
この記事のまとめ
- 介護職員初任者研修とは、介護職としての基本知識や技術を学べる資格研修
- 介護職員初任者研修の取得費用は約5~10万円、受講期間は約1~4ヶ月
- 介護職員初任者研修を無料または割引で受講できる制度もある
「介護職員初任者研修とはどんな資格?」と疑問に思う方もいるでしょう。介護職員初任者研修は介護の入門資格で、無資格・未経験から介護業界にチャレンジする方におすすめです。この記事では、介護職員初任者研修の取得方法やメリットを解説します。介護職員初任者研修を無料・割引で受講できる制度もまとめたので、取得を考えている方は参考にしてみてください。
介護資格の種類31選!取得方法やメリットを解説します →レバウェル介護の資格スクールはこちら介護職員初任者研修とはどんな資格?
介護職員初任者研修とは、介護職として働くうえで必要な知識や技術を身につけられる、介護の入門的な資格です。スクーリングでは、座学に加えて実技の研修も行うため、実践的な介護のスキルを身につけられます。
介護職員初任者研修を取得するとできること
介護職員初任者研修を取得すると、利用者さんの身体に直接触れる排泄や入浴の介助といった「身体介護」を、有資格者の監督なしで1人で行えるようになります。利用者さんの自宅を1人で訪問して身体介護や家事を行う「ホームヘルパー」として働くこともできるため、就職先の選択肢が増えるでしょう。
介護職員初任者研修は無資格・未経験から取得を目指せる
介護職員初任者研修には受講要件が設けられていないため、無資格・未経験から取得できます。介護職未経験者や、経験の浅い介護従事者向けの資格なので、比較的ハードルが低めです。修了時に簡単な試験があるものの、受講者を落とす目的ではないため、きちんと講義内容を学んでいれば合格できるでしょう。
介護職員初任者研修の資格スクールには、土日や夜間の講座など、働きながらでも取得できるコースが用意されています。そのため、介護職員として働きながらスキルアップしたい方にもおすすめの資格です。
働きながら資格を取る方法教えます
介護職員初任者研修はどんなときに取得する?
「介護職員初任者研修って、いつ取得すれば良いの?」と疑問に思う方もいるでしょう。介護業界を専門とする転職エージェントの「レバウェル介護(旧 きらケア)」は、109人の介護職員を対象に、介護職員初任者研修を取得したときの状況を調査しました。
介護職員初任者研修を取得したときの経験年数
以下に、介護職員にアンケートした「介護職員初任者研修を取得したときの経験年数」をまとめました。取得を検討している方は、参考にしてください。
※調査時期:2023年11月
介護職員初任者研修は、「介護職になる前に取得した」と答えた方が54.1%で、半数以上を占めていました。次いで、「介護職になって0~3ヶ月で取得した」が15.6%となっています。介護職員初任者研修は、介護の基礎を学ぶ研修なので、早い段階で取得する方が多いようです。
介護職員初任者研修を取得した目的
無資格の方は、介護職員初任者研修を取得することで、多くのメリットを得られます。以下は、「介護職員初任者研修を取得した目的」のアンケート結果です。
※調査時期:2023年11月
介護職員初任者研修を取得した理由は、「介護の基本的な知識や技術を学びたかったから」と答えた方が71.6%と最多でした。無資格・未経験から介護業界に転職する方は、介護職員初任者研修を取得することで、業務に対する不安を取り除くことができるでしょう。
また、「資格があれば転職に有利になりそうだから」と答えた方も39.4%と多い傾向にあります。転職前に介護職員初任者研修を取得することで、介護現場で活かせるスキルや知識が身につくため、選考で有利になる場合もあるようです。
介護職員初任者研修を取得する方法
介護職員初任者研修は、介護資格のスクールで受講可能です。130時間のカリキュラムを受講し、修了試験に合格することで取得できます。カリキュラムを受講する方法は、「通学」と「通学・通信」の2通り。通信課程で受講できるカリキュラムは40.5時間までのため、通学は必須です。
介護職員初任者研修の受講資格
前述したように、介護職員初任者研修には、受講資格が定められていません。そのため、無資格・未経験から挑戦できます。学歴や年齢の制限もないため、高校生やミドル・シニア世代の方など、幅広い年齢層の方が取得可能です。
介護職員初任者研修の受講費用
介護職員初任者研修の受講にかかる費用は、約5~10万円です。地域によってスクールの種類や費用は異なるので、事前に調べておきましょう。
「安い講座は学習内容が不安…」と思うかもしれませんが、カリキュラムは厚生労働省の方針に沿ったものなので、スクールによって学ぶ内容が大幅に変わることはありません。ただし、欠席してしまった際に振替で授業を受けられるか、追試が受けられるかなどは、スクールによって異なります。そのため、スクール選びの際は、費用だけではなくフォロー体制も確認しておきましょう。
介護職員初任者研修の講座カリキュラム
介護職員初任者研修は、10科目で構成されています。厚生労働省の「介護員養成研修の取扱細則について(p.2)」によると、介護職員初任者研修の学習内容は以下のとおりです。
科目 | 研修時間 |
1.職務の理解 | 6時間 |
2.介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
3.介護の基本 | 6時間 |
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 9時間 |
5.介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
6.老化の理解 | 6時間 |
7.認知症の理解 | 6時間 |
8.障害の理解 | 3時間 |
9.こころとからだのしくみと生活支援技術 | 75時間 |
10.振り返り | 4時間 |
合計 | 130時間 |
参考:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について(p.2)」
1科目の「職務の理解」は、介護施設の種類や仕事内容について学習する科目です。介護職への理解が深まったら、利用者さんのプライバシーへの配慮といった、尊厳の視点を身につけます。
また、「介護におけるコミュニケーション技術」の科目は、信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルの習得が目的です。「老化の理解」「障害の理解」では、利用者さんの身体的、精神的な変化が日常生活へ与える影響を学習します。
最も研修時間の長い「こころとからだのしくみと生活支援技術」では、利用者さん自身の能力を活かして安全に介護をするための技術や、介護の基礎的知識の習得ができているかを確認します。車いすへの移乗やオムツ交換、シーツ交換といった実技講習もあるので、介護技術を身につけられる科目です。
出典
厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」(2024年5月27日)
介護職員初任者研修の修了に必要な期間
介護職員初任者研修課程の修了に必要な期間は、約1~4ヶ月です。週のうちに受講できる回数が多いほど、研修期間は短くなるといえます。コースによって取得までの期間は異なるため、自分の生活スタイルに合ったものを選びましょう。
通学のみで受講する場合、仕事やプライベートの予定と調整する必要があるので、その分修了までに時間がかかる傾向にあります。できるだけ早く取得したい方は、通信講座と併用して進めるのがおすすめです。なお、「通学・通信」の両方で受講する場合、通学の回数は15回前後となります。
介護職員初任者研修の修了試験の合格基準・難易度
介護職員初任者研修のカリキュラム修了後には、知識やスキルが身についたかを確認する筆記試験があり、合格基準は70点以上が目安となっています。筆記試験の問題は受講内容を確認する程度のため、合格基準の点数はあまり高くありません。
前述のとおり、介護職員初任者研修は介護業界の入門者向けとなる資格です。難易度は低めなので、講義をしっかりと受けていれば、十分に合格を目指せるでしょう。
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介護職員初任者研修の修了証が交付される時期
介護職員初任者研修の修了証明書は、講座を修了して1~3週間程度で送付される場合が多いようです。ただし、修了証明書をもらえる具体的な時期はスクールごとに異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
初任者研修を取りたい方必見!
レバウェル介護の資格スクールについて知る(新宿校)
介護職員初任者研修を無料・割引で受講できる制度
「介護職員初任者研修の受講を考えているけど、費用は安く済ませたい」という方もいるでしょう。以下では、介護職員初任者研修を無料・割引で受講できる制度を比較しているので、参考にしてみてください。
ハローワークの職業訓練
ハローワークの職業訓練では、介護職員初任者研修の講座を無料(テキスト代は実費負担)で受講可能です。ハローワークの職業訓練には、「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の2種類があります。
「公共職業訓練」の受講対象は、雇用保険の受給資格があり、訓練校が実施する選考に合格した方です。
「求職者支援訓練」を受講する一般的な条件は、「ハローワークに求職を申し込んでいる」「働く意思と能力がある」「雇用保険の被保険者・受給資格者ではない」「ハローワークから支援指示を受けている」のすべてを満たすこと。また、訓練校が実施する選考への合格も必要です。
離職中の求職者やパートで働いていて正社員への転職を目指す方は、条件を満たせば月10万円の給付金をもらいながら初任者研修を受講できます。職業訓練は、給付を受けながら資格取得できるので、金銭的なメリットが大きいでしょう。
なお、「求職者支援訓練」は、求職中の方が前提の制度でしたが、2023年4月からは、働きながらスキルアップを目指す方も利用できるようになりました。
出典
ハロトレ特設サイト「ハロートレーニングについて知る」(2024年5月27日)
厚生労働省「求職者支援制度のご案内」(2024年5月27日)
国や自治体の資格取得支援制度
国が労働者のキャリアアップ支援として行う「教育訓練給付」のうち、「特定一般教育訓練」と「一般教育訓練」は、介護職員初任者研修が対象となっています。教育訓練給付は在職中の方が対象の制度で、申請受付は、例年4月と10月の年2回です。
「特定一般教育訓練」は費用の支給率が高めで、受験費用の4割(上限20万円)が訓練終了後にキャッシュバックされます。
また、介護職員初任者研修は、都道府県や市町村が行っている資格取得支援の対象になっている場合もあります。資格取得支援の内容は自治体によって異なるため、自分が住んでいる地域の制度を調べてみましょう。
出典
厚生労働省「教育訓練給付制度」(2024年5月27日)
介護施設の資格取得支援制度
介護職員の定着や技術の向上を目的として、資格取得支援を行っている介護施設もあります。受講費を負担してくれるだけではなく、受講日が出勤扱いになったり、合格後にお祝い金がもらえたりする職場もあるようです。「介護職として働きながら資格を取りたい」という方は、就職先を選ぶ際に、資格取得支援の有無を確認すると良いでしょう。
介護資格スクールのキャンペーン
介護事業者や転職エージェントが運営するスクールでは、介護職員初任者研修を無料で受講できるキャンペーンを行っていることがあります。気になる方は、自分が住んでいるエリアのスクールを調べてみると良いでしょう。
介護業界に特化した派遣会社の「レバウェル介護介護派遣(旧 きらケア介護派遣)」では、「レバウェルスクール介護(旧 きらケアステップアップスクール)」という介護の資格取得支援スクールを運営しています。条件を満たして派遣スタッフとして就業すると、介護職員初任者研修を無料で受講できるので、ぜひチェックしてみてください。
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介護職員初任者研修を取得するメリット
介護職員初任者研修を取得するメリットは、就職先の選択肢が増えたり、給与がアップしたりすることです。下記で解説するので、受講するか迷っている方は、ご一読ください。
できる仕事が増えて就職先の選択肢が多くなる
介護職員初任者研修を取得すると、1人で身体介護ができるようになるため、就職先の選択肢が増えます。介護職は無資格から挑戦できますが、介護資格の保有を応募条件にしている職場があるのも事実です。応募できる求人が増えれば、働く施設や条件を選びやすくなるでしょう。
前述のように、介護職員初任者研修の資格があれば、利用者さんの自宅に伺ってサービスを提供する「ホームヘルパー」として働くことも可能です。
無資格よりも給与がアップする
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.157)」を参考に、無資格者と介護職員初任者研修を修了した方の平均給与を比較してみましょう(介護職員処遇改善支援補助金を取得している事業所)。なお、この値はあくまで平均値なので、参考までにご覧ください。
保有資格 | 平均給与 |
無資格 | 268,680円 |
介護職員初任者研修 | 300,240円 |
参考:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.157)」
介護職員初任者研修を保有する方の平均給与は300,240円で、無資格者よりも3万円以上高くなっています。介護職に資格手当を支給する職場も多いため、資格を持っていたほうが給与アップを図りやすいといえるでしょう。
出典
厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2024年5月27日)
介護職としてキャリアアップを目指せる
介護職員初任者研修を取得することで、上位資格の取得につながるでしょう。たとえば、介護職員初任者研修を保有していると、介護福祉士実務者研修を取得する際に、130時間分のカリキュラムが免除されます。介護福祉士実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験要件の1つなので、取得すれば段階的にキャリアアップできるでしょう。このように、介護職員初任者研修で学んだことは、上位資格を取得する際に役立ちます。
介護の知識や技術の基礎が身につく
介護職員初任者研修では、介護に必要な知識・技術を基礎から学べます。正しい介護技術を勉強することで、自分の身体への負担を減らして介助ができるようになるでしょう。高齢者や認知症の方とのコミュニケーションについても学習するため、利用者さんと良好な関係を築くためにも役立ちます。また、将来自分の家族に介護が必要になったときにも、学んだことを活かせるでしょう。
資格取得によって自信がつく
資格を取得することで、自信を持って業務にあたれます。未経験から介護業界に転職する方は、無資格で勤務することを不安に思うこともあるでしょう。資格を持っていれば、根拠を持って利用者さんにケアを行うことができ、安全に業務をこなせます。
介護職員初任者研修の資格を活かせる就職先
介護職員初任者研修を取得すると、特別養護老人ホームやデイサービス、訪問介護事業所など、幅広い施設や事業所で活躍できます。以下では、介護職員初任者研修の保有者が活躍できる職場をご紹介するので、就職先を選ぶ際の参考にしてみてください。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、原則として要介護3以上の高齢者の方が入居する介護施設です。介護度の高い利用者さんが入居しているため、食事や入浴、排泄などの身体介護を行う機会が多い傾向があります。
介護職員初任者研修で習得する、排泄介助、移乗介助といった技術は、特別養護老人ホームでの業務に役立つでしょう。
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは、民間企業が運営する入居型の介護施設です。施設ごとに運営方針があり、サービス内容や入居の基準、雰囲気などが異なります。利用者さんのニーズを満たせるよう、設備やサービスが充実している施設が多いのが特徴です。
未経験で介護付き有料老人ホームに転職する場合、介護度が低めの利用者さんが多かったり、人員配置が手厚かったりする施設を選ぶと、少しずつ仕事に慣れていけるでしょう。
グループホーム
グループホームは、医師から認知症の診断を受けた方が入居する施設です。利用者さん9人を1つのユニットとして、3ユニット以下の小規模体制で介護を行うため、一人ひとりに寄り添った介護ができます。
介護職員初任者研修では、認知症の方の行動や必要なケアについて学習するので、グループホームでの業務に知識を役立てられるでしょう。
デイサービス
デイサービスは、利用者さんが日帰りで通う介護施設です。介護職員の仕事は、利用者さんの送迎やレクリエーション、食事介助や入浴介助などです。
デイサービスの利用者さんは、自立度が高く、円滑にコミュニケーションを取れる方が多い傾向にあります。専門的なコミュニケーション能力を求められることが少ないため、介護業界に入ったばかりの方も活躍できるでしょう。また、デイサービスには夜勤がないので、生活リズムを保って仕事がしたい方にもおすすめの職場です。
訪問介護事業所
訪問介護事業所では、ホームヘルパーが利用者さんの自宅を訪問し、必要な介護サービスを提供します。ホームヘルパーの主な仕事内容は、食事・入浴・排泄といった身体介護と、料理・洗濯・掃除・買い物といった生活援助です。
ホームヘルパーは1人で介護業務を行うため、介護職員初任者研修などの資格が必須となっています。訪問介護事業所で働くメリットは、シフトの融通が利きやすいことや、夜勤なしで働けることです。
介護現場以外の就職先
介護職員初任者研修は、介護現場以外の職場でも活かすことができます。
たとえば、介護職員初任者研修で得たスキルを活かして、病院やクリニックといった医療機関で働くことが可能です。医療現場で働く介護職は、医師や看護師の指示のもと、患者さんの介助、移動・移乗のサポートなどを行います。環境整備や身の回りのお世話も仕事の一環です。
また、一部の百貨店やホテルでは、高齢者の顧客が多いことがあります。お客様のサポートや接客に活かすために、接客業に携わる方が介護職員初任者研修の取得を目指すこともあるようです。
働きながら資格を取る方法教えます
介護職に向いている人の特徴
ここでは、介護職に向いている人の特徴をご紹介します。介護業界への転職を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力が高い人は、介護の仕事に向いています。利用者さんが快適にサービスを利用するには、介護職員との信頼関係が重要です。利用者さんと関係性を構築できるコミュニケーション能力があれば、介護職として活躍できるでしょう。
また、介護現場では、職員同士のコミュニケーションも欠かせません。チームワークを大事にして業務をこなせる人は、介護職に向いているといえます。
介護を通じて利用者さんを支えたい人
介護を通じて利用者さんを支えたい方は、介護職に適正があるでしょう。介護を行ううえで、利用者さんの気持ちに寄り添うことは必要不可欠です。質の高い介護サービスを提供するためには、必要とする支援や配慮すべき点など、相手の立場に立って考える必要があります。そのため、「人や社会の役に立ちたい」という方は、介護の仕事にやりがいを感じられるでしょう。
無資格や未経験からキャリアアップしたい人
無資格や未経験から、着実にキャリアアップしていきたい方は、介護職に向いています。介護業界のキャリアパスは明確で、「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士」の順で資格を取得すれば、段階的にキャリアアップできます。資格を取ってキャリアアップすることで、給与額が上がったり転職先の選択肢が増えたりするため、メリットを感じられるでしょう。
地域や年齢を問わず活躍できるスキルを身につけたい人
介護職は、地域や年齢を問わず活躍できるスキルを身につけたい方におすすめです。日本では高齢化が進み、2025年にはおよそ250万人の介護職が必要になると予想されています。しかし、急速な高齢化に対し、介護人材の確保は追いついていないのが現状です。
介護業界は人手不足の傾向にあり、年齢不問の求人も少なくありません。また、介護職は全国的に需要が高いため、「これから先も安定して働きたい」「手に職を付けたい」という方に向いているでしょう。
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介護職員初任者研修についてよくある質問
ここでは、介護職員初任者研修についてよくある質問に回答します。「介護職員初任者研修ってどんな資格なの?」と気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
介護職員初任者研修とホームヘルパー2級の違いは?
2013年の制度改正により、ホームヘルパー2級の資格は、介護職員初任者研修に移行されました。資格の移行に伴う大きな変更点は、「30時間におよぶ施設実習の廃止」「介護実技演習の大幅な増加」「筆記試験の追加」「認知症ケアに関する科目の追加」の4点。カリキュラムが変わったのは、実習現場による内容の偏りをなくし、介護職に必要なスキルを確実に習得できるようにするためです。ホームヘルパー2級資格はすでに廃止されているため、新たに資格を取得することはできません。しかし、現在も介護職員初任者研修と同等の資格として有効です。もっと詳しく知りたい方は、「ホームヘルパー2級の正式名称とは?履歴書の記載方法や初任者研修との違い」をご覧ください。
介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修は何が違うの?
介護職員初任者研修よりも、介護福祉士実務者研修のほうが専門性の高い資格です。介護福祉士実務者研修は学習時間が450時間と長めですが、介護職員初任者研修を取得しておくと、130時間分のカリキュラムが免除されます。なお、介護福祉士実務者研修を修了すると、介護福祉国家試験の受験要件の1つを満たすことが可能です。介護福祉士実務者研修の詳細は、「介護福祉士実務者研修とは?初任者研修との違いや取得するメリットを解説!」でご紹介しているので、ぜひご一読ください。
介護職員初任者研修の受講費用はどのくらい?
介護職員初任者研修の受講にかかる費用は約5~10万円と、スクールによって差があります。スクールを選ぶ際は、費用だけでなくスクールのフォロー体制を確認することも重要です。費用を抑えて介護職員初任者研修を取得したい方は、「介護職員初任者研修の費用を解説!資格取得の支援制度やスクールの選び方」をご参照ください。
初任者研修を取りたい方必見!
レバウェル介護の資格スクールについて知る(新宿校)
まとめ
介護職員初任者研修とは、介護職として働くうえで必要な知識や技術を身につけられる、介護の入門資格です。取得すると1人で身体介護が行えるようになるため、就職先の選択肢が増えたり、選考に有利になったりするでしょう。
介護職員初任者研修は、受講資格が定められていません。そのため、スクールの講座を受講して、修了試験に合格すれば、無資格や未経験から取得できます。スクールの費用は約5~10万円、取得期間は1~4ヶ月程度。コースによって詳細は異なるため、事前に確認しておくと安心です。各種の資格取得制度を利用すれば、無料や割引で受講できる場合もあります。
介護職員初任者研修を取得するメリットは、キャリアアップを目指しやすくなったり、給与がアップしたりすることです。また、介護職に必要な知識や技術が身につけば、自信を持って介護ができるようになるでしょう。
介護職に興味がある方は、介護業界専門の派遣サービス「レバウェル介護派遣(旧 きらケア介護派遣)」が運営する「レバウェルスクール介護(旧 きらケアステップアップスクール)」で初任者研修の取得を目指してみてはいかがでしょうか?
「レバウェルスクール介護(旧 きらケアステップアップスクール)」では、週1回のコースを選択できるので、働きながら無理なく通えます。資格取得に興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
働きながら資格を取る方法教えます
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