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グループホームのケアマネの仕事内容とは?1日の流れや必要資格もご紹介!

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この記事のまとめ

「グループホームにおけるケアマネの仕事内容を知りたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。グループホームのケアマネの主な業務は、ケアプランの作成です。この記事では、グループホームのケアマネの仕事内容や1日の流れを紹介します。グループホームのケアマネとほかの施設で働くケアマネの違いもまとめました。ケアマネの仕事に興味のある方や転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!

グループホームのケアマネの仕事内容

グループホームは、認知症の高齢者の方が共同生活を送る施設です。入居できるのは、認知症と診断された、要支援2または要介護1~5の方となっています。グループホームのケアマネの仕事は、認知症の利用者さんが、住み慣れた地域の施設でできる限り自立した生活を送れるよう支援することです。以下では、詳しい仕事内容を解説します。

グループホームについて詳しく知りたい方は、「グループホームとは?簡単に解説します!入居条件や費用、メリット、選び方」も参考にしてみてください。

利用者さんのケアプラン作成

利用者さんやご家族のニーズに沿って適切なケアプランを作成するのが、ケアマネの主な仕事内容といえます。グループホームの利用者さんは認知症の方だけなので、一人ひとりの認知機能の状態を理解し、日常生活に必要な動作をどれくらい行えるかを把握することが大切です。利用者さんの心身状態に変化があった場合はケアプランの変更を行い、常に最適な介護サービスを提供する体制を整えます。

グループホームは利用者さんの人数が少ないのが特徴です。小規模で家庭的な雰囲気がある施設のため、利用者さんの性格や入居前の生活習慣を把握し、安心して生活できる環境をつくることも求められます。

介護業務の兼務

グループホームのケアマネは、ケアマネ業務と介護業務を兼務することがあります。介護現場で利用者さんの状態を実際に確認すれば、ケアプランを作成するうえでの参考にもなるでしょう。
ケアマネが介護業務を行うかどうかは施設によって異なるので、求人の募集要項や面接で業務の範囲を確認することが大切です。

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グループホームで働くケアマネの1日の流れ

ここでは、グループホームにおけるケアマネの1日の業務スケジュールを紹介します。具体的な流れから、自分に向いている働き方なのかイメージしてみましょう。

時間仕事内容
午前8時30分出勤。制服に着替え、1日のスケジュールをチェック
午前9時ケアプランや要介護認定の申請書類を作成
正午休憩
午後1時利用者さんの居室にてモニタリング
午後2時サービス担当者会議。事前に医療職などから聞いた意見も参考に介護職とと話し合う
午後3時30分介護記録の記入やケアプランの更新などの事務作業
午後5時30分退勤

ケアマネには基本的に夜勤がありませんが、介護業務を兼務する場合は夜勤が発生する可能性があるので注意が必要です。ケアマネ専従の施設であれば、ワーク・ライフ・バランスを保ちながら働けるでしょう。

▼関連記事
ケアマネジャーの働き方を解説!勤務時間は長い?休める?仕事内容も紹介

グループホームのケアマネとほかの施設で働くケアマネの違い

ここでは、グループホームのケアマネとほかの施設で働くケアマネの違いを解説します。

特養や老健で働く施設ケアマネとの違い

特養や老健で働く施設ケアマネとグループホームで働くケアマネの違いは、兼務できる業務の幅だといえるでしょう。特養や老健では、ケアマネ業務以外に、利用者さんやそのご家族の相談対応を行う生活相談員の業務を行う場合があります。グループホーム同様、食事介助や排泄介助、入浴介助などの介護業務を兼務する場合もあるようです。

また、担当する利用者さんの人数も異なります。特養や老健の配置基準は利用者さん100人に対してケアマネ1人のため、最大100人分のケアマネジメントを担当します。これに対して、グループホームには最大でも27名しか利用者がいません。したがって、グループホームのケアマネのほうが利用者さん一人ひとりとより密接に関われる傾向があるでしょう。

施設ケアマネについては、「施設ケアマネとは?役割の違いから求人の探し方まで詳しく解説!」で解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。

居宅ケアマネとの違い

居宅ケアマネは、自宅で生活を送る方のケアプランを作成するのが仕事で、勤務先は居宅介護支援事業所です。共同生活を送る利用者さんと違い、利用者さんによって家族のサポート状況や住環境が変わるため、より個別な対応を求められる傾向があります。

居宅ケアマネは月に1回利用者さんの自宅に訪問してモニタリング業務を行うのも特徴です。デイサービスや訪問介護事業所、ご家族との連携が必要で、仕事上の関係者が多い点も違いの一つといえるでしょう。

施設ケアマネと居宅ケアマネの違いについては、「ケアマネジャーの仕事内容をわかりやすく解説!施設と居宅の業務の違い」でも解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。

▼関連記事
居宅ケアマネってどんな仕事?役割や施設ケアマネとの違い

グループホームの計画作成担当者とケアマネの違い

計画作成担当者とケアマネは、どちらもケアプランを作成するという共通点がありますが、必要な資格が異なります。

グループホームの計画作成担当者は、「認知症介護実践者研修」を修了すれば従事可能です。一方、グループホームのケアマネは、「認知症介護実践者研修」の修了に加え、介護支援専門員の資格を取得しないと従事できません。

ケアマネのほうが専門的な知識や経験が豊富で、ケアマネジメントだけではなく計画作成担当者の指導を行う場合があります。一方、計画作成担当者は、ケアマネよりも介護業務を兼務することが多い傾向があるようです。

計画作成担当者とケアマネの違いは、「計画作成担当者とケアマネジャーの違いを解説!必要な資格や仕事内容を比較」でも解説しているので、あわせてご覧ください。

グループホームで働くケアマネの給与

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.158)」によると、グループホーム(認知症対応型共同生活介護事業所)で働くケアマネ(介護支援専門員)の平均給与は、35万9,850円でした。平均給与に12を掛けて、平均年収を算出すると、約432万円になります。

グループホームのケアマネジャーの給料は平均いくら?給与アップ方法も解説」では、ほかの施設で働くケアマネの給与との比較も紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

グループホームで働くケアマネの仕事の魅力・やりがい

グループホームのケアマネは、少人数のユニット制を活かして一人ひとりの利用者さんに寄り添い、必要なケアの提供を実践できるのが魅力です。ここでは、具体的な業務のやりがいを解説します。

利用者さんへ良い変化を与えられる

グループホームのケアマネは、利用者さんの心身状態を現場で把握したうえでケアプランを作成するため、改善が見られたときには大きなやりがいを感じられるでしょう。介護職員と定期的にディスカッションすることで、利用者さんの生活リズムに沿ったプランを立てられます。

グループホームは少人数のユニット制でアットホームな雰囲気であることから、一人ひとりに目を向ける時間を取りやすいでしょう。家族のように接している利用者さんが、自分の作成したケアプランによって、生活能力を維持したり向上させたりする姿を見れば、喜びもひとしおです。

利用者さんやご家族から感謝される

心身状態に改善がみられれば、利用者さんやご家族から感謝されることもあるでしょう。グループホームは一人ひとりと長く接することができるため、信頼関係を築きやすい傾向があります。信頼関係を築くことで、頼りにされたり感謝されたりする機会が増え、モチベーションや向上心アップにつながることもあるでしょう。

認知症介護の知識・スキルが身につく

グループホームのケアマネとして働くと、認知症の方の症状や言動の変化を観察する機会が多く、認知症に対する理解を深められるでしょう。認知症介護の専門性を身につけられると、ケアマネとして違う職場で働く際にも知識を活かせます。

ケアマネのやりがいは、「ケアマネのやりがいとは?目指すメリットや資格の取得方法も解説」でも紹介しているので、詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

グループホームのケアマネに向いている人

グループホームのケアマネには、コミュニケーション能力のある人やマルチタスクに取り組める人が向いています。ケアマネに向いている人の特徴を理解しておきましょう。

コミュニケーション能力がある人

グループホームの利用者さんは、自分の気持ちや考えを言葉でうまく伝えられない場合があるので、相手の話を傾聴したり、表情や動作から気持ちをくみ取ったりするコミュニケーション技術が必要です。さらに、利用者さんだけでなくご家族とも話し合いをすることで、生活課題の解消や手厚い支援を実現できるようになるでしょう。

また、利用者さんの状態に応じたケアプラン作成をするためには、介護職員との連携や情報共有が求められます。周囲に気を配ったり連携したりできるコミュニケーション能力がある方は、ケアマネとして活躍できるでしょう。

マルチタスクに取り組める人

ケアプラン作成や給付管理、介護業務、研修の受講など、複数のタスクを同時にこなせる方にも、グループホームのケママネは向いています。計画性をもって業務に優先順位を付け、臨機応変に対応できる能力が必要です。適切な時間配分を考えて業務を遂行する柔軟性があれば、ケアマネとして働くうえで強みになるでしょう。

介護と認知症に関する知識や技術がある人

グループホームでケアマネとして従事する場合、現場の実態と照らし合わせてプランを作成することが大切です。業務への理解を示さずにケアプランだけを先行して作成すると、介護現場との温度差が生じ、利用者さんや介護職員の負担につながる可能性があるでしょう。

グループホームでは、利用者さんに事故や怪我のないよう安全に介護をすることや、自立支援を行うことが求められます。介護と認知症に関する知識や技術があれば、専門性を活かし、身体機能の維持・向上や認知症の進行予防につながるケアプランを作成できるでしょう。

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グループホームのケアマネは認知症の資格が必要

厚生労働省の「認知症対応型共同生活介護(認知症グループホーム)(p.33)」によると、グループホームのケアマネとして働くには、認知症介護実践者研修の修了が必要です。介護支援専門員の資格だけでは、グループホームのケアマネとして働けないので注意が必要です。ただし、認知症介護実践者研修は、入職後に取得できる職場も少なくありません。

グループホームにおけるケアマネの人員配置は、「事業所ごとに1人以上」です。ケアマネが職場に自分だけという可能性もあるので、不安な方は転職前に確認しておくと良いでしょう。

グループホームで働くケアマネについてよくある質問

ここでは、グループホームで働くケアマネジャーについてよくある質問に回答します。「グループホームでケアマネとして働こうか悩んでいる」という方は、ぜひチェックしてみてください。

グループホームにケアマネは必要?

グループホームを運営するには、最低1人はケアマネジャーを配置する義務があります。グループホームのケアマネは、利用者さん一人ひとりのニーズを満たすケアプランを作成し、心身の状態の変化に応じてプランを調整するのが役割です。このことから、グループホームの利用者さんが必要な介護サービスを受けるために、ケアマネは欠かせない存在といえるでしょう。

グループホームの管理者とケアマネジャーは兼務できる?

グループホームの常勤の管理者とケアマネは兼務可能です。ただし、それぞれの業務に支障がない場合に限ります。グループホームは1ユニットの定員が9人と小規模なため、管理者とケアマネを兼務しやすい傾向があるようです。なお、兼務に関するルールは自治体によって異なる場合があるので、事前に確認しましょう。
グループホーム管理者については、「グループホーム管理者の資格要件とは?必要なスキルと向いている人をご紹介」でも解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。

まとめ

グループホームで働くケアマネジャーは、ケアプランを作成したり介護業務に取り組んだりします。基本的には日勤ですが、介護業務を兼務する場合は夜勤が発生することもあるかもしれません。家庭の事情などで日勤のみの業務を希望する方は、事前の確認が必要です。

ケアマネの仕事の魅力・やりがいとして、「利用者さんの生活の改善に関われること」「感謝の言葉をもらえること」などが挙げられます。コミュニケーション能力や、認知症に関する知識に自信がある人は、グループホームでスキルを活かして活躍できるでしょう。

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