Clik here to view.

この記事のまとめ
- 介護職員初任者研修を無料で取るには、支援制度やキャンペーンを利用する
- 介護職員初任者研修を無料で取る場合、方法別にメリット・デメリットがある
- 無料ではないが、介護職員初任者研修の費用負担を軽減できる支援制度もある
「介護職員初任者研修を無料で取得する方法はあるの?」と気になる方もいるのではないでしょうか?初任者研修を取得するには、4万~10万円程度の受講料が必要です。しかし、自治体や職場、スクールの資格取得支援制度を活用できれば無料で取得できます。この記事では、初任者研修を無料で取得する方法を解説。方法別のメリット・デメリットや取得の流れも紹介するので、お得に初任者研修を取得したい方は参考にしてください。
介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット →レバウェル介護の資格スクールはこちら介護職員初任者研修は無料で取れるの?取得費用は?
ここでは、介護職員初任者研修は無料で取れるのかどうかや、一般的な取得費用を解説します。
介護職員初任者研修を無料で取得する手段はある
介護職員初任者研修は、無料で取得できる場合があります。介護業界は人材が不足している傾向にあることから、国や自治体では、介護職員初任者研修の取得をサポートするために公的な資格取得支援制度を導入。無料で介護職員初任者研修を取得できる制度もあります。
また、現在介護業界で働いている方で、勤務先が介護職員初任者研修の取得費用を全額負担する資格取得支援制度を導入している場合も、無料で取得できる可能性があるでしょう。
そのほか、資格スクールがキャンペーンを展開している場合も、条件を満たせば無料で資格を取得できるかもしれません。
介護職員初任者研修の取得費用は4万~10万円程度
介護職員初任者研修を自己負担で取得する場合、受講費用として4万~10万円程度必要です。決して安い金額ではないため、講座を受講するかどうか迷ってしまう方もいるかもしれません。
次の項目では、介護職員初任者研修を無料で取得できる方法を4つ紹介します。それぞれの資格取得支援制度の概要や利用条件を解説するので、介護職員初任者研修を無料で取得したい方は参考にしてみてください。
今の職場に満足していますか?
介護職員初任者研修を無料で取得する方法
介護職員初任者研修を無料で取得する主な方法は、「自治体の事業を利用する」「職業訓練を利用する」「就職先の支援制度を活用する」「無料で受講できる資格スクールに通う」の4つです。以下でそれぞれ解説するので、費用負担なく資格を取得したい方は参考にしてみてください。
1.自治体の資格取得支援事業を利用する
自治体の資格取得支援事業とは、都道府県や市区町村などの自治体が資格取得をサポートする制度のことです。以下では、東京都の例を参考として紹介します。
東京都社会福祉協議会の「介護人材確保に向けた取組み」によると、東京都では、初任者研修等資格取得支援事業を実施。東京都内で高齢者介護業界への就労を希望する方を対象に受講費用を全額負担しているので、無料で取得できます。
なお、中学生以下の方や、介護職員初任者研修と同レベル以上の資格を持っている方、介護施設で働いているもしくは内定している方は対象外です。
自治体によって資格取得支援制度の内容や利用条件は異なるので、介護職員初任者研修の取得費用をどれほど負担してもらえるのか、事前に確認しておきましょう。
出典
東京都社会福祉協議会「介護人材確保に向けた取組み」(2025年3月14日)
2.ハローワークの職業訓練を利用する
ハローワークの職業訓練(ハロートレーニング)は、就業支援を目的に、仕事に役立つ資格の取得やスキルの習得をサポートする公的制度です。求職者向けの職業訓練は「公共職業訓練」「求職者支援訓練」の2種類で、雇用保険(失業保険)の受給資格の有無により、利用できる職業訓練の種類が異なります。
公共職業訓練(離職者訓練)
公共職業訓練(離職者訓練)は、雇用保険の受給資格がある求職者を対象とした制度です。スキルアップを通じて早期の再就職を目指すことを目的としており、対象者は無料で職業訓練を受けられます。
無料で介護職員初任者研修を受講できるだけではなく、雇用保険の基本手当(失業保険)や、訓練1日当たり500円の受講手当を受給できることも。収入要件を満たせば、通所手当や寄宿手当などの手当も受給できる可能性があります。
公共職業訓練を受けるには、「受講開始日から過去1年以内に公共職業訓練を受けていない」といった条件をクリアしなければなりません。また、失業保険の給付期間が3分の1以上残っていないと、失業保険を受給しながら公共職業訓練を受けることはできないので、注意しましょう。
出典
厚生労働省「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」(2025年3月14日)
求職者支援訓練
求職者支援訓練は、雇用保険の受給資格がない求職者を対象とした職業訓練です。雇用保険の受給期間が終了した方や、受給要件を満たしていない方が利用できます。
求職者支援訓練を受けるには、「ハローワークに求職の申し込みをすること」「労働の意思と能力があること」「職業訓練の必要性を認められること」も必要です。また、ハローワークの審査後、訓練実施機関で行われる選考に合格しなくてはなりません。
求職者支援訓練は無料で職業訓練を受けられるほか、収入や金融資産などの要件を満たすと職業訓練受講給付金(月10万円)を受け取ることも可能です。また、公共職業訓練(離職者訓練)同様に、収入要件を満たすと通所手当や寄宿手当も受けられます。
経済的な支援を受けながら介護職員初任者研修の取得を目指せるのは、職業訓練の特徴の一つといえるでしょう。
ハローワークで介護職員初任者研修を取得する方法は、「介護職員初任者研修はハローワークで取得可能?給付金制度やメリットを解説」の記事で解説しているので、気になる方はあわせてご一読ください。
出典
厚生労働省「求職者支援制度のご案内 」(2025年3月14日)
3.就職先の資格取得支援制度を活用する
介護施設などの就職先が資格取得支援を行っていることもあります。介護事業所の資格取得支援とは、職員の介護資格の取得をサポートする制度です。自治体が介護事業所と連携し、働きながら資格を取得できる環境を整備している場合もあります。
資格取得支援制度の内容としては、資格取得にかかる費用を負担したり、受講日を出勤扱いにしたりなど、職場によってさまざまな支援があります。そのため、資格取得支援制度があるのか、どのような支援内容なのかを就職前に確認しておくのがおすすめです。
4.無料キャンペーンを実施する資格スクールに通う
無料で受講できる介護スクールに通うことで、介護職員初任者研修をお得に取得できます。基本的に、スクールで資格を取得するには受講料の支払いが必要です。しかし、スクールが実施している無料キャンペーンを利用すれば、費用を負担せずに介護職員初任者研修を取得できます。
ただし、キャンペーンは必ず実施されているわけではありません。キャンペーンの有無や内容、対象資格などは、スクールのWebサイトを確認すると良いでしょう。
先に資格を取りたい方へ
無料相談はこちら初任者研修を無料で取得する方法別のメリット・デメリット
介護職員初任者研修を無料で取得する場合、制度ごとに利用のメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット | おすすめの人 | |
自治体の資格取得支援事業 | ・自治体によっては無料で講座を受講できる | ・自治体の定める要件を満たす必要がある | ・無料で資格を取得できる自治体に住んでいる人 |
ハローワークの職業訓練 | ・無料で資格を取得できる・給付金や手当を支給してもらえる場合がある・転職活動の支援を受けられる | ・離職中でなければ無料で受けられない・日程が決まっていてスケジュールを調整しにくい・取得に約3ヶ月かかる | ・離職中で資格取得と転職活動を並行して行いたい人・ハローワークに登録している人 |
就職先の資格取得支援制度 | ・資格取得後も同じ職場で活躍できる・通学日を出勤扱いにしてくれる職場もある | ・勉強と仕事の両立が大変・費用を全額負担しない職場もある | ・介護事業所で働きながら資格を取得したい人 |
無料の資格スクール | ・講座日を比較的柔軟に振替られる・就職先を紹介してもらえる場合がある・最短1ヶ月で取得できる | ・スクールが指定する条件を満たさないと無料にならない・働きながら通う場合は両立が大変 | ・転職を見据えて資格を取得したい人・早く資格を取得して介護職として働きたい人 |
ここでは、介護職員初任者研修を取得する方法別に、メリット・デメリットを解説します。
自治体の資格取得支援事業
自治体の資格取得支援事業を利用するメリット・デメリットは以下のとおりです。
自治体の制度を利用するメリット
自治体によっては、介護職員初任者研修を無料で取得できる可能性があります。初任者研修の支援事業は、介護職員を目指す無資格や未経験の方を対象にしている場合が多いので、比較的要件を満たしやすいでしょう。
なお、無料ではないものの、受講料の50%程度の金額を支給する自治体もあるようです。
自治体の制度を利用するデメリット
自治体の資格取得支援制度を利用する場合、勤務状況や経験年数などの利用条件を満たさなくてはなりません。また、助成事業の定員を超える場合、利用できないことも考えられます。
自治体の制度での資格取得がおすすめの人
自治体の資格取得支援制度は、職場で利用できる制度がない方や、無料で介護職員初任者研修を取得できる制度のある自治体にお住まいの方におすすめです。
ハローワークの職業訓練
ハローワークの職業訓練を活用するメリット・デメリットは以下のとおりです。
ハローワークを利用するメリット
ハローワークの職業訓練を利用すると、無料で資格を取得できるだけではなく、給付金や各種手当を支給してもらえる可能性もあります。前述したように、ハローワークの職業訓練では、条件を満たす方に雇用保険の基本手当や職業訓練受講給付金などが支給されます。
無料で講座を受講できることに加え、金銭的な支援を受けられるので、離職中で経済面に不安を感じている方にとってはメリットが大きいでしょう。ほかにも、ハローワークで仕事を紹介してもらえるというメリットもあります。
ハローワークを利用するデメリット
ハローワークの職業訓練は、講座の日程があらかじめ決まっているため、自分の希望するスケジュールでは受講できません。また、ハローワークで介護職員初任者研修を取得する場合、カリキュラム修了までに3ヶ月程度かかります。そのため、一般的なスクールのようにスケジュールを短縮し、1ヶ月程度の短期間で取得を目指すことはできません。
職業訓練で人気がある講座は倍率が高く、希望しても受講できるとは限らないことにも注意が必要です。また、ハローワークの職業訓練は利用のための手続きが多いため、煩わしさを感じる方もいるかもしれません。
ハローワークでの資格取得がおすすめの人
ハローワークでは、就職活動と職業訓練による資格取得を並行できます。そのため、介護職員初任者研修を取得してから働きたい求職者の方におすすめです。また、雇用保険を受給する場合、受給期間は離職から1年間が原則のため、失業から期間が空いていない方にも適しています。ハローワークにすでに登録している方は、職業訓練の活用を検討してみるのも良いでしょう。
ハローワークを利用すると、面接や書類選考のアドバイスなど、求職活動をサポートしてもらえるメリットも。「1人で転職活動をするのは不安…」という方にも向いているといえます。
就職先の資格取得支援制度
就職先である介護施設・事業所の資格取得支援制度を利用するメリットとデメリットは、以下のとおりです。
就職先で資格を取得するメリット
就職先の資格取得支援制度を利用するメリットは、介護職員初任者研修を無料で取得でき、取得後も同じ職場で活躍できることです。職場が行う資格取得支援では、スクールに通学する日を出勤扱いにしてくれたり、資格取得の際にお祝い金が支給されたりする場合もあります。
介護現場で実務にあたりながら資格講座を受講すると、内容を実践的に理解でき、効率良く知識やスキルを身につけられるメリットもあります。職場が資格取得に協力的なら、先輩介護職から介護技術を教えてもらえたり勉強のコツを聞けたりするので、心強いでしょう。
就職先で資格を取得するデメリット
就職先の資格取得支援制度を利用するデメリットは、支援の内容が職場によって異なることです。支援制度の内容によっては、介護職員初任者研修を無料で取得できない場合があります。
資格取得支援の利用に人数制限がある場合、定員を超えたら抽選や面談で利用する人を決めることになるため、必ず職場の資格取得支援制度の対象になるとは限りません。
また、仕事とは別に勉強の時間を捻出する必要があり、「仕事を終えたら、勉強をする時間が取れない…」「通学する時間がない」と悩む方もいるようです。休日や仕事の合間、帰宅後に学習する時間を作らなければならないため、忙しくなることもあります。働きながら資格を取得する場合は、シフトを調整してもらえるかなどを確認しておきましょう。
就職先の資格取得支援制度の活用がおすすめの人
就職先の資格取得支援制度は、働きながらお得に介護職員初任者研修を取得したい方におすすめです。また、現在の職場の資格取得支援制度が充実している方も、活用すると良いでしょう。
Image may be NSFW.
Clik here to view.資格取得支援の求人はこちら
無料で受講できる介護資格スクール
無料で受講できる介護資格スクールを利用するメリット・デメリットは、以下のとおりです。
無料の介護資格スクール利用するメリット
介護資格スクールは、週1日のコースや土日のみのコース、夜間コースなどがあるので、働きながら通いやすいコースを選択することも可能です。短期集中型のコースを選べば、最短1ヶ月ほどで介護職員初任者研修を取得できます。自宅や職場から通いやすいスクールを自分で選択することで、通学の負担を軽減できるでしょう。
講座の日程を無料で別日に振り替えられる資格スクールでは、「仕事が長引いた」「急用ができた」というときも柔軟に対応してもらえるため、スケジュールを調整しやすいメリットもあります。
また、スクールが転職先を紹介してくれる場合、介護の資格を活かせる転職先をすぐに探せることも魅力といえるでしょう。
無料の介護資格スクール利用するデメリット
資格スクールで介護職員初任者研修を取得する場合、スクールが定める特待生やキャンペーンの条件を満たさないと無料にならないことがデメリットといえます。また、働きながら通学する方は、休日を使ったり仕事の後にスクールに通ったりする必要があるため、忙しいと感じるかもしれません。
なお、受講料無料の条件は満たせなくても、一定の要件を満たすことで割引になるスクールもあります。
無料の介護資格スクールの受講がおすすめの人
短期間で資格を取得し、できるだけ早く介護職として働きたい方には、無料の介護資格スクールがおすすめです。また、転職を見据えて介護職員初任者研修を取得したい方も、利用を検討してみると良いでしょう。
Image may be NSFW.
Clik here to view.初任者研修(ヘルパー2級)の求人はこちら
先に資格を取りたい方へ
無料相談はこちら【方法別】介護職員初任者研修を無料で受講する流れ
ここでは、介護職員初任者研修を無料で取得できる4つの制度の、利用の流れを解説します。「介護職員初任者研修を無料で受講するための手続きが知りたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
自治体の資格取得支援事業を利用する流れ
自治体の資格取得支援事業を利用して介護職員初任者研修を取得するには、自治体への申請が必要です。自治体によって利用条件や支給金額は異なるので、お住まいの地域の都道府県や市区町村のWebサイトで確認してみてください。なお、講座修了後に受講料の支給を受ける場合、初任者研修課程の修了証明書や領収書の提出が求められる可能性があるので、保管しておきましょう。
前述した東京都社会福祉協議会の「介護人材確保に向けた取組み」の場合、2024年度のスケジュールは、5月16日に研修の受講申し込みの受付が開始。受講が決定すると、決定通知・受講案内が届き、6月以降に受講する流れでした。なお、支援事業を利用するには、事前に人材センターへの求職票の登録が必要です。
出典
東京都社会福祉協議会「介護人材確保に向けた取組み」(2025年3月14日)
ハローワークで職業訓練を受ける流れ
ハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修を取得する流れは、以下のとおりです。
- 1.ハローワークに求職の申し込みをする
- 2.受講するコースを確認する
- 3.ハローワークで介護職員初任者研修の受講申込書に受付印をもらう
- 4.受講申込書を訓練実施機関に提出する
- 5.訓練実施機関で筆記試験や面接を受ける
- 6.受講者選抜試験に合格したら、ハローワークで就職支援計画書を作成してもらう
- 7.職業訓練を受講する
職業訓練を受けるためには、ハローワークに求職の申し込みをしなければいけません。 職業訓練受講給付金の受給を希望する場合は、必要書類を用意して職業訓練の申し込みとあわせて申請してください。申請後の受講者選抜試験に合格した方のみ、職業訓練を受けられます。
なお、訓練受講前だけではなく、介護職員初任者研修を受講している間と受講修了後3ヶ月間(未就労の場合)も、毎月指定日にハローワークを訪れて職業相談を行うことが必要です。
出典
厚生労働省「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」(2025年3月14日)
就職先の資格取得支援制度を利用する流れ
就職先の制度を利用して介護職員初任者研修を取得するときは、職場が定める制度の利用方法に従って申し込みます。資格取得支援制度の利用に人数制限がある場合は、面談や抽選が行われる可能性があるでしょう。
働いている介護事業所・施設における審査や手続きを経て、資格取得支援制度を利用することが認められれば、介護職員初任者研修の講座をお得に受講できます。事前に利用条件や対象の資格、支援内容を確認しておきましょう。
無料で受講できる介護資格スクールを利用する流れ
無料キャンペーンを実施している介護資格スクールを探して申し込むことで、無料で資格スクールの講座を受講できます。スクールの特待生制度や開催しているキャンペーンの条件を満たしていれば、無料で介護職員初任者研修をを取得できるでしょう。
資格取得を成功させるには、通学しやすい立地のスクールや、無理なく通えるスケジュールのコースを選ぶことが大切です。
▼関連記事
初任者研修は通信のみで取れる?取得の流れや最短日数、メリットを解説!
介護職員初任者研修の費用負担を軽減できる支援制度
無料で介護職員初任者研修を取得できるわけではないものの、費用の一部を負担してくれる支援制度もあります。一部費用が支給される制度は、「教育訓練給付制度」「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」「自立支援教育訓練給付金事業」などです。
以下で、それぞれの制度の対象者や利用方法を解説するので、無料の資格取得支援制度の利用条件に当てはまらない方は、ぜひご確認ください。
教育訓練給付制度
教育訓練給付制度とは、スキルアップや資格取得に要する費用の一部を、教育訓練給付金として支給する公的制度です。教育訓練は、「専門実践教育訓練」「特定一般教育訓練」「一般教育訓練」の3種類で、初任者研修の講座は、特定一般教育訓練と一般教育訓練に含まれます。
特定一般教育訓練と一般教育訓練の教育訓練給付金の支給額は、以下のとおりです。
教育訓練の種類 | 給付額 |
特定一般教育訓練 | 受講費用の40~50%(上限25万円) |
一般教育訓練 | 受講費用の20%(上限10万円) |
参考:厚生労働省「教育訓練給付制度のご案内」
特定一般教育訓練のほうが給付額の割合は高いですが、受講料は講座ごとに異なるため、いくつか比較して受講する講座を選ぶと良いでしょう。
教育訓練給付金の支給条件
教育訓練給付金の支給条件は、「教育訓練の受講開始日時点で、雇用保険の加入期間が1年以上あること」です。離職している方は、「受講開始日が離職日の翌日から1年以内であること」という条件もあります。
また、過去に教育訓練給付金を受給している場合、「前回の受講開始日から今回の受講開始日までに3年以上経過していること」などの条件を満たすことも必要です。
以上の支給条件を満たし、厚生労働大臣指定の教育訓練の講座を修了した場合に、教育訓練給付金を受給できます。
教育訓練給付制度の利用方法
教育訓練給付金を受給するには、訓練修了日から1ヶ月以内にハローワークへ申請しなければなりません。
また、特定一般教育訓練の場合、ハローワークやキャリア形成・リスキリング支援センターで訓練前キャリアコンサルティングを受けることも求められます。ジョブ・カードの交付を受け、受講開始日の2週間前までに必要書類とともにハローワークに提出しましょう。
訓練終了日の翌日から1ヶ月以内に、受講資格確認通知書や教育訓練修了証明書などの必要書類を提出することで手続きが完了し、教育訓練給付金が支給されます。
支給申請の手続きは、原則として受講した本人がお住まいの地域のハローワークで行う必要があり、病気やケガなどのやむを得ない事情がない場合は、代理申請や郵送申請はできません。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、新しいスキルを学び、転職を経てキャリアアップを目指す方を支援する経済産業省の事業。リスキリングは、仕事に必要な知識やスキルを習得するという意味で使われる用語です。
キャリア相談やリスキリング、転職支援などを一貫して実施する企業に補助金が支給されます。キャリアアップを希望する方は、補助事業者が開催する講座に申し込むと、資格取得の費用補助などを受けられます。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の対象者
サービスへの登録時およびキャリア相談の初回面談を行うときに在職中であり、転職をするためにスキルアップを目指している方が対象です。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の費用補助
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を利用すれば、介護職員初任者研修を半額以下の費用で受講することが可能です。
リスキリング講座を修了すると、受講費用の2分の1(上限40万円)、受講を経て転職して1年間継続的に就業した場合は、さらに受講費用の5分の1(上限16万円)が講座を提供する事業者へ補助金として支給。事業者経由で、受講者にはそれ以上の金額が支給されます。
出典
経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業:転職をご検討の方」(2025年3月14日)
自立支援教育訓練給付金事業
自立支援教育訓練給付金事業は、母子家庭の母や父子家庭の父のスキルの習得を支援し、就業をサポートする制度です。
自立支援教育訓練給付金事業の対象者
自立支援教育訓練給付金を受給できるのは、以下のすべての条件を満たす方です。
- 母子・父子家庭の父母で、20歳未満の子どもを扶養している
- 「母子・父子自立支援プログラム」などの支援を受けている
- 就業経験や資格の取得状況などから、就職するために教育訓練が必要だと認められる
ひとり親であっても、要件を満たしていないと利用できないので注意しましょう。また、自立支援教育訓練給付金事業を利用するには、お住まいの都道府県や市から講座の指定を受ける必要があります。
自立支援教育訓練給付金事業の費用補助
対象の教育訓練を受講した方に、受講費用の60%(下限1万2,001円、上限20万円)が支給されます。前述した教育訓練給付金を受給できる場合、その支給額との差額が受け取れるようです。
出典
こども家庭庁「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業について」(2025年3月14日)
▼関連記事
介護職の資格取得支援制度とは?給付金の種類や利用するメリットを解説
介護職員初任者研修の費用負担の実態
ここでは、実際に介護職員初任者研修を取得した方が支払った受講費用や、活用した資格取得支援制度の割合を解説します。
初任者研修を無料で取得した介護職の割合は36.7%
レバウェル介護(旧 きらケア)が介護職員初任者研修を取得した介護職員109人に行った調査によると、介護職員初任者研修を無料で取得した方の割合は36.7%でした。次いで、「5万円以上10万円未満」で取得した方が31.2%、「2万円以上5万円未満」の方が20.2%となっています。
Clik here to view.

※調査時期:2023年11月
調査から、介護職員初任者研修は無料で取得した人が最も多いことが分かりました。しかし、「職場や自治体が費用を全額補助していない」「スクールの特待生制度の要件を満たせない」「現在、離職中ではない」など、無料で資格を取得するための要件を満たせない方もいます。そのような方の多くは、2万~10万円程度の費用を負担して資格を取得したようです。
初任者研修を取得する際の資格取得支援制度の利用割合
レバウェル介護(旧 きらケア)では、介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修を保有する介護職員135人に、「利用したことがある資格取得支援制度は?」というアンケートを行いました(調査時期:2023年11月)。
その結果、「資格取得支援制度を利用していない」と回答した人の割合は33.3%でした。残りの7割ほどの人は、何らかの資格取得支援制度を活用したことがあるようです。
資格取得支援制度を使用した人のうち最も多かったのが、「ハローワークの職業訓練を利用した」で全体の28.9%。次いで、「資格取得スクールの割引サービス・取得支援を利用した」が14.1%、「職場の資格取得支援制度を利用した」が13.3%でした。
▼関連記事
介護職員初任者研修の費用を解説!資格取得の支援制度やスクールの選び方
介護職員初任者研修を受講するならどこがいい?
介護職員初任者研修の受講先を選ぶ際は、以下の点をチェックしましょう。
- 自宅や職場から通学しやすいか
- 無料で講座の振替や再試験ができるか
- 無理のない受講スケジュールが組まれているか
- 費用に納得できるか
無理なく通えてサポートが手厚いスクールを受講先に選ぶと良いでしょう。介護職員初任者研修をどこで受けるか悩んだときは、いくつかの講座を比較して、自分に合ったスクールやコースを見つけることが重要です。
受講先選びに悩む方は、「介護職員初任者研修のスクールはどこがいい?選び方のポイントを解説」の記事を参考にしてみてください。
「無料で介護職員初任者研修を取得したい!」「初任者研修を取得して介護の仕事に活かしたい!」という方は「レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)」をご利用ください。
初任者研修を取るならレバウェルスクール介護!
「無料で介護職員初任者研修を取得したい」「働きながら取得を目指したい」という方には、「レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)」がおすすめです。
働きながら介護職員初任者研修を取得できる
レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)は、介護業界に特化した転職エージェント「レバウェル介護(旧 きらケア)」が運営する資格スクールです。通信と通学を組み合わせた受講方法で、時間を有効に活用して介護職員初任者研修を取得できます。週1日から受講できるため、働きながら無理なく資格を取得可能です。
スクールの場所は「新宿校」と「大宮校」で、どちらも最寄駅からのアクセスに優れた好立地!無料の受講振替にも対応しているので、「受講日に出勤しなくてはいけなくなった」というときも安心です。
資格を活かせる転職先を探せる
レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)を利用すると、介護業界に精通したキャリアアドバイザーから就労サポートを受けられます。無理なく働ける職場や、資格を活かせる職場を教えてもらえるので、自分に合う職場を見つけやすいでしょう。
レバウェル介護(旧 きらケア)が無料で転職をサポートするので、介護未経験の方にもおすすめです。
また、スクールと連携している「レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)」経由で介護派遣の仕事を行う場合、要件を満たすと介護職員初任者研修を無料で取得できます。
無料で取得するための条件は、「レバウェル介護派遣に登録後、講座に応募するまでに通算15日以上勤務する」「講座を受講しながら、もしくは修了後すぐに就業が可能」「1日8時間、週3日以上勤務が可能」の3つを満たすことです。
▼関連記事
無料で初任者研修・実務者研修を取得できる!レバウェル介護派遣(旧 きらケア)が資格スクールと提携しました
先に資格を取りたい方へ
無料相談はこちら介護職員初任者研修の取得に関するよくある質問
ここでは、介護職員初任者研修の取得についてよくある質問にお答えします。初任者研修を働きながら取得する方法や大変さが気になる方は、ご一読ください。
介護職員初任者研修を働きながら取得する方法は?
介護職員初任者研修を働きながら取得する場合、土日コースや夜間コースを選択し、介護資格スクールに通学するのが一般的です。スクールに通う頻度や曜日を、可能な範囲で自分の都合に合わせて調整できるスクールを選ぶと、仕事と資格取得を両立させやすいでしょう。
「介護職員初任者研修を働きながら取得する方法を解説!無料のスクールはある?」の記事では、働きながら初任者研修を取得する方法をまとめているので、あわせてご覧ください。
介護職員初任者研修の取得はしんどいの?
介護職員初任者研修は、カリキュラムの科目数が多かったり、実技演習や課題提出があったりするため、取得がしんどいと感じる方もいるようです。初任者研修を修了するには、130時間のカリキュラムを履修する必要があり、週1日ペースで通学すると3~4ヶ月程度の期間がかかります。特に働きながら取得を目指す方は、仕事と資格の勉強を両立できるよう、無理なく受講できるコースを選択することが大切です。
初任者研修を乗り越えるポイントは、「初任者研修がしんどい理由は?仕事と両立させながら乗り越える方法を解説」の記事で紹介しているので、受講に不安がある方は確認してみてくださいね。
介護職員初任者研修をハローワークで受講する方法は?
ハローワークを利用して介護職員初任者研修を受講する場合、まずはお住まいの地域のハローワークで職業訓練や教育訓練に申し込みます。無料で取得できる職業訓練を受講するには、求職申し込みを行い、職業相談を実施。職業訓練の必要性が認められたら、講座の受講を申し込めます。後日、職業訓練実施機関が行う筆記試験や面接を受け、選考に合格すると受講可能です。
詳しくは、この記事の「ハローワークで職業訓練を受ける流れ」で解説しているので、あわせてご覧ください。
まとめ
介護職員初任者研修を無料で取得するには、「自治体の支援事業を利用する」「職業訓練を利用する」「職場の支援制度を利用する」「無料で受講できる資格スクールに通学する」という4つの方法があります。
自治体の資格取得支援制度を活用すれば、職場に資格取得支援制度がない方もお得に資格を取得可能です。ハローワークの職業訓練は、無料で介護職員初任者研修を取得できるだけではなく、条件を満たしている方には手当や給付金が支給されます。
職場の資格取得支援制度を利用すれば、受講日が出勤日扱いになったり、シフトの調整をしてもらえたりする可能性があるでしょう。無料の介護資格スクールは、自身のスケジュールに合わせてコースを選択できるので、働きながらでも資格を取得しやすいのがメリットです。
また、無料で初任者研修を取得するのが難しい場合も、「教育訓練給付制度」や「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」などを利用すれば、取得にかかる費用を一部負担してもらえます。
介護職員初任者研修を受講する際は、支援制度の概要や利用対象者、メリット・デメリットを確認して、自分に合う方法を選ぶようにしましょう。
初任者研修の受講先を選ぶ際は、「自宅や職場から通学しやすいか」「無料で講座の振替や再試験ができるか」などをチェックすることも大切です。無理なく通えてサポートが手厚いスクールなら、資格の勉強もスムーズに進められます。
レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEPUPスクール)では、初任者研修の取得を目指す方を全力でサポート!専任のキャリアアドバイザーが、求人探しから入職後のフォローまで一貫したサポートを提供します。
また、レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)経由で就業する方が条件を満たした場合は、初任者研修を無料で取得可能です。
レバウェル介護(旧 きらケア)では、派遣以外にも「正社員」「契約社員」「パート・アルバイト」など、さまざまな雇用形態の介護求人を取りそろえています。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にお問い合わせください。
今の職場に満足していますか?
先に資格を取りたい方へ
無料相談はこちら