Quantcast
Channel: レバウェル介護 介護職向けお役立ち情報(旧 きらッコノート)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 696

難病患者等ホームヘルパーとは?仕事内容や資格の取得方法、メリットを解説

$
0
0
難病患者等ホームヘルパーに関する記事のタイトル画像

この記事のまとめ

「難病患者等ホームヘルパーってどんな仕事?」と気になる方もいるかもしれません。難病患者等ホームヘルパーとは、難病を患っている方が自立した在宅生活を送れるよう支援するヘルパーです。この記事では、難病患者等ホームヘルパーの概要や仕事内容をご紹介します。難病患者等ホームヘルパー養成研修を取得する方法や、講座のカリキュラムも解説。資格を活かして働ける職場もまとめたので、取得を考えている方はご一読ください。

介護資格の種類31選!取得方法やメリットを解説します

難病患者等ホームヘルパーとは?

難病患者等ホームヘルパーとは、難病を患っている方が自立した在宅生活を送れるよう支援するヘルパーです。都道府県知事の指定する、難病患者等ホームヘルパー養成研修の課程を修了した人のことを「難病患者等ホームヘルパー」と呼びます。

▼関連記事
【ヘルパーができないこと一覧】どこまでが業務の範囲なのか

働きながら資格を取る方法教えます

アドバイザーに相談する(無料)

難病患者等ホームヘルパーの仕事内容

難病患者等ホームヘルパーの主な仕事内容は、利用者さんの状態に合わせた適切なサポートを行い、QOL(生活の質)向上を支援することです。
具体的な仕事内容を、以下にまとめました。

  • 身体介護(食事・入浴・排泄など)
  • 家事援助(掃除・洗濯・調理など)
  • 日常生活の自立支援(通院や買い物などの付き添いなど)
  • 利用者さんとそのご家族の相談や気持ちに寄り添う支援
  • 社会参加の促進

難病患者等ホームヘルパーは、利用者さんだけでなくご家族からの相談にも対応します。利用者さんやそのご家族は、症状による痛みや将来への不安などから落ち込んでしまうこともあるでしょう。難病患者等ホームヘルパーは、身体介護や家事援助といった支援に加えて、難病を患う利用者さんやそのご家族の精神的なサポートを行うことも重要です。

難病患者等ホームヘルパーとホームヘルパーの違い

難病患者等ホームヘルパーと一般的なホームヘルパーは、難病に関する知識や技術の有無が異なります。ホームヘルパーには介護の知識がありますが、難病を患う方を支援するために必要な医療知識は、身についていない場合があるでしょう。

ホームヘルパーについて詳しく知りたい方は、「ホームヘルパー(訪問介護員)とは?仕事内容や必要な資格、給料を解説」の記事もご一読ください。

難病患者等ホームヘルパー養成研修とはどんな資格?

難病患者等ホームヘルパー養成研修の種類は、入門講座・基礎課程I・基礎課程IIの3つです。それぞれ講座を修了すると、修了証明書・修了証書が発行されます。ただし、入門講座は、現在は開講している実施機関が少ないようです。

受講資格

難病患者等ホームヘルパー養成研修の基礎課程I・IIの受講資格は、以下の表のとおりです。

課程受講資格
基礎課程I・介護職員初任者研修
・ホームヘルパー2級
・介護福祉士
基礎課程II・介護福祉士実務者研修
・ホームヘルパー1級
・介護職員基礎研修
・介護福祉士

なお、介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修は、受講中の場合にも受講資格として有効になる場合があります。当てはまる方は、事前に研修機関に確認してみましょう。

カリキュラム

難病患者等ホームヘルパー養成研修の基礎課程Iは、計4時間の講習になります。カリキュラムは以下のとおりです。

講義名内容時間
難病の保健・医療・福祉制度I・難病の保健、医療、福祉の背景と動向
・難病の保健、医療、福祉の制度とサービスの種類や内容、役割の理解
1時間
難病の基礎知識I・難病についての正しい概念
・パーキンソン病、全身性エリテマトーデス等患者数の多い疾患
2時間
難病患者の心理及び家族の理解・難病患者の生活行動と心理
・難病患者の人間関係及び患者とのコミュニケーション
・難病患者への心理的援助の実際
・難病患者の家族のストレス
・難病患者の家族とのコミュニケーションと援助
1時間

参照:厚生労働省「難病患者等ホームヘルパー養成研修事業の運営について

基礎課程IIは、計6時間で構成されています。カリキュラムは以下のとおりです。

講義名内容時間
難病の保健・医療・福祉制度II・難病の保健、医療、福祉制度とサービスの詳細な把握1時間
難病の基礎知識II・難病各疾患及び難病に関する保健の理解3時間
難病患者の心理学的援助法・心理学的リハビリテーションの効果的な援助方法の概要把握とその基本視点の難病ホームヘルプサービスへの活用1時間
難病に関する介護の事例検討等・市町村の保健部門及び保健所の難病関連事務の学習
・難病のケースで関わることの多い異職種や他のサービスとの連携、調整等の事例検討
1時間

参照:厚生労働省「難病患者等ホームヘルパー養成研修事業の運営について

難病患者等ホームヘルパー養成研修では、全身性エリテマトーデスやパーキンソン病といった患者数が多い難病に関する医学的知識を学べます。

オンラインで受講できる研修機関もあるので、自分に合った講座を選択しましょう。なお、科目名や受講時間は研修機関によって異なる場合があるので、あくまで参考までにご覧ください。

費用

難病患者等ホームヘルパー養成研修の費用は、地域や受講先によって異なります。目安としては、基礎課程Iはおよそ1万円、基礎課程IIはおよそ1万2,000円です。

申し込み方法

難病患者等ホームヘルパー養成研修の申し込み方法は、自治体によって異なります。たとえば東京都の場合は、委託先に申し込む必要がありますが、埼玉県は電子申請システムで自治体に直接申し込むシステムです。
受講を考えている方は、自治体のWebサイトなどで、実施状況や開講日時を確認してみましょう。

東京都医療局「難病患者等ホームヘルパー養成研修」(2025年2月5日)
埼玉県「難病患者等ホームヘルパー養成研修について」(2025年2月5日)

難病患者等ホームヘルパー養成研修を受けるメリット

難病患者等ホームヘルパー養成研修を取得するメリットとして、「専門的な知識が身につく」「スキルを証明できる」などが挙げられます。以下で、それぞれについて解説します。

専門的な知識が身につき難病への理解が深まる

難病患者等ホームヘルパー養成研修を通して、難病についての専門知識を習得できます。難病の種類や利用できる制度に関する理解が深まるため、介護職員として質の高いサービスを提供するのに役立つでしょう。また、難病を患う利用者さんやご家族がどのような悩みを抱えているのかを知ることで、精神的なケアも充実させられます。

専門知識・スキルを証明できる

難病患者等ホームヘルパー養成研修を取得することで、難病患者についての専門知識や対応するスキルがあることを証明できます。そのため、介護職員として業務範囲が広がったり、キャリアアップにつながったりするというメリットがあるでしょう。

また、難病を患っている利用者さんへの対応が必要な施設では、転職に有利になる可能性があります。施設によっては、資格手当で収入アップにつながる場合もあるので、気になる方は確認してみましょう。

資格取得が比較的容易

難病患者等ホームヘルパー養成研修は、ほかの介護・医療系の資格に比べて取得しやすいといえます。カリキュラムはいずれの課程も4~6時間と短いので、働きながらでも取得を目指しやすいでしょう。ご紹介したように、資格要件が定められているので、ホームヘルパーや介護職員としてさらにスキルアップしたい人におすすめの資格です。

また、難病患者等ホームヘルパー養成研修には基本的に試験がなく、すべてのカリキュラムを修了すれば取得できるのもメリットといえます。

▶資格取得支援の求人一覧ページはこちら

難病患者等ホームヘルパーの活躍の場

難病患者等ホームヘルパーは、「障害福祉サービス」を提供する事業所や施設で活躍しています。「障害福祉サービス」とは、難病を患う方を含む生活にハンデがある方に実施する、障害者総合支援法に基づく支援のことです。
「障害福祉サービス」には、以下のような種類があります。

介護給付訓練等給付
居宅介護
重度訪問介護
同行援護
行動援護
療養介護
生活介護
短期入所
重度障害者等包括支援
施設入所支援
自立訓練(機能訓練・生活訓練)
就労移行支援・就労継続支援
共同生活援助

参照:厚生労働省「障害福祉サービスについて

障害福祉サービスのなかでも、難病を患う利用者さんの支援を行っている居宅介護事業所や重度訪問介護事業所では、資格取得で身につけた知識を活かしやすいでしょう。
居宅介護については「居宅介護と訪問介護の違いとは?働くメリットも解説」の記事で詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。

また、難病患者等ホームヘルパーは、就労継続支援事業所などでも活躍できます。
就労継続支援について、詳しくは「就労継続支援A型の職員の仕事内容は?B型との違いや職種ごとの業務を解説」「就労継続支援B型の仕事内容は?職員の1日の流れと働くメリットを解説!」の記事で解説しているので、ぜひご一読ください。

▶障害者施設の求人一覧ページはこちら

難病患者等ホームヘルパーについてよくある質問

ここでは、難病患者等ホームヘルパーについてよくある質問にお答えします。「難病患者等ホームヘルパーの資格について詳しく知りたい」という方は、ご一読ください。

難病患者等ホームヘルパー養成研修は資格ですか?

難病患者等ホームヘルパー養成研修を修了することで、資格証として扱える修了証明書・修了証書が発行されるため、資格として履歴書に記載できます。取得することで、知識・スキルの証明となり、転職や就職の際にアピールすることが可能です。
難病患者等ホームヘルパー養成研修を活かせる職場については、この記事の「難病患者等ホームヘルパーの活躍の場」でご紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。

難病患者等ホームヘルパーの仕事内容は何ですか?

難病患者等ホームヘルパーの主な仕事内容は、利用者さんの状態に合わせた適切な支援を通して、QOL向上をサポートすることです。具体的には、身体介護や家事援助、日常生活の自立支援などを行います。また、利用者さんとそのご家族の相談にも対応し、精神的な面でもサポートを行うことが重要です。
難病患者等ホームヘルパーの仕事内容について、詳しくはこの記事の「難病患者等ホームヘルパーの仕事内容」でご紹介しているので、ご一読ください。

まとめ

難病患者等ホームヘルパーとは、難病を患っている方が自立した在宅生活を送れるよう支援するヘルパーです。都道府県知事の指定する、難病患者等ホームヘルパー養成研修の課程を修了することで取得できます。
難病患者等ホームヘルパーを取得することで、難病に関する専門知識が身についたり、スキルを証明できたりするメリットが得られるでしょう。

「資格取得にチャレンジしたい」「難病患者等ホームヘルパーの資格を活かして働きたい!」という方は、「レバウェル介護(旧 きらケア)」にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護・福祉業界専門の転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望条件にぴったりな求人をご紹介します。
難病の利用者さんをサポートできる施設など、障害福祉サービスを提供する職場をご紹介できるので、ぜひご相談くださいね。

働きながら資格を取る方法教えます

アドバイザーに相談する(無料)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 696

Trending Articles