
介護士と言うと、キツイ仕事、お給料が安い、などといったイメージもありますが、実は介護士だからこそ『他の仕事にはない深イイ話』がたくさんあります。今日は介護の仕事だからこそ経験できた深イイ話を三つご紹介します。
介護での感動エピソード①経験を積んだ先輩から言葉
介護の仕事をしていると『体がキツイ』『残業が多い』といった経験も多く、多くの介護士は、一度は違う施設へ移ったり、転職を考えたりする方が多いといいます。しかしそんなとき、利用者の方からの『ありがとう』の一言はとても重みがあり、やっぱり介護の仕事を続けようと思いとどまるそうです。
ある介護士の方は仕事がつらく、サービス残業も当たり前の施設を辞めたくて仕方がない毎日を送っていました。ところがそんなある日、認知症を患い、意思疎通がほとんどできない利用者さんが満面の笑みで『ありがとうな』という一言をかけてくれたそうです。そのたった一言が嬉しくて深い感動を覚えた介護士さんは、その日を境に介護士の仕事が大好きになり、今では誇りを持って介護の仕事続けています。
『ありがとう』は日常でも多く使われる言葉ですが、こんなにも感動を覚えて仕事のやる気を引き出してくれる言葉は、介護の現場でしかないかもしれません。
登録は1分で終わります!
介護での感動エピソード②あなたの好きな人は『わたし』
ある介護士さんの担当した利用者さんは認知症を患っていました。言うことを聞いてくれないのはもちろん、時には暴言を吐かれたり腕をつねられたりと、対応には大変苦慮されていたそうです。あまりにも大変で、彼女は介護の仕事は自分には向いていないと悩んでいました。
そんなある日、他のスタッフさんがその利用者さんに対して『あなたの好きな人は誰ですか?』と質問したそうです。認知症があったので、そんな質問には答えられないだろうと見ていると、利用者さんはゆっくりと指をあげてこう答えたそうです。『あの人が一番好き』。それは紛れもない自分を指さし、自分のことが好きだと答えてくれた瞬間でした。全く予想していなかった答えに驚き、何より彼女にとって介護の仕事をしていてよかったと思った瞬間でした。
介護での感動エピソード③施設の寄贈品は『祖父』からのプレゼント
ある施設で、一人の介護職員が退職願を出しました。優秀な介護士だったので多くの方が慰留したのですが『自分にはこの仕事には向いていない、もう疲れました』と話し、意思は固く仕事を辞める方向で動いていました。しかし次の日、彼女の方から『退職願撤回』を申し出る事態になりました。いったいどういうことか尋ねると、背景にはこのようなことがありました。
実は彼女は退職願を出した後、友人が務める介護施設に見学に行ってみました。するとそこには多くの車いすがあり、そこには『寄贈者』の名前が書かれていたのですが、その名前は亡くなった彼女の祖父の名前だったのです。実家に確認してみたところ、おじいさんは彼女が介護士の道を選んだことを大変喜び、生前市役所に100台もの車いすを寄付していたことが判明しました。
偶然その車いすが配置されている施設に出向き、祖父が寄贈した車いすに出会うことができた。それはまるで亡くなった祖父が『もう少し頑張って』というメッセージを彼女に送っているようにも見えました。そこから彼女は考えを改め、再び介護の仕事と向き合うことにしたのです。
どのエピソードも介護職ならではの、心温まる深イイ話です。確かに介護の仕事は楽なことばかりではありませんが、介護職は思いがけない言葉をかけてもらったり、ちょっとした出来事が大きな喜びに感じられたりする仕事です。これは他の仕事では経験しがたい、やりがいのある仕事と言うことができるでしょう。
出典元
高齢者のための役立ち情報ブログ〜3歩進んで2歩下がる〜 より介護士やってよかった!私が介護を大好きになった瞬間とは!?
著者名ゆーだい、最終更新日2016年4月23日、引用日付2016.8.29
介護をやっててよかったと思う瞬間3つ|介護をもっと好きになる情報サイト「レバウェル介護 介護職向けお役立ち情報(旧 きらッコノート)」
著者名不明最終更新日2016/08/08引用日付2016.8.29
わくわくユニットケア施設長日記ある介護職員の 深いイイ話!
著者名ボス最終更新日2013年01月15日引用日付2016.8.29
介護職でのエピソードに関するよくある質問
ここでは、介護職のエピソードに関する良くある質問を紹介します。「介護職で感動するようなエピソードはある?」「介護職員が利用者さんから学ぶことはある?」という疑問がある方は、参考にしてみてください。
介護職で心に残る感動エピソードはありますか?
介護職は身体的・精神的な負担が大きく大変な場面が多いかもしれませんが、「心に残っているエピソードがある」という介護士さんは多いようです。たとえば、「新人介護士のときにミスして落ち込んでいたら、利用者さんが励ましてくれた」「認知症で旦那さんのことが分からなくなっていた利用者さんが、最期にふと記憶が戻る瞬間があった」など。大変な仕事のなかにも、人の温かさを感じる場面に出会うことが多いようです。
「介護職で感動したエピソードを知りたい」という方は、この記事の「介護での感動エピソード②あなたの好きな人は『わたし』」もご覧ください。
介護職として働くなかで利用者さんから学んだことは?
「戦争や高度経済成長などを経験した利用者さんの体験談から人生観が変わった」「いつも暖かく話しかけてくれる利用者さんのような生き方をしたいと思った」など、介護職としてケアをする中で、利用者さんから学ぶことは少なくないようです。
介護の現場では、必ずしも利用者さんと気が合うわけではないため、大変なことも多いかもしれません。しかし、利用者さんとの関わりの中で、やりがいを感じている介護士さんは多いようです。
登録は1分で終わります!