
グループホームで役立つ料理のコツ
調理師などの調理スタッフのいる施設は別として、規模の小さなグループホームなどでは介護士が調理を担当しなければいけないこともあります。毎日の食事は入居者の方にとっては大切な楽しみの1つです。せっかく作るのですから、おいしく食べていただきたいものですよね。
とはいえ、これまで料理をする機会がなかなかなかったという方や、いまひとつ料理が苦手という方もなかにはいることでしょう。そこでおすすめなのが、今からでも自宅で料理を始めることです。料理は経験がモノをいう分野です。毎日の自炊を通して、料理上手を目指しましょう。
自炊の習慣は、仕事に役立つだけでなく、食費の節約や自分自身の将来の健康を守ることにもつながります。慣れないうちは大変かもしれませんが、正しい手順を踏んでいるうちにだんだんコツがつかめてきますよ。
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グループホームで実践したいおいしい料理のコツとは
おいしい料理を作るのに必要なコツは、たった3つです。具体的には、基本の味つけを覚えること、食材に合わせた処理の仕方を覚えること、献立作りのルールを覚えることです。
まず1つ目のコツは、『基本の味つけを覚えること』です。料理では、作るものによって味付けの方向性を決める調味料の配合が決まっていることが多いです。たとえば酢の物では、酢3、醤油2、砂糖2の割合で混ぜ合わせた三杯酢、もしくは醤油3~2、酢3の割合で作った二杯酢、あるいは味噌4、酢2、砂糖1を合わせ、からしを少量加えた酢味噌といった具合です。まずはこうした調味料の組み合わせと配合を覚えてしまいましょう。いったん覚えてしまえば簡単に味が決まるようになりますし、自在に応用できるようにもなってきます。
2つ目のコツは、『食材に合わせた処理の仕方を覚えること』です。料理は科学に通じるものがありますから、食材の性質を見きわめ、それに応じた扱いをするのが大切になってきます。例として、料理にとろみをつけるのに活躍する片栗粉をとりあげましょう。片栗粉の主成分はでんぷんです。このでんぷんは熱を加えると固まってしまいます。ですから片栗粉をとろみづけに使う場合には、絶対にあらかじめ水に溶いてから料理に加えるようにしなければいけません。直接熱いものにふりかけてしまうと、その場でだまができてしまいます。料理の手順の中には省略してもさしつかえないものもありますが、科学的な根拠があるものもあります。そういった作業を面倒くさがって省略してしまうのは、失敗のもとです。
3つ目のコツは、『献立作りのルールを覚えること』です。献立は、家にたとえると設計図のようなものです。料理を作り始める前に、献立が決まっていると作業がスムーズに進みます。日本の場合、基本となる献立の構成は一汁三菜です。これは味噌汁などの汁物に、メインとなるたんぱく質主体の料理1つ、さらに野菜などを使った副菜を2つ組み合わせたものです。献立を組み立てる際には、この一汁三菜にそれぞれの料理をあてはめてみてください。しめじと油揚げの味噌汁、豚のしょうが焼き、きゅうりとわかめの酢の物、大根の煮物といった具合です。個々の料理の味(甘しょっぱい、酸っぱい、味噌味、醤油味など)を異なるものにし、味のバランスをとるようにすると、料理同士が引き立てられ、より食事がおいしく感じられるようになります。
これら3つのコツは、最初のうちは実践するのに手間取ってしまうかもしれません。しかし慣れてくればスピーディーにこなせるようになってきます。ときにはレシピ本やレシピサイトなどの力も借りながら、少しずつレパートリーを増やしていきましょう。
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グループホームで行う料理に関するよくある質問
ここでは、グループホームで行う料理について、よくある質問をご紹介します。「グループホームって介護職員も料理をするの?」「料理が苦手なのでグループホームで働けるか不安…」という方は、参考にしてみてください。
グループホームでの食事作りは職員が行いますか?
グループホームでは、食事作りを含めた家事全般を介護職員が行うこともあります。とはいえグループホームは、認知症を患う高齢の方が共同生活を送る場。食事作りが得意な利用者さんがいれば、介護職員の仕事は見守りがメインになることもあるでしょう。ただし、利用者さんが料理を行う際は、包丁や火を扱う際に最新の注意を払う必要があるので、利用者さんに任せっきりにせず、サポートすべきところをしっかりと見極めることがコツです。
グループホームの調理は大変ですか?
グループホームでの調理は、利用者さんが主体となって行うことが多いため、それほど大変ではないでしょう。利用者さんと職員が一緒にメニューを考えたり調理をしたりするなど、アットホームな雰囲気で行えるようです。施設によっては、専任の調理スタッフがいたり、レシピや材料が用意されていたりすることも。「料理が苦手」という方は、入職する前に確認しておくと安心です。詳しくは、「グループホームで働くには料理ができないとだめ?向いている人の特徴も紹介」の記事をご参照ください。
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