
この記事のまとめ
- グループホームと有料老人ホーム、働くなら自分の希望条件に合う施設を選ぶ
- グループホームは観察力が高く冷静な人や、丁寧な介護がしたい人におすすめ
- 有料老人ホームは接客経験がある人や、介護の基礎を習得したい人におすすめ
グループホームと有料老人ホームは、働くならどちらが良いのでしょうか?施設によって仕事内容は異なるため、どちらが良いかという明確な答えはありません。転職を成功させるには、それぞれの施設の特徴を知ることが重要です。この記事では、グループホームと有料老人ホームの違いや仕事内容、働くメリット・デメリットをご紹介します。その他の介護施設・事業所についてもまとめているので、ぜひ就職や転職の参考にしてください。
グループホームとは?簡単に解説します!入居条件や費用、メリット、選び方グループホームか有料老人ホームで働くならどちらが良い?
グループホームと有料老人ホームを比べ、働くならどちらが良いという絶対的な答えはありません。グループホームと有料老人ホームは施設の特徴や働くメリット、大変さが異なるので、自分が仕事に何を求めるのかによって向いている施設は異なります。
グループホームは、認知症を患う方に対応するスキルを向上させたい方や、一人ひとりの利用者さんと深く関わりたい方におすすめです。一方の有料老人ホームは、福利厚生やキャリア制度を大切にしたい方や、さまざまな介護度の方に対する介護技術を身につけたい方に向いている傾向があります。
このように、施設によって条件や強みは違うので、気になる施設について詳しい情報を集めて比較してみると良いでしょう。
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グループホームと有料老人ホームの違いは?
グループホームと有料老人ホームは、入居条件や施設形態に違いがあります。ここでは、グループホームと有料老人ホームの特徴について詳しくまとめたので、ぜひチェックしてみてください。
グループホームとは
グループホームとは、認知症の方が共同生活を送る施設です。
利用者さんの認知症の進行を遅らせ、可能な限り自立した生活を送ってもらうことが、グループホームの目的。介護職員は、利用者さんと家事や食事などの日常生活を共にし、利用者さんが自力ではできないところをサポートします。
認知症の方が入居する
グループホームの特徴の一つは、すべての利用者さんが認知症の診断を受けている点です。グループホームの入居対象者は、認知症の診断を受けており、要支援度2以上の要介護認定を受けた方。原則65歳以上を対象としていますが、若年性認知症の方も入居できるため、施設によっては40~64歳の方も入居しています。
住民票が施設のある自治体にあることや、ほかの利用者さんと共同生活を送れる状態であることも、グループホームの入居条件です。また、グループホームは常時の医療的ケアが必要な方の支援は前提としていないため、看護師の配置は必須ではありません。
最大9名のユニット単位で生活する
グループホームの利用者さんは、ユニットと呼ばれる5~9名のグループで共同生活を送ります。介護職員はユニットごとに配属されるため、ほかの施設と比べて関わる利用者さんの人数は少ないといえるでしょう。
一人ひとりの利用者さんとの関わりが濃く、密にコミュニケーションを取れるところもグループホームの特徴です。
施設によるが介護度は低い傾向にある
グループホームの利用者さんは、特養や老健に比べると介護度の低い方が多いといえます。厚生労働省の「認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム)(p.3)」によると、グループホームの利用者さんの平均介護度は2.69で、要介護1~3の認定を受けた方の割合が高いようです。
施設によっては、長く入居するうちに介護度が高くなり、全介助が必要となった利用者さんがいることもあります。しかし、基本的には自分で身体を動かせる方が多いため、介護職員の仕事は、利用者さんができない部分のお手伝いや見守りが中心です。
利用者さんの心身機能の維持・向上を目指す
グループホームの目的は、利用者さんの認知症の進行を緩やかにしたり、身体機能を維持したりすることです。介護職員は、利用者さんが自分の力で生活できるように見守ったり、心身機能の維持・向上を目的としたレクリエーションやリハビリを行ったりすることで、利用者さんの自立を支援します。
健康面や安全面で問題がない利用者さんであれば、外出することも可能です。散歩や外食、買い物といった外出の機会があることで、利用者さんの身体機能の維持・向上に加え、QOL(生活の質)の向上にもつながります。
出典
厚生労働省「第218回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2025年2月10日)
有料老人ホームとは
有料老人ホームとは、主に65歳以上の高齢者の方を対象として、暮らしやすい住居と家事や介護などのサービスを提供する施設です。有料老人ホームは民間企業が経営している場合が多く、施設によってサービスの種類や施設の雰囲気が異なります。
有料老人ホームは個室型が一般的で、利用者さんごとの生活リズムに合わせた個別のサービスを提供している施設が多いようです。
3種類の有料老人ホームがある
有料老人ホームの種類は、「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3つです。
介護付き有料老人ホームでは、食事介助や入浴介助といった身体介護を中心に、生活援助やリハビリなど、幅広い介護サービスを24時間体制で提供しています。
住宅型有料老人ホームでは、食事の提供や見守りのサービスを提供。介護サービスは行っていませんが、利用者さんが外部の介護サービスを契約して生活することも可能です。
健康型有料老人ホームは、自立した高齢者の方を対象にした施設。基本的に介護サービスの提供はなく、家事手伝いのような生活支援が中心です。施設によっては、介護が必要になった利用者さんは退去になる場合もあります。スポーツ施設や浴場など、生活を楽しむための設備が充実していることも多いようです。
利用者さんの生活の場として機能する
有料老人ホームは、利用者さんが快適に生活できるよう、日常生活に必要なサービスを提供しています。施設によってサービスの範囲は異なりますが、基本的には生活支援や食事の提供、身体介護などが中心です。
グループホームのような少人数のユニット体制ではないため、有料老人ホームの介護職員は、施設全体やフロア単位の利用者さんと関わることになります。
入居対象者は幅広い
有料老人ホームは、施設によって入居条件が異なります。自立して生活できる方が対象の施設や、要介護度5の認定を受けた方も入居できる施設などがあり、利用者さんは自身の状態に合った施設を選ぶことが可能です。有料老人ホームのなかには、医療ケアを必要とする方が入居できる施設もあり、グループホームよりも入居対象者の範囲が広いといえます。
施設によってサービス内容や強みが違う
先述のとおり、有料老人ホームは民間企業が運営していることが多く、施設によってサービス内容や強みが異なります。施設ごとに多様なニーズに対応しており、看取り介護を行っていたり、レクリエーションに力を入れていたりする施設もあるようです。
施設ごとに利用者さんへの関わり方や仕事内容は異なるので、有料老人ホームで働く場合は、事前にしっかりと職場の情報収集をする必要があります。
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グループホームと有料老人ホームの仕事内容
ここでは、グループホームと有料老人ホームで働く介護職員の仕事内容をご紹介します。
どちらの施設形態が自分の希望とマッチしているか、確認してみてください。
グループホームで働く介護職員の仕事内容
グループホームの介護職員の主な仕事内容は、利用者さんの生活サポートです。
先述のとおり、グループホームは利用者さんが自分の力で生活できるようにサポートする施設。介護職員は、利用者さんが自力で身の回りのことができるように見守り、難しいところだけお手伝いします。
介護職員も、利用者さんと一緒に洗濯物をたたんだり、食卓を囲んだりしてコミュニケーションを取るため、家庭的な雰囲気のなかで介護ができるのが特徴です。機能維持を目的としたレクリエーションの企画・実施やリハビリも行います。
また、グループホームは入居型の施設なので、夜勤に入ることも介護職員の仕事の一つです。介護職員は利用者さんと夕食を作って食事をとり、片づけまで一緒に行います。服薬の確認やトイレ介助、消灯後の巡回、コール対応なども夜勤スタッフの仕事です。
グループホームの利用者さんのなかには、認知症の症状から昼夜が逆転してしまっている方がいるかもしれません。利用者さんが転倒事故などを起こさないよう、夜勤スタッフは消灯後も気を引き締めて働く必要があります。
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有料老人ホームで働く介護職員の仕事内容
有料老人ホームでは、基本的にはグループホームと同じように、身体介護や日常生活のサポートを行います。ただし、施設によって業務の範囲や量は異なるので、転職前にしっかり確認しましょう。
たとえば、介護付き有料老人ホームは、食事介助や入浴介助、移動・移乗介助などの身体介護を行う機会が多くあるのが特徴です。これに対して、住宅型や健康型では、食事提供や清掃のような生活支援が中心で、身体介護はサービス外だったり、機会が少なかったりします。
また、有料老人ホームにも夜勤があり、早番・日勤・遅番・夜勤を組み合わせてシフトを組む施設が多いようです。夜勤スタッフは、夕食時の食事介助や就寝介助を行います。利用者さんの就寝後は見回りやコール対応をしながら、日勤でできなかった事務作業をこなすことも。介護度の高い方が入居している場合、オムツ交換や移動・移乗介助などが必要になるため、深夜でも身体介護の機会が多い場合があります。
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グループホームと有料老人ホームで働くメリット・デメリット
ここでは、グループホームと有料老人ホームで働くメリットをご紹介します。転職先の条件や理想の職場のイメージと照らし合わせてみましょう。
グループホームで働くメリット
グループホームで介護職として勤務するメリットは、下記のとおりです。
- 認知症介護の知識や技術が身につく
- 身体的な負担が比較的少ない
- 少人数の利用者さんに丁寧なケアができる
グループホームでは、利用者さんのケアを通して、認知症介護の知識や技術を身につけられます。施設によっては、認知症介護研修や資格取得支援を行っていたり、認知症ケア専門士のような認知症ケアのエキスパートが在籍していたりするので、未経験の方もスキルアップしやすい環境といえるでしょう。
先述のとおり、グループホームの利用者さんは要支援度2以上の認定を受けた方です。要支援とは、部分的な支援を受けることで、自立した生活を送れる状態のこと。そのためグループホームは、要介護度1以上の方が入所対象である老健などに比べて身体介護の機会が少なく、介護職員にかかる身体的な負担は比較的少ないといえるでしょう。
加えて、グループホームの介護職員は最大9人のユニットごとに配置されるため、少人数体制で利用者さんをケアすることが可能です。利用者さんに寄り添って、きめ細やかなケアをしたい方にとっては、メリットといえるでしょう。
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グループホームで働くデメリット
グループホームでは、1人で夜勤に入る施設が多いことや、認知症を患う利用者さんとのコミュニケーションが難しいことを大変に感じる方もいます。
1人での夜勤は「トラブルがあったらどうしよう…」と精神的に負担がかかるという声も。一方で、「ほかの職員を気にせずに働けるのは気楽」という声もあり、デメリットととらえるかは人によるようです。
夜勤に関しては、慣れることで不安が解消される場合もあります。グループホームで働くことにメリットを感じているなら、一度挑戦してみると良いかもしれません。
また、グループホームの利用者さんには、認知症の症状で意思疎通が難しかったり、信頼関係を築くのが大変だったりする方もいます。しかし、認知症についての知識を身につけ、相手の気持ちを考えた対応を心がけることで、少しずつ利用者さんとの関係を深めていけるでしょう。利用者さんが心を開いてくれるとやりがいにもつながるので、前向きにコミュニケーションを取ることが大切です。
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有料老人ホームで働くメリット
有料老人ホームの介護職として働くメリットは、下記のとおりです。
- 幅広い介護技術を身につけやすい
- 接遇スキルを磨ける
- 施設によっては身体介護の負担が少ない
- 昇進しやすい施設もある
有料老人ホームは、自立している方から要介護度5の認定を受けた方まで、幅広い方を対象にしています。そのため、職場の選択肢が多く、自分がどのような介護サービスを提供したいか、どのようなスキルを身につけたいかという観点から就職先を選ぶことが可能です。
有料老人ホームには接遇を重視している施設が多く、高級ホテルのようなおもてなしをする施設もあります。これまでに接客経験のある方は、コミュニケーション能力や接遇スキルをより高めることも可能です。ホスピタリティを重視して仕事をしたい方には、良い環境といえるでしょう。
また、有料老人ホームでは自立度の高い利用者さんが多い施設もあるので、「あまり身体に負担をかけずに仕事をしたい」という方も、職場を選びやすいといえます。
会社によってはキャリアプランや教育体制が充実していることもあり、事業拡大に伴って施設長のポストが空くことも。運営方針にもよりますが、ほかの介護施設よりも昇進の機会が多い場合もあります。
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有料老人ホームで働くデメリット
有料老人ホームは施設によって特徴が異なるため、どの施設にも当てはまるデメリットはありません。
しかし、施設によっては、介護業務に加えて掃除や調理といったさまざまな業務をマルチタスクで行うこともあり、大変さを感じる場合があるでしょう。医療依存度が高い利用者さんが多い施設では、「利用者さんの体調が急変したらどうしよう…」とプレッシャーを感じる介護職員もいるようです。
また、利用者さんから接遇レベルの高さを求められることがあり、「利用者さん」ではなく「お客さま」のようにおもてなしする施設もあります。
特色は施設によって違うので、面接時に施設の特徴を質問したり、職場見学で雰囲気をチェックしたりして、自分と職場がマッチしているかを確認しましょう。
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グループホームと有料老人ホームはどんな人に向いている?
ここでは、グループホームと有料老人ホームに向いている人の特徴をご紹介します。グループホームや有料老人ホームで働くメリットを感じられた方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
グループホームの介護職に向いている人の特徴
グループホームの介護職は、観察能力の高い人や冷静に状況を判断できる人に向いています。グループホームでは、利用者さんが自力でできることとできないことを判断して、適切にサポートする必要があるため、観察力や冷静に状況を判断する力が必要です。
また、グループホームは、介護職員が対応する利用者さんの人数が比較的少なく、介護度の低い方が多い傾向にあります。そのため、未経験で介護職に挑戦する人や身体的な負担を抑えたい人、少人数の利用者さんにじっくり向き合いたい人にもおすすめです。
有料老人ホームの介護職に向いている人の特徴
有料老人ホームは、接客スキルやコミュニケーション能力を活かしたい方に向いています。
有料老人ホームは接遇を重視していることが多く、なかにはホテルのような高級感を売りにしている施設もあるようです。そのため、販売職や接客スタッフとしての経験がある方は、経歴を活かしやすいといえます。
また、有料老人ホームの利用者さんは、自立した生活ができる方から要介護度5の認定を受けた方まで、さまざまです。施設によって幅広いサービスを提供しているため、「介護の基礎を一通り経験したい」という方にもおすすめ。入浴介助や排泄介助、移動・移乗介助など、基本的な身体介護のスキルを身につけることができます。
有料老人ホームは施設によって特色が違うので、自分の希望を実現できるような施設があれば、積極的に応募してみましょう。「プロに職場探しをサポートしてほしい!」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にお任せください!
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グループホームと有料老人ホームへの転職に資格は必要?
グループホームと有料老人ホームのいずれも、就職するために必須の資格はありません。初めて介護の仕事に挑戦する場合、未経験歓迎や無資格OKの求人に応募すると、内定をもらいやすい傾向にあります。
未経験で転職を有利に進めたい方は、介護の資格を先に取得するのも一つの手です。まずは、介護職員初任者研修の取得を目指してみましょう。初任者研修は介護の基礎的な資格で、1~3ヶ月ほどで取得できます。詳しくは、「介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット」でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
グループホームと有料老人ホーム以外の介護施設
ここでは、グループホームと有料老人ホーム以外の介護施設についてまとめています。転職先の視野を広げたい方は、ぜひチェックしてみてください。
特別養護老人ホーム(特養)
特養とは、利用者さんに長期的な生活の場を提供する介護施設です。特養は、原則要介護3以上の認定を受けた方が対象で、終の棲家に選ぶことも多いようです。そのため、特養の介護職は看取りを行う機会もあり、介護スキルを磨きたい方に適した職場といえます。
特別養護老人ホーム(特養)については、「特別養護老人ホーム(特養)とは?わかりやすく入居条件や施設の違いを解説」で解説しているのでチェックしてみてください。
介護老人保健施設(老健)
老健は、退院後すぐに自宅に戻るのが難しい方に対し、在宅復帰を目的とした支援を行う介護施設です。老健は、要介護1以上の認定を受けた方が対象で、特養よりは自立度の高い方が多く、介護職にかかる身体的な負担が少ない傾向にあります。
老健では看護師やリハビリ専門職などさまざまな職種が連携して仕事をするため、チームでの仕事が得意な方や、コミュニケーション能力のある方に向いているでしょう。
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デイサービス(通所介護)
デイサービスは、自宅で生活している利用者さんが日中に通う介護施設です。介護職は、食事介助や入浴介助といった身体介護に加え、レクリエーションの企画や運営も行います。基本的に、デイサービスでは利用者さんの自宅から施設までの送迎があり、介護職員が車両を運転する場合もあるようです。
デイサービスの利用者さんは自立度が高い方が多いため、会話を楽しみたい方や身体的な負担を減らしたい方におすすめの職場といえます。デイサービスは、未経験・無資格から活躍しやすいので、ほかの業界から転職を考えている方にもおすすめです。
デイサービス(通所介護)については、「デイサービスとは簡単にいうとどんな施設?介護職向けに基本を解説します」で解説しているのでチェックしてみてください。
訪問介護事業所(ホームヘルパー)
訪問介護は、利用者さんの自宅に伺って介護サービスを提供する事業所です。ホームヘルパーは、食事介助や入浴介助、排泄介助などの身体介護を行います。食事の提供や買い物といった生活援助も仕事内容です。
ホームヘルパーは、利用者さんの自宅でマンツーマンで介護サービスを提供するため、丁寧なケアをしたい方に向いているでしょう。利用者さんの自宅環境や生活習慣によって最適な介護方法は変わるので、臨機応変に仕事することにやりがいを感じる方にもおすすめです。
なお、ホームヘルパーは基本的に単独で介護を行うため、原則として初任者研修以上の資格が必要になります。資格を持っていれば、未経験から応募できる求人もあるので、ぜひチェックしてみてください。
訪問介護(ホームヘルパー)の仕事については、「訪問介護に向いている人の特徴は?仕事内容や必要資格、やりがいもご紹介」で解説しているのでチェックしてみてください。
グループホームや有料老人ホームに関するよくある質問
ここでは、グループホームや有料老人ホームに関する質問にQ&A方式で回答します。グループホームや有料老人ホームについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
グループホームで働くのに向いている人は?
グループホームの仕事は、観察力があり相手に合わせられる人に向いています。グループホームは、介護職員も利用者さんと生活の一部を共にするのが特徴です。そのなかで、グループホームの介護職員には、利用者さんができることとできないことを見分ける観察力が求められます。さらに、自立支援の観点から、利用者さんのペースに合わせた介護ができる人は、グループホームで活躍できるでしょう。
詳しくは、「グループホームの介護職に向いている人の特徴」で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
有料老人ホームの夜勤は楽?
有料老人ホームの夜勤は、特養の夜勤と比べると体力的な負担が少ない可能性があるでしょう。特養の利用者さんは、要介護度3以上の認定を受けた方で、深夜でも身体介護の機会が多い傾向にあります。これに対して、有料老人ホームは、自立度が高い利用者さんが多い施設の場合、夜勤スタッフの業務は巡回が中心です。しかし、利用者さんの体調が急変するなど非常事態が起きた場合、介護職員には迅速な対応が求められます。施設によっては夜勤スタッフが単独で配置されることもあるため、気を引き締める必要があるでしょう。
有料老人ホームの夜勤については、「有料老人ホームの夜勤はどんな仕事内容?苦労やメリットとは」の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
グループホームと特養で働くのはどちらが大変ですか?
特養のほうが、グループホームよりも介護度の高い利用者さんが多い傾向にあるため、身体的な負担は大きい傾向にあります。グループホームは、自立度が高い利用者さんが多く、未経験可の求人を出している施設も少なくありません。ただし、利用者さんのペースに合わせた介護や認知症の方とのコミュニケーションなど、グループホームの仕事にも難しいところはあります。転職を成功させるうえでは、自分の得意・不得意や希望に合った職場を選ぶことが重要といえるでしょう。
介護未経験で働くならグループホームと有料老人ホームどちらが良い?
グループホームと有料老人ホームのいずれも、未経験の方が活躍しやすい施設です。グループホームは、利用者さんの人数が少なく、一人ひとりに寄り添った介護ができます。介護度が低い利用者さんが多い傾向にあるため、介護スキルを高めたい方は方向性の違いを感じるかもしれません。これに対して、有料老人ホームは、幅広い方が利用対象です。介護スキルを身につけられますが、対応する利用者さんが多く、時間内に業務をこなすことを大変に感じることもあるようです。
グループホームと有料老人ホームには、どちらにも働くメリット・デメリットが両方あるので、自分の理想の働き方や提供したい介護サービスと照らし合わせて職場を選ぶと良いでしょう。
まとめ
グループホームや有料老人ホームで働くには、それぞれ異なる特徴やメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言い切れません。
グループホームは、利用者さんが少なく、一人ひとりに丁寧な介護ができる点がメリットです。グループホームの介護職員は、利用者さんが自力でできる範囲を見極める必要があるので、観察力の高い人や冷静な人に向いているでしょう。
一方の有料老人ホームは、利用者さんの介護度の幅が広いため、一通りの介護技術を身につけやすいというメリットがあります。有料老人ホームは、接遇を重視する施設が多いため、接客経験やコミュニケーション能力を活かしたい方におすすめです。
「未経験で介護業界に転職したい!」「自分に合った施設を一緒に探してほしい」という方は、ぜひレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。
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