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認知症介護基礎研修とは?義務化の理由や対象者と取得方法を解説

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この記事のまとめ

「認知症介護基礎研修はどんな資格なの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。認知症介護基礎研修は、認知症ケアの入門資格であり、2024年から介護職員の取得が義務化された資格です。この記事では、認知症介護基礎研修の取得方法や受講が免除される人を解説します。認知症介護基礎研修の取得を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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認知症介護基礎研修とは

認知症介護基礎研修とは、認知症ケアの基本的な知識やスキルを身につけられる資格のことです。介護職員として働くうえで必須の資格で、取得難易度は低く比較的簡単に取得できます。

認知症介護基礎研修は認知症ケアの入門資格

認知症介護基礎研修は、認知症ケアのベースとなる知識を習得する資格です。認知症ケアをはじめ、介護を実施する際に必要な考え方などを学びます。
認知症介護基礎研修を取得したあとは、「認知症介護実践者研修」「認知症介護実践リーダー研修」「認知症介護指導者養成研修」の順番でキャリアアップを目指すことが可能です。

2024年4月から認知症介護基礎研修の取得が義務化

2024年4月から、介護職員の認知症介護基礎研修の取得が義務化されました。新人職員は1年間の猶予期間があるので、入職時に認知症介護基礎研修を取得していない方も介護職員になれます。
認知症介護基礎研修が義務化された理由は、未経験や無資格の人が認知症介護の知識やスキルを身につけることで、提供する介護サービスの質を高めるためです。

内閣府の「2 健康・福祉|令和6年版高齢社会白書(全体版)」によると、2022年(令和4年)の認知症の高齢者数は、443.2万人(有病率12.3%)。2040年(令和22年)には、584.2万人(有病率14.9%)になると推計されています。
将来的に認知症がある方の人数が増加する見込みがあり、介護職員に認知症ケアの知識やスキルを求められているため、認知症介護基礎研修の取得が義務化されました。

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認知症介護基礎研修はどこで受講できるの?

認知症介護基礎研修は、自宅や職場で受講することが可能です。eラーニングやオンライン配信で学習できます。認知症介護基礎研修は、スキマ時間や夜遅い時間など、自分のタイミングで自宅で受講できるので、働きながらでも無理なく取得を目指せるでしょう。

認知症介護基礎研修の概要と取得方法

認知症介護基礎研修の受講方法は、インターネットを使用するeラーニングが基本です。集合型研修で実施されることもあります。
受講方法は自治体によって異なるので、事前に勤務先の自治体のWebサイトを確認しておきましょう

受講対象者

認知症介護基礎研修の受講対象者は、介護施設や事業所で介護業務に関わる職員かつ、無資格の人です。直接介護に関わらない職員は受講が免除されます。

受講費用

認知症介護基礎研修の受講費用は、3,000~5,000円程度。自治体や職場が費用を負担してくれることもあるようです。

受講にかかる時間

認知症介護基礎研修をeラーニングで受講する場合、150分の動画視聴と復習問題や確認テストを終えることで取得できます。集合型研修で取得する場合は、講義3時間と演習3時間です。eラーニングと集合型研修どちらの方法でも1日で取得できます。

認知症介護基礎研修を受講する流れ

自治体のWebサイトを確認して、認知症介護基礎研修の受講手続きを行います。受講申し込みの際に所属先の「事業所コード」が求められ、事業所責任者の方が登録を行う必要があるので、自分で申し込むことはできません

たとえば、東京都福祉局の「認知症介護基礎研修eラーニングについて」によると、東京都では認知症介護研究・研修仙台センターが窓口になり、認知症介護基礎研修をeラーニングで実施しています。働いている事業所の責任者の方が登録をすることで、認知症介護基礎研修を受講することが可能です。

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認知症介護基礎研修の受講が免除される人

認知症介護基礎研修は、介護・福祉系の資格をすでに取得している方は受講が免除されます
厚生労働省の「介護保険法施行規則第 140 条の 63 の6第1号に規定する厚生労働大臣が定める 基準について(p.10)」をもとに、認知症介護基礎研修の受講が免除される対象者を以下にまとめました。

看護師、准看護師、介護福祉士、介護支援専門員、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、生活援助従事者研修修了者、介護職員基礎研修課程修了者、訪問介護員養成研修1級課程・2級課程修了者、社会福祉士、医師、歯科医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士、管理栄養士、栄養士、あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師など

ほかにも、養成施設で認知症に関する科目を受講したことを事業所・自治体が確認できる場合や福祉系高校を卒業している場合は、認知症介護基礎研修を取得する必要はありません。
「認知症介護実践者研修」「認知症介護実践リーダー研修」「認知症介護指導者養成研修」などの認知症ケアに関する資格を取得している場合も免除されます。

ただし、「認知症サポーター」や「認知症ケア指導管理士」などの民間資格では免除されないので注意しましょう。

認知症介護基礎研修の受講内容

認知症介護基礎研修の受講内容は、以下の5つの章で成り立っています。

  • 序章「認知症の人を取り巻く現状」
  • 第1章「認知症ケアにおいて基礎となる理念や考え方」
  • 第2章「認知症の定義と原因疾患」
  • 第3章「認知症の中核症状と行動・心理症状の理解」
  • 第4章「認知症ケアの基礎技術」

第1章では、認知症ケアの基本的な考え方や、認知症を患う方への偏見と解消法などを学びます。第2章では、認知症の種類や原因、それぞれの症状を学び、第3章では、認知症の中核症状と行動・心理症状を学習。第4章では、認知症の治療についての知識や、認知症を患う方との接し方を学びます。

第1~4章の各章ごとに動画で講座を受講してから復習問題を行い、確認テストに合格すれば次の章に進めます。確認テストで不合格だった場合は、もう一度動画を視聴して復習しましょう。すべての章を修了すると「修了証書」が発行されます。

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介護職員初任者研修との違い

認知症介護基礎研修と介護職員初任者研修は、学習内容や受講費用、受講期間に違いがあります。認知症介護基礎研修は、認知症ケアに関する知識やスキルの取得に特化しており、1日で取得できてかかる費用も安い資格です。

一方、介護職員初任者研修は、認知症ケアを含む幅広い介護の知識やスキルを学ぶ資格。取得期間は約1~4ヶ月で、費用は4~10万円程度と、認知症介護基礎研修より取得までの時間や費用がかかります。

介護職員初任者研修との違いは、「認知症介護基礎研修と初任者研修の違いを解説!どちらから取得したらいい?」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

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認知症介護基礎研修についてよくある質問

ここでは、認知症介護基礎研修についてよくある質問に回答します。認知症介護基礎研修を取得する必要がある方は、ぜひチェックしてみてください。

認知症介護基礎研修のeラーニングの確認テストで答えられなかったらどうなる?

認知症介護基礎研修のeラーニングのテストは何回でも受けられます。1回目のテストで答えが分からなかった場合、解答後の解説や動画をもう一度見て、間違えた部分を復習してから再度確認テストを受けましょう。しっかりと動画を確認すれば、きっと合格できるはずです。

認知症介護基礎研修の受講対象者を知りたい

認知症介護基礎研修は、介護施設や事業所で介護業務に携わる職員が受講対象です。介護・福祉系の公的資格を取得している人は免除されるので、無資格で介護業務を行っている人は受講が必要と考えると分かりやすいでしょう。詳しくは、「認知症介護基礎研修の受講が免除される人」で解説しているので、ぜひご一読ください。

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まとめ

認知症介護基礎研修とは、認知症ケアの基本的な知識やスキルを身につけられる資格です。eラーニングで1日で取得できるので、取得ハードルや難易度は低いといえるでしょう。介護職員として働く際に必須の資格ですが、新人職員は入職後1年間の猶予期間があるので、無資格から働き始められます。

認知症介護基礎研修は、介護施設や事業所で働き、介護業務に携わる職員が取得対象です。介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修など、ほかの介護の資格を取得している人は、受講が免除されます。

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