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レクリエーション介護士の資格取得方法は?難易度やメリットを解説

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この記事のまとめ

「レクリエーション介護士ってどんな資格?」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。レクリエーション介護士とは、レクリエーションに関する専門的な知識とスキルを身につけることができる民間資格です。この記事では、レクリエーション介護士の取得方法や、資格を取るメリット・デメリットを解説します。資格取得で学べることやおすすめの人もご紹介するので、レクリエーション介護士に興味がある方はぜひご一読ください。

介護資格の種類31選!取得方法やメリットを解説します

レクリエーション介護士とは

レクリエーション介護士とは、介護の基礎知識をもとに、利用者さんが楽しく参加できるレクリエーションを企画・実施できる人材を育成することが目的の資格です。日本アクティブコミュニティ協会が認定する民間資格で、2級・1級・マスターの3種類があります。

レクリエーション介護士の役割は、介護現場において、専門知識をもとに安全で楽しいレクリエーションを実行することです。また、チームでレクリエーションを企画・実行する際に、中心メンバーとして職員をまとめることも期待されています。

施設や職員によってレクリエーションの質に差がある状況を改善するために、レクリエーション介護士の資格が設けられました。資格を取得することで、専門的なレクリエーションの知識とスキルを持って、企画の立案や実行ができるようになります。

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レクリエーション介護士の資格取得で学べること

レクリエーション介護士の資格を取得することで、レクリエーションに関わる以下のようなことを学べるでしょう。

コミュニケーションの取り方

レクリエーション介護士の資格を取ることで、利用者さんとのコミュニケーション方法を学ぶことができます。介護施設には、認知症の症状などが理由でコミュニケーションを取るのが難しい利用者さんもいるでしょう。

資格取得のために勉強することで、利用者さんに対しての適切な声掛けや、接する際にどのような表情をすべきかを学べます。利用者さんの状態に合わせたコミュニケーション方法を学ぶことで、スムーズなコミュニケーションができるようになるでしょう。

レクリエーションの作成と実行方法

レクリエーションの作成・実行方法も学ぶことができます。介護施設でレクリエーションを実施するには、利用者さんに合わせた内容を企画しなければなりません。レクリエーション介護士は、利用者さんに喜ばれるレクリエーションの作り方や、企画書の作成方法、実行方法を学びます。また、利用者さんの安全に配慮してレクリエーションを実施する方法も学習するため、実践的な力が身につくでしょう。

レクリエーションのアレンジ方法

レクリエーション介護士1級やレクリエーション介護士マスターを取得すると、利用者さんの悩みや身体状況に合わせたレクリエーションの企画・アレンジ方法を学べます。レクリエーションを短期・長期的な視点から計画し実践する方法や、利用者さんの状況を分析する方法など、専門的な知識を身につけられるでしょう。

レクリエーション介護士の資格取得方法

ここでは、レクリエーション介護士の資格を取得する方法をご紹介します。

レクリエーション介護士2級の取得方法

レクリエーション介護士2級は、年齢や経験といった受験要項が設けられていないため、誰でも受験可能です。日本アクティブコミュニティ協会の認定機関で講座を受講し、試験に合格することで資格を取得できます。
講座の受講方法は、個人向けの「通信講座」「通学講座」、企業向けの「団体研修」の3種類。個人で取得する場合の学習期間や費用などは以下のとおりです。

通信講座

標準学習期間3ヶ月程度
受講費用3万5,000円~4万円程度
講座内容テキスト・DVD・テスト
試験内容筆記試験と添削課題

参考:一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会「レクリエーション介護士2級:通信講座

通学講座

標準学習期間12時間程度(最短2日から)
受講費用3万5,000円~4万円程度
講座内容テキスト・講習・テスト
試験内容筆記試験と添削課題(レクリエーション企画書の提出)

参考:一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会「レクリエーション介護士2級:通学講座

通信講座と通学講座では取得期間に違いがあります。自分のペースで受講したい方は通信講座、短期間で集中して受講したい方は通学講座がおすすめです。費用は分割払い・一括払いという支払い方法によって異なるため、事前に確認しましょう。

レクリエーション介護士1級の取得方法

レクリエーション介護士1級の受験要件は、レクリエーション介護士2級を保有していることです。4日間の通学講座を受講したのち、筆記試験と実技試験を受験。合格後に、3施設分の現場実習に参加することで認定証が発行されます。受験費用や講座内容は以下のとおりです。

標準学習期間4日間
受講費用9万1,300円(2025年3月時点)
受講方法通学
試験内容実技試験(10分)と筆記試験(2時間)

参考:一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会「レクリエーション介護士1級

4日間の講座で学習する内容は、「レクの意義と効果」「レクのアレンジ」「自立支援に向けた全体計画」「集団の役割」「レクの実践」です。実技試験は10分間でレクリエーションの実演を行います。筆記試験は2時間で、選択問題60問と記述式問題4~6問、小論文(500文字程度)です。

レクリエーション介護士マスターの取得方法

レクリエーションマスターは、レクリエーション介護士1級を取得しており、3年以上のレクリエーションの実践経験がある方が受験できます。筆記試験と実技試験に合格することで資格を取得可能です。

受験申し込み後、費用振り込みの案内が送られてきます。手続きを完了すると、試験日のおよそ2週間前までに案内が発送されるので、試験当日に指定会場に行き受験しましょう。受験料と試験内容は以下のとおりです。

受験料5万5,000円
試験内容筆記試験/小論文(1時間)と実技試験(30分)

参考:一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会「レクリエーション介護士マスター

筆記試験は、「介護レクリエーションの理論」「高齢者のこころとからだの理論」「介護レクリエーションの実践論」のいずれかの分野から1つを選択して受験します。なお、レクリエーション介護士マスターの取得後は、年に1回開催される講師勉強会に参加しなければなりません。

レクリエーション介護士資格の難易度と合格率

レクリエーション介護士の合格率は公表されていません。各資格の合格基準は以下のとおりです。

レクリエーション介護士2級筆記試験(選択式50問)60点以上で合格
レクリエーション介護士1級実技試験・筆記試験それぞれ正答率60%以上で合格
レクリエーション介護士マスター非公表

参考:一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会「レクリエーション介護士

レクリエーション介護士2級、1級はともに正答率60%以上が合格基準となっています。レクリエーション介護士マスターは合格基準が公表されていません。

2級は再試験制度が利用できるため、比較的難易度が低く取得しやすいでしょう。1級、マスターとレベルが上がるごとに、実技試験があったり受験要項が厳しくなったりするため、取得の難易度も高くなります。

レクリエーション介護士の資格を取得するメリット

レクリエーション介護士の資格を取得すると、コミュニケーション能力やレクリエーションスキルの向上が望めるでしょう。以下で、資格取得によるメリットを詳しくご紹介します。

コミュニケーション能力を磨ける

レクリエーション介護士の資格を取得することで、コミュニケーション能力を磨けます。学習を通して、対話術や声掛けに関する知識やスキルが身につくため、積極的に利用者さんと関われるようになるでしょう。
利用者さんの状態に合わせたコミュニケーション方法が学べるため、レクリエーション以外の介護の仕事をするうえでも活かせる能力が得られます。

レクリエーションのバリエーションが増える

レクリエーションのバリエーションが増えるのも、資格取得の大きなメリットです。「継続して楽しんでもらう」「楽しさを引き出す」など、レクリエーションに必要なことを理解し、多様なレクリエーションを展開するスキルが身につきます。
そのため、カルチャーや季節イベント、個別・集団などのさまざまな視点から、場面に合わせたレクリエーションを企画・実行できるようになるでしょう。

企画力や実行力が身につく

企画力や実行力が身につくというメリットもあります。レクリエーション介護士の講座では、レクリエーション実行前の心構えや注意事項、配慮の仕方などを学ぶため、安全にレクリエーションを行えるようになるでしょう。また、企画立案や企画書の作成方法など、現場で活かせるスキルを身につけることができます。

施設のレクリエーションの質が向上する

レクリエーション介護士を取得した職員がいることで、施設全体のレクリエーションの質が向上します。レクリエーション介護士が自身のノウハウを共有することで知見が深まれば、スタッフごとのレクリエーションの質に差がある問題を解消できるでしょう。

好きなことを仕事に活かせる

レクリエーション介護士の資格を取得することで、好きなことや趣味を仕事に活かしやすくなります。好きなことを取り入れたレクリエーションで利用者さんが楽しんでくれると、やりがいを感じられるでしょう。趣味を活かして仕事ができるようになると、モチベーションも高まります。

介護施設によっては転職に有利になる

介護施設によっては、レクリエーション介護士の資格を保有していることで、転職に有利になる可能性があるでしょう。レクリエーションは、利用者さんの生活の質向上や身体機能の維持・向上に役立つことから、力を入れて取り組んでいる施設も多数あります。そのような施設では、資格が高く評価されることがあるようです。

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レクリエーション介護士の資格を取得するデメリット

レクリエーション介護士は、専門的なスキルを身につけられる資格です。しかし、以下のようなデメリットもあります。

知名度が低い

レクリエーション介護士を取得するデメリットの一つは、資格の知名度が低いことです。介護現場でもあまり知られていない資格のため、年収アップやキャリアアップにはつながりにくい可能性があります。また、人員配置基準にも含まれないので、レクリエーション介護士としての求人は少なく、専門的に活躍できる場は多くありません。

取得に時間とお金がかかる

レクリエーション介護士の資格を取得することには、時間とお金がかかるというデメリットもあります。特に、働きながら取得を目指す場合は、通学や試験勉強の時間を負担に感じるかもしれません。資格を取得する際には、負担に見合うメリットがあるのか検討することも大切です。

レクリエーション介護士資格の取得がおすすめの人

レクリエーション介護士の資格は、以下のような方におすすめです。

利用者さんを笑顔にしたい方

利用者さんを笑顔にしたいと考えている方は、レクリエーション介護士の資格によってできることが増えるでしょう。「利用者さんに合わせたレクリエーションを提供したい」「レクリエーションやコミュニケーションを通じて利用者さんを楽しませたい」という思いを抱いている方は、学習によって役立つスキルを身につけることができます。

レクリエーションのアイデアを増やしたい方

レクリエーション介護士の資格は、レクリエーションのアイデアを増やしたい方にもおすすめです。介護職の中には、レクリエーションの企画が苦手だと感じている方もいるかもしれません。
レクリエーション介護士の資格を取得すると、レクリエーションの作成方法やアレンジ方法が身につくため、適切なレクリエーションの企画・実施ができるようになります。

特技を活かして活躍したい方

特技を活かして介護現場で活躍したい方にも、レクリエーション介護士の資格取得がおすすめです。資格を取得することで、自分の趣味や特技を活かしたレクリエーションを企画・実施できるようになります。

レクリエーション介護士の需要

ここでは、レクリエーション介護士の将来性や需要について解説します。

レクリエーション介護士の将来性

少子高齢化により介護を必要とする人の増加が見込まれる日本において、レクリエーション介護士の将来性は高いといえます。レクリエーション介護士は、レクリエーションを通じて利用者さんの生活の質向上に貢献できる存在です。レクリエーションの質の高さは、利用者さんにとって施設選びのポイントにもなります。

レクリエーション介護士の資格ができるまで、職員ごとにレクリエーションの企画内容やクオリティにバラつきがあることが課題となっていました。レクリエーションのマンネリ化や、「企画が思いつかない」「企画の進め方が分からない」といった問題もあったようです。専門的な知識を持ち、レクリエーションの企画から実行までを担うことができる職員がいることで、そうした問題を解消できる可能性があります。レクリエーション介護士は、頼れる存在として今後需要が高まることが見込まれるでしょう。

レクリエーション介護士の活躍できる場所

レクリエーション介護士は、レクリエーションを実施する多くの場所で活躍できます。

  • 有料老人ホーム
  • デイサービス
  • グループホーム
  • ボランティア団体

有料老人ホームやデイサービスなどの施設は、レクリエーションに力を入れていることも少なくありません。また、勤務先のレクリエーション担当だけではなく、レクリエーション代行サービスやフリーランスのレク講師として活躍する道もあります。

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その他の介護職転職に有利になる資格

介護職に転職する場合、有利になる資格はレクリエーション介護士だけではなく、以下のような資格も評価される傾向にあります。キャリアパスに欠かせない資格でもあるため、チェックしておきましょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護職の基礎的なスキルを身につけられる資格です。受講資格はなく、130時間のカリキュラムを受講することで資格を取得できます。受講後には知識やスキルを確認するための修了試験が行われますが、比較的難易度が低いため、介護職が未経験の方にもおすすめの資格です。詳しくは、「介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット」の記事をご参照ください。

介護専門の転職エージェントである「レバウェル介護(旧 きらケア)」では、介護初任者研修の取得を目指せるレバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)を開講しています。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、初任者研修の上位資格であり、より専門的な知識と技術を身につけられる資格です。初任者研修と同じく受講資格は設けられていません。カリキュラムは450時間ですが、初任者研修を取得している方は130時間分のカリキュラムが免除されます。

介護福祉士実務者研修は、介護福祉士の受験要件の1つでもあります。介護職としてのキャリアアップを目指す方は取得するのがおすすめです。詳しくは、「介護福祉士実務者研修とは?資格取得のメリットや初任者研修との違いを解説」の記事をご確認ください。

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介護福祉士

介護福祉士は、介護資格の中で唯一の国家資格です。取得によって、専門性の高い知識やスキルが身についていることを証明できます。利用者さんやご家族、職場のスタッフから頼りにされる存在になれることに加え、キャリアアップや収入アップにもつながるでしょう。

介護福祉士になるためには、介護福祉士国家試験に合格しなければなりません。国家試験の受験資格を得る方法として、「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」「実務経験ルート」などのルートがあります。実務経験ルートの場合は、介護福祉士実務者研修の取得と3年以上の実務経験が必要です。
それぞれのルートについて、詳しくは「介護福祉士の受験資格を得るルートを解説!必要な実務経験や試験概要は?」の記事で解説しています。

▶介護福祉士の求人一覧はこちら

レクリエーションに関する資格

レクリエーション介護士のほかにも、レクリエーションに関する資格を保有していることで、転職の際に有利になる可能性があるでしょう。レクリエーションに関する資格には、「レクリエーション・インストラクター」や「認知症予防レクインストラクター」などがあります。

レクリエーションに活かせる資格については、「レクリエーションに活かせる資格とは?種類や取得するメリットを紹介」の記事もご参照ください。

レクリエーション介護士に関するよくある質問

ここでは、レクリエーション介護士に関するよくある質問に回答します。

レクリエーション介護士は国家資格ですか?

レクリエーション介護士は国家資格ではありません。日本アクティブコミュニティ協会が認定する民間資格です。国家資格ではないものの、介護現場には欠かせないレクリエーションに関する専門スキルを持った介護人材として需要があるため、興味がある方はぜひチャレンジしてみましょう。

レクリエーション介護士と介護レクインストラクターの違いは何ですか?

レクリエーション介護士と介護レクインストラクター(R)は、運営団体が異なります。レクリエーション介護士は日本アクティブコミュニティ協会、介護レクインストラクターは日本能力開発推進協会(JADP)の認定資格です。

レクリエーション介護士の仕事内容は?

レクリエーション介護士は職業ではなく資格名であり、仕事内容は介護職員と変わりません。身体介護や生活援助、介護記録作成といった介護業務に従事します。その中で、レクリエーションの企画・運営を行うのが一般的です。レクリエーションに関する専門スキルを有するため、レクリエーション担当になったり、レクリエーションに関する相談を受けたりすることもあるでしょう。

レクリエーション介護士の資格を取得すると給料は上がりますか?

レクリエーション介護士には資格手当が付かない傾向にあるため、基本的には介護職員と同程度の給料になるでしょう。しかし、資格取得を目指して自己研鑽したり、スキルを活かしてレクリエーションを成功させたりすると、評価が高くなり昇給・昇進につながる可能性があります。

まとめ

レクリエーション介護士は、レクリエーションに関する専門的な知識とスキルを有し、利用者さんが喜ぶレクリエーションを企画・実施できる人材を育成するための資格です。資格を取得することで、利用者さんとのコミュニケーションの取り方や、レクリエーションの企画・アレンジ方法などを学べます。ほかの職員にノウハウを共有することで、施設全体のレクリエーションの質を高めることにも貢献できるでしょう。

レクリエーション介護士には、2級・1級・マスターの3種類があります。2級には受験要項が設けられておらず、講座を受講して試験に合格することで取得が可能です。再試験制度を利用できることから、比較的取得しやすいといえるでしょう。
1級は2級資格の保有者が対象です。マスターは1級の取得と3年以上のレクリエーションの実務経験がある方が受験できます。

レクリエーション介護士を取得することで、コミュニケーション能力を磨けたり、企画力が身についたりするメリットがあります。介護施設によっては、転職の際に資格が高く評価されることもあるかもしれません。

レクリエーション介護士などの資格を活かして転職をしたいと考えている方は、ぜひレバウェル介護(旧 きらケア)をご利用ください。ご希望に合わせた求人をご紹介し、転職をサポートします。相談は無料なので、お気軽にお問い合わせください。

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