合、夜勤に4回入ると、2万円の夜勤手当が支給される計算になります。夜勤に積極的に入ることで、収入アップが期待できるでしょう。

サ高住で夜勤をするデメリット

ここでは、サ高住の夜勤のデメリットを紹介します。メリットとあわせてご覧ください。

介護スキルを身につけにくい

自立度が高い方を入居対象としているサ高住の場合は、介護スキルを身につけるのが難しいことがあります。また、「これまでの介護経験を活かしたい」という方は、物足りなさを感じるかもしれません。

高い介護スキルを身につけたい方や介護経験を活かして働きたい方は、身体介護や医療的ケアを提供している職場が向いているでしょう。

1人で対応しなければならないプレッシャーがある

入居者さんの自立度が高いサ高住では、1人で夜勤に入ることがあります。そのため、「緊急事態が起きたら1人で対応をしなけれならない」というプレッシャーを感じることがあるようです。

ただし、入職してすぐに1人で夜勤に入ることはありません。最初は先輩が一緒に夜勤に入ってフォローしてくれるので、徐々に仕事に慣れていけます。もし、1人で夜勤に入ることが不安な場合は、夜勤職員の配置が2人以上の職場を探すと良いでしょう。

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サ高住に向いている人

サ高住に向いている人の特徴としては、下記が挙げられます。

  • 高齢者と関わることが好き
  • 介護職の経験がある
  • 接客業やサービス業の経験がある
  • 身体的な負担が少ない職場で働きたい

サ高住の入居者さんのなかには、話すことが好きな方もいます。そのため、高齢の方と関わるのが好きな方や介護職の経験がある方は、コミュニケーションをとって入居者さんと良い関係を築けるでしょう。接客業やサービス業の経験がある方も、接遇スキルを活かして活躍できます。

上記に当てはまらなくても、「サ高住に向いていない」というわけではありません。慣れない仕事は誰でも大変に感じるもの。経験を積むことで、必要なスキルは身についていくので、心配し過ぎる必要はありません。なお、サ高住によって方針や介護ニーズは異なるため、転職の際は、業務内容や職場環境を調べておきましょう。

サ高住の介護職に関するよくある質問

ここでは、サ高住の介護職に関するよくある質問を紹介します。サ高住への転職を迷っている方は、参考にしてみてください。

サ高住の夜勤は1人って本当?

サ高住によっては、夜勤職員の配置人数が1人の場合があります。ただし、職場による差が大きいのが実情です。自立度の高い入居者さんが多いサ高住は、夜勤職員を配置せずに、宿直者の配置や緊急通報システムで対応していることもあります。一方、身体介護を必要とする入居者さんがいる場合は、2人以上の夜勤職員を配置している場合もあるようです。職場によって夜勤職員の人数は異なるため、転職を希望している場合は、事前に調べるようにしましょう。
「サ高住の夜勤の人員配置」では、サ高住の人員配置について解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。

サ高住の夜勤専従の求人はどう探したら良い?

サ高住の夜勤専従の求人は、ハローワークや求人サイトから探せます。ハローワークは、職業訓練を活用することで、専門知識を学びながら転職活動を行うことが可能です。求人サイトは、ネット環境が整っていれば、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間に求人を探せます。自分に合った方法で、転職活動を進めていくと良いでしょう。
転職が不安な方は、転職エージェントを活用するのも選択肢の一つです。介護業界に特化した転職エージェントの「レバウェル介護(旧 きらケア)」では、求人の提案はもちろん、必要書類の添削や面接対策など、内定まで丁寧にサポートします。お気軽にご相談ください。

サ高住の介護職員の平均給料はいくら?

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.122)」によると、介護型サ高住を含む「特定施設入居者生活介護事業所」で常勤で働く介護職員の平均給与額は、313,920円でした。介護職員の平均給与額は317,540円なので、同程度です。しかし、こちらは介護職員のデータなので、介護業務を行わない場合は、これより給与水準が低いと考えられます。サ高住のスタッフの給与は、地域や提供サービスによって異なるので、参考程度にご覧ください。
介護職員の給与事情が気になる方は、「介護職の給料はいくら?平均給与額や年収アップ方法、処遇改善の状況を解説」をご覧ください。

サ高住に夜勤専従バイトの求人はある?

サ高住の夜勤専従バイトの求人は、ハローワークや求人サイト、転職エージェントなどにあります。サ高住の夜勤専従スタッフの仕事内容は、夜間の安否確認や緊急時の対応、事務作業などです。身体介護が必要な入居者さんがいる場合は、介助にあたることもあります。夜勤専従は、夜勤手当や深夜手当が支給されるため、日勤で同じ時間勤務するよりも収入を上げられるのがメリットです。
夜勤専従の働き方に興味がある方は、「夜勤専従の介護求人」をチェックしてみてください。

まとめ

「サ高住」とは「サービス付き高齢者向け住宅」の略称で、高齢者向けの住まいのことです。入居対象者は、60歳以上の高齢者と、60歳未満の要介護・要支援認定を受けている方で、特養や老健などの介護施設より、自立度が高い方が多い傾向にあります。

サ高住における夜勤の有無や仕事内容は、職場によって異なるようです。自立度が高い入居者さんが多いサ高住では身体介護を行う機会が少なく、体力的な負担が軽い傾向にあります。

身体介護を必要とする入居者さんが多いサ高住の場合は、定期的な夜間の巡回や身体介護、コール対応などの介護業務が多くなるでしょう。転職の際は、応募先の提供サービスをしっかりと調べることが大切です。

「サ高住の仕事に興味がある」「サ高住に転職したいけど夜勤ができるか不安」という方は、「レバウェル介護(旧 きらケア)」にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、アドバイザーが求人先へのヒアリングをこまめに行っているため、求人票からは分からない詳しい業務内容や職場環境、人間関係などの情報をお伝えすることが可能です。夜勤の職員配置や回数、手当の額など、自分では応募先に聞きにくい内容を事前に把握したうえで、応募先を選べます。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。

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