
この記事のまとめ
- 老健で働くメリットは、介護・医療ケア・リハビリの知識を学べることなど
- 老健で働くデメリットは、スケジュールが厳しく業務が忙しいこと
- 老健で働くのに向いている人は、コミュニケーション技術がある人など
「老健で働くことに興味があるけど、メリットは何だろう?」と気になる方もいるでしょう。老健で働くと、医療職やリハビリ専門職などの職種と連携するため、介護以外のスキルも習得できるメリットがあります。この記事では、老健で働くメリットやデメリットを解説。向いている人の特徴や求人情報の例も紹介します。老健のメリット・デメリットの体験談もまとめたので、参考にしてみてください。
老健とはどのような施設?仕事内容や給与は?転職時のポイントも徹底解説!老健(介護老人保健施設)とはどんな施設?
老健の役割や利用対象者、介護職員の仕事内容を以下にまとめました。老健の特徴を把握して、どのような施設かイメージしてみましょう。
施設の役割と特徴
老健とは、主に要介護1以上の高齢者を対象に、在宅復帰のためのリハビリや医療ケアを提供する介護施設です。利用者さんは、原則3~6ヶ月の短期入所で自宅復帰を目指します。老健で提供される主なサービスは、以下のとおりです。
- リハビリ専門職によるリハビリ・機能訓練
- 看護師・医師による医療ケア
- 介護職による日常生活の支援
- 栄養管理
- レクリエーション・余暇活動
医療職やリハビリ専門職などの多種職が連携し、リハビリや医療ケアを提供します。介護職は、利用者さんの身の回りのお世話をするのが主な業務です。
利用者さんの特徴
老健を利用するには、原則として、65歳以上で介護度1以上という要件を満たす必要があります。市区町村の介護保険担当課や地域包括支援センターに要介護認定調査の申請をして、要介護度1以上の認定を受けなければ、入居条件を満たせません。
老健は、病状が安定しており、入院治療は必要ないものの、医療ケアやリハビリが必要な方が利用します。なお、認知症の方も入所対象に含まれます。40~64歳の方も、若年性認知症などの特定疾病により要介護認定を受けていれば入所可能です。
介護職員の仕事内容
老健で働く介護職の主な仕事は、利用者さんの身の回りのサポートです。具体的な業務内容としては、入浴介助や排泄介助、掃除、レクリエーションなどがあります。身体介護を通じた生活リハビリも実施します。介護記録の作成や事務作業も仕事の一つです。
医療と介護の両方のケアを円滑に進めるためには、看護師や支援相談員、ケアマネジャーといった多職種との連携が欠かせません。老健の介護職の仕事内容は、「老健の仕事内容を解説!介護職員の1日の流れや働くメリット・デメリット」の記事で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
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アドバイザーに相談する(無料)介護職員が老健で働くメリット
介護職員が老健で働くメリットは、医療に関する知識が深まることや、給与が高い傾向にあることです。老健で働くことを検討している方は、自分の希望する働き方と合っているかどうか、チェックしてみてください。
介護・医療ケア・リハビリの知識を学べる
老健で働くと、筋力が衰えた方や麻痺がある方の介助の注意点をリハビリ専門職から教えてもらえるため、介護職としてスキルアップできます。
また、看護職の指導のもと、正しいバイタルチェックの方法などを習得できるでしょう。身体機能や認知機能の回復につながる支援など、介護現場で広く活用できる技術も学べます。利用者さん一人ひとりの身体状況に適したさまざまな対応方法を学べるのが、老健で働くメリットです。
医師や看護師に医療的な相談がしやすい
老健には医師や看護師が配置されているので、利用者さんの体調に関することで不安があるときも、すぐに相談できます。医療職に処置を頼める環境なので、安心して介護業務に専念できるでしょう。
在宅復帰に向けたサポートができる
生活リハビリや簡単なリハビリに携わることで、介護職も利用者さんの在宅復帰に向けた手助けができます。必要なリハビリについて、リハビリ専門職に相談したり、意見を伝えたりすることも可能です。身体機能や認知機能を改善するために必要な支援があれば、ケアマネジャーと話し合うことで、より質の高いケアの提供に貢献できるでしょう。
また、リハビリのサポートを行う際は、利用者さんへの声かけの仕方を工夫するやりがいがあります。利用者さんに説明を理解してもらう方法や、前向きにリハビリできる声かけを考えて試すなど、主体的に利用者さんのリハビリに関われることも、老健で働くメリットの一つです。
看取り介護の経験ができる
老健で働くと、利用者さんの看取りを行う可能性があります。老健は短所入所が原則ですが、利用者さんのなかには在宅復帰が困難な方も。在宅復帰が難しい方に対しては、入所時点で終末期の過ごし方についての希望を伺い、利用者さんやご家族の意思を尊重しながら終末期ケアを行います。
人生の最期をどのように過ごすのが良いかを考えながらケアに従事し、看取り対応の経験を積むことで、介護職として成長できるでしょう。
利用者さんに平等に介護を提供できる
老健で提供される備品はすべて統一されているため、提供する介護サービスの質に差が生じず、平等に利用者さんに対応できます。サ高住や在宅介護のように、家庭によって備品の充実度や環境が異なり、できるケアが限られてしまうことはないでしょう。
介護に必要な設備や物品が整備されている老健は、利用者さんに必要なケアを提供しやすい環境です。
短期間でさまざまな利用者さんを担当できる
病状や障がいの程度が異なる多くの利用者さんと関われるのも、老健で働くメリットです。前述したとおり、老健は短期入所を前提とする施設なので、利用者さんが頻繁に入れ替わる傾向にあります。多くの利用者さんの介護に携わって経験を積めるので、一人ひとりのニーズや課題を理解して対応するスキルが身につくでしょう。
身体的負担が比較的少ない
老健では、在宅復帰を目指し、自立支援を重視したケアを行います。そのため、職員にかかる身体的な負担は、比較的少ないでしょう。
厚生労働省の「施設サービスの要介護度割合」によると、老健と特養の利用者さんの要介護度の割合は、以下のとおりです。
介護施設 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
介護老人保健施設(老健) | 12% | 19% | 24% | 28% | 16% |
介護老人福祉施設(特養) | 1% | 3% | 26% | 40% | 30% |
参考:厚生労働省「施設サービスの要介護度割合」
特養の利用者さんは要介護4・5が7割を占めますが、老健の場合は要介護1~3の方で半数以上を占めています。入所条件が原則要介護3以上の特養は、要介護度の高い利用者さんが多いのが特徴です。一方、老健は特養に比べて利用者さんの要介護度が低い傾向にあるため、身体的な負担は比較的少ないといえます。
出典
厚生労働省「第221回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2024年11月5日)
ほかの介護施設より平均給与が高い
老健の介護職員は、ほかの介護施設よりも給与が高い傾向にあります。
厚生労働省の「令和4年度介護事業者処遇状況等調査結果(p.122)」を参考に、老健とほかの介護事業所の平均給与を以下にまとめました。
介護事業所の種類 | 常勤 | 非常勤 |
介護職員全体 | 31万7,540円 | 20万9,540円 |
介護老人保健施設(老健) | 33万9,040円 | 28万7,360円 |
介護老人福祉施設(特養) | 34万8,040円 | 21万1,260円 |
介護医療院 | 32万700円 | - |
訪問介護事業所 | 31万5,170円 | 21万9,390円 |
通所介護事業所(デイサービス) | 27万5,620円 | 16万8,170円 |
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム) | 29万1,080円 | 20万410円 |
参考:厚生労働省「令和4年度介護事業者処遇状況等調査結果(p.122)」
老健の介護職員の平均給与は33万9,040円で、特養に次いで2番目に高い給与水準であることが分かります。この結果から、老健で働くと、ほかの施設より多くの給与が支給される可能性があるといえるでしょう。なお、実際の給与額は、働く地域や保有資格などのさまざまな要素から決まるので、上記はあくまでも参考としてご覧ください。
出典
厚生労働省「令和4年度介護事業者処遇状況等調査結果」(2024年11月5日)
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老健の仕事のやりがいを介護職の体験談と一緒に紹介!働くメリットも解説
介護職員が老健で働くデメリット
ここでは、老健で働くデメリットを解説します。老健に就職・転職してミスマッチを感じないために、メリットだけではなくデメリットも確認しておきましょう。
スケジュールが厳しく業務が忙しい
老健は、少ない人員で多くの利用者さんの介護に対応しなければならないため、業務が忙しい傾向があります。事前に計画されたスケジュールに沿って実施する業務もあり、時間どおり対応できるよう効率良く仕事をこなすことが必要です。ケアのために準備を整えたり、チーム内で声をかけ合ったりしながら協力して業務を進めることが求められます。
利用者さんからの暴言・暴力がある
老健の仕事では、利用者さんから暴言や暴力を受ける可能性があるでしょう。利用者さんは、自宅に帰れないことや、病気の関係で食事制限があることなどに、ストレスを抱えていることも少なくありません。また、脳疾患の影響で認知機能に障がいが残り、怒りっぽくなる方もいるようです。
慣れない環境・状況に不安を感じ、暴力や暴言がみられたときは、適切に対処する必要があります。利用者さんの感情が不安定なときは、気持ちに寄り添うことや、1人で悩まず周囲と協力しながらケアをすることを意識すると良いでしょう。
多職種との連携が難しい
疾患名や薬の名前などの専門用語が飛び交うため、老健の仕事に慣れるまでは、「医療職との連携が難しい」と感じる可能性があります。また、看護師は医療的な視点で考え、介護職は介護の専門家として利用者さんのケアに当たるため、対応方法について意見が割れることもあるでしょう。多職種との人間関係を良好に保つには、お互いの立場や意見を尊重しながら、チームケアを行うことが大切です。
レクリエーションに力を入れていない
老健は在宅復帰に向けたリハビリを中心にケアを実施するため、レクリエーションの優先順位が低く、開催する時間は比較的少ないようです。1ヶ月に1回程度の頻度でイベントが開催される施設はありますが、事前に企画・準備をして行う大型のレクリエーションは少ないでしょう。そのため、デイサービスのように企画に力を入れてレクリエーションを実施したい方は、「自分のスキルを発揮できない」と感じる可能性があります。
利用者さんを長期的にケアできない
老健は短期入所が前提のため、利用者さんを長期的にケアするのは難しいでしょう。さまざまな利用者さんと関わってスキルアップできるメリットがある一方で、長期的な関係性を築けないことをデメリットに感じる場合があるようです。
在宅復帰ができる状態になった利用者さんは退所し、自宅で生活を送るようになります。そのため、利用者さんに長期的な介護ケアを提供したいという方は、自分の希望する介護を実践できない可能性があるでしょう。
老健で働く介護職のメリット・デメリットの体験談
ここでは、老健で実際に働いたことがある介護職の体験談として、仕事を通して感じたメリット・デメリットを紹介します。
【体験談】老健で働く介護職のメリット
老健で働いてメリットを感じた体験談は以下のとおりです。「経験者の話を聞いて、老健で働くイメージを膨らませたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
普段、介護をしていて「この人にはこういうリハビリの方が良いんじゃないかな?」と思うことがあります。そのようなときは、リハビリ職や看護師に相談します。対等に意見を伝えて利用者さんにとってベストな方法を考えられるのは良いですね。逆に「利用者さんにこの動作をできるようになってほしいから、介助するときはこういう方法でお願い」とリハビリ職から指示をもらうこともあり、勉強になっています。
利用者さんと接していると、「いつもと様子が違うけど、原因が分からなくて不安…」ということがあります。そのようなとき、看護師さんにみてもらってすぐに医療的な処置を行えるのは安心です。
上記のエピソードから、老健の介護職員として働くと、看護師やリハビリ職との距離が近いからこそ感じられるメリットがあると分かります。
【体験談】老健で働く介護職のデメリット
老健で働いてデメリットを感じた介護職員の体験談も見てみましょう。
10人分のシーツ交換では、中腰の姿勢で業務を行うので、腰に大きな負担がかかりました。利用者さんの人数が多いので、体力的にきつい業務の量も多く、大変に感じることがあります。
介助の方法や声かけの仕方に正解はありません。利用者さんによって対応は変わりますし、同じ方でも時間帯や日によってうまくいく方法が変わります。そのため、対応に悩むことは多いですね。都度ほかの職種と相談したり、臨機応変に対応したりするよう心がけています。
老健で働く介護職員は、体力的な負担や個別ケアの難しさに悩む場合があるようです。長期的に勤務するためには、正しい介護技術を身につけて体力的な負担を軽減することや、職員同士で連携してケアを行うことが求められるでしょう。
老健で働くのが向いている人とは?
ここでは、老健で働くのに向いている人の特徴を解説します。老健の仕事が自分に合っているのか気になる方は、以下の項目をチェックしてみてください。
コミュニケーション技術がある人
老健では多職種連携してチームで業務を進めるので、自分から挨拶したり、声かけをしたりするなど、職場内で積極的にコミュニケーションを取れる人に向いているでしょう。また、援助方針で看護師と意見が割れたときは、利用者さんにとって良い方向に着地させる調整力も求められます。
気持ちを上手に切り替えられる人
認知機能の低下やストレスから、暴言を吐いたり、暴力を振るったりする利用者さんがいる場合があるため、気持ちを上手に切り替えるスキルも必要です。「仕事だから」と割り切れる人や、疾患の症状の一つだと理解して冷静に対応できる人は、適性があるでしょう。
また、認知症の利用者さんに対応する際は、「予想外の行動に対して怒らない」「同じことを何度も聞かれても穏やかに答える」など、感情をコントロールすることも求められます。
体力がある人
老健は、対応する利用者さんの人数が多く、業務量も多い傾向にあるので、体力がある人に向いています。運動習慣があったり、普段から健康に気を遣って生活したりしている人は、老健の仕事に体力を活かせるでしょう。
臨機応変に動ける人
利用者さんが困っていることや、現場を回すために必要なことを自分で考え、状況を見て対応できる人は、老健で活躍できるでしょう。現場の状況を把握し、スムーズに業務が回るように配慮することが必要です。
また、利用者さんによって最適なケアはそれぞれ異なるため、一人ひとりにとっての最適な方法を考えられる柔軟な発想がある人は適性があるといえます。
医療的なケアやリハビリを学びたい人
老健では多くの専門職と連携するため、医療ケアやリハビリなど、介護以外の知識を増やしたい方にも向いているでしょう。医療ケアやリハビリの知識を学びながら、介護スキルの向上を図れるため、向上心のある方におすすめの職場です。
在宅復帰の支援をしたい人
老健で働くと在宅復帰を目的としたケアに携われるので、在宅復帰の支援をしたい方はやりがいを感じられるでしょう。
介護の仕事をしていると、利用者さんが年齢を重ね、できないことが増える様子を目の当たりにすることも少なくありません。しかし、老健では利用者さんが入所時よりも元気な姿になって退所することも多いでしょう。
利用者さんの機能向上に力を入れた支援ができることは、介護施設のなかでも老健ならではの魅力です。そのため、「利用者さんのこれからの生活のために支援がしたい」という気持ちがある方は、やりがいを感じられるでしょう。
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老健に向いている人の特徴とは?仕事で身につくスキルや働くメリットを解説
老健で働くための資格要件とキャリアアップ
ここでは、老健で働く際に役立つ資格や、キャリアアップイメージを解説します。「老健で働くのに準備は必要?」「就職後のキャリアってどんな感じ?」と気になっている方は、確認してみましょう。
老健の介護職に必要な資格
老健の介護職として働くために必須の要件はないので、無資格や未経験から求人に応募できます。しかし、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの資格を取得すれば、介護に関する知識や技術を習得でき、即戦力として働けるでしょう。
なお、2024年度から、医療・福祉関係の資格を持たない介護職には、「認知症介護基礎研修」の取得が義務付けられました。就業後1年以内に受講する必要があり、職場を介して研修を申し込み、働きながら取得を目指すのが一般的です。介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士などの資格を持つ方は、認知症介護基礎研修を受講する必要はありません。
認知症介護基礎研修については、「介護職は無資格で働けなくなるの?認知症介護基礎研修の義務化について解説」にまとめています。
転職後のキャリアアップイメージ
老健などの介護施設では、働きながら資格を取得し、キャリアアップを目指すことができます。介護業界のキャリアアップとしては、「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士」とステップアップしていくのが一般的です。介護の現場で実務経験を積みながら資格要件を満たすルートで、介護福祉士や上位資格のケアマネジャーを取得する人は多くいます。
老健の介護職員が資格を取得すると、スキルアップできることに加え、給与アップを狙えるメリットもあります。資格があれば業務の幅も広がるので、介護業界での活躍を目指す方は、ぜひ資格取得を検討してみてください。
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老健で役立つ資格とは?給与アップやキャリアアップに役立てよう
老健の求人情報をチェックしてみよう!
老健の正社員求人の例は、以下のとおりです。なお、実務経験や保有資格、勤務する場所(都道府県)などによって、実際の条件は異なります。老健の労働条件を知る参考として、活用してみてください。
【勤務地】東京都
【雇用形態】正社員
【勤務時間】日勤:午前8時30分~午後5時15分/早番:午前7時30分~午後4時15分/遅番:午前10時30分~午後7時15分/夜勤:午後4時~翌午前9時(シフト制)
【仕事内容】介護老人保健施設における介護業務全般/レクリエーション活動など
【給与】月給19万円~25万円/賞与年2回(2ヶ月分)
【給与の備考】昇給1回/退職金制度あり
【各種手当】通勤手当/資格手当/処遇改善手当/住宅手当/夜勤手当(1回7,000円)
【福利厚生】社会保険完備/資格取得支援制度あり
【休日・休暇】完全週休2日制/育児休暇・介護休暇・有給休暇
【応募条件】無資格可/未経験可/ブランク可
【歓迎要件】介護職員初任者研修/介護福祉士実務者研修/介護福祉士
老健の求人は、無資格・未経験から応募できるものが多数あります。また、福利厚生が充実している傾向にあるので、腰を据えて働けるでしょう。正社員として働く場合、夜勤を含む3交代制や4交代制で勤務することが多いようです。シフト制でローテーションを回すので、土日勤務が難しい場合は、事前に相談しておきましょう。
老健で働くことに関するよくある質問
ここでは、老健で働く場合に気になる疑問に回答します。老健で働くことを検討している方は、ぜひご確認ください。
特養と老健はどちらが働きやすいですか?違いは?
特養と老健のどちらを働きやすいと感じるかは、仕事に求める条件や適性によって異なるでしょう。特養は、在宅生活が困難な要介護状態の高齢者が入居する介護保険施設です。終身利用も可能なため、終の棲家になる場合も。利用者さん一人ひとりと向き合って介護をしたい方に向いています。一方の老健は、3~6ヶ月の短期入所が原則で、在宅復帰を目指してリハビリをする利用者さんがメインです。医療ケアやリハビリ、自立支援に関心がある方に向いているでしょう。
特養と老健の違いについては「特養と老健はどちらが働きやすい?特徴の違いを押さえて転職を成功させよう」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
老健の仕事はきついですか?
老健の仕事をきついと感じるかは人によって異なりますが、体力的な負担が大きかったり、利用者さんから暴言があったりして、大変に感じる場合があるようです。老健で働くきつさを軽減し、安定して働くには、職場の相談・協力体制がしっかりしていることが大切です。
老健の仕事をきついと感じる理由については、「老健の仕事はきつい?介護老人保健施設が大変な理由と働くメリットを解説!」の記事で解説しているので、あわせてご一読ください。
まとめ
老健(介護老人保健施設)は、在宅復帰を目指す高齢者を支援する介護施設です。介護、医療、リハビリといった多職種が連携するため、医療ケアやリハビリの知識を学べたり、在宅復帰に向けたサポートができたりするメリットがあります。業務上のメリットとしては、身体的な負担が比較的少ない点が挙げられるでしょう。また、ほかの介護施設より平均給与が高いことは、働くうえでうれしいメリットです。
一方で、老健で働くデメリットとしては、業務が忙しかったり、利用者さんの対応が難しかったりすることが挙げられます。また、レクリエーションの頻度が少なかったり、利用者さんを長期的にケアできなかったりするので、利用者さんとの交流を大切にしたい方は、物足りなさを感じる場合もあるでしょう。
老健で働くために資格は必須ではありません。しかし、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの資格を取得すれば、業務に役立つでしょう。
「老健とほかの介護施設のどちらが自分に合っているか分からない」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)に相談してみませんか?レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護業界に特化した転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、施設ごとの違いや労働条件などをリサーチし、詳しくご説明いたします。転職を検討している段階で、求人に応募するかどうか迷っている方の利用も歓迎です。サービスはすべて無料なので、まずは気軽にご相談ください。
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