
この記事のまとめ
- 介護派遣は即戦力を求められるのに対し、パートは未経験でも採用されやすい
- 未経験で長期働きたいならパート、経験者で好きな時間に働くなら高給な派遣
- それぞれにメリットデメリットがあるのでどちらが良いか見極めることが大切
介護業界でパートとして働きたいと思ったときに、派遣はどうなのだろうと考えた人もいるのではないでしょうか?この記事では、介護のパートと派遣の働き方の違いを詳しくご紹介します。また、それぞれのメリットとデメリットについても解説するので、介護業界で自分がどのような働き方を実現したいかの参考にしてください。
介護派遣とは?メリット・デメリットや働くまでの流れ、実際に働いている方の声もご紹介介護の派遣とパートの違い
介護業界における派遣とパートには、雇用主や雇用期間、求められるレベル、給与などの違いがあります。ここでは、派遣とパートの違いについて詳しくまとめました。
1.雇用主
介護派遣は、雇用主が派遣会社となり、給与も派遣会社から支払われます。パートの介護職の場合は、働く施設が雇用主です。派遣で介護の仕事をしようと思ったら、派遣会社に登録をし、契約を結ぶ必要があります。
退職する際は、派遣とパートで申告する相手が異なるのも特徴の1つです。介護派遣は派遣会社に申告する一方、パートの介護職は施設に直接申告することがルールとなっています。
2.雇用期間
介護派遣は、派遣労働者と派遣会社の契約によって雇用期間が決定します。契約期間が満了になると働いている施設での介護派遣としての業務は終了となり、別の派遣先で契約を結んで仕事を始めることになるのです。
一方、パートの雇用は基本的に長期に及びます。基本的に契約期間という概念が存在しないため、自らが退職の意思を示さない限りは、同じ施設で仕事を続けることが可能です。
3.求められる人材レベル
介護派遣には即戦力を求められる傾向にあります。求人によっては介護経験が浅くても採用される場合がありますが、現場からは即戦力と判断されてしまうこともあるようです。
反対に、パートは未経験や無資格でも採用されやすい傾向にあります。施設によって考え方や経営方針はさまざまですが、長期的に活躍してほしいという理由で採用ハードルを下げているところもあるようです。
4.給与
一般的に、介護派遣はパートに比べて時給が高く設定されています。経験やキャリア、保有資格に応じて手当が支給されることが理由として考えられるでしょう。
社保即日加入できます!
介護パートのメリットデメリット
パートの介護職として働くにもメリットとデメリットがあります。勤務時間や休日の希望、シフトに比較的融通が利きやすそうなイメージのあるパートですが、それは介護の現場においても同じなのか見ていきましょう。
メリット
介護パートのメリットには、長期的に働きやすいことや未経験でも採用されやすいといった点があります。それぞれのメリットについて確認してみましょう。
長期の契約で雇ってもらえる
介護派遣は、派遣会社との契約で働く期間が決まっていますが、介護パートは自身で退職を決意するまでは長期で働くことが可能です。働きやすいと思った職場で長く働けるのは、メリットといえるでしょう。
未経験でも求人がある
人手不足の状況が続く介護現場では、実務の経験がなくても未経験歓迎という企業が多いです。スタッフの数が足りていないことが多いため、特に必要な資格や経験はなく募集されています。そのため、介護が未経験でも挑戦しやすいのが強みです。
デメリット
介護パートのデメリットには、時給の低さや人間関係が悪化したときに対処しづらいといったものがあります。デメリットもきちんと理解したうえで働き方を選択しましょう。
時給が低め
時給が高めに設定されている介護派遣と比較すると、パートの働き方は稼ぎにくいのが現状です。また、介護の仕事は資格を有しているかによって時給や給与が大きく変わってきます。無資格・未経験の場合は時給が低いところからスタートするので注意しましょう。
ほかの職員との人間関係が合わないと辛い
派遣の働き方であれば雇用期間が決まっているため、それほど職員との人間関係を築く必要がないところもあります。一方で、長期での雇用が可能な介護パートの場合は、効率的に業務を進めるためにも人付き合いが大切です。一緒に仕事をする仲間で、合わないタイプの職員がいると、ストレスを感じやすくなってしまう可能性があります。
介護派遣のメリットデメリット
資格保有者や経験者が多く、時給も良い介護派遣ですが、デメリットも存在するのが現実です。ここからは、派遣としての働き方のメリットとデメリットを解説していきます。
メリット
介護派遣のメリットには、豊富な経験を積めることや正社員になりやすいことが挙げられます。介護派遣におけるメリットの詳細は以下のとおりです。
好きな時間帯を決めて働ける
介護派遣は自身の希望する働き方を派遣会社に伝え、希望条件にあった求人を紹介してもらえます。よって、働き方も柔軟に対応してもらえる施設に出会える可能性が高いのです。
たとえば正社員なら夜勤を前提に、朝番や遅番といった不規則なシフトをこなす必要があります。しかし、派遣では希望する勤務時間数や休日の日数、日勤のみなどの融通が効くでしょう。
研修や資格取得を支援してもらえる
介護派遣は、研修や資格取得などのスキルアップ、キャリアアップを施設から支援してもらえる機会も多いです。過去に経験や実績がある分、これからももっと力や知識をつけて成長していってほしいという施設側の思いがあります。研修や資格取得にかかる費用を全額負担してくれる施設もあり、働きながらスキルアップを目指すことが可能です。
さまざまな施設で働けるため経験が増える
契約期間が決まっているため、さまざまな施設で働けるのも介護派遣のメリットといえます。施設によっては仕事の内容や手順に違いがありますが、幅広い施設で活躍することで柔軟に対応できるスキルが身につくでしょう。
正社員を目指すこともできる
施設によっては、介護派遣から正社員を目指すことも可能です。派遣介護士としてある程度の勤務実績を積み、この施設で長期間働きたいと思う会社があれば、双方合意のうえで直接雇用の交渉ができます。あまり相性の合わない職場では契約期間の満了とともに就業をやめ、気に入った職場があれば直接雇用を交渉することができるのは派遣ならではの利点です。
デメリット
介護派遣には契約を打ち切られる可能性があることや賞与が出ないことがデメリットです。ここでは、介護派遣のデメリットについて解説します。
ほかの職員と距離ができやすい
介護派遣は短い期間で入れ替わるため、ほかの職員からコミュニケーションを取る必要がないと判断されてしまう場合もあります。ほかの職員と積極的に交流を図りながら働きたい人は、事前に施設見学に向かうのも1つの手です。どのような人が働いているのかを掴めれば、介護派遣として活躍しやすくなるでしょう。
契約を打ち切られて職を失うこともある
介護派遣は、途中で契約を打ち切られる可能性もゼロではありません。契約を打ち切られると、突然職を失うことになります。介護施設と派遣会社の意向や相違によって、打ち切られる可能性があることを頭に入れておきましょう。
経験者でないと求人が少ない
先述のとおり、介護派遣には即戦力が求められているため、ある程度の経験がないと求人を見つけにくい場合があります。介護現場は基本的に人手不足なので、派遣されたその日から利用者さんへの身体介護ができる人が採用時に優先されるでしょう。
賞与は出ない
介護派遣の雇用先は働く施設ではなく派遣会社のため、賞与は支給されません。ボーナスを楽しみに日頃の業務を頑張ろうと思うタイプの方にとっては、モチベーションを維持するのが難しいかもしれません。
▼関連記事
派遣が扶養内で働くには?入るための条件や外すときの流れを解説!
パートと派遣どちらがおすすめ?
介護パートと介護派遣には、どちらも良し悪しがあります。ここからは、パートがおすすめな方と派遣がおすすめな方について解説するので、求職活動の参考にしてください。
未経験者や長期で働きたい人はパートがおすすめ
未経験で介護の仕事を始めたいと考えている方や、長期で働くことを希望している方にはパートがおすすめです。介護の現場での勤務経験がなくても、教育体制が完備されていたり、正社員へのキャリアアップを支援してくれる施設もあります。介護の仕事をしたことはないけど、一度チャレンジしてみたいと考えている方や、長期にわたって安定して働きたいと考える方にはぴったりの働き方だといえるでしょう。
経験者で好きな時間に働きたい人は派遣がおすすめ
介護の現場での経験がある方や、好きな時間に自由に働きたいと思っている方には、派遣での働き方がおすすめです。介護の経験があるなら、派遣を選ぶほうが収入を確保しやすいでしょう。介護派遣は働く時間や曜日を固定できるので、子育て中の方でも活躍しやすいのがポイントです。
介護派遣の求人の探し方
介護派遣の求人を探すときは、就職サイトやハローワーク、就職エージェントなどの利用がおすすめです。就職サイトでは条件を絞って求人を検索できるので、自分に合った仕事を見つけられるでしょう。ハローワークでは求人を探すだけでなく、担当者へ就職に関する悩みを伝えることも可能です。
介護派遣としての働き方を選ぶなら、レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)のサービスを活用してみませんか?
レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)なら、担当のアドバイザーが求職に関する相談に対応しながら希望条件に合った求人をご提案します。条件に当てはまれば無料で資格取得ができるので、介護経験のない方や浅い方でもスキルアップできるでしょう。また、入職後のアフターフォローも行っているため、安心して働くことが可能です。まずはお気軽にご相談ください。
介護派遣の働き方に関するよくある質問
ここでは、介護派遣の働き方に関するよくある質問に回答します。介護派遣の働き方に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
パートより介護派遣のほうが良い?
介護派遣はパートより給与が高い傾向があるほか、契約期間が最長3年までと定められているので、さまざまな介護施設で経験を積むことができます。一方、パート勤務も有期雇用契約を結ぶため働く期間が限定されているのは変わりませんが、更新できれば同じ職場で長く働き続けることが可能です。パート勤務と介護派遣にはそれぞれメリットが異なるので、自分に合った働き方をみつけることが重要といえます。
「介護派遣とは?メリット・デメリットや働くまでの流れ、実際に働いている方の声もご紹介」の記事で、メリット・デメリットや介護派遣で働いている方の体験談を紹介しているので、ぜひご一読ください。
介護派遣は単発で働けるの?
介護派遣の単発は原則禁止されています。単発派遣とは、30日以内・週20時間未満の労働時間で契約をする働き方です。基本的に介護派遣は単発の仕事はありませんが、特定の条件を満たす場合、単発で働くことが可能。単発派遣の条件は、「60歳以上の人」「雇用保険の適用を受けていない学生」「本業の年収が500万以上ある人」「主たる生計者ではなく、世帯年収が500万以上ある人」です。
まとめ
介護派遣と介護パートには、雇用主や雇用期間、求められるレベル、給料などの違いがあります。介護派遣はパートよりも給料が高く、さまざまな施設で働けるため柔軟性やスキルが身につきやすいのが強みです。介護パートは未経験者でも採用されやすく、1つの施設で長期的に活躍ができます。どちらの働き方もメリットとデメリットがあるので、それらを踏まえたうえで自分に合った働き方を選択しましょう。介護派遣として働く道を選ぶなら、レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)へお気軽にご相談ください。
社保即日加入できます!