サ高住の仕事内容を職種別に解説！介護職に必要な資格や働くメリットは？

介護・福祉業界での転職を考えている方には、「サ高住の仕事内容が知りたい」という方もいるかもしれません。サ高住で働く職員の主な仕事は、安否確認と生活相談です。サ高住の種類や職場によって詳しい仕事内容は異なるため、事前に応募先の求人票やWebサイトを確認しておきましょう。この記事では、サ高住で働く介護職の仕事内容をご紹介します。必要な資格や働くメリットも解説するので、ぜひご一読ください。

サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）とは？有料老人ホームとの違いを解説

サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）とは？

サ高住とは、高齢の単身・夫婦世帯が安心して暮らすことができる賃貸住宅のことで、正式名称を「サービス付き高齢者向け住宅」といいます。2011年に制定された「高齢者住まい法」に基づき創設されました。
サ高住はバリアフリー構造で、安否確認や生活相談のサービスが付いているのが特徴です。

サ高住の入居対象者

サ高住の入居対象は、60歳以上の高齢者または、40歳以上で要支援・要介護認定を受けている方です。自立して生活できる入居者さんが多く、介護サービスを利用しない方も入居しています。

介護施設では、提供するサービスがある程度決まっていますが、サ高住の入居者さんは必要に応じてサービスを利用します。介護ニーズの高まりもあり、最近では介護サービスを充実させているサ高住もあるようです。

サ高住の種類（介護型・一般型）

サ高住には、一般型と介護型の2種類があります。一般型は、介護サービスを提供しないサ高住で、介護が必要な場合は別途で介護サービスの契約をする決まりです。

一方、介護型のサ高住は、介護保険法における「特定施設入居者生活介護」に分類され、介護サービスを提供します。介護型のサ高住には介護職員が常駐しており、要介護度が高い方も入所が可能です。ただし、介護型のサ高住は全体の1割ほどと少ない傾向にあります。

サ高住で働く職種

サ高住では、一般型と介護型で配置基準が異なります。一般型サ高住には、「日中にケアの専門家を1名以上」「管理者を1名以上」配置しなければいけません。介護型サ高住に配置が必要な職種は、「管理者」「生活相談員」「看護職員または介護職員」「機能訓練指導員」「介護支援専門員（ケアマネジャー）」です。

また、准看護師やコンシェルジュ、清掃員、調理員などの職種は、サ高住のタイプに限らず配置されている可能性があります。配置基準で定められていない職種が働いているかどうかは、職場によって異なるので、事前にチェックしておきましょう。

サ高住で働く職種について、詳しくは「サ高住で働く職種は？夜勤はある？仕事内容や役立つ資格をご紹介」の記事をご参照ください。

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サ高住で働くために必要な資格

サ高住は、無資格・未経験から働くことが可能です。ただし、一般型のサ高住で働く際は、ケアの専門家に該当する「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」、「介護支援専門員」などの資格を持っていると、転職に有利になるでしょう。

無資格・未経験の場合、「介護職員初任者研修」から取得するのがおすすめです。介護職員初任者研修では、最も基礎的な介護の知識やスキルが学べます。最短1ヶ月、働きながらでも3ヶ月程度で取得できるので、無資格の方はぜひ取得を目指してみてください。

サ高住で働くのに活かせる資格について、詳しくは「サ高住は資格なしでも働ける？応募要件や求人例、転職成功のコツを解説！」の記事をご参照ください。

転職エージェントのレバウェル介護（旧 きらケア）は、資格取得を目指しながら自分にぴったりの職場探しのサポートも受けられる「レバウェルスクール介護（旧 きらケアステップアップスクール）」を運営しています。資格取得後、そのまま求人をご紹介することも可能。介護職への転職を考えている方は、お気軽にお問い合わせください。

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サ高住で働く介護職員の仕事内容

以下に、サ高住で働く介護職員の仕事内容をまとめたのでご覧ください。なお、一般型のサ高住には介護職員の配置義務はありません。

安否確認（状況把握）

利用者さんの状況把握は、すべてのサ高住に義務付けられているサービスです。状況把握とは、定期的な安否確認や救急時の医療機関への連絡などを指します。

少なくとも1日1回は、居室への訪問や見守りセンサーなどによる安否確認が必要です。共用スペースや食堂で、会話をしながら体調確認を行うこともあります。

生活相談

生活相談では、日常生活の相談や、医療・介護サービスを利用するための相談に乗ります。ご家族やほかの入居者さんとの人間関係について悩みを聞くこともあるでしょう。

「1人で出掛けるのが難しくなったから介護を受けたい」「最近めまいが気になっている」などの相談を受けた場合は、介護サービスを提供する事業者や医療機関との連携を行い、問題の解決を図ります。サ高住の職員は、利用者さんのさまざまな相談に答えられるよう、柔軟に対応する必要があるようです。なお、介護型のサ高住の場合、外部機関との連携は生活相談員やケアマネジャーが行います。

食事の提供

食事提供のサービスは一般型サ高住では義務付けられていませんが、オプションとして対応している施設が多い傾向にあります。配食弁当を利用している場合や、厨房が備え付けられている場合もあるようです。食事の用意を行うサ高住では、調理師を配置していることもあります。

生活援助

洗濯や日用品の買い物など、生活援助に対応しているサ高住もあります。サービスの対応範囲や料金は、施設によってさまざまです。転職の際は、事前に介護職員の業務範囲をチェックしておきましょう。

身体介護

身体介護を行う可能性があるのは、「介護型サ高住」「デイサービスを併設しているサ高住」「訪問介護事業所を併設しているサ高住」などです。介護型サ高住は、「特定施設入居者生活介護」に該当するため、介護付き有料老人ホームのような介護サービスを提供しています。

通所介護事業所（デイサービス）を併設するサ高住では、デイサービスの職員を兼務する場合があるようです。デイサービスでは、利用者さんがコミュニケーションを楽しみながら機能訓練ができるよう、レクリエーションの企画・運営も行うこともあります。

訪問介護事業所を併設しているサ高住では、介護職員がホームヘルパーを兼務する可能性があるでしょう。訪問介護では、入居者さんと一緒に買い物に行ったり洗濯をサポートしたりといった生活援助も行います。

訪問介護の業務については、「サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）での訪問介護の仕事内容を解説」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

看取り介護

介護度の高い方が入居できるサ高住では、看取りに対応していることもあります。看取り介護は、訪問診療などの医療機関と連携して行うのが一般的です。そのため、看護師が常駐している施設もあります。

ただし、看取りに対応しているサ高住は少ない傾向にあるため、「看取り介護に関わりたい」という方は、転職前に業務範囲をチェックしておきましょう。

夜勤・宿直の業務

サービス付き高齢者向け住宅情報提供システムの「サービス付き高齢者向け住宅の現状と分析（p.7）」によると、サ高住の約3／4は、夜間もスタッフが常駐しています。夜間の業務内容は施設によって異なるようです。

夜間の対応が少ない職場では、宿直として勤務する場合があります。厚生労働省の「宿日直許可取得後の適切な労務管理のために（p.10）」によると、宿直の給与は「通常の勤務の1／3以上」が最低ラインです。

夜間に介護業務を行うサ高住の場合、夜勤として勤務することになります。夜勤の業務は、排泄介助や見回り、緊急事態の対応などです。夜勤に入ると、通常の給与のほかに深夜割増賃金や夜勤手当が支払われるため、給与アップを望めます。

サ高住の夜勤の実態については、「サ高住の夜勤ってどうなの？仕事内容は大変？給料や働くメリットを解説」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

サ高住職員の1日の仕事の流れ

ここでは、サ高住で働く職員の1日の仕事の流れをご紹介します。介護職員がどのように業務に取り組んでいるのか、イメージしてみましょう。

時間	仕事内容
午前8時	出勤後、夜間のスタッフからの申し送り
午前9時	見回り・共有スペースの清掃
午前10時	介護業務・事務作業
午前11時	生活相談
正午	食事の配膳・服薬介助
午後1時	休憩
午後2時	介護業務・事務作業
午後3時	生活相談
午後4時30分	業務の記録作成と夜間のスタッフへの申し送り
午後5時	退勤

介護業務は、入居者さんとの契約内容や必要性に応じて行います。外部の訪問介護サービスを利用している方がいる場合、入居者さんの様子や体調の変化といった情報を共有することも大切です。

なお、サ高住の業務スケジュールは、職場や日によって異なります。上記のスケジュールは、あくまで参考としてご覧ください。

サ高住職員の働き方

ここでは、サ高住で働くスタッフの雇用形態や勤務時間をご紹介します。サ高住への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

サ高住の雇用形態

サ高住の職員の雇用形態には、正社員・パート・派遣社員などがあります。雇用の安定性を求めるなら正社員、自由度の高い働き方がしたいならパートや派遣社員というように、自身に合った雇用形態を選びましょう。施設ごとに応募している雇用形態は違うので、求人をチェックしてみてください。

サ高住の勤務時間

一般的に、サ高住の日勤は実働8時間です。夜勤・宿直をする場合は「午後5時〜翌朝の午前9時まで」のように、長時間の勤務になる可能性もあります。夜勤の有無や勤務時間は生活に大きく影響するので、あらかじめ確認しておきましょう。

サ高住の待遇・福利厚生

サ高住で働くスタッフの待遇や福利厚生は、職場によって異なります。サ高住は、民間企業や医療法人、社会福祉法人などが運営する施設です。運営している企業や法人のWebサイトで、待遇や福利厚生、運営方針などを確認してみましょう。

規模が大きい民間企業の場合、福利厚生が充実している傾向にあります。医療法人や社会福祉法人は、経営が安定している傾向があり、安心して勤続できるでしょう。

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サ高住で働く介護職員の平均給与

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果（p.122）」によると、介護型のサ高住が含まれる「特定施設入居者生活介護事業所」で働く介護職員の平均給与は、313,920円です（月給制・常勤）。介護職員全体の平均給与は317,540円なので、大きな差はないといえます。

ただし、上記のデータはあくまで介護職員の平均給与です。介護サービスを提供しないサ高住で働く職員の給与水準は、これより低い可能性があるので注意しましょう。サ高住の職員の給与は、仕事内容や併設する事業所の種類、夜勤の有無、働く地域などによって変わるため、上記は参考程度にご覧ください。

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サ高住で働くメリット

サ高住で働くメリットとしては、「身体的な負担が少ない」「仕事が明確で分かりやすい」「ほかの職員と協力しながら仕事を進められる」などがあります。下記で、サ高住で働くメリットを解説するので、チェックしてみてください。

身体的な負担が少ない

基本的に、サ高住ではある程度自立している方が入居することを前提としています。そのため、介護施設と比較すると身体介護の業務が少なく、職員の身体的な負担が軽い傾向にあるでしょう。

要介護度が低い入居者さんの割合が高いサ高住は、「身体的負担を少なくして働きたい」「未経験でいきなり身体介護を行うのは不安」という方におすすめです。

仕事が明確で分かりやすい

前述したように、介護が必要な入居者さんに対して、訪問介護サービスを提供するサ高住もあります。その場合、サ高住での業務と訪問介護員として対応する時間がそれぞれ決められているのが一般的です。援助内容や所要時間が明確なため、気持ちを切り替えて働きやすいのがメリットといえるでしょう。

未経験・無資格でも働ける

利用者さんの身体介護の機会が少ないサ高住は、無資格・未経験から応募できる求人も少なくありません。施設によっては、介護スキルよりも接遇スキルを重視していることもあるようです。接遇スキルを求める職場なら、介護業界での経験がなくても、接客や営業といった仕事で培ったコミュニケーション能力をアピールできるでしょう。

手厚い介護・支援を提供するために、職員の教育制度を整えているサ高住もあります。教育制度が整っている職場なら、未経験からでも着実にスキルや知識を身につけていけるでしょう。

サ高住で働くメリットについて、詳しくは「サ高住で働くメリットややりがいは？仕事内容やデメリット、働き方も解説」の記事をご参照ください。

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サ高住で働くデメリット

サ高住には、「給与が下がる可能性がある」「介護スキルを磨きにくい」というデメリットがあります。以下で、サ高住で働くデメリットを解説するので、メリットとあわせて参考にしてみてください。

給与が下がることがある

介護職として夜勤に入ると、深夜割増賃金が支払われますが、夜勤のないサ高住の場合は適用されません。そのため、夜勤ありの職場で働いていた介護職の方は、サ高住への転職によって給与が下がる可能性があります。

前述したように、宿直の場合の給与は「通常の1／3以上」のため、夜間の業務が宿直のみのサ高住では、夜勤を行う施設より給与が低くなることも考えられるでしょう。

介護スキルを磨きにくい

サ高住の仕事には、身体介護による体力的な負担が軽いメリットがある一方で、介護の実務経験を積みにくいというデメリットもあります。

介護業務にやりがいを感じる人や、介護技術・専門知識を習得したい人は、仕事へのモチベーションが下がったりもどかしさを感じたりするかもしれません。身体介護に携わりたい方は、介護型サ高住への転職も視野に入れると良いでしょう。

サ高住の仕事のやりがい

サ高住のやりがいとして、「入居者さんとのコミュニケーションを楽しめる」「直接感謝の言葉をもらえる」などが挙げられます。

サ高住の入居者さんは自立度が高い傾向にあり、言葉によるコミュニケーションが取りやすいため、会話を楽しめる場面も多いでしょう。ときには、直接「ありがとう」と感謝の言葉をかけられることも。入居者さんから感謝の言葉をもらうことで、「人の役に立っている」とやりがいを感じる職員もいるようです。

サ高住の仕事がきついと感じる理由

サ高住の仕事できついと感じることは、「接遇やマナーに厳しいこと」や「マルチタスクをこなす必要があること」などです。

接遇やマナーに厳しい

サ高住は、入居者さんの自宅としての役割を果たすため、接遇マナーを重視する傾向にあります。介護施設と比べて「細かい言動まで注意されてきつい」と感じる職員もいるようです。

接遇に力を入れているサ高住では、介護職員の言葉遣いや態度に対するクレームが入ることもあり、介護スキル以外の面で指導されることも少なくないでしょう。指導が厳しいと感じることがあるかもしれませんが、接遇やマナーが身につけば、自身の成長につながるといえます。

マルチタスクをこなす必要がある

サ高住は、兼務が発生したり、人によって提供するサービスの内容が異なったりする場合があるため、幅広い業務を覚えてこなす必要があります。「入居者さんの自立度が高いから落ち着いて働けると思っていたが、多様な業務内容に困惑した」「思っていたよりも夜勤や身体介護の負担が大きかった」と感じる介護職員もいるようです。

また、明確なタイムスケジュールなしで運営しているサ高住では、業務の進め方に悩むことがあるかもしれません。

希望した仕事内容と異なる可能性がある

サ高住は施設によって業務範囲が異なるため、自身に合わない方針の職場に入職した場合、ミスマッチを感じるかもしれません。

たとえば、「自立している方の安否確認をメインでやりたい」という方が介護型サ高住に入職した場合、介護業務をやることになって不満を感じる可能性があるでしょう。反対に、「介護スキルを活かしたい」という方が一般型に入職した場合、介護業務ができずミスマッチを感じることが考えられます。

介護型か一般型かのほかにも、デイサービスや訪問介護事業所を併設しているか、兼務や夜勤はあるかなどをチェックしておくと、ミスマッチを防げるでしょう。

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サ高住で実際に働く介護職員の声

サ高住のやりがいとして、「入居者さまとのコミュニケーションを楽しめる」「直接感謝の言葉をもらえる」などが挙げられます。

サ高住は自立度が高い入居者さんが多く、コミュニケーションが取りやすいため、出勤時に声をかけてくれることがあります。楽しみながら入居者さんと会話を重ねていくことで、信頼関係が構築されたり、直接「ありがとう」と感謝の言葉をもらえることも。入居者さんから感謝の言葉をかけられることで、「人の役に立っている」とやりがいを感じる介護職員も多いでしょう。

サ高住業務と訪問介護業務が両方あるので、気持ちを切り替えて業務を行うことが難しいと感じました。ただ、スケジュールや訪問先での介護内容などがすべて決まっているので、何をすれば良いのかが明確で動きやすいと感じています。（30代男性・介護福祉士

入居者さんとの会話が楽しいです。特養で勤務していたときは寝たきりの方が多かったので、サ高住で入居者さんから声をかけていただけたのが新鮮でした。自立に近い方だと、お手伝いが必要でも職員が忙しそうにしていると遠慮してしまう方もいるので、職員からの声かけも大切だと感じます。ご本人が自分でできることと、手助けが必要なことをしっかり見極め、自立度を落とさない介護をすることが職員に求められていると思います。（30代男性・介護福祉士）

サ高住の仕事に向いている人の特徴

ここでは、サ高住の仕事に向いている人の特徴をご紹介するので、自身に当てはまるかチェックしてみましょう。

• 高齢者の方と接するのが好き
• 接客業・サービス業の経験がある
• 介護職の経験がある
• 家事が得意
• 事務作業が苦ではない

高齢者の方と話すのが好きな方や接客業の経験がある方は、入居者さんとうまくコミュニケーションを取って、信頼関係を築けるでしょう。介護職の経験があれば、介護業務に役立つだけではなく、入居者さんの心身の変化に敏感に気づくこともできます。

また、掃除や洗濯などのサービスを提供するサ高住では、家事のスキルを活かすことも可能です。サ高住によっては、窓口業務や電話対応などもあるので、事務作業が苦にならない方も働きやすいでしょう。

なお、上記の特徴に当てはまらなくても、「サ高住の仕事に向いていない」とは限りません。慣れない仕事が多いと、最初は大変に感じるかもしれませんが、働きながらスキルを身につけていくこともできるでしょう。

サ高住の求人に応募する前にチェックすべき項目

ここでは、サ高住の求人を見る際のチェックポイントを解説します。入職後にミスマッチを感じないよう、求人情報の下記の項目をしっかりとチェックしてから転職先を選びましょう。

応募条件

サ高住の求人は、介護資格や経験を応募要件に設けていることもあるでしょう。施設側が求める条件を満たしていない場合、採用されにくい傾向にあります。内定をもらうには、応募先がどのような人材を募集しているのか確認することが大切です。

また、「初心者歓迎」「未経験者歓迎」などの記載があるかもチェックしておくと良いでしょう。

仕事の範囲

サ高住の職員の仕事内容は安否確認や生活相談がメインですが、詳細は施設によって異なります。介護業務や生活援助（家事サービス）などを、どこまで行うのかを事前に調べておきましょう。併設する介護事業所がある場合、兼務があるかをチェックすることも重要です。

サ高住のタイプは、身体介護に関わりたいなら「介護型サ高住」、介護スキルに自信がないなら「一般型サ高住」がおすすめ。施設による仕事内容の違いが大きいため、転職後に「イメージしていた仕事内容と違った…」と感じないよう、事前にしっかりとリサーチしておきましょう。

シフト体制

求人票でシフト体制を確認し、夜間の勤務があるのかチェックしておきましょう。夜間の勤務がある場合、夜勤・宿直のどちらなのか、何時間勤務なのかも確認しておくと安心です。日勤のみの場合も、早番・遅番と分かれていることがあるので、自身の希望する働き方ができるか確かめておきましょう。

また、シフトの人員配置もチェックするのがおすすめです。人員が多いほど業務に余裕が出るので、何人体制でシフトを組んでいるのかチェックしておきましょう。
「求人の見かたがよく分からない」という方は、転職エージェントを活用するのもおすすめです。レバウェル介護（旧 きらケア）では、福祉業界の転職支援実績のあるアドバイザーがサポートするので、働き方や仕事内容をしっかりとチェックして職場を選べます。複数の求人を比較して、自分に合った転職先を見つけましょう。職場見学で実際の業務をチェックしてから、応募するか決めることも可能です。

サ高住の仕事内容についてよくある質問

ここでは、サ高住の仕事内容についてよくある質問に回答します。「サ高住に転職するか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてください。

サ高住は資格なしでも働けますか？

サ高住で働くのに必須の資格はないので、無資格・未経験の方も求人に応募できます。ただし、介護や福祉に関する資格が応募要件の施設もあるため、募集要件を満たしているか確認してから応募しましょう。なお、必須要件が設けられていない場合も、介護・医療系の資格や経験があれば、選考で有利になる可能性があります。

サ高住で働くのに活かせる資格について、詳しくはこの記事の「サ高住で働くために必要な資格」をご参照ください。

介護型サ高住と介護付き有料老人ホームの仕事内容の違いは？

介護型サ高住と介護付き有料老人ホームで働く介護職員の仕事内容に、大きな違いはないでしょう。介護型サ高住と介護付き有料老人ホームは、要介護認定を受けている方に向けて、身体介護や生活援助、レクリエーションなどを行っています。どちらも特定入居者生活介護に指定されており、人員基準・設備基準・運営基準などは同様です。

まとめ

サ高住（サービス付き高齢者向け住宅）とは、主に高齢者の方が入居する賃貸住宅を指します。バリアフリー構造になっており、高齢者の方が安心して暮らせるのが特徴です。

サ高住には、一般型と介護型があります。一般型は直接介護サービスを提供しませんが、訪問介護事業所やデイサービスなどが併設されていることがあるようです。一方、介護型では、職員が介護サービスを提供します。

サ高住の介護職員の主な仕事内容は、状況把握と生活相談です。高齢の入居者さんが安心して暮らせるよう、安否確認を行ったり相談に乗ったりします。希望する入居者さんに、オプションとして食事の提供を行うサ高住もあるようです。

そのほか、施設によっては、家事サービスや身体介護、看取り介護などを行うこともあります。デイサービスや訪問介護事業所が併設されている場合は、サ高住以外の介護サービスの職員を兼任する可能性も。サ高住の仕事内容は職場によって異なるため、転職を考えている方は事前に確認しておきましょう。

サ高住の仕事に興味がある方は、「レバウェル介護（旧 きらケア）」にご相談ください。専任のキャリアアドバイザーが、ヒアリングをもとに、あなたの希望条件に合った求人をご紹介いたします。また、履歴書の添削や選考・面接対策も実施可能です。「介護未経験でも大丈夫？」「ほかの介護施設と迷っている…」という方も、まずはお気軽にご相談ください。