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デイサービスの仕事がきつい理由は?介護職員の業務内容や必要資格をご紹介

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この記事のまとめ

「デイサービスの仕事はきついの?」と不安な方もいるかもしれません。デイサービスで働くと、業務範囲が幅広いことなどをきついと感じる場合があります。しかし、仕事内容や職場環境は施設によって異なるため、一概にきついとはいえません。この記事では、デイサービスの仕事内容やきついと感じる理由を解説します。きついと感じたときの対処法や、働きやすい職場へ転職するためのポイントも紹介するので、参考にしてください。

デイサービスとは簡単にいうとどんな施設?通所介護の種類や費用を解説!

デイサービスとは

デイサービス(通所介護)とは、自宅で生活する高齢者に対し、日帰りで介護サービスを提供する施設です。一般的には、利用者さんの自宅と施設間の送迎を行い、朝から夕方まで営業します。

デイサービスの目的は、利用者さんが社会的な孤立感を解消したり、自宅での生活を続けられるよう心身の機能を高めたりすることです。また、日中に利用者さんが通うことから、介護をするご家族の負担軽減の役割も果たしています。

デイサービスで提供する主なサービスは、食事介助・入浴介助・排泄介助などの身体介護やレクリエーションです。自宅で安全に入浴することが難しい方が、入浴目的で利用することもあります。

デイサービスの利用対象は、要支援や要介護の認定を受けて在宅生活を送る高齢者です。自宅で暮らしながら施設に通うので、入居型の施設よりも介護度が低い利用者さんが多い傾向にあります。

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デイサービスの仕事がきついと感じる理由

デイサービスの仕事がきついと言われることがあるのは、業務が多く時間に追われたり、残業が発生したりするためと考えられます。以下で、「デイサービスの仕事がきつい」と感じる理由を解説するので、チェックしてみてください。

時間内に仕事を終わらせる必要がある

デイサービスは通所型の施設なので、利用者さんが帰宅するまでの限られた時間で、食事や入浴、レクリエーションなどを行う必要があります。時間内に利用者さん一人ひとりの状況やニーズに合わせた対応を行うことを「きつい」と感じる人もいるようです。デイサービスの仕事には、勤務時間内に介護業務と事務作業の両方をこなす忙しさがあります。

また、外出を伴うレクリエーションを行う際は、事前準備をしたうえで、予定を効率的にこなさなくてはなりません。時間配分を考えて無駄なく仕事を進めることへのプレッシャーがきついと感じる場合もあります。

施設によっては残業が多い

残業が多いデイサービスで働いており、「仕事がきつい」と感じる人もいるようです。デイサービスでは、夕方の送迎業務が終了した後に、レクリエーションの企画や書類作成を行うことがあります。なかには、日常的に残業が発生する施設もあるようです。
また、送迎業務を行う際に道が混雑していたり、レクリエーションの業務分担が一部の職員のみに偏っていたりすると、担当職員の負担が増えて残業につながってしまいます。

入職時に聞いていたよりも極端に残業が多いデイサービスで働いている場合、仕事がきついと感じるのも無理はありません。

デイサービスの残業について気になる方は、「デイサービスの残業が多い理由とは?働きやすい職場に見極め方も紹介」の記事もご参照ください。

レクリエーションの企画が思いつかない

デイサービスは、ほかの介護施設よりも頻繁にレクリエーションを行う傾向にあります。レクリエーションの企画・実施を行う介護職員は、ネタが段々と思いつかなくなったり、準備に追われたりして、きついと感じることがあるようです。
また、注目されるのが苦手だったり、「盛り上がらなかったらどうしよう…」と不安を感じたりして、レクリエーションに苦手意識がある人もいるかもしれません。

レクリエーションが苦手な介護職員の方は、「介護のレクリエーション嫌いを克服するには?どうしても苦手な場合の対処法」の記事も参考にしてみてください。

送迎業務に自信がなく不安

デイサービスでは、利用者さんの送迎業務を行うことがあります。特に、車の運転に慣れていない人は、事故やトラブルが発生するリスクや、利用者さんの命を預かっているというプレッシャーを不安に感じることも少なくありません。

また、送迎業務では、ご家族や介護職員から利用者さんの状態を引き継いだり、持ち物の確認をしたりすることも必要です。運転以外の業務もこなすのが大変で、きついと感じる人もいるかもしれません。

デイサービスの送迎業務が不安な方は、「デイサービスの送迎業務が怖い…運転が苦手・不安なときの対処法を解説!」の記事もご一読ください、

人手不足でスタッフ1人あたりの負担が大きい

デイサービスの仕事がきついと感じるのは、人手不足が原因の場合もあります。人手不足の施設では、「担当する業務が多くて大変…」と悩む介護職員もいるようです。

デイサービスで働く介護職員の業務は、身体介護や送迎業務、連絡帳の記入など、多岐にわたります。施設の規模によって職員数は変わりますが、規定ギリギリの人員配置だと、マルチタスクになりがちです。職員1人あたりにかかる負担が大きければ、対応するのがきつい状況になってしまいます。

職場の人間関係に悩みを抱えている

職員同士の人間関係が良くない場合、働きづらさを感じることがあります。1日のスケジュールが決まっているデイサービスでは、時間に追われて余裕がない介護職員もいるかもしれません。たとえば、対応に慣れていない新人職員に対して、口調が厳しくなったり、丁寧な指導を怠ったりするといった状況が考えられます。

レクリエーションや入浴介助など、介護職員が連携して業務にあたる場面の多いデイサービスでは、人間関係の悩みが仕事への負担に直結しやすいでしょう。また、デイサービスは基本的に日勤のみのシフトのため、同じメンバーで働く傾向にあります。苦手な職員がいても、常に一緒に働かなければいけない環境に、ストレスを感じてしまう人もいるかもしれません。

利用者さんの名前や特徴を覚えられない

デイサービスは、毎日同じ利用者さんが通うわけではありません。日によって利用する方が入れ替わるので、定員が多いデイサービスの場合、利用者さんの顔や名前、特徴を把握するのが難しいと感じることがあるようです。

慣れないうちはきついと感じるかもしれませんが、初めのうちは覚えられなくても仕方ありません。最初は数名ずつ、利用者さんの顔と名前を覚えるようにしましょう。

利用者さんやご家族とのコミュニケーションが大変

利用者さんやそのご家族とのコミュニケーションに悩む介護職員もいるようです。利用者さんやご家族と良好な関係を築くことが難しいと、精神的にきついと感じる可能性があります。

ときには、無理な要求やクレームを繰り返す利用者さんがいることも。介護職員は、利用者さんから理不尽に怒られたとしても、自身の感情をコントロールして対応しなければいけません。

また、利用者さんが日によって入れ替わるなかで、利用者さん同士の相性に配慮して対応することの難しさから、精神的に疲れてしまう場合もあるようです。

デイサービスの介護職員の仕事内容

デイサービスで働く介護職員の仕事内容は、身体介護や送迎業務などです。以下で具体的に解説するので、ぜひご一読ください。

食事介助

デイサービスの職員は、昼食の配膳や食事の介助を行います。また、施設によっては、介護職員が食事の調理を行うこともあるようです。デイサービスで調理を行うのに、特定の資格は必要ありません。

食事介助では、利用者さんが喉に食べ物を詰まらせたり、飲み物でむせたりしないように注意しなければいけません。食事を取る前に口腔体操を行い、口の筋肉を鍛えたり唾液の分泌を促したりすると、口腔機能の向上に効果的です。

入浴介助

デイサービスでは入浴介助も行います。介護職員の仕事は、利用者さんが自力でできることは見守りながら、着替えや洗髪などをサポートすることです。

脱衣所や浴室の温度管理、利用者さんの転倒予防などに気を配り、安全かつ快適に入浴できるよう支援します。介護度が高い方には、機械浴やリフト浴を実施する場合もあるようです。

排泄介助

利用者さんがトイレに行く際は、必要に応じて排泄介助を行います。忙しい介護職員を見て「言い出しづらい」と感じる方もいるので、こまめな声かけが必要です。排泄介助では、利用者さんの尊厳に配慮しながら、本人ができない部分だけをサポートしましょう。トイレでの排泄が難しい利用者さんがいる場合、オムツ交換を行うことになります。

送迎業務

デイサービスでは、利用者さんの自宅・施設間の送迎を行います。運転は専門のスタッフが行う場合もありますが、施設によっては介護職員が担当することもあるようです。

車までの移動が困難な方を介助するのも、送迎業務の一環。1台の車で複数の利用者さんを送迎する傾向にあるので、あらかじめ設定された時間を守れるよう、ルートや順番を確認することが大切です。

また、利用者さんのご家族とコミュニケーションを取り、相談対応をしたり利用者さんに変化がないか確認したりすることも重要になります。

バイタルチェック

利用者さんが施設に到着し、手洗い・うがいが終わったら、体温や血圧を測るバイタルチェックを行います。バイタルチェックは、高齢者がご自身で気づきにくい体調の異変を察知するための大切な支援です。利用者さんの健康状態や体調を確認し、変化があれば看護師や医療機関と連携を取って対応します。

レクリエーションの企画・実施

レクリエーションの企画や実施も、デイサービスの仕事内容です。レクリエーションは、利用者さんの身体機能の向上や脳機能の活性化を目的としており、デイサービスにおける重要な活動の一つです。利用者さんの社会参加を促す役割も担っています。

介護職員は、利用者さんの状態に合わせて、頭や身体、手先を使うレクリエーションを企画することが重要です。たとえば、折り紙や歌、ゴルフゲーム、体操、クイズ、工作などがあります。施設によっては、地域の子どもたちを招いて、異世代交流を行っているところもあるようです。

連絡帳や活動記録の記入

ご家族へ渡す連絡帳や利用者さんの活動記録に、1日の活動内容や様子を記録します。連絡帳はご家族との重要なコミュニケーションツールなので、忙しくても時間をつくってしっかり記入することが大切です。

職員間のミーティング

利用者さんを自宅に送迎した後は、その日の出来事やクレーム内容、連絡事項を職員同士で共有するミーティングを行います。スタッフ間で情報共有をしておくことで、緊急時やトラブルがあった際に迅速に対応できるでしょう。

デイサービスの1日のスケジュール例

ここでは、デイサービスで働く介護職員の1日のスケジュール例を紹介します。「デイサービスで働くイメージをしたい」という方は、参考にしてみてください。

時間仕事内容
午前8時30分出勤、利用者さんの送迎
午前9時施設に到着した利用者さんのバイタルチェック
午前10時入浴介助
正午昼食の提供。食事介助、服薬介助
午後1時休憩
午後2時レクリエーション
午後3時おやつの提供。見守りや介助
午後4時利用者さんの送迎
午後4時30分スタッフ間のミーティング、事務作業、掃除
午後5時30分退勤

利用者さんをお迎えしたら、入浴介助や食事介助、レクリエーションを行い、ミーティングで終了するのが基本的な1日の流れです。なお、デイサービスによって業務スケジュールや仕事内容は異なるため、上記はあくまで参考としてご覧ください。

デイサービスの仕事がきついと感じたときの対処法

デイサービスの仕事をしていて、「体力的にきつい」「精神的につらい」と感じた場合、周囲の人に相談したり、一旦仕事から離れてリフレッシュしたりしてみましょう。
以下で、デイサービスの仕事がきついと感じたときの対処法を紹介するので、参考にしてください。

上司や同僚に悩みを相談する

仕事がきついと感じたら、1人で抱え込まずに上司やほかの職員に相談してみましょう。人間関係の問題や業務量の負担について悩んでいる場合は、上司に相談するのがおすすめ。状況を伝えることで、シフトや配置変更を調整してもらえることや、一緒に業務の効率化を検討できることがあるでしょう。

ほかにも、上司や先輩職員に相談すれば、送迎業務の不安を解消できたり、利用者さんへの接し方のアドバイスをもらえたりする可能性があります。周囲の協力を得ることで、つらい状況が改善されて働きやすくなるかもしれません。

自治体や福祉人材センターに相談する

自治体や福祉人材センターでは、介護職員の仕事内容や人間関係、心身の健康などの悩みを解消できるよう、相談窓口を開設しているところがあります。たとえば、「介護職員悩み相談窓口」のような窓口を設け、専用の電話やメールで相談を受け付けたり、予約制の専門相談を実施したりする取り組みがあるようです。

職場で相談しても解決しなかった場合や、そもそも相談しにくい場合は、外部の相談窓口を利用するのも良いでしょう。

資格を取得して介護の知識やスキルを身につける

スキル不足で仕事がきついと感じる場合は、資格を取得して介護の知識や技術を身につけると解決することがあります。たとえば、利用者さんの介助が身体的にきついと感じる場合、資格を取得して正しい介護技術を学べば、負担を減らせるかもしれません。

介護が未経験の方は、介護職員初任者研修から取得するのがおすすめです。また、レクリエーションに苦手意識を感じている方は、レクリエーション介護士のような資格を取得することで、企画力やコミュニケーション能力を磨くことができます。

苦手な人とは必要以上に関わらない

職場の人間関係に悩んでいる場合は、業務に支障のない範囲で苦手な相手と距離を置くことも一つの解決策です。必要以上に関わらず、あくまで仕事の付き合いだと割り切って考えると、気持ちが楽になることがあります。

また、仕事とプライベートをはっきり分けることも大切です。悩んでしまうと、つい自宅でも仕事のことを考えてしまうかもしれませんが、気持ちを切り替えて過ごすようにしましょう。

改善が難しい場合は転職を検討する

これまで紹介した対処法を試しても、仕事がきつい状況が改善する見込みがない場合は、転職を検討するのも選択肢の一つです。ほかのデイサービスや介護施設に転職すれば、環境が変わり、働きやすくなる可能性があります。

転職すべきか悩んだときは、現在の職場で働き続けるメリットとデメリットを比較してみましょう。ほかにどのような職場があるのか調べてみると、自分が今の仕事を続けるべきか判断するための基準になるかもしれません。

▼関連記事
デイサービスの仕事が覚えられない理由は?介護職員の悩みや対処方法を解説

デイサービスの仕事のやりがい

デイサービスの介護職員は、きついだけではなくやりがいのある仕事です。以下に、デイサービスで働く介護職員が仕事で得られるやりがいをまとめたので、ぜひご覧ください。

利用者さんの笑顔を見られる

利用者さんに感謝されたり、笑顔を見られたりすることにやりがいを感じられるようです。デイサービスの利用者さんは介護度が低い傾向があるため、コミュニケーションが活発で密に関われます。

最初は無口だった利用者さんがレクリエーションを楽しめるようになったり、自分の企画で利用者さん同士が盛り上がる姿を見られたりすることが、モチベーションや達成感につながるでしょう。

ご家族の介護負担を軽減できる

デイサービスは、利用者さんの身体機能の維持・向上やリフレッシュに加えて、同居家族の介護負担を軽減する役割も担います。

送迎業務の際に、実際に利用者さんのご家族と接する機会もあるでしょう。ご家族が自分の時間を持てたり、楽しんで帰ってきた利用者さんを見たりすることで、「助かりました」と言ってもらえることもあるようです。ご家族からも直接お礼の言葉をもらえることは、介護職員として働くやりがいにつながります。

スタッフ同士の一体感がある

レクリエーションや季節のイベントを企画・実施するなかで、スタッフ同士の一体感を味わえるのも、デイサービスの仕事のやりがいの一つです。特に、大規模なデイサービスではレクリエーションも大がかりになります。スタッフ同士でアイデアを出し合い、利用者さんに喜んでもらえたときの達成感は大きいでしょう。

介護の知識やスキルが身につく実感がある

デイサービスでは、食事介助や入浴介助、排泄介助など、基本的な身体介護の技術をひと通り身につけられます。車いすでの車両乗降や移動介助といったスキルも身につくので、成長を実感でき、やりがいにつながるようです。

デイサービスで働くやりがいについては、「デイサービスのやりがいとは?働くメリット・デメリットや向き不向きを解説」の記事もチェックしてみてください。

▶デイサービスの求人一覧はこちら

デイサービスの仕事に向いている人の特徴

デイサービスの仕事をきついと感じる人もいれば、楽しいと感じる人もいます。ここでは、デイサービスの仕事に向いている人の特徴を紹介するので、当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。

コミュニケーションを取るのが好き

デイサービスの仕事は、利用者さんだけではなくご家族に対応する場面もあるため、コミュニケーションを取るのが好きな人や人と接するのが好きな人に向いています。利用者さんの介護度が比較的低いので、レクリエーションや会話を通した活発な交流が期待できるでしょう。相手の気持ちや状況に合わせた対応ができる介護職員は、同僚からも信頼されるはずです。

人前で話すのが得意

デイサービスの仕事は、人前で話すのが得意な人にも向いているでしょう。デイサービスのレクリエーションでは、介護職員が大勢の利用者さんの前に立って話したり、進行したりする機会があります。利用者さんに明るく話しかけられる人や、自分が中心となって場を盛り上げられる人は、レクリエーションで楽しい時間を提供できるでしょう。

にぎやかな雰囲気が好き

利用者さんの自立度が高い傾向にあるデイサービスは、和気あいあいとした明るい雰囲気の職場を好む人に向いています。実際の職場の雰囲気をよく知りたい方は、施設見学や面接の際に、自分の目で確かめておきましょう。

体力に自信がないけど介護施設で働きたい

デイサービスは、身体介護の機会が少ない傾向にあることや、一般的には夜勤がないことから、ほかの介護施設よりも身体的な負担が小さいといえます。そのため、「介護の仕事がしたいけれど体力に自信がない」という人におすすめの職場です。

「長時間の夜勤はきついかも…」「年齢とともに身体介護がきつくなってきた」という悩みがあっても、デイサービスなら無理なく働き続けられる可能性があるでしょう。

ただし、施設によっては、1人で何人も入浴介助をしたり、介護度の高い利用者さんを受け入れていたりすることもあります。転職前には、利用者さんの要介護度や業務範囲を確認しておきましょう。

未経験から介護業界に挑戦したい

デイサービスは、介護が未経験の方におすすめの職場です。デイサービスは、身体介護が必要な利用者さんが少ない傾向にあるため、介護の知識やスキルを少しずつ覚えていけるでしょう。

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夜勤や日曜勤務を避けたい

デイサービスには基本的に夜勤がないので、生活リズムを整えて働くことができます。小さい子どもがいる方や、プライベートで家族や友人と予定を合わせたい方は、希望の働き方ができるでしょう。

また、シフト制の介護施設では、土日に休みを取りにくい場合がありますが、デイサービスは土日または日曜休みの施設も少なくありません。

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デイサービスの仕事に向いていない人の特徴

一概に介護職といっても、施設によって向き不向きがあります。デイサービスの仕事に向いていない人の特徴は、以下のとおりです。

  • 多くの利用者さんとコミュニケーションを取るのが苦手
  • 介護度が高い方に対応するスキルを身につけたい
  • 給与を重視して働きたい

事業所の規模にもよりますが、基本的にはデイサービスの利用者さんは人数が多い傾向にあります。そのため、少数の利用者さんと密に関わりたい人は、ミスマッチを感じるかもしれません。

また、デイサービスは、特養や老健に比べて身体介護の機会が少ないので、「介護度の高い利用者さんのケアに対応できるようになりたい」という方は、物足りないと感じてしまう可能性があります。

ただし、上記に当てはまるからといって、デイサービスに向いていないとは限りません。自身の希望と地域の求人を比較し、気になるデイサービスがあれば見学やリサーチをしてみると、適性を判断できるでしょう。

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デイサービスの仕事に向いていない人の特徴を解説!適性の判断方法とは?

デイサービスで働くうえで必要な資格

デイサービスで働き始める際に、資格は必須ではありません。無資格の介護職員も、生活援助や送迎業務、レクリエーションの企画・実施などを行えます。ただし、単独で身体介護を行うには、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。

無資格でデイサービスの介護職員になった場合、入職から1年以内に「認知症介護基礎研修」という簡易的なオンライン研修を受講することになります。

デイサービスの仕事に活かせる資格については、「デイサービスに資格は必要?役立つスキルと仕事内容を解説!」の記事もチェックしてみてください。

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デイサービスとほかの施設の介護職員の給料比較

ここでは、厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.122)」をもとに、介護職員(月給制・常勤)の平均給与を紹介します。デイサービスとほかの介護事業所の給与を比較してみましょう。

施設形態平均給与
特養(介護老人福祉施設)348,040円
介護老人保健施設339,040 円
介護医療院320,700円
訪問介護事業所315,170円
デイサービス(通所介護事業所)275,620円
デイケア(通所リハビリテーション事業所)304,790円
特定施設入居者生活介護事業所313,920円
小規模多機能型居宅介護事業所287,970円
グループホーム(認知症対応型共同生活介護事業所)291,080円

参考:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.122)

デイサービス(通所介護事業所)の平均給与は、275,620円です。デイサービスは、基本的に夜勤がないことや、利用者さんの介護度が低い傾向にあることから、ほかの介護事業所よりも給与が低い傾向があります。なお、給与額は施設によって異なるので、平均給与はあくまで参考としてご覧ください。

デイサービスの給料事情を詳しく知りたい方は、「デイサービスの給料はどれくらい?ほかの介護施設の平均と比較」の記事をご覧ください。

デイサービスに転職するときは施設の違いを把握する

一口にデイサービスといっても、利用定員や目的によって、いくつかの種類に分かれています。転職先の方針と自身の介護観が合わなければ、早期退職につながるリスクがあるでしょう。また、仕事で何をきついと感じるかも、施設の規模や種類によって変わります。転職する際は、デイサービスごとの特徴を把握して志望先を選ぶことが大切です。

以下で、デイサービスの種類別の特徴を解説するので、自分に合うデイサービスはどれかチェックしてみてください。

大規模のデイサービス

大規模のデイサービスとは、1日の利用定員が概ね20~30名以上の施設のことです。なかには、1日の利用者さんが80名ほどの施設もあります。同時に大勢の利用者さんに対応しなければならないため、素早い判断力や介護スキルを求められるでしょう。
大規模のデイサービスは、職員の人数が多く、設備や福利厚生が整っている傾向にあるようです。

なお、厚生労働省の「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護(p.4)」によると、1ヶ月あたりの利用者数が751人以上900人以内の施設を「大規模型l」、901人以上の施設を「大規模型ll」と呼びます。

小規模のデイサービス

同ページによると、小規模のデイサービス(地域密着型)とは、1日の利用定員が18名以下の施設のことです。少人数でアットホームな雰囲気があり、利用者さん一人ひとりの状態に合わせたきめ細かいケアができます。ただし、職員の人数も少ないので、1人でいくつかの業務をこなさなくてはならない場合があるようです。

小規模のデイサービスは、一人ひとりの利用者さんとじっくり向き合い、介護の技術や経験を積みたい方に向いている施設といえます。

宿泊型デイサービス

一般的なデイサービスは日帰りですが、宿泊が可能な「宿泊型デイサービス」という施設もあります。宿泊型デイサービスには夜勤があるため、生活リズムが乱れてきついと感じることが考えられるでしょう。

ただし、夜勤では深夜割増賃金が支給されるので、一般的なデイサービスに比べて、宿泊型デイサービスは給与が高い傾向にあります。高給与を目指す方は、宿泊型デイサービスへの転職も視野に入れる選択肢も。宿泊型デイサービスは施設数が少ないため、地域の求人をチェックしてみてくださいね。

認知症対応型デイサービス

認知症対応型デイサービスは、認知症の方を利用対象としています。厚生労働省の「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護(p.15)」によると、認知症対応型デイサービスの1日の利用定員は12名以下です。

認知症は、症状や進行の度合いが人それぞれ異なります。介護職員は、利用者さん一人ひとりに合わせた機能訓練やレクリエーションを実施するのが役割です。認知症対応型デイサービスは、小規模の施設で利用者さんと密に関わり、認知症のケアの専門性を高めたい方に向いているでしょう。

療養型デイサービス

療養型デイサービス(医療デイサービス)とは、難病や末期がんを患い、医療的ケアが必要な方を対象とする施設です。厚生労働省の「療養通所介護(p.4)」によると、1日の利用定員は18名以下と定められています。

療養型デイサービス(医療デイサービス)の目的は、日常生活の介護や機能訓練を通して、利用者さんの心身の機能の維持や、ご家族の負担の軽減を図ることです。介護職員は、医師や看護師の管理のもとで利用者さんの症状に応じたケアを行います。医療依存度や介護度の高い方が利用することが多いため、身体介護の機会が多い傾向にあるようです。

療養型デイサービスは、自宅で療養生活を送る方やご家族の支援を行いたい方に向いているでしょう。

リハビリ特化型デイサービス

リハビリ特化型デイサービスとは、身体機能を維持・回復するためのリハビリや訓練を提供する施設です。一般的には、午前・午後の半日単位で利用者さんが入れ替わります。

リハビリに重点を置いているため、食事や入浴の介助は行わない傾向にあるようです。要介護度が低い利用者さんが多い傾向にあるため、介護職員の身体的な負担は少ないといえます。

リハビリ特化型デイサービスは、リハビリに関する専門的な知識を身につけたい方や、体力的な負担を軽減できる施設で働きたい方におすすめの職場です。

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リハビリ特化型デイサービスはきつい?大変な理由と介護職員の仕事を解説

放課後等デイサービス

放課後等デイサービスは、障がいがあり支援が必要な小学生や中学生、高校生向けのデイサービスです。放課後等デイサービスは、子ども一人ひとりの状況に合った発達支援を行っており、放課後だけではなく夏休みなどの長期休暇にも利用できます。

地域社会への参加の促進や保護者の相談対応を担い、子どもが楽しく、リラックスして過ごせる環境を提供するのが目的です。放課後等デイサービスの仕事は、障がいのある児童やその保護者の支援をしたい方に向いているでしょう。

きついデイサービスに転職しないためのチェックポイント

ここでは、きついと感じるデイサービスに転職しないためのポイントを解説します。働き始めてから「思っていたよりも仕事がきつい」「仕事内容がイメージと違った」と後悔しないために、ぜひチェックしてみてください。

給与は希望条件を満たしているか

給与額は生活に直結するので、転職前にしっかりと確認しておきましょう。具体的なチェックポイントは、給与が自分の希望する水準と合っているか、仕事内容に対して適切なのかなどです。資格を持っている場合、資格手当が付くかも確認しておくと良いでしょう。

事業所の経営状態は健全か

働くデイサービスを選ぶ際は、事業所の経営状態や方針をチェックしましょう。日本では高齢化により、介護サービスの需要が高まっています。しかし、その分デイサービス同士の競争が激しくなり、廃業になるデイサービスもあるようです。

介護業界に限らず、就職・転職先の経営状態の確認は大切といえます。デイサービスへの就職・転職を検討する際も、Webサイトや口コミから情報収集を行いましょう。

施設の教育・研修制度は十分か

デイサービスに就職・転職する際には、教育体制や研修制度が整備されているかを確認しましょう。教育が不十分だと、限られた時間内に効率良く仕事をこなすことは難しい可能性があります。
特に、無資格・未経験から介護職に挑戦する場合は、教育・研修制度が整っている施設に就職するのがおすすめです。

業務の分担や送迎業務に不安はないか

レクリエーションの企画担当が回ってくる頻度や、送迎業務は必須かどうかなど、仕事内容を確認しておくことも大切です。送迎業務は、道路の混雑具合によっては残業になる可能性もあるので、不明点や気になることは事前に把握する必要があります。
「直接施設には聞きにくい…」という方は、転職エージェントのアドバイザーを通して確認すると良いでしょう。

介護業界に特化した転職エージェントのレバウェル介護(旧きらケア)なら、残業の有無や職場の雰囲気など、求人からは分からない情報をお伝えすることが可能です。「1人での転職活動が不安…」という方は、ぜひご相談ください。

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職場の雰囲気に問題はないか

職場の雰囲気に問題はないか確認することも、デイサービスへの転職を成功させるために重要なチェックポイントです。職場の雰囲気が合うかどうかは、長く働き続けられるかにも影響します。

デイサービスの雰囲気を確認するには、面接と一緒に施設見学をすると良いでしょう。利用者さんや介護職員の様子を見て、利用者さんが楽しんでいるか、利用者さん・職員ともに笑顔があるか確認します。
また、清掃が行き届いているか、植物などの手入れがされているかといった観点からは、人員に余裕があるかが分かるでしょう。施設全体の雰囲気をチェックすれば、自分に合った職場なのか判断しやすくなります。

デイサービスの仕事についてよくある質問

ここでは、デイサービスの仕事についてよくある質問に回答します。デイサービスの働き方に興味がある方は、ぜひご覧ください。

デイサービスの仕事は楽しい?

デイサービスの仕事を楽しいと感じるかどうかは、人によって異なります。人と話すことが好きな人や、にぎやかな雰囲気が好きな人は、デイサービスの仕事を楽しいと感じやすいでしょう。一方で、黙々と1人で作業したい人や、多くの利用者さんと関わるのが苦手な人は、デイサービスでの仕事をきついと感じる可能性があります。

デイサービスの仕事が覚えられないときはどうしたら良いですか?

デイサービスに転職してすぐは、仕事を覚えられないのも無理はありません。まずは、利用者さんの顔と名前を覚えることから始めましょう。その後、仕事の流れを覚え、最後に介護技術や知識を身につけるのがおすすめです。また、教えてもらったことをメモしたり、先輩の仕事を観察したりすることも、早く仕事に慣れることにつながります。

まとめ

時間内に仕事をこなさなければいけないことや、レクリエーションや送迎業務の大変さから、「デイサービスで働くのはきつい」と感じる場合があるようです。しかし、デイサービスの仕事には、利用者さんの笑顔が見られたり、ご家族の介護負担を軽減できたりするやりがいもあります。

デイサービスに転職してきついと感じないためには、自分に合った職場を選ぶことが大切です。同じデイサービスでも、施設によって利用対象者や規模、働きやすさが異なるため、自身がやりたい仕事のできる職場を選びましょう。

「デイサービスで働きたい」「未経験から介護職に転職したい」という方は、レバウェル介護(旧きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧きらケア)では、介護業界に詳しいアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、あなたに合った職場をご提案します。仕事内容や教育制度についてはもちろん、人間関係や職員に多い年齢など、さまざまな情報をお伝えすることが可能です。サービスはすべて無料なので、ぜひ気軽にお問い合わせください。

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