
この記事のまとめ
- 求人票の項目は、施設の基本情報や仕事内容、労働条件、必須資格など
- 求人票の記載方法は会社によって異なるが、基本的な項目は同じ
- 求人票の見方として、給与や待遇だけで応募先を決めないことが大切
「求人票の見方が分からない」と思いつつ、今さら人に聞けないとお困りの方もいるでしょう。求人票には、施設や事業所の基本情報、給与や勤務時間といった労働条件などが記載されています。入職後のミスマッチを避けるために、応募前にしっかり目を通すことが大切です。本記事では、介護業界における求人票の見方を解説。求人票の例やチェックポイントもご紹介します。これから介護求人を探そうという方は、ぜひご参照ください。
求人票とは?記載されている項目一覧
求人票とは、介護施設や事業所、企業などが求人を募る際にハローワークや人材紹介会社、求人サイト、採用ページに掲載する書類のことです。求人票には、募集内容や労働条件など、さまざまな項目が記載されています。以下に、主な項目を挙げたので、「求人票の見方が分からない…」という方は、確認してみましょう。
1.施設・事業所の基本情報
介護の求人票の上部には、施設や事業所の名称、所在地、連絡先、事業内容といった基本情報が記載されているのが一般的です。求人票によっては、従業員数や設立年月日、資本金といった詳細な情報が記載されている場合もあります。介護施設や事業所までの交通アクセスや事業規模を判断する材料になるため、必ずチェックしましょう。
2.募集職種や業務内容などの仕事の情報
介護の求人票には、募集職種や雇用形態、業務内容といった仕事に関する情報も記載されています。この部分で、介護職の募集なのか、正社員・非正規社員どちらの募集なのかを判断することが可能です。また、業務内容についても書かれているので、入職後の具体的な仕事をイメージできるでしょう。
3.給与や勤務時間などの労働条件
求人票には給与や勤務時間、休日などの労働条件についても書かれています。求人票を出している施設や事業所によってどこまで明記するかは異なるものの、自分が希望する労働条件とマッチしているかきちんと照らし合わせておくことが大切です。
給与の記載方法は基本給・月給があるので注意しよう
給与に関する項目は、基本給(毎月決まって支払われる賃金)のみ記載する場合と、月給(基本給に残業代や手当を加えたもの)が書かれている場合があります。月給の場合は、記載されている金額と手取り金額(実際に手元に残る金額)は異なるので、注意してくださいね。
4.手当や社会保険などの待遇
手当や社会保険の有無などの待遇面が書かれている場合もあります。手当とは、残業手当や夜勤手当、家族手当、資格手当など、応募する介護施設や事業所によってさまざま。社会人経験の浅い方は、手当や社会保険の必要性にピンとこないかもしれませんが、月収や保険料の支払い方に関わる重要な部分です。求人票の見方に慣れていない人は、家族や友人にどんな待遇があったら良いか相談しながら考えてみるのがおすすめですよ。
5.必須資格や歓迎スキル
求人票には、必須資格や歓迎スキルといった応募条件(歓迎条件)も記載されています。特に、介護職は資格の有無によって任せられる業務の幅が異なるため、施設や事業所によっては採用選考の段階で重視している場合があるでしょう。介護職に就くのに必須となる資格はありませんが、求人票に「要資格」と書かれている場合は、無資格の状態で応募しても採用につながらない可能性が高いので気をつけてください。
6.採用選考の方法・流れ
求人票によっては、採用選考の方法や流れを記載している場合もあります。介護職の採用選考は、履歴書や職務経歴書といった書類を提出したあと、面接を1~2回程度行うのが一般的。ただ、選考フローに適性検査や筆記試験を行うこともあるので、きちんと目を通しておきましょう。
7.補足事項・特記事項(残業代、実績など)
通常、求人票の最下部には「補足事項」「特記事項」「備考」といった欄が設けられています。ここには、求人票の項目に書ききれないことや、補足として求職者に知らせたいことなどを記載するのが一般的です。施設や事業所のアピールや採用情報が書かれていることもあるので、見逃さずにチェックするようにしてくださいね。
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求人票の例
ここでは、求人票の例をご紹介します。ハローワークや人材紹介会社、企業などの機関によって記載方法は異なりますが、大まかな項目は一緒なので、求人票の見方を学ぶ参考にしてみてくださいね。
施設・事業所名 | 社会福祉法人○○ |
所在地・連絡先 | 東京都○○区○○ 電話番号○○○-○○○-○○○○ |
事業内容 | 特養、通所介護、ショートステイ |
募集職種 | 介護職 |
雇用形態 | 正職員 |
業務内容 | 当施設における介護業務全般 |
給与 | 月給200,000円~260,000円(経験や能力による)※月給例:230,000円基本給:160,000円夜勤手当:40,000円資格手当:20,000円処遇改善手当:10,000円 |
勤務時間 | 3交代制早番:午前7時30分~午後4時30分遅番:午前11時~午後8時夜勤:午後4時30分~翌午前9時30分 |
休日 | シフト制年間休日115日有給休暇あり夏季・冬季休暇各3日 |
待遇 | 社会保険完備交通費支給(上限月額20,000円)賞与あり昇給あり資格取得支援制度あり研修あり各種手当あり(家族手当、資格手当、住宅手当、夜勤手当) |
応募資格 | 高卒以上 |
歓迎スキル | 介護の経験、資格のある方優遇 |
採用選考方法 | 書類選考、面接1回 |
補足事項・特記事項 | 前年度実績:賞与年2回支給 |
上記はあくまで例なので、実際の求人票を見て情報に慣れておくことも大切です。求人票の見方を知れば、就職・転職活動の際に仕事を探しやすくなるはずですよ。
介護業界への就職・転職で求人票を見るときのポイント
最後に、介護業界への就職・転職で求人票を見るときのポイントを3つご紹介します。求人票の見方が分かったら、次のステップとして以下の点を意識してみましょう。
1.給与や待遇だけで応募先を決めない
求人票の給与や待遇の項目だけを見て応募先を決めないようにしましょう。介護の求人票を見るときは、ついつい給与や待遇の項目に注目してしまいがちです。ただ、給与や待遇だけで応募求人を絞ってしまうと、入職後の仕事内容や環境にギャップを感じるリスクも高くなります。応募先を決めるときは、求人票に記載された仕事内容や労働条件を見るのはもちろん、施設や事業所の公式Webサイトをチェックして、多角的な視野を持つことが大切です。
2.求人票で分からない施設の雰囲気は事前に調べておく
求人票から分からない施設の雰囲気は、事前に調べておきましょう。前述のとおり、応募先の施設や事業所についてよく知らないまま入職してしまうと、入職後にミスマッチを起こす恐れがあります。施設の様子を知りたいときは、公式Webサイトで調べるほか、職場見学をしてみるのもおすすめ。求人票に「職場見学あり」と記載されている場合は、積極的に活利用してみましょう。
3.入職後のキャリアプランも視野に入れる
入職後にスキルアップやキャリアアップを考えている方は、求人票の待遇の項目に注目するのも方法の一つです。たとえば「働きながら介護資格を取得したい」という方なら、資格取得支援制度や職場内研修を設けている職場がおすすめ。「長期的に働き、収入アップを目指していきたい」という方なら、職務手当や昇給のある職場が適しているでしょう。求人票の見方次第では将来の働き方をイメージすることもできるので、細かな部分まできちんと目を通すのがポイントです。
まとめ
求人票の見方が分からない人は、ハローワークや人材紹介会社、求人サイトなどに掲載されている求人票を見比べてみましょう。初めはよく分からないこともあるかもしれませんが、次第に見慣れてくるはずですよ。求人票を見るときは、給与や勤務時間の項目だけでなく、勤務先までのアクセスや社会保険の有無などに注目して「長く働いていけそうか」を確認するのがポイント。自分の希望条件と照らし合わせて、できるだけ相性の良い求人を選びましょう。
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